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  2022年猛暑脱出「美ヶ原高原」   
 美ヶ原高原
 
  8月9日

自宅から関越道、上信道経由で東部湯の丸インターまで
湯の丸から美ヶ原高原までは一般道152号、62号を使用。



8月初旬に予定していた北海道ツアーを中止にしてから次の機会を探していた。実は7月末にキッチンのリフォームをやったのだが、リフォーム前の準備と事後の整理で誠子マミーともども体力を消耗してしまったのがその理由。もっとも北海道も天候不順で、長期予報によればお天気が安定せず雨も多かったので、結果的にはツアーを中止して正解だったが。

その後少し体力を取り戻すことができたので、連日35度を超えるというあまりの猛暑に耐えかねて短期猛暑脱出ツアーを計画。予定では二人の余力を考え、2、3日の避暑とした。行く先は毎度お馴染みの美ヶ原高原。善は急げでバタバタしながら慌てて準備をし、粗大ゴミの搬出を終えてから出発。結局家を出たのはお昼過ぎになった。昼食は関越道の三芳PAに立ち寄り、売店で「まい泉」のカツサンド(6切れ¥842)を購入。



車に戻り、車内で食べようとするも、車内の気温はすでに34度超え。エアコンを入れても後部居住区は温度下がらず、運転席に移動してようやくランチを終える。

以後横川SAで今夜の夕食用に荻野屋の「峠の釜飯」と高崎の「だるま弁当」と漬物の「野沢菜昆布」を購入し、道の駅「美ヶ原高原美術館」へ向かう。

道の駅「美ヶ原高原」の標高は2000m。日本一標高の高い道の駅として有名で、夏は暑さを避けたキャンピングカーが押し寄せる人気の場所。売店、レストランなども充実しているが、残念ながら営業時間が午後4時まで。夕食は事前に用意しておかなくてはならない。そのためお弁当を用意した次第。

藤岡で関越道から上信道へ。「東部湯の丸インター」で降りて、一般道で松本方面に向かう。インター降りてすぐにスーパーの「ベイシア」を発見し、足りない食材(野菜、調味料、飲料)を購入。以後一路美ヶ原高原美術館を目指す。途中長和町までは2車線の緩い勾配の走りやすい道路だったが、ミヤシタヒルズキャンプ場から山道に入ると、様相は一変。道幅は狭く(ところどころすれ違いが難しい箇所もあり)、急な勾配の連続が18キロ続く。いつもは白樺湖、霧ヶ峰経由のビーナスラインを使うのだが、今回は美ヶ原へ直行ということで、初めてのルートだった。東部湯の丸インターを降りて約1時間で目的地に到着。





到着したら風が強い。ドアを開けて外に出たらヒヤーとするほど気温は低い。これこれ、これを期待していた。ただ風だけでなく、霧も出ていて視界は良くない。到着したのは午後5時過ぎだったが広い駐車場はかなりの数にキャンピングカーで埋まっている。流石に下界がこれだけ暑いと、ここに来たくなる気持ちは皆同じと納得。しばらく様子を見ていたが霧が晴れる気配もなく、すぐに夕食支度にかかる。メニューは先程は買った釜飯と弁当、野沢菜とほうじ茶で済ませる。



食事を終えてから念のため水場を確認。美ヶ原がキャンカーにとって人気の最大の理由が清水の補給ができることだったので、場所を確認しに展望台下まで行ってみた。ところが、地下1700mから汲み上げている水場がなくなっていた。これもコロナの影響か?水の補給ができないとここで連泊は難しくなる。水が補給できるとの前提で、予備タンクを用意してこなかったのが悔やまれる。今回は2泊の予定なので、できるだけケチケチ使うしか無い。

今は亡き水源(2017年撮影)


風が強くてうっかりしていたが、改めて気温をチェックすると、車内に置いてある温度計は30度?おかしいなと思って窓際に置いたらどんどん下がって最終は22度。



ところが今回用意していた寝具は毛布だけだがこれで大丈夫か不安がよぎる。肝心の衣類は誠子マミーに注意だけして、自分は上着を忘れてきたのに気がついたが、もう手遅れ。外に出たら風もあるし半袖Tシャツだけでは寒いこと。

夕食終えてテレビを見ていたら猛烈に眠くなり、9時半に就寝。ちなみに美ヶ原の山頂付近には各社の「テレビ塔」が集中している関係で、地デジが鮮明に映る。夜半強風が吹き荒れて車が大揺れだったそうだが、一回トイレに起きただけでその後は一度も起きることなく朝まで熟睡。久しぶりに良く寝た気持ち。

8月10日

美ヶ原から蓼科方面へ



昨夜は予想した以上に気温が下がり、毛布一枚ではちょっと寒かった。でも暑さで寝られないことを考えたら、もう言うことなし。本日の予定ではお昼までここで過ごし、昼食後に白樺湖まで降りて、日帰り温泉「すずらんの湯」に入ることにした。朝のうちは濃霧だったが、やがて霧が晴れ、あたりが見えるようになってきた。道の駅の展望台からは浅間山など遠くの山も見えてきた。



この展望台には例年、お焼き、ラーメン、イタリアンなどのお店が出るので、ここでランチするのがいつものパターン。そのつもりで行ってみたら、やっていたのはお焼きとソフトクリームの売店だけ。あてがはずれて道の駅構内のレストランへ行こうとしたら、何とコロナの影響でレストランは開店休業状態。メニューがカレーライスと蕎麦のみと言う寂しいもので、これではせっかく来たのに寂しすぎるということで、白樺湖に向かうビーナスラインの途中で、適当なところを探すことにした。

11時に美ヶ原を出発。三峰展望台八島湿原を経由して12時前に霧ヶ峰の「霧の駅」に到着。お気に入りの茶店はいつも通り営業中だった。ここでじゃがバターと野沢菜と切り干し大根のお焼きを買って昼飯代わり。茶店の前のベンチでいただく。じゃがバターは蒸かしたてのポテト2ケを4つ割にして出してくれるので、自分で大きな缶入りのマーガリンを好きなだけたっぷりつけ、塩を振って完成させる。結構なボリュームで2人で一皿で十分。お焼きも中身がぎっしりつまっていてこれも美味。満足して昼食を終える。霧ヶ峰の標高は1700mくらいで、十分過ごしやすい気温。ここに温泉があれば言うことなしなのだが。





改めて「ビーナスライン」を白樺湖に向けて走行。ビーナスラインもこの辺りが走っていて一番気分が良いところ。周りの山は大きな木がなく草原状態。カーブも緩やかで、美ヶ原高原手前の急カーブ、急坂が続く箇所に比べると天国。ここから白樺湖へのルートは緊張することなく鼻唄状態で走れます。白樺湖に着いたら周辺が再開発中なのか、いつもと様相が違う。通い慣れた道が見つからないまま、急きょ予定変更して新設の道の駅「ビーナスライン蓼科湖」へ向かうことにした。





蓼科湖付近には「小斎の湯」という日帰り温泉があり、かなりの人気があるので行ってみた。崖地に造られていて全てが露天風呂。入口から急な階段を登ると、次々に温泉が現れると言う仕掛け。一番上と二番目が女性専用、三番目でようやく男性専用。それぞれが独立していて、脱衣所もそれぞれ独立。裸で移動はできない。最初にお目当てを決めておかないと厄介な仕掛け。洗い場は一応あるけれど狭いしカランも2ケ所くらいなので、基本は浸かることにあるようだ。


温度は比較的ぬるめで自分にとっては快適だった。腰と背中の神経痛が気になっているので、出たり入ったりを4回。それでも30分くらいだった。昨日出発した時は準備で汗だくだったが、風呂に入れなかったので今日はさっぱりして気分が良い。

風呂に入ってしばらく休憩したが、やはり美ヶ原に比べて800mも低いので、気温はかなり差がある。結局道の駅「ビーナスライン蓼科湖」での車中泊はやめて、美ヶ原に戻ることにした。戻りのルートはビーナスラインではなく、一旦下界に降りてから改めて美ヶ原を目指すもの。途中のコンビニで夕食用におにぎりを購入。美ヶ原には午後4時半に到着。



8月11日

帰りは美ヶ原から佐久平まで



昨夜の夜更けてからの気温低下に懲りて、今夜はシャツを重ね着するなど、一応防寒に努めたが、やっぱり夜半になって急激に気温が下がり、毛布一枚でしのげず、結局早朝にFF暖房を入れる始末。避暑に来て暖房を入れると言うなんとも間抜けな事態になってしまった。猛暑の練馬を脱出することばかり考えて、高地の陽が落ちてからの気温低下をすっかり失念していたと言うお粗末。誠子マミーは長袖シャツ、毛布を2枚重ねてある程度寒さは防げたようで、一応寝られたようだったが。

5時に起床。昨日と同様濃霧で車の周囲が見える程度で視界は悪い。もっとも昨日と同じく9時頃には霧も晴れてすっかり晴天になった。今日も風がかなりあるので雲海はできないだろうと思っていたが、少しできかかっても風でとばされてしまい、ついに今回は雲海にはお目にかかれなかった。今日は休日のため、ここまで上がってくる車が増えてきた。ファミリーで来る人、美ヶ原のトレッキングで来る人が目立つ。トレッキングと言ってもここは元々台地で、高低差がほとんど無いのでちょっとハードな散歩に程度ではあるが。

ここはトイレの清掃が行き届いていて綺麗なのがウリなのだが、普段このあたりまで出かけてこない人たちが大挙して訪れるためか、ひどい状況になっていたのが残念。お掃除する人が苦労するだろうな。

昨夜の寒さでせっかく治りかけていた背筋痛が再発。体を温める必要があるので、家に戻る前にもう一度温泉に行くことにした。場所は高速からのアプローチが抜群な平尾温泉「見晴らしの湯」。ここは上信道の佐久平SA(ハイウエイオアシス)に隣接しており、高速を降りずに利用可能。昼前到着を目指し、駐車場が混まないうちに美ヶ原を出発。すれ違う車の数が昨日とは全然違って多いこと。対向車がカーブで張り出してくるので、かなり気を使って走る。

今日は霧ヶ峰、白樺湖、女神湖、長門牧場経由のルートで佐久インターに向かうことにした。流石にお盆休みに入ったためか、霧ヶ峰は車と人で大混雑。霧ヶ峰にはグライダーの滑空場があるので、タイミングが合えば離着陸の光景を眺めることができる。さっそく丘を登って見学コーナーに行ってみた。小型(一人乗り)のグライダーが展示してあって、子供たちが操縦席に座って写真が取れるようになっていた。案内係の方に、「風が強いが、ここでは風速がどのくらいまで飛行可能か」と確認したら、「風速が10mまでならOKだが、今日は横風が強いので飛行を見合わせている」とのこと。そういえば吹流しが真横になっているほど風が強い。しばらく待っていたが飛びそうも無いので写真だけ撮って引き上げる。





霧ヶ峰で小休止してからは、長門牧場までノンストップ。ここでランチと思っていたが、なんと駐車場には車が溢れて牧場の芝のところのに臨時の駐車場ができているほどの混雑。無理すれば停められないことはなかったが、レストランのキャパが限られているのを知っているので、すぐにここでのランチを諦め他を探すことに。



その後街道沿いを探すも駐車場が広いところが見つからず、ついに佐久市内へ。インターチェンジの直前でデニーズを見つけて入る。もう12時過ぎ。かわりばえしないメニュー(オムライス)だったが、お腹も空いていたのでまずまず美味しくいただけた。

佐久インターから5分ほど走ったらもう佐久平SA。ここから長いエスカレーターに乗って温泉棟へ。ここには温泉の他に昆虫館もあって子供達がたくさん来ていた。サービスエリアではあるが、ハイウエイオアシスなので一般道からもアクセスできるようになっている。一般道からは温泉の脇の駐車場まで車で来れる仕掛け。



駐車場の車の数を見て、混雑が心配されたが温泉には意外に人が少ない。各種露天風呂には数名しか入っておらず拍子抜け。考えてみてば昼過ぎに温泉に入る人はそう多くは無いのかも?





風呂から出てからは関越道の高坂SAまでノンストップ。ここでいつものように荷物の整理。家に着いてすぐに荷下ろしできるよう準備。
これでようやく今回のツアーは終了。