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  2016年猛暑脱出ツアー    

美ヶ原高原からみた夜明けの雲海
2016年8月8日~17日
 
  例年、夏は北海道で過ごすことにしている。昨年も11回目となる北海道ロングキャラバンを決行。しかし梅雨が無く、涼しいはずの北海道は初めて北海道の土を踏んだ2000年の頃とはすっかり気候が変わってしまい、昨年はどこに行っても暑かった。

という背景もあって、今年は北海道をやめ、近場で標高が高く、涼しいだろうと思われるところに繰り出すことにした。候補地はかねてより目をつけていた信州の美ヶ原高原。前進基地として前半は蓼科の「白樺湖」で過ごし、様子を見てから美ヶ原を目指すことに。
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日程 行程
8月 8日 自宅⇒白樺湖
8月 9日 白樺湖⇒佐久(立科町)⇒白樺湖
8月10日 白樺湖⇒姫木平⇒白樺湖
8月11日 白樺湖⇒茅野⇒車山⇒霧ヶ峰⇒美ヶ原高原美術館
8月12日 終日美ヶ原高原美術館
8月13日 美ヶ原プチハイキング
8月14日 高原美術館見学
8月15日 美ヶ原高原美術館⇒白樺湖
8月16日 白樺湖⇒蓼科⇒長門牧場⇒白樺湖
8月17日 白樺湖⇒自宅


8月8日

前日にサイズを間違えて買ったしまった下着6着の交換騒ぎのため、朝一番に出発する予定だったがあえなく延期。朝からドタバタしながら、家を出たのは10時5分過ぎ!関越は断続的に何箇所か渋滞があったが藤岡JCまではまずまず。ところが藤岡から吉井IC間で事故渋滞あり、ここを抜けるのに30分かかってしまった。おかげで予定していた佐久ICでの昼食を前倒し、手前の横川SAでランチタイム。お盆シーズンのためか人が多い。誠子マミーは風邪でお腹の調子が悪いとのことで、記念すべき?ツアー第1食が「うどん」という予期せぬことに。

なんとかうどんが誠子マミーのお腹に納まったようなので、そのままドライブ続行。3時に大門街道の「長門牧場」で休憩。この辺の標高は1400mだが気温は31度で、さほど涼しいとは言えず。ここで待望の名物ソフトクリームをいただく。今まで食べたなかではかなり上位の旨さ。濃厚さと程よい甘さのバランスが良い。誠子マミーに一口食べさせたら、収まっていたお腹が痛くなったとクレームあり。

長門牧場


暑さにちょっぴり不安を抱きつつ白樺湖畔の「すずらんの湯」に隣接した無料駐車場に到着したのが午後4時。ここは標高1500m。ところが日差しはきつくて気温も30度!湖畔の駐車場だが木陰は無く、太陽が照りつけているのでとにかく暑い!車の窓を全開にして風が通るようになって、ようやく車内に居られるようになったが、車内の寒暖計はやっぱり30度を示している。

すずらんの湯の隣の無料駐車場


熱中症にならないよう風が抜けてしのぎやすい場所に誠子マミーを寝かせ、さらに頭にアイスノンを置いてようやく休息の態勢に。結局夕方6時半までは動く気にならず。夕食前に私だけ隣接の温泉「すずらんの湯」へ。誠子マミーは大事をとって車内で休息。私も汗を流す程度で早々に車に戻った頃、ようやく陽が落ちて涼しくなってきた。いくら標高が高くても日中陽のあるうちは普通に暑いということが分かったのが本日の収穫。明日は標高2000mを目指そう。

一説では、1000m登ると気温は6度低くなるとのこと。この説に従うと標高差500mなので3度は低くなる計算。果たして計算どおりになるか?またご報告します。

8月9日

昨夜は、夜になって涼しい風が入るようになり、ようやく本来の「猛暑脱出」が実現できた。ところが枕のセッテイングを間違えたようで、夜中に首が痛くなって目が覚め、結局ベッドから下りて、ダイネットのシートにクッションを乗せて枕代わりにしてようやく寝ることができた。ということで熟睡安眠の絶好のチャンスを生かし切れず。

朝、目覚めてバッテリーの電圧計を見たらすでに11.5vを切っている!慌てて電気を大量消費する犯人、冷蔵庫のスイッチを切った。出かけるときバッテリをチェックしたのだが、見かけほど充電できていなかったようだ。長期キャラバンのため、冷蔵庫で保管しなければならない食材がかなりあるので、スイッチを切ったままというわけにはいかず。結局氷で冷やすという昔からのやり方を導入することにした。

白樺湖にはスーパーが無いので当然ブロックアイスなどは調達できず。一旦佐久に下ってスーパーを探すことにした。このルートは山地から平地に下りることになるが、これがかなりの急勾配。昨日登ってきたときは馬鹿に馬力が無くなったな!これも経年劣化かと思っていたが、実は10%以上の急勾配の連続だった。エンジンブレーキを効かすためギアをセカンドに落としたが全然ダメ。これじゃ登りがきつかった訳だと納得。そういえば高速道路でも無いのに登坂車線があったのを思い出した。

「帰りはまたこの坂を登らなくてはいけないな。」と少々気落ちしながら立科の街中へ。ここで「ツルヤ立科店」というスーパーを見つけた。幸い探していた板状のブロックアイスもゲットできた。が、このアイスをそのまま冷蔵庫に入れると溶け出した水で車内に浸水事故が発生する可能性がある。ありがたいことにスーパーの向かいに「コメリ」を見つけた。ここは農家向けのホームセンターなので、ひょっとしたらと思い入店。ありました!少し大きめのクーラーボックスが!それも¥1980とバーゲン価格。早速これを買ってスーパーへ。これで2,3日はしのげそう。ほっと一息ついて帰途へ。日中は白樺湖に戻っても暑いので。途中の長門牧場で陽が暮れるまで休憩をすることに。外のベランダで早めのランチ。誠子マミーは「ビーフシチューセット」! 昨日風邪を引いて腹が痛いと言ってた割に、この食欲は??? ま、元気になってくれたら結構ですが。私ははピロシキとサラダというヘルシーメニュー。



夕方4時までここで待機し、また白樺湖へ戻る。相変わらず日差しが強いので、早々と二人揃って温泉へ行ったが、昨日よりもかなり混雑していた。子供の姿をやたらに見かけたので、もうお盆休み突入らしい。陽が暮れるまで温泉で休憩タイム。涼しい風が心地よい。もう天国!今夜はよく寝られそう。


8月10日
朝食を終えて、いざ出発と思ったら、隣のキャンピングカーのオーナーが同じクラブのメンバーだった事が判明。さらに今夜の花火大会のために休暇をとって場所取りに来ていることを聞いた。例年8月10日は「白樺湖夏祭り花火大会」で、昼までに今居る駐車場は満杯になるそう。

今日は道の駅「美ヶ原美術館」に出かける予定だったが、花火大好き誠子マミーの要望に従い、急遽予定変更。さて暑い日中をどう過ごすか思案していたところ、幸いこの付近の別荘に誠子マミーの友人が来ている事がわかり、ご招待してもらえる事ができた。これで一番暑い時間はなんとかなりそう。

昼に「女神湖」から白樺湖まで迎えに来ていただき、女神湖付近の蕎麦屋「せんすい」にてランチ。オススメに従い、ミニ天丼付きざる蕎麦を注文。久しぶりの天丼は江戸前風のタレで美味しかったが、ミニと言ってもご飯の量は当家の茶碗の倍はあり、完食は出来なかった。その後別荘に招かれ2時間弱懇談。白樺湖に戻ったのは4時。


まだ陽は高く車内には居られないので、今日も早めに温泉へ。花火大会参加者?が多いようで風呂は昨日以上の混雑。休憩する場所も一杯で、やむなく車に戻る。窓を全開にしても暑い!換気扇を回して何とか空気を入れ替え、ようやく一息つけた。6時過ぎに陽が落ちて、少し涼しくなってきた。


花火客目当ての露店で焼きそばを買い、トマト、コロッケ、生ハムにミルクという妙な組み合わせで夕食代わり。

花火は7時半に開始。湖畔に椅子を持参して待機したが、打ち上げが始まったら木の枝が邪魔でほとんど見えず!あわてて場所を移動。何のことは無い駐車場に戻りキャンピングカーの前に座ったら一番よく見えた。

画像をクリックすると動画がご覧になれます。



ローカルの花火大会だから大したことは無いだろうと思っていたが、侮ってはいけない。打ち上げ場所から近くほぼ真上に上がる花火は結構な迫力だった。大曲花火、赤川の花火は音楽入りでかつ大掛かりで大迫力であるのは否定できないが、今日の花火は混雑も無く、暑いさなかに場所取りする必要も無いので、これは予想外に好印象。また来年も来てみたいと思わせるものだった。

さあ、明日はいよいよ美ヶ原高原美術館へ向かうことにしよう。おっとその前に氷と新鮮野菜を調達せねば。

8月11日(山の日で休日)

花火が終わった翌朝、駐車場を埋め尽くしていた車は殆ど消えていた。

今日は、アイスボックスの氷が心細くなってきたこと、食料品特に生鮮野菜がなくなってきたので、買い物に出ることにした。ところが白樺湖周辺にはスーパーはおろか食料品を扱う店も無い。別荘族はどうしているのか聞いてみたら、下界の茅野まで買い出しに出るとのこと。

やむなく当家も茅野のスーパー「イオンタウン茅野」を探し朝一番で下界へ。約30分で山道を下り、AEONへ。ここで氷、野菜、果物、パンなど大量お買い上げ。ついでにガスも満タンに。

1時間ほどの滞在ですぐに山登り。白樺湖経由「車山」へ向かう。下りは楽だが登りはきつい。9時半に茅野を出発、車山には10時10分到着。無料駐車場はほぼ満杯の盛況。さすが休日と再認識。すぐにリフトを乗り継ぎ車山山頂に向かう。山頂も人人人!期待していたニッコウキスゲなど高山植物は盛りの時期を過ぎてしまったようで全く見られず!。山頂で記念撮影をして下山にかかる。



誠子マミーの膝が心配なので無理せずゆっくり歩く。いつもなら登りはリフトを使っても下りは歩くのだが、今回は大事をとって往復ともリフトを使用。楽チンではあるが少々物足りない。



車山観光?を終えて今日の目的地美ヶ原高原へ。

途中の霧ヶ峰の「霧の駅」でランチタイム。誠子マミーは信濃路定食、蕎麦とイワナの塩焼き五平餅という組み合わせ。私は角煮定食。角煮はコレが角煮?というような姿!味はともかく自分が作る角煮がプロの仕上がりと思えるほど。写真をご覧ください。

信濃路定食 角煮定食

ランチを終えて美ヶ原を目指す。しばらく走っていたが下り坂が延々と続き標高がどんどん下がり、風が涼しくなくなってきた。そのうち遠方に諏訪湖らしき大きな湖が見えてきた。ここで初めて道を間違っているのに気がついた。あわててナビを確認したらやっぱり大チョンボ!

大慌てでUターンし、来た道を戻ることに。このルート下りは楽だが登りは茅野から白樺湖に登るルートよりはるかに斜度がある。ふうふう言いながら間違えたとおぼしき地点、霧ヶ峰まで戻る。ここからあらためて美ヶ原高原へ。このドタバタで50分ほどのロスタイム。

途中の「三峰展望台」で噂のキノコ汁\250をいただく。売店の親父がやたらに騒々しい。キノコ汁は普通の味で取り立てて特徴は無かったが、熱かったのでマル。



目的地の道の駅「美ヶ原高原美術館」には午後3時到着。さっそく道の駅の記念スタンプを押し、ついでに夕食用にコロッケ2種を購入。ここは日本で一番標高が高い道の駅で、なんと標高は2000m。

道の駅のテラス席(標高2000m)


雲海が下に見える


ここなら落ち着いてのんびり滞在できると思っていたが、到着してびっくり。収容台数1000台を誇る大駐車場がほぼ満杯で、予備の駐車場も眺めの良いところはすべて占領されていた。殆どが乗用車なので、夜になれば引き上げるだろうと思っていたが移動する気配は全く無し。車中泊が多くなってきたなとは思っていたがこれほどとは!明日になれば空くだろうと思うが果たして?



ここは星空がキレイと聞いていたので夜が更けてから外に出てみたが、駐車場には明かりが無いが自動販売機の明かりが強すぎて星空観察はムリだった。

さて明日もここに滞在し、スケッチ三昧としよう!と誠子マミーは言っております。お腹の調子も戻ったし、膝の具合もまずまずの様子なのでムリさえしなければ心配なさそう。ほっと一息。

標高が高いせいかテレビの感度が良いので、夜はもっぱらオリンピック観戦。



8月12日(金)

誠子マミーは夜明け前から起きて日の出の写真を撮りに。私は朝方ガタガタ音がしているのには気がついていたが知らぬ振り。撮影は誠子マミーにお任せ。

目が覚めて起きたら、意気洋々と撮影から戻ってきた。素晴らしい日の出と雲海が撮れたとのことで興奮気味。100号大作の題材が屈斜路湖の雲海だったが、どうも夕陽と日の出と雲海には格別の思いがあるようだ。

朝陽と雲海


そんなに凄いのかと、私も外に出てみてみたが、駐車場から見える範囲は全て雲海。文字通りの雲海だった。言葉では表現出来ないので写真をご覧ください。



昨日スーパーで大量の食材を購入したので、今朝は豪華な朝食になった。メインはパン、トマト、バナナ、卵サラダ、ヨーグルトプラスカフェオレというもの。写真をご覧ください。ただし、いつもはもう少し手抜きです。



朝食後、食器洗い用の水が少なくなってきたので補給。道の駅には水場があり、地下からくみ上げた清水が無料で提供されている。これを10リットル入りのポリタンクに汲んで、車まで運ぶ。10リットルの水はほぼ10キロになるが、これを胸の高さまで持ち上げて、車の補給口に流し込むのは結構厳しい。今回は1回で済んでホ!



ついに本格的にお盆休暇に入ったようで、少し減ったと思ったなと思っていたが、道の駅の大駐車場(1000台可)は朝のうちにまた満杯になった。売店もトイレも満員御礼の大盛況。おかげでトイレに行ったら個室のペーパーが無くなっていた。あわてて車に戻り、自家用のトイレットロールを持参して事なきを得た。次の人の事を考えると持ち帰るのもどうかと思い、悩んだ挙句?謹んで提供してきた。

今日もここに滞在するので記念のスケッチを描くことにした。場所選びが難しかったがなんとか椅子を置ける場所を確保。問題は題材。一面の雲海なので雲がメイン。ところが水彩で雲を表現するのは私にとって大の苦手。誠子マミーに描き方の指南を受けながらやって見たが、思ったようにはいかない。しばらくやって見たが気に入らないので雲は止め。雲が晴れたら山を描こうと思い今日は終了。誠子マミーはパステル画で勝負。



10時半過ぎた頃、レストランのランチの偵察に。道の駅の2階がレストランで、和洋2店舗ある。和食処「麻の葉」と「レストランコンポート」。メニューをチェックして誠子マミーに報告。今日は人が多いので早めに食べてしまおうと直ぐにレストランへ。迷った挙句、二人とも和を選び、私はカツ重(信州流のソースかつ丼)、誠子マミーは鳥丼(チキンのてりやきが載っている)を注文。味は見た目通り。久しぶりの米は旨かったが量が多すぎた。

カツ重 鳥丼

午後になったら雲海が上昇してきて辺り一面霧の中。折角車を見晴らしの良いところへ移動したのに何も見えず。しかたなく車の外でキャンプ用の椅子に座り、コーヒー片手にガイドブックを眺めて過ごす。4時近くになったらようやく視界が良好になり、車の中から絶景が見えるようになってきた。誠子マミーは勇んで2枚目のスケッチへ。今度は水彩。私は車に引っ込んでいたが、なにやら車の前に人だかりが!子供達が誠子マミーの絵をみていろいろ言っているようだ。ギャラリーに囲まれて嬉しそう。後で聞いたら子供に褒められたそうだ。



昨日と違って午後は雲のせいで日差しが弱くなってきたので、涼しいのを通り越して寒くなってきた。まあ贅沢な悩みで東京にいらっしゃるみなさんには申し訳なし。

お盆の時期は移動が大変だと思うので明日もここに滞在したほうが良いかも。

8月13日(土曜日)

まだ美ヶ原高原美術館に滞在中。
早朝小雨が降ったが、すぐに止んで良いお天気になった。只今の車内の気温は24度だが、外は風があって涼しすぎるくらい。人間にとってしのぎやすい最適な気温の幅は意外に狭いのかも?

ここに住んで3日目だが少々運動不足気味なので、軽いハイキングでもと思い念のため誠子マミーにも声をかけたみた。心配な膝の調子はまずまずで少しなら歩けるとのことだったので、美ヶ原を起点とする軽い散歩コース歩いてみることにした。コースは写真の通りです。



高原美術館の後背にある「牛臥山」を経由して「美しの鐘」まで行き戻ってくるルート。片道40分くらい。

9時半に出発。牛臥山までは15分程度の軽いお散歩コース。ここから美ヶ原の全景が見える。山の中にこれだけ広大な草原があるのに驚き。ゆるやかな起伏が続く草原はまるで北海道の十勝平野を思わせるもの。牛臥山の山頂からは牧場地帯の中を歩く。ところどころ牛が逃げないように柵がある。





途中に「山本小屋ふるさと館」という休憩所があり、ここで小休止。ソフトクリームを宣伝しているので食べてみた。ここのソフトは美ヶ原高原美術館の売店のソフトよりコクがないのに甘すぎる。一つしか注文しなくて良かった。



気を取り直して先に進む。「美しの塔」まで10分。手前に「ねころび広場」という一角があり、ここで草原に寝転ぶことが出来るようになっている。やっていた人をみて早速真似して寝転んだ。寝転んで見る青空はまた別格。記念写真をご覧ください。





続いて「美しの塔」の鐘を鳴らして見る。二人で一緒に鳴らすと恋が成就?という触れ込みがあったが、当家は誠子マミーが一人でさっさと鳴らしてしまった。ま、今更ですがね。



心配していた誠子マミーの膝は大丈夫そうなので、途中で一度休んだだけで帰途につく。もっとも下りは足を降ろしてときに膝に負担がかかるので、1段毎に肩を貸しながらではあったが。久しぶりに夫婦の絆が強まったかも?

駐車場に戻ってきたのがちょうど11時、当家のランチタイム。でかける前は昨日が和食?だったので、今日は洋食と考えていたが、戻ってきたら、二人ともなんだかラーメンが食べたくなり、テラス席のラーメンショップへ。ところがまだ準備中。11時半開店とのことでしばらく待機。時間になったので注文しようとしたら先客あり。遅れをとって残念と思ったが、このおばさんの言にびっくり。何と味噌ラーメン5つ、コーンバター2つなど合計8つも注文されてしまったので、当家の分はいつになるやら!ついてない。



だが心配していたほどは待たされず、10分後には無事に食べることができた。器はそれらしい色とデザインの発砲スチロール、れんげも薄手のプラスチックで、何となく佗しい感じではあったが、久しぶりの熱々のラーメンは美味かった。

問題は今夜の夕食。レストランは5時で閉店になるので、何か対策を考えなくては。

8月14日(日曜日)

今日で夏休みも1週間、ここ美ヶ原高原美術館での滞在も4日目となった。ここは本来フジサンケイグループが運営する美術館で、その設備を活用する形で道の駅に仕立てたもの。道の駅として成立するためには、24時間利用できる駐車場とトイレが必須であるが、トイレは高速道路のSAにあるような綺麗で清掃が行き届いていて、しかも温水洗浄式が完備。


売店が午後5時終了というのが残念だが、駐車場は広大で、眺めは抜群。それから特筆すべきは場内に高原の水という水場があり、井戸から汲み上げた飲料水が無料で提供されていること。ポリタンクを担いで何度も訪れ有難く頂戴した。いいこと尽くしだが、残念なことは営業期間が4月25日~11月25日までの8ケ月というところ。標高が2000mもあれば冬季休業は仕方の無いところだろうが。

もう3日もお世話になっているので、今日はいよいよ美術館に行くことにした。美術館となっているが、ここは屋外彫刻を展示しているので、鑑賞といっても広大な敷地に点在する彫刻を歩いて見て回ることになる。敷地4万坪に350点の現代彫刻!しかも平地でなく山の斜面になるので、ちょっとしたトレッキングに近い。

9時半に入場。しっかり割引券を活用し、\1000のところを\900で。浮いたお釣りに\100プラスして音声ガイドマシンを借りた。案内図のマークにマシンを当てると音声ガイドが流れる仕組み。

彫刻といってもどれもやたらにデカイ!彫刻というよりある種の建造物、建築といった趣き。正直なところ現代彫刻のどこが良いのか私にはわからなかったが、誠子マミーはかなり感情移入出来るものがあったようで、熱心に見て回っていた。ここは当日なら出入り自由なので、3分の1見たところで昼食のため一旦退出。午前の部だけで何と2時間もかかった。


昼はレストランを止めて、車内でソーメンをいただく。夏の昼はさっぱりしたものの方がありがたい。小休止して再度出撃。

今度は残った部分の左半分(東側)を攻めた。同じような趣きの彫刻?が続くが、中に最大のものがあった。四角い枠組みの中心に巨大なボールが吊り下がっているというもの。マイスカイホールとタイトルがついていた。ボールがミラー仕様になっているので記念に写真を撮った。



今度は1周して1時間。昨日のハイキングに比べてエライ疲れた。やはり歩いたり停まったり、写真を撮ったり、屈んで花を鑑賞したりするのは、疲れが違うらしい。まだ見ていないものが3分の1あるが、今回はこれで終わり。

館内?に咲いていた高山植物(花)のいろいろ


帰り道の屋外売店でアスパラとトマトとおにぎりを買った。これが今夜の夕食。ついでにソフトクリームも。

現在午後4時半、さきほどまで駐車場を埋め尽くしていた車も半分くらいに減った。残っている車の大半は車中泊だろう。



ここは星空がきれいと聞いていたが昨夜は霧で見えず。星を見るには秋に来ないとダメなのかも? 秋にもう一度来てみたい。

8月15日 (月)

まだ美ヶ原に滞在中。昨夜は8時からのオリンピック女子マラソンの中継を見ていたが、各選手とコーチとの師弟関係など余分なエピソードが多く、一向に始まらない。10時まで待ったがついに諦め、持参したビデオ、伊丹十三の「ミンボーの女」を見た。何度見ても飽きさせない演出は、さすが。

5時半起床。昨夜は映画に興奮したのか寝付かれず、少々睡眠不足。清水タンクの残量が少なくなってきたので、朝は水汲み。10リットル入りポリタンクを2回往復してほぼ満タンに出来た。

美ヶ原に来てから風呂に入っていない。ここは湿度も低いので汗をかかない。とは言え、さすがに4日目となると温泉が恋しくなり、今日は下界へ降りることにした。9時に発って、途中「八島ヶ原湿原」に立ち寄ってから霧ヶ峰へ。



霧ヶ峰の「霧の駅」(ドライブイン)に到着してしばらくしたら、だんだん霧が濃くなってきたなと思ったらついに雨。
売店でジャガバターを売っているのを見て、ちょっと早いけれどランチタイムにすることに。ジャガバターと山菜おこわ弁当を買って車内で昼食。アマノフーズのインスタント味噌汁を加えて結構なランチとなった。そのうち車の屋根に雨が当たる音がしてきて本格的な雨に。さらに霧がどんどん濃くなってきたので、走れるうちに思い切って白樺湖に下ることにした。ここは標高1600mで、白樺湖が1500m。100m下ったら霧が無くなって視界が開けてきた。



幸い日帰り温泉の駐車場は空きがあって、無事に駐車できた。早速「すずらんの湯」へ。前回と違ってお風呂は空いていたので、露天風呂でまったりと過ごす。久し振りの風呂で湯上りはしばし放心状態。美ヶ原でのんびりし過ぎたせいか、かなり疲労感があり、車に戻ってお昼寝タイム。

今夜もオリンピック、レスリング鑑賞の予定。

8月16日(火曜日)

今朝は曇り、山の方には霧がかかっていて視界は良く無い。今日は蓼科方面にいってみようと思っていたが、この視界ではスケッチをするにはあまり条件が良く無い。しばらくお天気の様子を見ていたが、すぐに好転する兆しなし。それでもダメ元で「すずらん峠」の「女の神展望台」に行ってみた。やっぱり霧がかかっていてなにも見えない。



そんな中誠子マミーは霧を描いてみようとチャレンジ。ただし鉛筆画。描いているうちにだんだん霧が晴れてきて、佐久方面まで見えるようになった。ここで鉛筆画を終了。今度は色鉛筆で再チャレンジ。



描き終わったところで、お土産を買いに山を下って長門牧場へ。息子と自家用にチーズとソーセージを購入。そのまま白樺湖へ戻るのも勿体無いので、女神湖に立ち寄り。あいにくの霧で視界は良くないが、湖畔の花を眺めながら散策。昨日も八島ヶ原湿原でいろいろ花を見たが、名前が覚えられない。ただここは親切で、散策コース(木道)の要所要所に花の写真と名称が書いてある立て札があるのが良い。



女神湖で見られる花

散策を終えたら11時半。当家のランチタイム。女神湖センター(貸しボート兼カフェ)の看板にあった「蓼科オムレツ黒カレー」に惹かれて入店。スパイシーなカレーだが色が真っ黒。オムレツの黄色と黒というかなりコントラストがハデなものだった。味はとにかくスパイシーなカレーをオムレツで中和?しながら食べると良い?というもの。少し残したものの、かなりの量で苦しい。


食後に女神湖駐車場の前にある手作りパンのお店「どれみ」で今夜と明日の朝食用を購入し、白樺湖に戻る。しばらくしたらお天気が回復してきて青空が見えるようになってきた。誠子マミーのリクエストもあり、今日は最終日なので景色の良い最寄りの展望台に行く事に。車山の手前にある展望台へ向かう。ここからは白樺湖が眼下に見えスケッチにはもってこいの場所。誠子マミー本日の3作目は水彩!お天気は完全に回復。展望台には次から次へと車がやってくる。若い人が多い。みなさん一様に自撮り棒持参。そういえばどこの観光地でもおなじみの中国人観光客は殆ど見なかった。まだお馴染みの観光地化していないのか、円高で観光客がへったのか?





描き終えるのを待って白樺湖へ戻る。しばらく休憩してから最後のすずらんの湯へ。風呂場で裸になって気がついた。今朝、肩と背中にサロンパスを貼ったのだが、肩の分は簡単に剥がせたものの、背中の分には手が届かない。隣の客に剥がしてくれ!とは頼みにくい。窮余の一策で、一度シャワーで濡らしてから、タオルで背中をこそぎ取るべくゴシゴシやってようやく剥がすことができた。これでやっと湯船に入ることができた。

明日はまた猛暑の東京へ戻るのかと思うと憂鬱だが、致し方無し。
また来よう!

今回は白樺湖、美ヶ原高原、白樺湖とP泊場所をあまり移動せず、もっぱら静養に務めたため、かなりのんびりまったりと過ごすことが出来た。マグロのあんちゃんと言われていたが、そろそろマグロを返上し、瀬付きアジに変わる必要があるかも?

終わり