直線上に配置  
  2022年九州ロングツアー   
  2022年5月22日~6月7日   

阿蘇全景
 
     
 


コロナもそろそろ峠を超えたようなように思われ、ながらくお預けになっていた九州ツアーの再開を検討。腰の様子がイマイチで出動を控えていた誠子マミーからも希望があり、思い切って出かけることにした。

ただし、東京から九州までの超遠距離ドライブは誠子マミーの腰痛には負担が大きすぎるので、宮崎までは空路を利用してもらい、現地で合流する方式を採用。したがって宮崎までの陸路は一人旅となる。東京から宮崎までは約1400キロ。果たして無事にたどり着けるのか?

日付欄をクリックすると当該日のページにジャンプします。

日付 行程 車中泊 
 1 2022.5.22 自宅→大津SA SA  大津SA
 2  2022.5.23 大津SA→壇ノ浦PA PA  壇ノ浦PA
 3 2022.5.24 壇ノ浦PA→道の駅つの  都農
(つの)
 4 2022.5.25 道の駅つの→道の駅高岡→道の駅つの  都農
(つの)
 5 2022.5.26 道の駅つの→宮崎空港→木城温泉湯らら→つの  都農
(つの)
 6 2022.5.27 つの→病院→西都原古墳→道の駅都城  都城
 7 2022.5.28 道の駅都城→サンメッセ日南都井岬→道の駅くしま  串間
 8 2022.5.29 道の駅くしま→都井岬→串間温泉いこいの湯→くしま  串間
 9 2022.5.30 道の駅くしま→道の駅垂水浜平→壺畑→ホテルAZ  ホテルAZ
10 2022.5.31 ホテルAZ→阿蘇大観峰→道の駅阿蘇(夢の湯温泉)  阿蘇
11 2022.6.1 道の駅阿蘇→阿蘇草千里→湧水トンネル→あそ  阿蘇
12 2022.6.2 道の駅阿蘇→道の駅天草イルカ→道の駅伊万里  伊万里
13 2022.6.3 道の駅伊万里→大川内山名護屋城→道の駅厳木  厳木
14 2022.6.4 道の駅厳木→呼子祐徳稲荷→道の駅太良  太良
15 2022.6.5 道の駅太良→宗像大社→福岡ホテル→道の駅おうとう桜街道  おうとう
桜街道
16 2022.6.6 道の駅おうとう桜街道→門司港→新門司FT  すいせん
17 2022.6.7 東九フェリー「すいせん」→自宅  

5月22日 自宅→東名→新東名→名神→大津SA



朝8時40分自宅を出て環八経由東名高速、新東名経由で多賀SA(ここには風呂がある)へ向かう。静岡SAでランチ。フードコートで旨そうに見えた玉子丼を。かまぼこの細切りが入った昔ながらの素朴なもの。濃いめ、つゆが多いのも昔と同じ。私向きではあった。



長篠設楽原PAで休憩して長篠の戦いでの信長の本陣跡の写真を撮る。



その後名古屋までは何事もなく順調だったが、名古屋入る直前でナビが不調で、とんでもないルートを示すようになり、気がついた時は手遅れ。ここから元に戻すまで下道でウロウロする羽目になり、元に戻れたものの、新名神ルートになってしまったた。結局予定していた多賀SAには行けず、新名神から草津JKT経由で大津SAへ向かうことにした。心細くなったガスは草津PAで満タンに。42.6L ¥7540。

大津SAでは近江牛のビーフシチューを楽しみにしていたが、前回訪ねたお店が無い。やむなくフードコートの「王将」へ。疲れすぎなのかいつもは美味しそうに見えるメニューが重い。結局辛さで食欲を奮い立たせる為、坦々麺をチョイス。さほど辛く感じなかったのは疲れで味覚もボケたか?



本日はここで車中泊。本日の走行距離470キロだった。

5月23日 大津SA→名神→中国道→山陽道→中国道→壇ノ浦PA




今日は下関まで行きたいので早起きして6時に出発。大津では朝食を食べず、次の「名塩SA」で持参したパンで簡単に朝食。「龍野西SA」で今回初のソフトクリームを。ご当地名物白桃のソフトクリーム、少々高めの¥400。桃太郎ソフトもあったが、こちらはさらに高く¥500。白桃味は感じられたがいかにも甘い!いつもは誠子マミーと半分こするのだが、1個完食するのは大変だった。



「福山SA」でランチタイム。フードコートにはこれといったメニューがなかったが、ベーカリーで揚げたてのいい匂いのするカレーパンが目に止まり、これに決定。車内に持ち帰りフレッシュジュースと一緒に簡単ランチ。なんとカレーパンの中には半熟卵が入っていてボリュームも十分。匂いだけでなくスパイシーでかつ半熟卵でまろやかなカレーパン美味しかった。



その後ほぼ1時間ごとに休憩を取り、宮島SAで厳島神社と弥山の写真を撮る。



この辺りから山陽道は海辺を走るので景色が良い。SAの情報コーナーで山陽道と九州の地図をゲット。NEXCO東日本では地図がデジタル化された関係で紙べースが貰えなかった。スマホで地図は無理だと思うけれど?

17時26分、無事「壇ノ浦PA」到着。



ここは関門海峡の関門橋に隣接している。さっそく展望台に行ってみた。建物の屋上に広いテラスがあって、眼下に関門海峡を通過する船舶が見ることができ、いつまで見ていても見飽きない。



そのうち風が出てきて冷えたので建物内へ。さっそく夕食用の海鮮レストランをチェック。流石にフグが名物の下関だけあって、メニューはフグ中心。といってもふぐ刺しに使うトラフグは高価なので、リーズナブルな小フグを使ったものがメインになる。店内厨房で天ぷらを揚げる良い匂いがしていたので、久しぶりに天丼を。小フグ天丼を注文¥1180也。





眺めの良い席で頂く。



予想通り揚げたて熱々の天ぷらにタレが遠慮がちにかかっていてフグの味を損なわないようにしてある。丼は木のお椀で浅め。言わなくてもご飯の量が控えめなのもありがたい。フグが3匹も載ってると思ったが、一つはナスだった。お値段からする欲張りすぎか?天丼を一気に完食。ここはまた来てみたい。

今夜はここで車中泊と思って支度をしていたら、トラックがどんどん入ってくる。しかも気温が高めのため殆どの車がエアコンを使うためエンジンをかけっぱなし。敷地が狭いのでトラックスペースと乗用車スペースが近接しており、この騒音が凄いことになっている。キャンピングカーなので窓を閉めれば音は防げるが、蒸し暑さでたまらない。窓を開けて風通しを良くしてから寝ようと思ったが無理。やむなくこちらも車のエアコンを使用する羽目に。夜半になってようやくトラックの音が小さくなってから窓を開けて就寝。

本日の走行距離540キロ。1日の記録更新ならず!(最高は青森から自宅まで)
本日のガソリン補給 ガス 32.8L ¥5838.

5月24日 壇ノ浦PA→九州道→東九州道→道の駅つの(都農



5時半起床。今朝は残りの距離を考えて遅めの出発。
起きてからカフェでモーニングコーヒーを飲みながら、しばらく海峡を通過する船を眺めていると、大きな自動車専用船が向かってきた。空荷のようで舷側が高い。自動車専用船はキャンピングカーと同じで風を受ける面積が多いのでどうしても風に流される。この狭い海峡で真っ直ぐ走るには曳船のサポートが必要なはずと思ってみていたら、前後に2隻曳船がついていた。なかなかうまくサポートするなと感心して見ていたらすっかり時間が経ってしまった。



壇ノ浦を7時45分出発。
途中、東九州道の「別府湾SA」で休憩してから、別府インターで高速を降り、温泉に向かう。丸3日風呂なしだったので、流石に汗を流したくなった。調べておいた「杉の井パレス」は駐車場の収容数が1000台以上となっていたので迷わず選んだもの。ところがこのアクセス道路の幅が狭いこと。ところどころすれ違いが難しいところもあり、道を間違えたかと思うほど。大型キャンピングカーはちょっと無理だろう。何とかトラックとのすれ違いをかわして駐車場へ。ここから送迎バスで日帰り温泉施設へ。入湯料は¥1500と結構高め。ただしタオル(ハンドとバス)付き。



風呂は建物の屋上にだんだん畑状に設置。見晴らしは抜群で別府湾が眼下に見える。平日の朝なので人は少ない。各種露天風呂を堪能し、元をとるべく体を隅々まで綺麗に磨き、当然頭髪も洗う。文字通りさっぱりして温泉を後に。風呂上がりで眠気を催したので「松岡PA」で軽く昼寝。「道の駅サンパーク日向」には午後2時到着。ここで泊まるつもりだったが、道路から近いし、スペースも広く無い。トイレも洗浄トイレではあるが数が1個。やはりもう少し新しいところがないか調べたら、すぐ先に新設の道の駅「つの」があった。こちらの方が宮崎にも近いのでダメ元で向かう。



幸い新しい道の駅で全てが綺麗でトイレも最新式で問題なし。駐車場も広く他に車中泊とおぼしき仲間もいるのでここに決定。ただ夜半に爆音を響かせて入ってくるバイクの集団があり前途多難を思わせるものがあったが、幸い1時間ほどで退散してくれたのでホッ!

本日の走行距離320キロ Gas 39L ¥6630

5月25日 道の駅つの→宮崎市内→高岡→つの



今日から九州ツアー開始となるが、誠子マミー到着は明日になるので、ドッキングに備えて下準備。キャンピングカーで使用する用品が不足しているので買い出しに。まずは毎度おなじみの「イオンモール宮崎」へ。大都市には必ずあるので重宝している。買い物、食事、キャンピングカーのような大型車が停められる駐車場と3拍子揃っているところはイオンモールくらい。やはり安心して駐車できるというのはとてもありがたい。食事もレストラン街にはおなじみの店が入っているのである意味安心。もっとも郷土料理が無いというデメリットもあるが。

8時半に道の駅つのを出発。高速を使う手もあったが、距離も70キロくらいなのでイオンの開店時間10時に合わせて一般道で向かう。一般道と言っても70キロ前後で走行しているので、あまり高速のメリットは無い。



ところが目的地の設定を間違えたようで、「到着しました」というナビの声にも関わらず、まわりにイオンが見えない。慌ててセッテイングし直し無事イオンへ。10分遅れの到着だった。

さっそく日用品、文具、薬、本などを買い求める。ランチはここでと思って探してみたが、いつもは文句なしに駆け込む「紅虎餃子房」を見ても心が躍らない。他のお店も同じ。まだ疲労の蓄積でお腹の方が本調子で無いようだ。結局、今回もベーカリー、「パン工場宮崎店」 でサンドイッチを買うことになった。



パンを買ったのが11時半。まだランチには早いのでそのままコインランドリー探し。行ってみたら駐車場が狭い上に傾斜地なので危なそう。次の候補は行ってみたが見当たらず。やむなく次回に延期。

次は明日の宿泊地と温泉探し。宮崎市の郊外にある道の駅「高岡」「高岡温泉やすらぎの郷のセットで探し当てた。早速まずは温泉へ。市内から30分ほどで到着。ところが入り口にロープが張ってある。看板に本日定休日! やむなく今日のお風呂は諦め、宿泊予定地の道の駅高岡へ。温泉から5分。こちらは比較的古い道の駅でトイレが別棟になっているタイプ。大概和式トイレ。少々がっかりしながらトイレをチェック。ところが古びてはいるが、個室は2つ。いずれも洗浄トイレだったのが嬉しい誤算。これなら誠子マミーにも文句を言われなそうで一安心。ここで遅いランチを食べ、まったり過ごしていたが、やはりお風呂に入りたくなり、最寄りの日帰り温泉を探す。比較的まともなところが、今朝まで滞在した道の駅つのの近くに見つかった。「木城温泉湯らら」



善は急げで2時40分高岡を出発。今度は高速を使ってみた。温泉まで30分。露天風呂の種類が多く楽しめる。料金¥500。貴重品用の金庫が無いのがちょっと不安。受付で「ありますよ」と言われて入ったが、普通の鍵付きロッカーだった。旅先盗難というのは大トラブルになるので、いつもは貴重品はロッカーには入れないようにしている。今回は例外。不安であんまり長湯できず早々に引き揚げる。温泉から道の駅つのまでは20分。4時過ぎに到着。今夜もこちらでお世話になろう。



5月26日



今朝は朝から小雨。誠子マミーが宮崎空港に到着するのは午後3時10分の予定。それまでに昨日できなかった洗濯を片付けておかなければならない。昨夜は道の駅「つの」に戻ってきたので、改めて都農(つの)街のコインランドリーを探索。結果道の駅のすぐそばに「どるふぃん」というのががあるのを発見。7時から営業しているようなので早速行ってみた。洗濯乾燥までワンタッチでOK。下着とパンツだけなので少量の45分でセット。その間に朝食を。といってもソーセージを挟んだサンドイッチとミルクという簡素なもの。このところあまり食欲なく、うっかりすると忘れてしまいそうなくらい。食後コーヒーをのんでしばしまったりと過ごす。

時間になって取り出してみたら若干シケっぽいのがあった。45分では乾燥が短かったようだ。とりあえず大物のパンツはマルチルームで干し、残りは改めて乾燥機に入れることにし、今回は撤収。

まだ早いが空港に行って現地で待機することにした。雨は相変わらず降り続いている。時間に余裕があるので下道で空港へ。それでも10時過ぎには宮崎空港に到着。3時までには時間がたっぷりあるので、車内で昨日買った九州ドライブと九州の日帰り温泉のガイドをじっくり下調べ。その後は空港内を散策したり、土産物屋を覗いたり、4階の展望ロビーに行って離着陸するところを眺めたりして過ごす。かなりの雨降りで雨よけの傘の下でもベンチは濡れていて座れない。そんななかでも座って頑張っている人もいた。客が居ないのに雨ガッパを着て警戒しているガードマンさんご苦労さん。



昼になったが、相変わらず何を食べたいという気にならず、とりあえず何か腹に収めておこうと、レストランでカレーを注文。タイトルが凄い。宮崎牛のゴロゴロカレー。見本では大ぶりのブロックがゴロゴロはいっていたが、おそらく実物はもう少し控えめだろうなと思い、これを注文。やっぱりというか、ゴロゴロというよりはコロコロ程度。でもちゃんと食べ応えのある肉でした。誠子マミーにはLineで報告。「ゴロゴロが浜に乗り上げたようだ」との感想だったが、どいう意味なのだろう?

メニュー  実物


いったん車に戻りお昼寝。到着時刻を見計らって展望台へ。着陸してくるピーチエビエイションの機体を確認して、到着ロビーへ。予定時刻より10分ほど早めの到着だった。





途中、機体がかなり揺れたようで、乗る前に用意したサンドイッチは食べられなかった由。LCCなのでテーブルもないし座席も狭いので食事をする意欲もなかったらしい。とにかく腹が減ったというので、イオンモール宮崎へ。もともとユニクロで長袖シャツを買いたいといっていたので、ちょうどよかった(モールの中にユニクロが出店)。

まずは食事ということでレストラン街であれこれチェックして、「くいしんぼう」へ。誠子マミーは牛タンのセット(小皿、天ぷらなど)ものを、私はカレーを食べたばかりなのでもりそばを。お腹が落ち着いたところで、モール内のユニクロへ向かい、希望のシャツを購入できた。この時点ですでに4時45分。今日はこの後温泉に行って、車中泊のため道の駅「つの」に向かわねばならないのだが、ここから1時間以上かかる。

まずは温泉。昨日チェックしておいた木城温泉湯ららへ。暗くなってからの運転はリスクがあるので出来るだけ明るいうちに道の駅まで行きたい。温泉は手早く切り上げるつもりだったが、よせば良いのに誠子マミーは歩行浴などやってのぼせてしまい、湯上がりにちょっと休憩が必要だった。結局温泉を出たのは6時刻50分。幸い南国はまだ明るさが残っていたので、大急ぎで道の駅へ。途中でヘッドライトは必要になったが、7時17分、無事に道の駅に到着。

今日はこれから寝るだけになりそう。

5月27日



5時半起床。久しぶりに二人で狭いスペースに寝たので、寝付かれず二人とも睡眠不足気味。しばらくすれば慣れてくるだろう。

起きて身の回りの整理をしているうちに誠子マミーが浮かぬ顔をしているのに気がついた。何かあったかと聞くと、何と持病の脳梗塞防止のための薬一式を家に置いてきたとのこと。それ以外の薬は全部持ってきたようだが。これでは旅をするどころではないので、至急手当をしないといけない。慌てて道の駅付近で脳神経内科を探す。

幸い道の駅から徒歩圏内に「都農町健康保険病院」が見つかり、診療開始時刻の8時半に受付へ。旅先でお困りでしょうと親切に対応してもらった。めでたく処方箋も出していただき、隣接の薬局で無事薬一式をゲット。8時半に診察開始して薬を貰えたのが10時。迅速に対応していただき感謝。

 都農町健康保険病院  隣接の薬局
   


ようやくすべての準備が整い、本日の予定である「西都原古墳群」の見学に行くことに。都農町からは高速を使って約1時間。かなり広いエリアに大小様々な古墳が点在しているので、効率よく回らねばと思い、最初に「県立西都原考古博物館」を目指す。かなり充実した内容だったがナント入場料は無料だった。にもかかわらず受付の方には大変親切に対応していただいた。残念ながら期待していたVRを使った解説がコロナの影響だろうか中止になっていたのが心残り。



一通り見学し終えたらちょうど12時。最後に展望フロアから全体を見てみようとエレベーターで上がったら、そこはカフェになっていて食事も提供していた。車に戻って粗食ランチを覚悟していたが、こりゃ助かった。早速定食とアイスコーヒーを注文。



食後は、いよいよ屋外の古墳群を実地踏査することにした。実はここに来るまで、古墳群は徒歩圏内に密集して点在していると思っていた。が、実際に来てみたら広大なエリアにあることが判明。とても歩いては回れない。受付で聞いたら各ポイントに駐車場があるので、車で回るのがおすすめとのこと。 古墳群の全体図は下記の通り。上段がイラストで、下段は実像。


 上のイラストと同じ位置の写真

 13号墳(上記イラストの右下)
 
 

以後各所を車で回る。といっても主だったところを数ケ所になってしまったが。古墳の中を見学できるところで、うっかり天井に頭をぶつけるという災難もあった。小学生を引率していた先生に大丈夫ですか?と声をかけられてちょっぴり恥ずかしい。今日は快晴で夏日のようでとにかく暑い。炎天下野原をめぐるのは結構体力を消耗する。ヘトヘトになって車に戻る。

15時半に古墳群を出発。今夜の温泉と宿?へ。目的地は一昨日下見をしておいた高岡温泉ゆったり館と道の駅高岡。16時半に温泉に到着したが前回同様入口が閉鎖されている。前回は定休日だったのだが、よく様子を伺うと営業している気配がなくづっと休業中のようだ。あちゃーまたやってしまった。風呂なしとなるとセットで考えていた道の駅高岡では宿泊できないので急きょほかを当たることに。明日は都城で誠子マミーの知人と会うことになっているので、思い切って足を伸ばし都城へ向かうことにした。

温泉は「かかしの湯ぽっぽ」が道の駅に近いので好都合。早速都城へ。まず道の駅「都城」
へ寄って現状確認。現在改装工事中で本来の駐車場は削られ、臨時駐車場ができていたが、こちらは午後7時で閉鎖される。これではP泊が難しい。さてどうするか?道の駅の営業は午後6時までなので、それ以降ならば昔の駐車スペースが空くのでは?と期待をしつつ先に温泉に向かう。10分ほどの距離だった。17時半かかしの湯ぽっぽに到着。一つ一つの湯船は小ぶりだが種類が多い。基本露天風呂で過ごし、ようやく一息ついた。風呂代は¥420。風呂から出て明るいうちに道の駅へ向う途中の「やよい軒」で夕食。定食屋だが入口でタッチパネルで先に支払いを済ませるスタイル。慣れていないので注文するまで何度もエラー。後ろに列ができていないで良かった。

夕食を終えて道の駅に戻るとまだスペースが空いてない。しばらく待ったら出てゆく車があり、直ちにその後へ押し込む。これでようやく寝場所が確保できてホッとする。
今日は朝からいろいろあって肉体的にも精神的にも疲れる1日だった。



5月28日



今朝は朝食後、朝イチでコインランドリーへ。なかなか操作しにくい機械に手こづりながらもなんとか1時間半で仕上げる。先日やった湿り気の残ったやつは改めて乾燥機に放り込みこれもバッチリ仕上がった。ついでガソリンの補給。久しぶりに160円台のスタンドだった。ただしセルフだったが。
今日は誠子マミーの古いお友達夫婦との久々の再会で、道の駅で待ち合わせになっている。10時にお越しいただきしばし狭い車内で懇談。9年ぶりの再会だったが、あまり時間が開いた感じはしなかった。昼前になって、お願いしていた宮崎名物の「チキン南蛮」を食べに、道の駅内にあるレストランへ向かう。チキン南蛮以外に宮崎牛ステーキ、地鶏の炭火焼きを添えて頂き、大満足。ご飯半分にしてもらったのに、どうも食べ過ぎた感あり。



食後友人ご夫妻とお別れし、本日のスケジュールを検討。すでに昼を回っており、あまり遠くまではいけないので、比較的近い「都井岬」へ向かうことにした。実は天気予報では明日、明後日は雨、それも豪雨ということで、まだ降らないうちに都井岬で放牧されている「野生馬」を見ることにしたもの。ついでに途中の日南でモアイ像をみようということになった。

早速高速を使って宮崎に戻り、そこから海岸沿いに南下。途中「サンメッセ日南」でモアイ像をを見て、都井岬へ直行。





ところが日南の道の駅「なんごう」を過ぎたあたりから道幅が狭くなり、すれ違いが難しくなる。海岸沿いのクネクネ道を30キロほど走ってようやく都井岬へ。入口(ゲート)でお馬さん保護にための協力金¥400を支払って中へ。ここから灯台まで15分、ゲートは5時に閉めるので急いでくれとのこと。すでに4時を回っているのでお馬さん見物の時間は殆ど無いことになる。慌てて灯台に直行するも、お馬さんには途中で数匹見かけただけ。灯台で数枚写真を撮って引き上げる。



帰り道で出会えたらいいなと言いながら山を降ったが、お馬さんに遭遇することもなく気がついたらゲートを通過中。結局お馬さんに会えたとは言えないほど薄い遭遇だった。後で調べたらこのゲートは放牧されている馬が逃げ出さないための柵で、ここ経由でしか中に入れない仕掛け。閉鎖された以降は自分で柵を開けて出入りできるとのこと。慌てて下山する必要は無かった。どうりで灯台付近の駐車場には人も車も多数残っていたはず。

明日のお天気次第で再チャレンジすることにし、今日はひとまず新設の「道の駅くしまに」向かうことにした。道の駅の手前に「串間温泉いこいの湯」があることを調べておいたので、先にこちらに立ち寄り。露天風呂はなく内風呂だけだが、わたしにとっては比較的湯の温度が高め。あんまり長湯はできなかった。入湯料は¥500。





道の駅くしまは先月オープンしたばかりのピカピカの建物で車中泊歓迎会とのこと。遠慮なく泊まらせていただくことにした。食事はランチが重かったので軽めにと思い車内でカップラーメンくらいを予想していたが、誠子マミーが場内に営業中の回転寿司「寿司虎」を発見。急遽カップラーメンから寿司に変更。といってもわたしは食欲なく誠子マミーに勧められたアジフライと納豆巻きだけ。寿司に目がない誠子マミーは比較的高目を中心に選び、締めはマグロの大トロ!大満足だった由だが、そうだろうな。



残念ながら道の駅スタンプは営業時間を過ぎていたためゲットできず、明日に道越。

5月29日



今朝は小雨で始まった。予報では曇りのち雨とのことだったが、予想より早めに雨降り。明日はさらに強い雨が降る(豪雨)との予報もあり、動きが制約される可能性大。結局ここ道の駅に連泊する覚悟を決めた。とりあえず小雨のうちに都井岬のお馬さん見物に再挑戦。道の駅のスタンプをもらうついでに観光案内所で状況調査。小雨程度で有れば野生馬なので普通にみられるはずとのアドバイス。さらに上にゆくと「パカラパカ」という観光交流館があり、ここのガイドに聞けば、どこに出没するか教えてもらうことができるとのことだった。



早速小雨降る中、都井岬を目指す。燈台への途中でパカラパカがみつかり、観光案内で説明を受けた。先程協力金を支払った駒止ゲートから登ってすぐのところに「小松ヶ丘P」があり、この付近によく集まってくるとのこと。きた道を戻ってPへ。いました子馬を連れた5頭のグループ。ここで誠子マミーが必死に写真を撮りまくる。始めは車内から、やがて車を降りてさらに近づいて接写。といっても3mは離れた場所からにして欲しいとの要請があったので、これは厳守。子馬も警戒心なく伸び伸び動き回っている。





道路の真ん中に出てきてくれるが車が通れなくなる状況もかなりあるほど、お馬さんに遭遇出来て誠子マミーは大喜び。それを見たわたしもハッピー!そのうち小雨もやんで少し明るくなってきてやっぱり無理して上がってきて正解だった。




都井岬には2時間ほど滞在して、昼前に満足して引き揚げる。今日は道の駅の海鮮食堂でランチと考えていたので、直ちに道の駅へ戻る。ところが何というこでしょう!広大な駐車場が満杯で全く空きが無い!それでも次から次へと新規の客が来るので、とてもここに停めるのは無理。そう言えば今日は日曜日だった。食材やら小物の買い物が必要なので、駐車場期待で付近のスーパー「ニシムタN’sシテイ」へ行ってみた。こちらはガラガラ。串間の人は全員道の駅へ行ってしまったのかと思うほど。お陰でガラガラのスーパーでゆっくりお買い物。ついでに百円ショップで車の手直し用のパーツ一式を買い求めた。

昼飯がまだなのでここで巻き寿司などを買って車内でいただくことにしたが、どうせ風呂には入るのだからここよりも串間温泉の方が良さそうなので、こちらに移動。。簡単にランチを終え、誠子マミーは温泉へ。私は残って車のカーテンの手直し。

カーテンの手直しを終えた頃誠子マミーが戻ってきたので、交代して今度は私が。烏の行水を終えてから、温泉の係に清水タンクの水の補給をお願いしたところ、快く了解していただき、10リットル分けていただいた。これで後3日は補給なしで旅を続けられる。

ソロソロ道の駅の駐車場も空き出す頃だと思い、16時10分温泉を出発。流石に夕方になり、だいぶ車も減って余裕で車が停められた。ランチタイムはダメだったが夕食は大丈夫だろうと場内の海鮮レストランに向かうと、今日は売り切れでレストランは閉店とのこと。まあ、こんなこともあろうかと先程スーパーでカップラーメンを各種買っておいたのでこれで間に合わせることに。明日こそレストランに行くぞ。

さて明日のお天気はどうなるのだろう。予報次第で行先を決定せねば。場合によってはここでもう一泊の可能性もあり。

5月30日



予報通り今日は雨でスタート。豪雨になるとのことだったが、それほどのことはなく、夜半に雨音で目を覚ますこともなかった。

6時前に起床。まだ小雨が降っていた。いつものように車内にある食材で朝食。誠子マミーがいると野菜を加えたバランスの良いメニューになるのがありがたい。

今日で自宅を出てから8日目。かなり疲れも溜まってきたので、どうせ雨だし、移動日兼休養日とすることにした。現在いる串間は宮崎県の最南部で鹿児島との県境にある。これから北上するため、まず垂水(たるみず)へ。ここに新設の道の駅があるのでスタンプをもらうことと、隣接のホテルに宿泊するため。ついでにもう少し北にある霧島の黒酢情報館で中華ランチを食べるのが目的。9年前に訪れて美味しい中華に感激した記憶があるので再訪したかった。

小雨降る中、8時20分に串間を出発。10時に道の駅「たるみずなみびら」に到着。新設とは言えすでに3年経っているのでそれなりにくたびれてきている。トイレの清掃に関しては、先程まで滞在した道の駅「くしま」とはかなりの差がある。隣の道の駅「たるみずゆったり館」には温泉が併設されているので、魅力度という点でもちょっと見劣りするのは仕方がないか。



隣にあるお目当てのビジネスホテル「AZ鹿児島垂水」は建物にデカデカと¥4800の看板があるのが気になったが、建物は綺麗そうだし全館禁煙、各部屋にWiFiがOKというのが気に入ったので、ここに決定。ネットで空き部屋と宿泊プランを確認してから、予約を入れる。



ランチの壺畑「黒酢情報館」に予約の電話を入れたら、12時半に団体客が入るので早めにきてほしいとのこと。現在10時半。ここから小一時間かかるとのことで、慌てて出発。国道220号から右折して山に入る道はすれ違い困難な細い道。ここで道を間違えて修正しようとしたら、向こうからごみ収集車がやってきてしまった。一瞬焦ったが、ゴミ車が方向転換できる場所までバックしてくれたため、なんとか元の道に戻ることができ、現地には11時18分に到着。



広大な壺畑を見下ろす高台にあるレストランは9年前と変わらず新築のように綺麗さを保っていた。前回と違うのはコロナ対策でテーブルの数をかなり減らしており、前後左右にかなりスペースがある。客の数が制限されていることと黙食が徹底されているためかとにかく静か。






ただし、出てきた料理は基本以前とほぼ同じ内容だったが、どうも前回ほどの感激が無い。もちろん美味しいことは確かなのだが、記憶している味とは差がある。自分の舌が肥えたのか、加齢により味覚が変わってしまったのか? 誠子マミーと首を傾げつつ引き揚げた。


 前菜  酸辣湯
 黒酢酢豚  誠子マミーのホタテ


垂水の市街地からだいぶ北上したので、南下してホテルへ向かう。途中でAコープで飲料水と食材を追加購入してからホテルにチェックイン。午後3時ちょうど。ちなみにこのホテル、窓開けは禁止。桜島の火山灰が入ってきてしまうらしい。部屋に入ったら、自分では気が付かなかったが相当に疲れていたらしく、ベッドに入ったら30分ほど昼寝してしまった。ここは夕食付(ビュッフェ方式)きなので外に出る必要なし。今日はゆっくり疲労回復に努めよう!

 しーとさんの献立?  
   

5月31日



ようやく雨が上がり、ツアー再開。
昨夜は休養のためホテルAZ鹿児島垂水泊まり。窓を開けられないので空調が微妙に難しい。夜半にエアコンを切ったり入れたりであまり熟睡感無し。それでも6時にはちゃんと起きられた。

ビジネスホテルで朝食、夕食付きでお一人様¥5030と格安だったが、部屋アメニティなど不満なし。食事はビュッフェスタイルとは言え極めて簡素で必要最小限といったもの。もっとも我々にはちょうど良いレベルではあった。昨夜、有償でのゴミ処理をお願いしたところ、快く無料で対応していただいた。これだけでも十分元が取れたというもの。

7時40分ホテル出発。誠子マミーから雄大な景色を描きたいとのリクエストに応え、一路阿蘇を目指す。九州道のPA数カ所で休憩を取りつつ、熊本空港出口で一般道へ。「道の駅大津」でスタンプゲット。11時50分「道の駅あそ望の郷くぎの」到着。場内のレストラン「食事所処あじわい館」で昼食。誠子マミーは阿蘇赤牛の牛丼、私は同じくそぼろ丼に生卵付きを。ご飯を少なめにしたせいか、そぼろの量が半端なく多かった。牛丼風に生卵をトッピングしたらこれが大成功でバカうまだった。誠子マミーの牛丼は極めて普通。見た目吉野家の方が旨そうに見えたが?

 阿蘇赤牛の牛丼  そぼろ丼


食事を終えて、本日のハイライト、スケッチの場所探し。雄大な景色となると阿蘇全体を俯瞰できるような高いところということで、「大観峰」を目指す。道の駅あそ望の郷くぎのからは中岳を挟んで反対側になる。ちょうど1時間の行程。つづら折れの急坂を登ると大きな駐車場と茶屋があった。この一角に車を止め、車の頭を狙った景色に向けて車内から写生。私は昨夜の寝不足と運転疲れで休憩するつもりだった。が、誠子マミーがちょっと休憩と言ったと思ったら、もう昼寝開始。お陰でこちらは寝るタイミングを逸してしまい、やむなくこの後の温泉と車中泊の場所探し。30分ほどでお目覚めになったが、交代でと思って横にはなったが、もう寝られない。



結局大観峰には2時間滞在し、誠子画伯は1枚描き上げたものの、不満が残る結果だったらしい。明日もう一度チャレンジする由。

今夜の風呂は調べておいた「道の駅阿蘇」の隣にある阿蘇坊中温泉「夢の湯」。場所が分かりにくかったがなんとか探し当てて入り口に入ったところ、明日まで休業中とのこと。さあ困ったと思ったが、念のため隣の家族湯の状況を確認したところ、こちらは営業中とのこと。貸切風呂で1時間¥1500也。もう道の駅には車を止めてあり動きたくない。やむなくこちらをチョイス。我々の後からきたカップルも結局こちらを選んだようだ。数えてみれば数十年ぶりの混浴になる。文字通り本当に久しぶりに背中を流してもらい気分は上々。ただし風呂は源泉掛け流しのようで、最初は猛烈に熱かったので、水を入れて適温になるままでけっこう時間がかかった。

道の駅阿蘇の新設されたトイレ棟




家族湯


道の駅阿蘇に戻ったら、またキャンピングカーの数が増えている。ここは便利な場所にあり、隣に温泉、コインランドリーがあって車中泊にとっては天国みたいなところ。昼間は気温が高かったが夜は涼しく過ごせそう。
さて明日も阿蘇に滞在すつもり。とりあえず「草千里」を目指す。

6月1日



5月22日(日曜日)に自宅を出て、すでに10日。もう随分時間が経ったような気がする。
ついに6月に突入。梅雨のシーズンで雨が気になったが一昨日までで雨とはお別れ。当地はこれから晴天続きの予報。

今日は朝イチで隣接のコインランドリーへ。文字通りコインしか使えないのに、両替機が無い!¥500コインはあるがお釣りが出ない。焦っていたら誠子マミーが外に清涼飲料水の自動販売機があるのを発見。ここでコーラを買ってお釣りを利用することに。残念ながら全て¥100というわけには行かず、¥500も入っていた。が、ともかく¥100コインは4枚ゲットできた。これでようやく洗濯開始。出来上がりを待っている間に朝食を。

洗濯が終わった衣類を収容してから、いよいよ本日のツアー開始。予定通り最初は「草千里」へ。有料駐車場の手前にある展望台で降りてアングルをチェックしようと思ったが、強風で気温も低くとても絵を描けるような環境でないので、早々に引き揚げ、一段下にある有料駐車場に向かう。



ここでようやく絶景ポイントが見つかりスケッチ開始。



スケッチを終えてから、水源めぐり。熊本は阿蘇山の伏流水が豊富で水道はこれで賄っているとブラタモリでやっていたくらい。食器洗い用に水を補給する必要もあるので、「白川水源」へ行ってみることにした。北海道のニセコ近辺でいくつか湧水を見ているが、例えば京極の噴水公園などの水量は遥かに多い。ただ静かに池の底からぷくぷく泡が浮いてくる状況はのどか。



車内で使う水を調達しようと思っていたが駐車場からは距離があり、重いポリタンクを持っての移動は腰に悪いので諦め、代わりに5L入りのペットボトルを購入し、これを満タンにして運ぶことにした。それでも5キロはあるのでちょっときつかった。これで2日は保つので一安心。ちなみにこれは飲用ではなく食器洗い用です。飲料水は清水のペットボトルで賄うようにしている。

水源見物を終えたら昼をとっくに過ぎている。水源保護のための協力金を支払う窓口で付近の蕎麦屋の場所を確認し行ってみた。こちらの「明神蕎麦」は、明神池というやはり水源のそばにある。お店に着いたら本日閉店の看板を出そうとしているところに出くわした。なんでも1時間に入場する人数制限をしているようで、我々の前に並んでいる人が最後だったようだ。哀れに思ったのか追加で入れてくれることになってラッキー。



しばらく明神池で時間を潰してから、ようやく店の中へ。ところが注文を聞きにきた店主が、ここの売り物の牛蒡の天ぷらは品切れとのお言葉。「せっかく東京から来たのに」とブーイングすると、ちょっと待っててくださいと言い、厨房に引っ込んでしまった。しばらくしたら新しく作りますとのこと。結局、予定通り100%と二八のザル蕎麦プラス牛蒡天ぷらをオーダーできた。蕎麦は安曇野のレベルと比べても水準以上、牛蒡の天ぷらは薄く削ぎ切りにしたものを揚げたシンプルなもので、味塩で食べる。やはり揚げたてということもあってシンプルながら美味かった。最後の支払いの時にどう計算しても請求金額が安すぎる。誠子マミーに通訳してもらったところ、牛蒡はサービスとのこと。ご主人の甥っ子が東京在住だそうで、この話などで誠子マミーと意気投合したせいか、大変ラッキーだった。

 100%蕎麦  ごぼ天

食後はこの付近の名所、「高森湧水トンネル公園」なるものを見に行った。妙なネーミングではあるが内容が掴めない。とにかく行けばわかるだろうと現地へ。行ってみたらトンネルがあって湧水が流れ出しているもの。トンネルの入り口には高森湧水トンネル公園とある。トンネルの入り口で協力金¥300を支払って中へ。



普通の鉄道のトンネルの本来線路がある場所が水路になっていて、両側が歩道になっている。LEDのライトが色とりどりに飾られていて、なんとも不思議な感覚。このトンネルを200m以上も歩いて最奥部まで行ったが、そこでトンネルが終了。塞がれたところから湧水が流れてきていた。どうも意味がわからない?



最後に由来を調べたら戦時中に阿蘇と高千穂を結ぶ鉄道が計画されたが、このトンネル工事中に大量の水が噴出して工事中断。しかもこの付近の湧水8ケ所が枯れてしまい、猛反対となった由。結局鉄道建設は中止になり、跡地活用のため公園として整備されたものだった。

トンネル内は気温14度!洞内往復20分くらいですっかり体が冷え切った。外に出たら暖かくてホッとした。そのまま付近の温泉へ。「阿蘇白水温泉瑠璃」。今回は誠子マミーだけ。私は疲れ果てて少し昼寝をする予定だった。もっとも誠子マミーの帰る前日泊まるホテルの予約、私のフェリーの予約で結構手間取り、そのうち誠子マミーが戻ってきてしまったので、またしてもお昼寝はおあづけ!



夕食は道の駅阿蘇のそばにある「よかよか亭」で赤牛をいただく。誠子マミーは赤牛牛丼、わたしは牛すじ入りカレーを。どちらも普通に美味かったが、最後までどこが赤牛なのか不明なまま食事を終わる。今夜もまた道の駅阿蘇でお世話になる。



 赤牛牛丼¥1980  牛すじ入りカレー¥1280


6月2日



今日は楽しみにしていたイルカウオッチングの日。昨日のうちに乗船予約も完了。阿蘇から天草までは150キロ以上ある。ほぼ一般道なので予想外に時間がかかるかもしれない。11時半出航を予約しているので、早めに出た方が良さそうだ。

道の駅阿蘇を7時20分出発。途中熊本市内で若干渋滞があったものの、ほぼ順調に走行。天草の「道の駅天草イルカセンター」には10時半到着。予約したのは天草イルカウオッチング受付のHPからだったので、道の駅の案内で確認したら、なんとここではなく他の業者とのこと。イルカウオッチング業者は7~8社あるらしい。
因みに私達がネットを見て予約したのは「天草イルカウオッチング受付予約センター」
紛らわしいネーミングで間違える人は多いだろうな。



ともかく予約しているので、やむなくお向かいさんへ。ここはネット割引が10%あるので、¥2700。本家の方は¥3000!ひょっとして本家に比べて船が小さいとか?知床の事件を気にしながら確認。するとこともなげに「漁船ですよ」とのこと。

 天草イルカウオッチング受付予約センター
道の駅の向かいにある事務所
 天草イルカセンター内のウオッチング受付
道の駅のインフォーメーションを兼ねている

後で調べたら、トップシーズン以外はさほど観光客が多くないので、大型船は出さず、漁船で代用するらしい。本家も同じ状況。沖に出たら同じような漁船があちこち点在。これらが争うようにイルカの群れがいるところへ向かう。現場に着いたらエンジンをスローにしてじっくり見せてくれるというもの。かなりの群れがいるようで、以前知床で鯨を探し回った時は結局ダメだったが、今回は十分堪能できた。





気になったのはイルカの群れを発見すると一斉に船が追走し、イルカを取り囲むようになるので、イルカは遊んでもらっていると感じているのだろうか?なんとなく可哀想な気がするが。
船が小型だったせいかスピードを出すと揺れ出すので、終わってからしばし船酔い症状が収まらず。1時間ほどのツアーだったが誠子マミーも嬉しそう。船頭さんから「生まれたばかりのイルカの子がいるからよく探してみて!」と言われたが見つけられたのは誠子マミーだけ。鯖くらいの大きさだった由。




食後は道の駅の2階にある漁師食堂へ。私は船酔いで食欲なくうどんを半分。誠子マミーは気合十分で海鮮丼を。5種類の刺身が乗ったコストパフォーマンスが良さそうなど丼だった。魚が新鮮で美味かったそうだ。



明日からの窯元巡りのため、今日中に伊万里まで行きたいので、陸路を止め海路でショートカットすることにした。鬼池港からフェリーで島原へ渡る。約30分の航海。若干船旅のフィーリングを味わった。流石に漁船と違って大きいのでほとんど揺れることなくお陰で船酔いも治った。



島原半島の口之津港からは海岸沿いに北上、諫早で長崎道で武雄ICまで。以後一般道で予約した「RVスマート幸楽窯」へ。文字通り窯元が敷地の一部を提供している形。だから施設は共用となる。ところが現場に着いてもどこに停めてよいのか分からない。仕事を終えて帰りかけの人に場所を確認。ついでトイレ、キッチンの場所を教えてもらい、最後に聞き漏らしたシャワーの場所を確認。これでは夜間人がいない時に到着したら途方に暮れること間違いなし。無人受付というのであれば、分かりやすい表示方法が必要では? せめて案内図くらいは現地に欲しい。

今までの設備が充実していた道の駅に比べると、かなり落差あり。とりあえず電源を繋いだり作業していたら蚊がまとわりつく。車には蚊取り線香を準備していないので、このままでは車中泊は難しいと判断。払った料金¥2500はもったいなかったけれど、ゴミ捨てだけお世話になり、ここは撤収。他を探すことにした。

結局「道の駅伊万里」と日帰り温泉「白磁の湯」のセットで対応することに。善は急げで6時40分に出発。直ちに白磁に湯へ。ぬるめのお風呂で結構でした。早めにお風呂を終えたがすでに午後8時。道の駅伊万里には8時半に到着するも、真っ暗で所在が分からず、回りをウロウロ。結局探し当ててここで泊まることに。実はこれにはオチがあって、翌朝目覚めてトイレにゆくと、なんとトイレそのものは道の駅だったが、駐車した場所は道の駅ではなく、隣接の焼肉店のPだった。道理で道の駅にしては駐車場が狭いはず。誠子マミーが起きてくるのを待って、直ちに本来の駐車場へ移動させた。

 道の駅伊万里  白磁の湯

夕食時間としては遅すぎたので、車内であり合わせのパンとジュースで。せっかく諫早のコンビニで買った弁当はレンジが使えなくなったのでそのまま冷蔵庫に保管。
今日一日中車と船の乗り続けで疲労困憊。今回ツアーで一番疲れた日だった。

6月3日



今日は朝から伊万里の窯元巡り。8時半に道の駅を出発して伊万里の秘窯の里大川内山へ。



伊万里鍋島焼き会館の駐車場には9時に到着したが、まだ人影が無く、駐車場にも他に車がない。窯元も朝の掃除をしているくらいで、窯元巡りをするにはちょっと寂しい。もう少し人が増えるまで待機することにした。その間を利用して昨日の日記を仕上げる。



10時になってようやく人も増えてきたので、出動することに。まずは周りの様子を見ながら一番奥の方まで行って、帰り道で目星をつけた店に寄ることにした。最初に鍋島焼き会館で作品を見ていたが、ふと誠子マミーの手元を見ると、折角準備しておいた窯元歩きの地図を持っていない。慌てて車に取りに戻る誠子マミー。戻ってきて窯元歩き再開。私が先頭で歩いたが、誠子マミーがなかなか付いてこない。ひょっと後ろを振り返ると、さっきの約束はどこへやら、気になるお店へ入って物色中。最初の店でお香立てを買い、支払いしようとしたら財布が無い。さっき車に戻った時に地図は持ってきたが、今度はバッグを忘れてきた!またバッグを取りに車に戻ろうとしたので、一緒に戻り、あとは本人が好きなように回ってくるよう指示。



そばに付いているとついつい気になると思い、私はここでギブアップ。その後、誠子マミーは1人で一生懸命あちこち回って買い物三昧。その間私は今後のスケジュール調整、車中泊の場所探しなど忙しかった。

話は変わるが、今回の九州ツアーで1番注目したいのは、どの県に行ってもコロナ対策が徹底している事。まずどんな辺鄙なところに行っても、必ずマスク着用は徹底。博物館、道の駅、日帰り温泉施設、レストラン、スーパーなど人が集まるところは全てと言っていい位「検温器」とアルコール消毒が入り口に置いてあり、ここを通過しないと中には入れない。



やったかどうかをチェックする人はいないが、入場者は例外なく手続きを踏んで入場している。どうやら同調圧力というか相互チェックが効いているようで、これで目的が達成されているようだ。東京とは全くレベルが違う対策が実施されていることに脱帽。相当程度コロナ対策はうまくいってるように思う。

さて本題に戻る。伊万里の後は唐津焼の窯元「中里太郎衛門」へ。数年前に購入した揃いの小皿を1枚割ってしまったので、その補給。伊万里から30分の距離。


伊万里で時間をかけているので、唐津焼の買い物を終えたのが午後1時。とっくに昼時を過ぎているのにあまり腹が減った感じがしない。そのまま「道の駅桃山天下市」へ直行。実は道の駅のすぐそばにある「名護屋城」(豊臣秀吉が慶長の役のために築城した)でバーチャルツアーが開催中だが、これが今回ツアーで一番やりたかもの。道の駅のレストランは明日行く予定の呼子の有名レストラン「海舟」の経営でメインはやはりイカ!イカは明日の呼子の朝市で食べる予定にしているので、ここはパス。



バーチャルツアーをやっている「佐賀県立名護屋城博物館」に行けばカフェくらいあるだろうと行ってみたら、やはり入り口付近にありました。ここ「大手門食堂」でチャンポンとアイステイーで昼食代わり。ちゃんぽんは長崎だと思っていたが、ここのは唐津ちゃんぽんだった。体の準備態勢が整い勇躍ツアーへ。

まず博物館の受付でタブレットを借りてから、「バーチャルツアー」会場に出向き、ガイドツアーを申し込む。タブレットのレンタルは無料!ガイドツアーは一人¥400ポッキリ。つききりで場内を案内してくれるシステム。そういえば博物館も無料という太っ腹な佐賀県は素晴らしい。



城内に各所にキーポイントがあり、そこでタブレットを掲げると往時の城の様子が浮かび上がってくるというもの。いまは石垣しか残っていないところに、壮麗な天守を始め各種櫓、門が浮かび上がってくるのは感動もの。午前中の窯元歩きでお疲れの誠子マミーは博物館で休憩して貰っているので、30分コースをお願いしたが、十分堪能できた。ガイドさん曰くその歳で階段をスイスイ登れるのは大したもんだと感心された。「階段だけじゃないよ、東京からキャンピングカーで九州を回っているところだ」と伝えたらまたまたビックリされた。これ自慢!

 現在は石垣だけ  ありし日の姿

天守台にて
 
 

さてさてバーチャルツアーは成功裏に終わり大満足。明日は呼子の朝市なので、ホントはここの道の駅で車中泊と考えたが、駐車場が山裾にあって平地でないので、車の水平が取れない。水平でないと人間は寝られないのです。少なくとも我々二人は。ということでここは諦めて他を探すことに。

まだ陽は高いので昨夜の伊万里のようにならないよう、もう少しマシな道の駅を探し、そちらに向かうことに。温泉も道の駅から1kmと便利な「道の駅「厳木」(キュウラギ)」。国道203号に面しているので車の騒音が若干気になるが、寝てしまえば大丈夫か。道の駅の売店も良し。トイレもきれい。今夜はここで決定。

寝場所ができたので早速温泉へ。「きゅうらぎ温泉佐用姫の湯」は線路と川を挟んだ向かい側にある。¥410と良心的な設定。薬湯とりんご湯をメインに。温度が低くて良かった。
風呂が終わって6時前なので、このままここで夕食をいただくことにした。と言っても昼間のチャンポンが効いていて、あまり食欲なく、誠子マミーはざる蕎麦、私はミニうどんと牛蒡の唐揚げ。先日阿蘇で食べた牛蒡の天ぷらが美味かったので試してみた。これはこれで旨い!二人で分けてちょうど良い分量。これで今夜は寝るだけで済むのでホッとする。夜中の騒音がどうなるか?

6月4日



今日は「呼子の朝市」に出動。これまた誠子マミーの希望に沿って計画を練る。まず朝市なので当然早朝からになる。朝市情報によれば、大体7時半頃からの開催の由。今日は土曜日で混雑が予想されるので、早めに現地入りしておく必要がありそう。呼子は狭いので駐車場が確保できるかどうかがカギとなる。

前もって調べたところ朝市専用の無料駐車場はすぐに満杯になると聞き、朝市付近のコインパーキングを探したところ、朝市会場入り口付近に「ふれあいパーキング」を見つけ、Google Earthで場所を確認。平置きOKも確認できた。

道の駅厳木(キュウラギ)を6時半に出発。朝食は取らず車内であんぱんをかじる。早朝なので唐津市内の渋滞もなく、呼子には1時間後の7時半に到着。コインパーキングにも無事駐車できた。

早速朝市に向かうも会場にはチラホラ数えるほどしか出店っしていない。もちろん客もゼロ!これでは雰囲気もないし、そもそも店が無くては話にならない。

まだ店が出ていない 寂しい朝市通り

一旦車に戻りお店がもう少し増えるまで待つことに。30分ほどして再度出動。今度は少し増えたものの、あんまり盛況とは言えないというか寂しい。会場の端まで歩き、そこにあった鯨組中尾家屋敷を見学。西日本捕鯨の歴史を学ぶことができた。実はこの鯨組の歴史を継承したのが西大洋漁業(林兼)だったと知り、自分の商売との縁に不思議な感じがした。

  少し活活気が出てきた  といっても?
 

入社当時大洋漁業を担当したが、解説文の中で捕鯨船の15利丸の名前を見つけた。まだ南氷洋捕鯨華やかなりし頃で出漁時期の5月になると忙しい思いをしたことが思い出され、感無量。
見学を終えて今度は会場を逆に歩く。途中でお目当てのイカ焼きを食べて、お土産をいろいろ買ってから朝市見物終了。次は待望のイカ料理を昼食にと思い、洋上レストラン「萬坊」に向かう。ここはレストラン船仕立てで、客席が水面下にあり、窓から魚が泳いでいるのが見えるという趣向。もっとも見えるのは小魚だけだったが。

   
   

注文したのはイカコース(イカ刺身、ゲソの天ぷら、イカ焼売、魚豆腐、味噌汁とデザート)。魚豆腐、イカ焼売に続きイカ刺しが丸一匹分、大皿で出てきたが、これで2人前とのこと。確かにメニューには一人200gの計算なので、一人一匹づつということにはならないと注意がきはあった。今まで呼子には何回も来ているが必ず一人一匹だったので違和感あり。しかも型が小さく、昔の感動が甦ってこない。二人ともちょっとがっかりして退去。値段も¥3300と今までよりも大幅値上げになっていた。イカが不漁なのかも?


食事が終わって11時半。お天気は良く、この様子なら時間の関係でスキップした「祐徳稲荷」を見に行けそう。明日は誠子マミーを福岡のホテルに送り届けるので、今日が最後の活動日。思い切って出かけることにした。今回ツアーで行きたかった三大目標、祐徳稲荷、耶馬溪、阿蘇のうち行けたのは阿蘇だけだったのでせめてもう一つ加えたかった。

呼子から1時間半ほどで祐徳稲荷へ。予想していた通りの姿に一安心。まあ言えば清水寺の舞台を日光東照宮風に飾り立てたもの。下から見上げると豪壮な姿だが、本殿までの階段を登るのが一苦労。名護屋城ツアーで健脚を誉められたが、やはり歳は争えず。誠子マミーはエレベーターに乗って上がってくるとのことで別れたが、なかなか上がって来ない。しばらくしたら階段で上がって来た。エレベーターは有料(¥300)だったが片道か往復かわからなかったので、自力で上がって来た由。ケチですね!最後に交通安全の祈願をし、お守りを購入して帰途に着く。



今夜の宿は祐徳稲荷に近い「道の駅鹿島」と考えていたが、行ってみたらトイレの状況がもうひとつ。急遽最寄りの「道の駅太良」へ移動することにした。こちらの方が新しいので、多分トイレは綺麗だろうと推測。たった5kmしか離れていないので、思い切って移動した次第。予想とおりかなり新しく当然トイレも綺麗だったので、こちらに決定。

6月5日



今日は、明日のフライトで東京に戻る誠子マミーを福岡に送る日。
道の駅太良にはお世話になったので、朝ショップが開くのを待って各種お土産類を購入。これが車中泊でお世話になった時のささやかなお礼の気持ち。

9時半に出発。そのまま福岡へ直行すると早すぎてホテルのチェックインができない。空いた時間を利用して「宗像大社」まで足を伸ばすことにした。途中までは小雨程度だったが、やがて大雨になり、ワイパーも標準スピードでは効かなくなってきた。スピードをハイにしても見にくい。到着時刻がちょうど12時になるので、その前にランチをと思い、「道の駅むなかた」へ行ってみた。ところが今日は日曜日。駐車場には溢れるほどの車が!なんとか停めさせてはもらったものの、食堂はバイキングスタイルでこちらも行列を作っている。こりゃダメそうだとすぐに断念。

途中で見かけた海鮮丼のお店「海彦」に向かう。海鮮丼専門とあるので、まあリーズナブルなお店だろうと思いきや、メニューは¥2000台後半から¥3000台後半が中心。当然ながら全て海鮮でそれ以外は無し。私の一番苦手なパターン。



それでもイカ天丼が¥1100と一番安かったので、これを選択。誠子マミーは自分の出番とばかりに全部をチェックし、最終的にいろいろ楽しめる海鮮定食¥2500を。ところがイカ天丼は平日のみとのこと。やむなく海鮮天丼にレベルを上げる。関東風の胡麻油の色が濃い天ぷらでこれは旨かった。ただしエビ以外の魚がな何かは不明。誠子マミーはもちろんご機嫌でした。

   

食事を終えていよいよ宗像大社へ。雨はじゃんじゃん降り。足元は悪いし、傘を差しても濡れてしまうような激しい雨の中、お参りを決行。それでもこの雨の中お参りする人の多いこと。九州では神社仏閣でも若い人の姿を多く見かける。それもカップルが多い。お参りを終えた頃にはズボンの裾からびしょ濡れで、気持ちが悪い。







慌ただしかったが頃合いが良くなったので、ホテルに向かう。4時前にホテルに着いたが人影が無い。入口の張り紙を見たら無人チェックインシステムとのこと。と言ってもマニュアルがあるわけでも無し、一瞬途方に暮れる。するとトラブルの時の電話番号の記載があり、ここに電話。パスワードを教えてもらってようやくドアを開けることができた。ややしばらくしてスタッフ登場。やっと仕組みを理解することができた。誠子マミーをホテル前でドロップしたまま出る予定だったが、ちょっと様子を見てからにしてよかった。

これでやっと出発。今夜の目的地は温泉併設の道の駅おうとう桜街道、田川市になるのでちょっと距離がある。初めのうちは渋滞があっても順調だったが、途中で道がわからなくなり、気がついたら山の中のつづら折れの道を走っていた。豪雨で視界は悪くなるし、暗くなってきて余計に不安が増す。いま走っている道が正しいのかどうかもわからない。しかしナビをみると目的地までの距離は順当に短くなっているし、到着予定時刻も当初定したとおりになっている。いままで信用ならなかったナビを信じてそのまま走行を続けると、ようやく広い道に出ることができた。



温泉棟さくら館


道の駅には5時15分到着。まずスタンプをゲット。続いて温泉へ。ここではどの風呂もぬるめで、最高で40度。私にとっては嬉しい限り。特に源泉湯が40度でこれが一番よかった。いつもより長湯。温泉からの帰りがけに売店によっておにぎり弁当を購入。すでに営業時刻を過ぎていたが、東京からから来ていて弁当類を探しにきたと伝えると、店を閉めるのを中断し、二人がかりでお得用の弁当を案内してくれた。併せて電子レンジも使わせていただき感謝!

ちなみのここのトイレは「一億円トイレ」として有名になったもの。なにせ入り口の大理石の床に白いピアノが置いてあるほど!


6月6日



昨日誠子マミーを空港近くのホテルに送り届け、道の駅「おうとう桜街道」で車中泊。昨夜は一晩中大荒れのお天気。久しぶりにキャンカーの屋根?をたたく激しい雨音を聴いたように思う。朝になってもまだ小雨が残っていた。

誠子マミーがホテルから空港までの道順が分かるかどうか?何せかなり方向音痴なので、昨夜のうちにgoogle mapの使い方をLineで連絡しておいたが。タクシーを呼ぶまでもなく歩いて空港に到着した旨連絡あり。これを聞いてこちらも安心して新門司のフェリーターミナルへ向かう。

小雨降る中出発してから1時間後、無事に「東九フェリーターミナル」に到着。すぐに乗船手続き。当然ながら一番目!出発は今夜の11時55分なので待ち時間が長い。この間を利用して門司港観光をすることにした。キャンピングカーでもいわゆる観光地は駐車場で苦労することはあまり無いが、都会地では高さ制限のあるところが多く、事前のチェックが欠かせない。google mapで位置を確認、google earthで立体か平置きの別をチェック。ついで平置きでもゲートが低いと屋根がぶつかるので、これはストリービューで確認。うまくいけば高さ制限の看板も見られる。

さて門司の場合はどうか?事前に調べたら「門司港レトロ」のPは条件を満たしているように見えたが行ってみたら高さ2mまでとなっていてアウト。ついで隣も当たったがこちらも同じ。街中をグルグル回ってようやく「九州鉄道記念館」に隣接した「門司港駅東駐車場」に入れることができた。ゲートがあるので、アルファクラスの高さ2m40cmくらいのキャブコンまでが限度か?

ここに停めてあとは徒歩での観光となる。まずは門司港全貌を把握するためエレベーターで「門司港レトロ展望室」に登る。エレベーター料¥300也。やはり上からみると建物の位置関係がよく分かる。ここで門司港の簡単なマップを貰った。ついでに門司港名物「焼きカレー」の名店?マップも。
門司港といえばレトロの代表である「門司港駅(大正3年)」が有名。驚くことにまだ現役だった。切符売り場も昔のまま残っていてその一角に自動販売機が埋め込まれている。トイレの前に手洗い場があり、これがなんとも言えない形状。

   

本題の焼きカレーだが、門司港に来たのはこれが目的。先程もらった焼きカレーマップにはたくさん店が紹介されているが、元祖というか一番人気が「伽哩(カリイ)本舗門司港レトロ店」。11時開店と同時にイン。窓側の席を案内された。窓の向こうは関門海峡で、対岸に九州入りする前に車中泊した壇ノ浦PAが見える。

メニューは焼きカレーのみ。種類はいろいろあったが、ポークカレーのSサイズプラスサラダとアイステイーを。辛さはいろいろ選べるので、普通を選んだが、あまり辛さは感じなかった。辛さより熱さがウリのようだ。キャセロールの器に入ったカレーはプツプツ音を立てている。いかにも熱そう!チーズと生卵をトッピングしてから320度の特注オーブンで焼くそうで、熱いわけだ。

門司で焼きカレーを提供しているお店一覧MAP


焼きカレーは自分でもよく作るが、余ったカレーにピザ用チーズを乗せて焼くので原理は同じだが、やっぱり材料も道具も違うと味が激うまになるということ。やっぱり頑張って本場に来て良かった。カレー店はそれぞれに特徴があるようで、気になったのは上戸彩が死ぬ前に最後に食べたいと絶賛した「Bear Fruit」。次回はこれを制覇したい。ここは第一回焼きカレークラブコンテストで1位になった由。フルーツ味のカレー?本当に旨いのか?気になる。

カレーをたべ終わったのが12時。まだ乗船時刻まで12時間もある。天候は不安定で降ったりやんだり、たまには晴れ間も出るという目まぐるしく変わるお天気。雨の合間を縫ってあちこち見て歩く。レトロがウリで博物館級の建物が随所にある。日本郵船の隣が三井倶楽部という見事なコンビネーション。関門海峡ミュージアムにも行ってみたかったが、残念ながら休館日だった。

 左がNYKで右が商船三井倶楽部
 

そのうち雨が本降りになってきたのを機に引き揚げようと駐車場に戻って周りを見たら、すぐ隣が九州鉄道記念館だったのに気がついた。ここは外せないので行ってみた。いきなりピカピカのSLがお出迎え。文字通り全てが綺麗にお化粧されていて、いわゆる博物館にあるような陳列では無い。動態保存されているような感じで、いまにも動き出しそう。その他一通り車両を拝見してから、JR九州で現役のおすすめ列車の解説付きのムービーを拝見。ユニークなのはスクリーンの手前にジオラマがあり、ムービーと連動して映写されている列車の模型が動くという仕掛け。運転シュミレーターもありちょっと惹かれたが、これは次回にお預け。



これにて門司港ツアーを終了し、新門司港のフェリーターミナルへ戻る。さてこれから出港まで長いな。風はますます強くなり、クルマが揺れるほどになってきた。船酔いはやだなと思いながら不安感は消えず。





6月7日



昨夜は乗船時刻までフェリーターミナルで過ごし、午後11時10分ようやく乗船。いやー長かった。これでゆっくり横須賀までのんびりと過ごせると思いきや、そうは問屋がおろさなかった。

まず予約したはずの船(新造船)が定期検査でドック入りのため、代船が投入されていた。同じツーリストSクラスであっても、かなり中身が異なる。一番の差はセキュリテイ。

新造船は個室でちゃんと外から鍵がかかる仕様(ホテルなら当たり前)。一方本船「すいせん」は内側からしか施錠出来ない!部屋を出るときは貴重品は置いておけない。トイレにゆくにも風呂に入るにも持参する必要がある。もっとも貴重品ボックスもあるので、ここに入れておけば良いわけだが、スマホなどいちいち貴重品ボックスに入れ替えるのは極めて面倒。

乗船時間が長い(21時間)ので、航海中机に座ってレポートを書いたり、撮り溜めた写真の整理をしようと考えていたが、なんとデスクも椅子もない。勿論USBコンセントも無いので、スマホの充電も出来ない。

 それいゆ(新造船)の船室  すいせん(本船)の船室
 机の前にACとUSBコンセントあり  蛍光灯の下にACコンセントのみ

文句ばかり言っても仕方がないので、大事なものだけ貴重品ボックスに入れて、まず風呂に入る。結構ここまで緊張していたせいか、ひょっと腕を見たら風呂のコインロッカーの鍵だけと思いきや、ナント時計もつけたまま!やってしまった、もうダメかと思ったが、すぐに引き上げて乾いたタオルで拭いたら、なんとかセーフ。今のところ動いている。

すでに深夜12時を回っているので、部屋に戻り、いざ寝ようとしたら明かりを消すスイッチが見当たらない。!受付に聞きに行ったら集中スイッチで定時に受付で消すとのこと。今午前0時25分だが30分になったら消えるかしら? 結局そのまま寝てしまったので何時に消灯したのか不明。

酔い止めの薬を飲んでいたので、ベッドに入ったらすぐ寝てしまったようで、一番揺れていた頃は夢の中。夜が明けて、今日は昨日の強風の影響で大揺れかと思っていたが、ほとんど揺れなし。トラベルミン効果もあって船酔いの兆候も無し。助かった。

6月8日

今朝は5時半起床。まずは朝風呂と思い風呂場へ。ところが営業開始は8時とのことで引き返す。
やがて食事のアナウンスがあり、8時オープンの由。船内をあちこち探索してオープンを待つ。その間に今日の日記を半分仕上げる。

ようやく朝飯。メニューはタッチパネル方式で和、洋、おかゆ、麺類から選ぶ。今回は洋を選ぶ。クロワッサンとロールパンにミニサラダ、ハムソーセージと目玉焼きそれにヨーグルト付き。¥950。目玉焼き、ハムソーセージは出来立てという感じがなく、もう一つ。味は極めて普通。昼飯に期待しよう。

食後に後甲板に出て撮影。今日は昨日と違って上天気。海の青と航跡の白波の対比がきれい。ところで皮肉なことに帰るのが決まった昨日から腰痛が悪化してきた。リラックスするため風呂へ。ほぼ貸し切り状態。相客は居たが、サウナに行ってしまたので、広い湯船は一人きり。大きな窓から海を見ながら浸かるのは最高!腰が少しでも軽くなれば良いのだが。



さーて今午前9時半。横須賀到着が午後8乗船45分なので、まだ12時間もある。これをどう過ごすかが問題。

その後、酔止めの薬の効果が少なくなってきたのか、若干気分が悪くなり、昼食はパス。3時過ぎにソフトクリームがランチ代わり。期待していた夕食も重すぎるので敬遠し、といって薬を飲むためになにか腹に入れる必要があるので、自動販売機のカップラーメンで済ます。なんとも侘しい食生活になってしまった。あとは部屋には戻らず、ほとんどロビーかPCコーナーで過ごす。次回フェリーを利用するときは、なにか時間をうまく使う方法手段を考えないと。

横須賀には定時の午後8時45分到着。下船開始が午後9時。そのまま家まで直行し、午後10時30分無事に自宅に到着。まあ良く頑張ったツアーでした。

終わり