第六次北海道長期ツアー

第2巻

2009年6月30日〜7月2日

6月30日

昨夜は朝市の向かいにある駐車場でP泊。駐車料金が表示では30分¥100、夜間割引とか上限金額などの記載が無い。今朝出発するときに冷や冷やしながら料金を確認すると、なんと11時間で¥700と格安!

少なくとも2000円は覚悟していたのでほっと一息。

今朝は二人とも5時に起床。朝市が開くのを待って朝飯を食べに「どんぶり横丁」へ。店が多いので、どこにするか悩みましたが、どんぶりものでも小さいサイズがあるのが気に入り、恵比寿屋へ。家内は青函丼、わたしはうに、ほたて、かに丼のミニサイズを注文。ま、味は普通。特にうまいというほどのものではなし。家内のイカは新鮮だったようだ。

食事が終わってもまだ7時過ぎ!友人宅を訪問するには早すぎるので、時間調整のため青函連絡船の「摩周丸」博物館?を見てきた。機関室には入れないが、ブリッジ他は見学可能。頼めばボランテイアとおぼしき元船員さんが案内をしてくれる。ここでコーヒーを飲みながら1時間ほど時間をつぶしてから、市内の友人宅へ。



昨年昆布(ニセコ)の別荘で歓待していただいたので、お礼を兼ねてご挨拶と思っていたのだが、なんと奥方がその場で蕎麦を打ってくれて、お昼までご馳走になってしまった。
その上、車の飲料水の補給までお願いしてしまい、なんとお礼を言ってよいものか。恐縮するばかり。

昼過ぎに友人宅を辞する前に、今夜の宿泊地につきいくつかアドバイスをいただいた。函館から一番近い温泉、大沼のそばにある「流山温泉」に行ってみた。

行ってみたらあばら家風の建物で、見た目あまりぱっとしない。とりあえず偵察と思って建物の中に入ったら、中は立派なもの。パンフレットを見たら、なんと世界的な彫刻家「流政之」氏の設計になるもので、あばら家と思ったところは茅葺風に設計した露天風呂だった。
露天風呂は温度差がある二つの湯船に分かれている。私にとっては適温(ややぬるめ)。ちなみに料金は北海道にしてはちょっと高めの¥800。ただし、隣接するキャンプ場を利用した場合は各人に対し¥200のキャッシュバックあり。キャンプ場は1台¥500ぽっきり。

残念ながら今日は朝から小雨で、晴れていれば見えるはずの駒ケ岳もぼんやりかすんでみえるだけだったが、晴れたら絶景だろう。 (注)帰りにもう一度利用した時は素晴らしい景色が楽しめた。

明日はニセコ方面を目指して北上する予定。

7月1日

ついに7月に突入。家を出てからはや6日目を迎えた。

残念ながら今日も朝から小雨。もやと霧で景色はもうひとつ。雨の中では、かなか今回の目的であるスケッチをすることができない。

お天気が悪くても楽しめるものはないかと考え、藍染体験ができる道の駅「伊達歴史の杜」に寄ってからニセコに向かうことにした。

流山温泉からは150キロの行程。

6時45分出発。今回は時間の余裕があるので、一般道経由で、道の駅「とようら」を経て目的地「伊達歴史の杜」には10時40分に到着。とようらでは名物ホタテの発酵調味料(ミン味)を土産に購入。これお勧め。特に中華の炒め物にこくが出る。

「伊達歴史の杜」のネーミングの由来がわからなかったので、道の駅にある資料を見たら、明治維新の後、旧伊達藩の家臣団を養うため、北海道開拓を試みた際の拠点とのこと。道の駅はこの旧伊達藩の広大な敷地の一部を使っている。中には特産品の売店、レストラン、宮尾登美子の資料館、伊達開拓記念館などがあった。

まず昼食と思ったが、どういうわけか、土地の名産品とかの料理ではなく、「びっくりドンキー」と「イタリア料理店」の2店のみ。選択の余地がありません。しかたなく比較的カロリー少な目の料理が選べる「びっくりドンキー」でイカの箱舟、マーボーハンバーグという妙な組み合わせとなった。それはそれで美味しかったが、もうすこし北海道らしいものを食べたかったな。写真は屋根にあった「しゃちほこ」ならぬ「しゃちぶた」

考えていた藍染体験は、いつも乗り気十分な家内があまり気乗りがしないということで、今回はパス。(まだ疲れが残っているようだ。)趣向を変えて?だいぶ替えの衣類が少なくなってきたので、今日はお洗濯にあてることにした。

幸い、道の駅のすぐそばにコインランドリーを見つけ、溜まった汚れ物を一気に洗濯できた。家内が三内丸山遺跡で転んだときにジーンズを泥だらけにしてしまったので、これは別にあらうことにし、その他を先に洗濯開始。ジーンズ一着だけを洗うのはもったいないとのことで、今履いているパンツともう一着のパンツと一緒に洗うことにした。ところが籠に入れておいた肝心の泥だらけのジーンズを機械に入れるのを忘れてしまい、2着のみ洗いはじめてしまった。コイン投入後はふたを開けられないので、結局そのまま。

ドタバタしたが、なんとか1時間半ほどでお洗濯は終了。待ち時間を利用して、明後日から泊まる予定にしていたニセコのペンション、「コンフォートインニセコ」に電話し、予定を一日繰り上げる旨連絡。OKが出たのでさっそくニセコの隣町にある道の駅「くろまつない」に向けて出発。

午後4時21分、「くろまつない」に無事到着。この道の駅は昨年も利用したことがあるが、まだ新しい建物で、中には手作りパン屋さんがあって朝から焼きたてのパンがたべられる。また喫茶コーナーからの景色も素晴らしいのでお気に入り。特にトイレが綺麗。1コだけだが、シャワートイレ完備。

夕食は車内で焼きそば。後で匂いをとるのが大変ではないかと思い、今まで車内で本格的に料理を作ったことが無かったが、思い切って窓を全開、レンジのファンと天井のファンをフル回転して作ってみた。心配された油の匂いなどは皆無。今後車内で料理ができることが実証された。
といってもレンジの構造、シンクの大きさがあるので、簡単な料理しかできないが。

できあがりは家で作ったのと同じ程度。まあまあ食べられた。昼間が「びっくりドンキー」で、夜が「焼きそば」なので、いつもより食べている量は大目。明日は朝からウオーキングが必須だろう。

7月2日

東京を出て丁度1週間。そろそろ疲れが溜まってきている。

いままではあまり感じていなかったのだが、今回は早寝すること、昼寝する回数がめっきり増えた。

今朝は6時に起床。さっそく朝ごはんの支度というのがいつもの段取りだが、今日は違う。道の駅「くろまつない」のベーカリー、「トワベール」は朝の9時にパンが焼きあがることになっているので、それまで朝ごはんはお預け。

9時になるのを待ちかねてパン屋さんにとびこみ、焼きたてのクロワッサン、菓子パンを仕入れ、ようやく朝ごはん。さすがに焼きたてのパンは物凄く柔らかいものということがわかった。去年も食べいるが、味は抜群。旨かった。

雨はあがったが、今日も曇天。日が差しそうになるのだが、雲が厚くなかなか景色を楽しむまではいかない。とりあえずペンションがあるニセコまで行くこととし、ニセコの道の駅「ニセコビュープラザ」に向かった。

11時には到着してしまったが、売店でミニコロッケとかじゃがバター、コーンスープなどを見たら、もう早くもお腹はランチタイム。結局これらを買い求め、車内で早めのランチタイムとなってしまった。さっき朝ごはんを食べたばかりなのに、結構食べられる。もっとも私は用心してスープとミニコロッケ2ケ(大きさはたこ焼き程度のミニサイズ!)だけ。

写真は道の駅のフリースポットをチェック中。ここは屋内でなく駐車場からアクセスできた。

期待していた「羊蹄山」は麓しか見えず、ときどき陽がさしてくるのだが、やはり雲が厚くニセコの山々の姿もぼんやりしている。スケッチをする場所を捜し求めるついでに名水(湧水)を求めて道の駅「きょうごく」へ向かった。
ちょうど羊蹄山を挟んでビュープラザの反対側になる。距離は20キロ強。
平日だが、結構観光バスも来ていて、それなりに賑わっていた。水が湧き出ているところで持参した4リットル入りと2リットル入りのボトルを満タンに。
腹ごなしに展望台に上ってみた。下から見ると見上げるような急な階段を247段上ると展望台がある。ここからは角度の関係で羊蹄山は見えない。ただ、眼下に見える景色はなかなかのものだった。問題は帰りで、上ってきた踏み幅が小さく、かつ急な階段は敬遠し、山道を降りるルートを安全にくだった。
水は汲み終わったが、なかなか車を止めて落ち着いてスケッチをする場所がみつからないので、ペンション方向に戻ることにした。途中、ガイドブックで見たポテト料理が旨いレストラン「じゃが太」を探しながら、羊蹄山の山麓を1周するルートを選んだ。レストランは見つかったが、まわりが牧場のせいか、肥料の匂いなのか不明だが、かなりの臭気がするのが気になった。あの臭いの中でテラスでの食事はちょっと無理。幸い?今日は定休日だったので、明日どうするか要検討というところ。

そのままペンションに入るつもりだったが、家内が夕食を先に食べてからペンション(B&B)入りするほうが面倒が無いとのアドバイスあり、いつもの「広州屋台」(中華)にゆくことにした。
店に向かったところ明かりもないし、人影が見えない。ひょっとして定休日と思ったが、昨年も5時になったらお店が開いたことを思い出し、道の駅で5時まで待機。5時になるのを待ちかねてお店に向かったところ、今度は調理場に人影が。ドアを叩いて開店時刻を確認すると5時半からとのこと。さらに30分待機。

5時半、ようやくお店に入ることができた。いろいろメニューはあるのだが、私達のレベルでは中華は二人で2品が限度。
レジの横の看板を見たらおまかせコースメニューお一人様¥1500というのを発見。ただし二人前からとなっている。
中身を見ると、家内が好きな「北京ダック」まで入っているではないか。それに前菜、エビチリ、豚肉とアスパラガスの炒めもの、酢豚、最後にチャーハンか焼きそばのいずれかとなっている。値段から考えてそう期待はしていなかったのだが、これが大はずれ!最初の前菜のピータン豆腐が固めの茶碗蒸し状に固めてある。これが旨い。その他の品いずれも凝った盛りつけで、さらに味が私向き。最後の酢豚は普通の野菜類、果物類(パイナップル)に加えてマンゴーまで入ったもので、これが絶品だった。下記参照

綺麗に飾りつけられた杏仁豆腐


いずれもかなりの量なので、チャーハンと焼きそばは完食できず。あまりの旨さにいつもよりかなり多めに腹に入ってしまった。ニセコに行かれる方ここはお勧め。
今日は朝からかなりヘビーなので、明日以降は自重せねば。

午後6時半にペンション、「コンフォートインニセコ」に到着。ここは毎年利用しているところで、無線LANが使えること、シャワートイレがあるのがお気に入りの理由。

天気予報は明日も曇りとなっているが、はてどうなることか?