直線上に配置  
  2015年北海道キャラバン   
 
津別峠から見た屈斜路湖の雲海 
行程:2015年7月23日〜8月10日 
 
 
今年もやってきました。恒例夏の北海道でのロングキャラバン。北海道も今年でもう13回目。いわゆる観光地でないところも殆ど走破済み。改めて新規開拓をするところも無さそうなので、今回はあまり欲張らず涼しい夏をのんびり過ごせれば良いと考えた。といっても何か目標をもったほうが張り合いがあるので、道の駅のスタンプ獲得を目標とすることにした。北海道はほとんどの道の駅は訪問済みだが、積極的にスタンプを押していないところが多いので、新規、既訪問済みの所を巡ってスタンプをゲットすることにした。
では始まりはじまり。

日付欄をクリックすると当日の日記にジャンプします。
 スケジュール「日程表」
 月日  ルート  P泊地
 7月23日  自宅 →那須 →水沢(奥州市)  道の駅「みずさわ」
 7月24日  水沢 →青森  JR浪岡駅
 7月25日  青森 →函館  花の湯
 7月26日  函館 →松前   道の駅「北前船松前」
 7月27日  函館 →江差 →函館(森町)  RVパーク駒ケ岳
 7月28日  函館 →黒松内 →札幌 →滝川  RVパーク滝川
 7月29日  滝川 →富良野 →士幌  道の駅「しほろ温泉」
 7月30日  士幌 →帯広 →十勝 →士幌  同上
 7月31日  士幌 →帯広 →釧路 →弟子屈  道の駅「摩周温泉」
 8月1日  弟子屈 →摩周湖 →津別峠  津別峠展望台
 8月2日  津別峠 →網走  オホーツクてんとらんど
 8月3日  網走 →小清水 →網走  同上
 8月4日  網走 →斜里 →知床(ウトロ)  道の駅「ウトロシリエトク」
 8月5日  知床 →北見 →旭川 →美瑛  ペンション「クンストハウス」
 8月6日  美瑛 →旭川 →美瑛  同上
 8月7日  美瑛 →旭川 →東神楽  東神楽キャンプ場フローラ
 8月8日  東神楽 →北竜 →新篠津  道の駅「しんしのつ」
 8月9日  新篠津 →千歳 →苫小牧  フェリー乗船
 8月10日  仙台 →自宅  



7月23日 雨

自宅(練馬)→那須高原 →水沢(奥州市)
走行距離480km


今日から北海道キャラバン開始。
前日から大騒ぎして準備したものの、朝起きたら昨日とは様変わりで雨が。
また梅雨に戻ったようで、せっかく出かけるのに幸先悪し。
車を玄関に横付けして荷物の積み込み完了。さすがに3週間ともなると荷物の量もハンパでは無い。

準備が整い7時に出発。まだ雨降り止まず。
まず向かったのは那須のパン屋、「ペニーレイン」。狙いはサービスのモーニングプレート。到着したのは10時ちょい前。到着する前に誠子マミーに確認したらモーニングサービスは11時までなら大丈夫とのことで、先に土産用のパンを物色。買い物を終えてレストランの席に着いていざ注文と思ったら、なんとモーニングは10時までとのこと。先に席に着いておけばと思ったが後の祭り。残念!



仕方なく店内でパンを購入しドリンクを注文して朝食代わり。
土産用、自家用で狙っていたカレーチーズパンは11時半に焼きあがるとのことでしばし車で待機。と、トイレを掃除していた誠子マミーから洗浄水が出ないとSOS。調べてみたがフューズが原因ではなさそう。手に負えないのでキャンピングカーのデイーラーに電話し、明後日に函館の支店で見てもらうことにした。当分くペットボトルで流すことになりそう。思わぬトラブルで待ち時間を持て余すことはなかったのがせめてもの救いか?

お目当てのパンをゲットして12時にペニーレインを出発。一路友人宅のある水沢に向かう。会うのは明日になるので、今日はとりあえず道の駅「みずさわ」まで。気温は最高でも31度だったが雨降りなので蒸し暑い。やっぱり風呂には入りたいので、道の駅に向かう前に地元の日帰り温泉「さくらの湯」に行ってみた。

   

料金の設定が地元民の希望なのか、5時間\600。とても5時間は入っていられないが、選択の余地なし。
風呂は内風呂3種、普通の風呂とジャグジー、それに掛け流しの一人用ひのき風呂。ひのきは源泉掛け流しで温度が35度くらいで、ちょっと冷たいが、これが心地よい。残念ながら人気があるので一人10分間の制限あり。
露天風呂もあったが、こちらはかなり熱めで長湯向きではなかった。せっかく来たので全ての風呂をトライ。やはり一人用檜風呂が良かった。

風呂から出たらもう6時を回っていた。休憩なしに道の駅に向かう。約30分の道のり。すでに店は閉まっていて「臨時休業の札が」、食事にはありつけず、車内でカップラーメンというお粗末。このカップラーメンは減塩だが出汁を濃くして旨さを損なっていないという触れ込みで、出発まえにわざわざ探して買ったもの。が、さほどのことはなし。味が薄くて寝ぼけた感じで美味いとは思えず。これは失敗。

道の駅の寒暖計では27度で、結構暑く感じたが、8時過ぎたら25度に下がり、何とか車内で過ごせるようになった。ただ寝るにはもう少し下がらないとダメかも? せめて風があったらな!



明日は早朝に起きてウオーキングの予定。暑くならないうち済ませねば。

7月24日 曇り 

水沢 → 浪岡「青森)
走行距離 250km 

熱帯夜のため、道の駅「みずさわ」では結局熟睡できなかった。朝方の最低気温は24度。一度起きたが頭が冴えない。誠子マミーは一応寝られたようで結構元気そう。こちらがバテテ寝ている間に、スケッチブックを抱えて写生にでかけていた。書き終えた頃にようやく起きて一緒に付近を散歩。午前7時前だが気温はすでに29〜30度。ウオーキンギしたいところだが、歩いた後でシャワーの手当できないので断念。

道の駅の売店は9時にオープン。すぐ昨日から食べたかったソフトクリームを注文。当地はゴマが名産とのことでゴマソフトを選んだが、ゴマ味は濃厚すぎてサッパリしない。これは失敗。一晩御世話になった道の駅なのでせめてもの買い物をして出発。

今日は水沢市内の友人宅に招かれているが、あまり朝早くから訪問する訳には行かないので、先にガソリンの補給と食材の購入をすることに。

友人宅で手作りピザのランチをご馳走になった。台から手作りとのことでかなり手間がかかっていそう。トッピングが豪華で食べ応えあり。美味しかったので勧められるままに思わずいつもの量を遥かにオーバーしてしまった。もう夕食は無理かも?

食後に完成した「胆沢ダム」に案内して頂く。3年まえ建設途上のダムを見学して以来だったが、さすがに完成した姿は豪快だった。



予約したフェリーに上乗するには、今日中に青森まで行く必要があるので、せっかくのおもてなしも慌ただしく切り上げてしまって申し訳なく思うことしきり。

午後2時40分友人宅を出発、一路青森を目指す。青森には午後6時到着。
まず恒例の温泉に向かう。道の駅「なみおか」のそばにある「和みの湯」へ。入浴料金は\420とリーズナブルだが、シャンプーなどは無し、ドライヤーも有料。風呂はモール温泉なので色は黒い。誠子マミーはタオルが染まってしまうのではないかと湯に浸けなかったそうだ。もっとも私の白いタオルは無事だったが。

今夜のP泊はいつものように浪岡駅のPに決定。夜中に地元の友人がわざわざお土産持参で訪ねてくれた。しばし車内で彼のキャンカーの事故談義で盛り上がる。何はともあれ早く片付いて北海道で合流できるといいのだが。


7月25日 小雨

浪岡 → 青森港FT → 函館
走行距離 35km

昨夜は夜になって涼しくなってきたので窓を開けて風をいれていたところ、夜半に雨が降ってきて窓を閉めざるを得ず、また蒸し暑い一夜に戻ってしまった。朝まで熟睡できず、明け方にようやくまどろむ程度。北海道に着くまでに体力を消耗しそう。

朝になったらますます激しく降るようになり 。駅のトイレに行くまでにびしょ濡れ。

昨日水沢の友人宅でいただいたピザを温めて朝食代わり。蒸し暑い車の中で火を使うのは結構厳しいものがある。ドリンクはこれまた昨夜弘前の友人からいただいたリンゴジュースで。

今朝のフェリーは10時発だが、70分前に乗船手続きを済ませる必要があるので、早めに浪岡を出発。途中は大雨。8時過ぎにフェリーターミナルに到着。結構キャンピングカーが多い。雨の中びしょ濡れになりながら乗船手続きを終え、定刻の10時に函館に向けて出航。4時間弱の航海なので大部屋でも良いのだが、少しは楽できるかと思い、今回はビューシート(写真)を選択。リラックス(昼寝)するには良い角度なのだが、本を読んだりタブレットを使うにはリクライニングし過ぎて何とも具合が悪い。舷側の廊下にある2人用のテーブル席(無料)の方がマシだった。ウトウトしているうちに無事函館に到着。





直ちにトイレの修理のため「キャンピングカーステーション」へ。新店舗を探すのにちょっと苦労したが、30分ほどでみつかり、すぐ修理にかかってもらった。3人がかりで原因究明した結果、ポンプの故障と判明。ポンプ新替えで無事トイレ復活。助かった!CCS函館の皆さん、ありがとうございました。

あいかわらず雨は降ったり止んだりでうっとうしい。昨夜も蒸し暑く体がベタベタするのでまず教えてもらった日帰り温泉「花の湯」へ。今回のキャラバンでは3回目の温泉だがいずれもシャンプーの類は置いてない。\500以下の入浴料では期待してはいけないということか。

温泉そのものは露天風呂の湯の温度が41度、42度、43度と細かく分かれていて、これは良かった。内湯は幾つかあったが、すべて42度以上で私向きではなかった。そういえばここでもドライヤーは有料で、誠子マミーは洗い髪のまま、昨日に引続き、今日も水も滴る良い女ぶりを発揮していた。

移動やら修理で疲れていたので、夕食は車内で簡単に。明日からグルメ三昧で頑張るぞ!

7月26日

函館 →松前 
走行距離 100km

5時に起床。まだ雨は止んでいない。

昨日トイレ修理が終わりホッと一息ついて、ビデオを見ていたら、どうもデジタル電圧計の表示がいつもより低い。夜が更けるに従ってドンドン下がり、ついに12Vを切るようになってしまった。あわててエンジンをかけて様子を見たが、いつものように電圧が上がる気配なし。どうやらサブバッテリーに充電する回路のどこかに異常があるようだ。

またキャンピングカー屋さんの出番だが、開店時刻まで時間があるので、この間を利用して、浅風呂へ。場所は
「しんわの湯」
。ここは駐車場が広く、早朝営業しているのでP泊者にはありがたい存在。まだ時間があるので、コインランドリーで道中溜まった衣類を洗濯。今日は日曜日でしかも雨降りのためか早朝からひっきりなしにお客が来る。マシンは全部フル稼動状態。

洗濯を終えてキャンピングカステーションに向かう。いろいろ調べてもらったが原因がつかめず、予想以上に重症のようだ。時間がかかるとのことで、車を貸して頂き昼食を兼ねて函館港方面に出かけた。どんぶり横丁で誠子はイカ刺し定食を、私は「店主手作り」と断り書き付きの海鮮グラタンを注文。イカ刺しは唐津の呼子で食べたイカをイメージしていたが、見事に期待を裏切られた。誠子マミーは文句も言わず食べていたが、最後にポツリ。「また呼子のイカを食べに行こうね!」と。



海鮮グラタンは小さめのホタテ貝に遠慮がちにグラタンが薄めに乗っていた。味はともかくいくら少食の私でもこれは?と思うほどの量。やっぱり有名な観光地で旨いものを期待してはいけないということ。ちなみにまいうーの石ちゃんもこの店に来ていた。



食後、金森倉庫のスタバで休憩していたら、キャンピングカーステーションから呼び出しあり、あわてて引き返す。
診断の結果は、オルタネーター(発電機)の経年変化による不調で、ご臨終が近いとのこと。今回旅行中にアウトということではないが、帰宅後トヨタでチェックが必要。おそらくオルタネーターの交換になるのではとのことだった。最悪、函館に車を置いて戻らなくてはいけないかもと思っていただけに一安心。取り敢えず旅は続けられそうでホッとした。



そうとなれば今日は松前で昼間のリベンジ(イカ刺し)をしようと松前に向かう。途中道の駅「知内」「横綱の里福島」のスタンプを押しつつ道の駅「北前船松前」へ。まだ営業しているか時間を気にしながら、でも安全運転で松前に到着したのは午後4時半。スタンプを押し、すぐに構内の「北前食堂」へ。幸い営業時間は道の駅には珍しく午後8時までだった。

道の駅の駐車場はキャンピングカーが多数


入り口のメニュー看板をみると内容が幅広い!海鮮だけでなくありがたいことに肉類も豊富。悩んだ挙句誠子マミーは人気No1の「海鮮丼」、私は絵に惹かれて「デミカツライス」。海鮮丼は刺身類が山盛り、すべて新鮮で美味しかったそうで誠子マミー大満足。私もデミをミニサイズと勘違いしてしまい出てきたお皿をみてびっくり。大きな四角いさらにご飯とドミグラソースをたっぷりかけたトンカツとその上に目玉焼きプラスサラダという、かなりのヘビー級。ドミグラソースはあまり好みではないのだが、このソースはドミグラ臭さがなくケチャップベースのさっぱり味で予想外に旨かった。ご飯が多すぎて全部は食べられなかったが、まずまず満足。


食堂は海辺にあるので見晴らしは良い。あいにくのお天気で対岸の青森側は見えなかったが、山側には松前城(正式には福山城)が見える。



車に戻る頃になるとキャンピングカーや車中泊車がぞくぞく集まってきた。大型車も軽自動車も不思議に殆どがおっさんの一人旅。北海道はどこにいってもファミリーで来ているのは少数派。この理由は何故なんだろう?
今日も雨模様の曇り空だが、ここは風があって凌ぎやすい。久しぶりによく寝られそう。

7月27日
曇り

松前 →神の国もんじゅ →江差 →函館 →森町
走行距離 180km

昨夜は道の駅「北前船松前」でお泊まり。雨は止んだが、海辺のサイトは風が強い。夜半になってだいぶ凌ぎ易くなった。窓を全開にすると寒い位。窓を開けたまま寝てしまったので誠子マミーが夜中に起きて閉めてくれたらしい。

5時に起床。なんと無く首筋をはじめ妙にベタベタする。取り敢えずトイレに行って洗顔ついでに首筋をタオルで冷やす。これでなんとかスッキリした。

例によって車内で朝食。パンとヨーグルト(桃を切って入れた)、それにミルクという献立。
8時なるのを待って「松前城」へ。前回来た時にお城だけパスしたのでその埋め合わせ。お城といっても復元されたもの。3層の天守だが唐破風が無いのでのっぺりした印象。高さも無いのであんまり迫力が無い。



天守の後「藩屋敷」という施設を見て回った。往時の松前の商家、武家屋敷、奉行所などを復元して街にしたててある。京都の太秦の映画村みたいなもの。中を見て回ると当時の豪商の富がハンパで無いことが実感された。


10時過ぎに松前を出発。次の道の駅は「上ノ国もんじゅ」。ここは「てっくい丼」というヒラメの天丼で有名とのことで楽しみにしていた。松前からは1時間ほどの道のり。ほとんど海沿いの道を走るのだが、日本海から吹き付ける風が強いせいか、樹木の成長が遅いだけでなく、風に押されて全ての木が陸側に倒れそうに立っている。松前から上ノ国もんじゅまで道路脇に高い木が一本も無かった。

「上の国もんじゅ」には11時過ぎに到着。トイレから出てきたら誠子マミーが両手を上に挙げてバツを作っている。何事かと思ったら、何と道の駅には本日休日の札が。楽しみにしていた「てっくい丼」はもちろん、ガラス戸越しに見えているスタンプも押せないという残念な一幕。



気を取り直し、ランチをどこかでリカバリすべく次の道の駅「江差」を目指す。前回ここに来た時に昼食をたべたことを思い出し「追分会館」に行くことにした。その前に道の駅「江差」に寄ってでスタンプを押す。
ここはとんち名人の繁次郎がご当地キャラクターのようでやたらに像がある。



レストランでは誠子マミーが「ニシンの親子丼」、私は「エビとホタテのかき揚げ丼」。かき揚げは揚げたてでパリッとしており、その上にかかったタレが関東風の濃いめの味付けで、私にはストライクの味付け。また味噌汁が熱々で、これまた旨かった。「てっくい丼」のリベンジが出来たというもの。


さらに北上してスタンプラリーを継続しようと思ったが、他にも月曜日が休日になる道の駅があるので、本日は一度函館方向に戻り、買い物、風呂など準備を整えてから予約した今夜の宿?「RVパーク駒ケ岳」に向かうことにした。風呂は昨日早朝御世話になった「しんわの湯」。買い物はダイエーで。全て終えて4時過ぎに出発。
森町のRVパークには5時に到着。

RVパークは函館から札幌に向かう5号線沿にある。隣はガソリンスタンド。
サイトは芝生が植えてあって広い。決められた指定位置は無く適当に止める方式。電源はドラムが置いてあるのでここから取ることになる。
トイレはいまどき珍しい簡易トイレ。男女兼用の和式が一つ。男性用は一つ。床のポンプを足で押して洗浄する方式。小でうっかり加減せずにポンプを押したら洗浄水が飛び散ってしまった。腰痛持ちに和式はつらい。つかまるようにバーが設置してあるが、これがしゃがんで手をのばすのにギリギリの高さ。かなり難儀した。

水道はトイレの棟の裏に流しが一つ。ホースは用意されているので直接給水は可能。
サイトが芝張なのは良いが、肥料か何か不明だが牧場の香り?がするので、最初はちょっとキツイかも。
前回利用した「毛馬内温泉RVパーク」は温泉の駐車場の一角ではあったが、トイレは洗浄トイレ、ダンプはブラック、グレイともセパレートされていた。ゴミ捨ても無料で、料金が一泊\500、電源使用料\500。合計\1000だったのに比べ、こちらは一泊\2000、電源\500、ゴミ捨て有料\500とRVパークの規格からすると、かなり高めの設定。今回は車のオルタネーター不調により、サブバッテリー充電用の電源を急遽必要としたので場所を選ぶ余地が無かった。サブの充電が完了次第付近の道の駅に脱出したい。

7月28日 曇り

森町 → 黒松内 → 札幌 → 滝川
走行距離 360km

久しぶりに涼しくて目が覚めた。昨夜、録画してきた3匹のおっさんを遅くまで見たのだが、やっぱり4時に目が覚めてしまい、そのまま起床。昨日、ここに到着して直ぐにトイレが和式であることを確認。これは腰痛持ちの二人としてはとても耐えられず、昨日のうちに今朝洋式トイレのある最寄りの道の駅に移動することにしていた。

午前6時、顔を洗ってすぐに移動開始。最寄りの「道の駅くろまつない」には一般道で1時間で到着。午前7時ではまだ道の駅は開いていないが、トイレは使用できる。ここは北海道を訪れた時には必ず立ち寄るお気に入りの道の駅の一つ。気に入っている点は1、洗浄トイレがあって、掃除が行き届いている。2、店内のベーカリーで焼きたてのパンが購入でき、店内カフェで食べることもできること。3、同じく店内で焼いているピザ(ドイツ風のトッピング)が抜群に旨いこと。



今回も焼き上がりを待ってパンを購入。ちょうど出発しようとしていた時に札幌テレビのクルーが実況中継を準備中だった。何が始まるのか興味があったが後ろ髪を引かれる思いで道の駅を後にした。あれは何だったんだろう?

休憩中に今回のキャラバンに備えて各種グルメを調べておいたのだが、その一つ「月寒じんぎすかんクラブ」でランチをすることにした。ナビで設定した時に距離を見間違えたようで、走り出したら180キロもあることが判明。出発したのが10時をまわっていたので、月寒到着は1時を過ぎてしまいそう。時間節約で高速道を使ってみた。高速とは言っても対面交通で追い越し車線が無いのでさほどスピードは出せ無い。森町からくろまつないまで一般道できたが、そのスピードと大差なし。しかも大回りになるので50キロも距離が長くなる。やはり北海道ではキャラバン中あえて高速を使うメリットは無さそうだ。

「月寒じんぎすかんクラブ」には午後1時到着。入り口のゲートの高さに感動!3m超えのキャンカーのはるか上にゲートの横棒がある。大きな庭に面したバルコニー席を選択。陽が出てきて少し暑くなってきたので室内と思ったが、すでに先客の熟女4人組が大声で談笑しているのを見て敬遠、すぐに外を選ぶ。暑いと言っても風はあるし、とにかく景色が良い。手前の芝生と白樺林、向こうに満開のひまわり畑が見える。



注文したのはジンギスカンセット。生ラム肉と野菜、こぶりのおにぎり2個という組み合わせ。肉が予想外に多かった。味は確かに臭みは全くなく焼きすぎなければ柔らかく頂けるもの。ジンギスカンとしては富良野の「羊の丘」で食べたサフォーク種のほうがもっと旨かったように思うが、価格を考えたらここはとてもコストパフォーマンスが良いと思う。二人とも中満足。



食後の腹ごなしに羊つながりで、市内の「羊ヶ丘展望台」に行ってみた。前回と違って羊が放牧されていた。



今日の宿は「RVパーク滝川ふれあいの里」。札幌からまたまた100キロ。途中イオンで買い物。「道の駅三笠」「道の駅のハウスヤルビ奈井江」でスタンプ。RVパークには午後6時到着。

サイトは日帰り温泉施設の一角に3台分用意されている。トイレ、炊事棟は温泉施設とは別に独立してある。いずれも元は温泉施設の一部だったものを転用したようで、かなり立派。トイレは洗浄トイレ。炊事場とは別にサイトに水道設備あり。給水はここから可能。ゴミ捨ては無料。電源使用は基本料金\2000に含まれる。
利用者には人数分の温泉割引券が貰える。これを使えば入浴料は\100引きの\520となる。温泉にはシャンプー,
ドライヤーは備え付け。




7月29日 曇り

滝川 →富良野 →トマム →士幌
走行距離 245km 

昨夜から「滝川のRVパークふれあいの里」でお世話になっている。RVパークといっても統一規格があるわけでなく、前日の「RVパーク駒ケ岳」とは様変わり。実に快適に過ごせた。

5時には起きて活動開始。とりあえず清水タンクの補給、トイレの始末、ゴミ捨てなどを終えてようやく朝食。
お隣のサイトを利用されていた道の駅巡りの達人馬場氏としばし懇談。RVパークの情報交換は有益だった。名刺交換をしてお別れ。

まず富良野に向かう。

途中、道の駅「うたしないチロルの湯」「スタープラザ芦別」に立ち寄りスタンプゲット。
富良野に着く手前でナビに「風景画館」というスポットが出てきた。今回もスケッチが目的なので、ちょっと寄り道。地元の作家のご当地風景画を展示してある。富良野には何度も来ているが今まで全く気がつかなかった。絵の論評は誠子マミーに任せて私はざっと拝見。なかに一つの風景画を完成させるためにどういう手順で描くかを10数枚の途中経過の絵を見せながら解説しているのがあり、これが興味深かった。





富良野に立ち寄ったのは、知人にメロンを送りたいという誠子マミーの要請があったから。まずは情報収集するのが目的だが、リーズナブルな価格のものがあれば、そのまま発送もしてしまうという構想。とりあえず「富田ファーム」に行こうとしたらもうお昼。先にランチということになり、昨日に引き続き今日もジンギスカン。いつも行っている「羊の丘」へ。平日の昼前だがすでにかなりのお客で一杯。テラス席は我々が座ってちょうど満席となった。





早速肉を注文しようと思ったが、メニューにお目当てのサフォーク種の記載が無い。確認したら一番高いプレミアムというのがそれだった。迷わずプレミアムを発注。七輪と肉が運ばれてきたが、一目見て昨日の肉とは全然違う。まず肉の厚み、カタチがいかにも肉感に溢れている。昨日はしゃぶしゃぶ用のバラ肉みたいで、ひも状の肉だった。昨日は赤みが残る程度に焼いたほうが柔らかいと言われたが、ここでは赤い部分がなくなるまで良く焼いてから食べるように指示された。やはり肉の厚みの差であろう。口に入れたらやっぱりじゅわっと肉汁が出て旨い!やはり食べ比べして良かった。ジンギスカンは羊の丘の勝ち!



そうそうドリンク代わりに頼んだしぼりたて牛乳も濃厚であってもさっぱり味でこれまた旨かった。

食後にメロンを見に?富田ファームへ。



予想通り聞こえるのは中国語ばかり。富良野メロンならぬ富田メロンは結構なお値段だったので、ここで送るのはやめて、道の駅の即売所か「イオンモール帯広」で送ることにした。イオンでは前回も送った実績あり安心できる。

まずは最寄りの「道の駅みなみ富良野」へ。残念ながら即売所にはメロン無し。外の屋台にはあったが地方への発送は無理そう。やっぱりイオンモール帯広に行くしかなさそう。



今回のキャラバンでやりたいことの一つがトマムの「雲海テラス」で雲海を見ることなので、帯広へ向かう途中でトマムへ立ち寄り。どうやったら雲海テラスを利用できるのか、ホテルの係り(コンシエルジェ)に聞いたが、ヘッドセットにひっきりなしに電話がかかってきて(我々に対応している間に4回!)、そのたびに説明が中断。結局、雲海テラスはホテルの宿泊者を対象としており、ビジターはあまり歓迎されていないということは良く分かった。その理由だが、雲海テラスへのロープウエイは午前4時に運行開始。そのためには駐車場で待機する必要があるが、前もって待機せず、定刻に間に合うように来いということ。早朝というか深夜というか、時刻的にわれわれレベルでは前日から待機していないと無理。お泊りはご遠慮願っているとのことだった。歓迎されていないことが分かったので、はっきり諦めがついた。

今日は曇りのなかに時折陽が差して暑くなるといったお天気。湿度が高いのでかなり蒸し暑く感じる。帯広で泊まるなら温泉があるところにしようと、「道の駅しほろ温泉」に向かう。時間を節約するためトマムから道東自動車道経由で帯広へ。狩勝峠越えを避けるためトンネルが多い。時折景色の良いところがあるが、基本は壁ばかりで走って面白い道では無い。時間節約の効果はてきめんで5時前に「しほろ温泉」到着。道の駅側の駐車場にすでにはキャンカー、車中泊車多数。


早速温泉に。あいにくここの温泉は湯の温度が高め。表示は42度となっていたが、もっとあるように思う。入ることができたのは40度と書いてある寝湯と同じく40度のジャグジーだけ。どちらも泡のマッサージがウリなので、音がうるさくてのんびりできず。ちょっと汗をながす程度で退散。入浴料は65歳以上の割引をありがたく頂戴し、お一人様\350!シャンプー、ボデイソープもあり、ドライヤーも勿論無料。これで湯の温度がもう少し低めで長湯ができたら最高なのだが。
さすがにここは標高が高いせいか、気温は低く今夜は安眠できそう。


7月30日
 小雨

士幌 →帯広 →十勝清水 →陸別 →足寄 →士幌
走行距離 275km

今日のノルマは誠子マミーのお友達へメロンを発送すること。前回も帯広のイオンでやった実績があるので、今回も帯広イオンへ。今日は小雨。

士幌から1時間、8時45分に到着したが、8時から開いているはずの入り口がクローズになっている。早くトイレに行きたいので、入り口で掃除している係りに頼んだが9時にならないとダメですとにべもない返事。
よーく張り紙を見たら8時から開いている食品売り場は東口から入るようにとのこと。他の地方でもそうなのだが、皆さん体内にコンパスがあるようで、すぐに方角が分かるのだが、東京の人間はそうはいかない。結局周囲をグルグル回ってようやく東入り口発見。食品売り場の入り口付近で贈答用メロン発送コーナーを発見。ようやく2日係りでミッション成功。

これで迷うことなく北海道キャラバンに専念できるようになった。
何度もコメントしているが北海道上陸以来カラっと晴れた試しがない。雨降りの中でのスケッチは無理だし、アウトドアももうひとつ意欲が湧かない。誠子マミーと相談し、お天気がパッとしないうちは、グルメ三昧(といっても基本はB級グルメ)でいこうと決めた。そうと決めれば、今日は十勝清水名物「牛玉丼」に決定。確か前回のB級グランプリだったはず。牛玉丼を提供している店はいろいろあるが、今回は十勝清水の元祖「とかち亭」へ。一般道で1時間の距離。



お値段(\980)からあまり期待できないなと思っていたが、かなり良い肉をサイコロステーキにしてある。これをふわふわの卵の上に乗せた丼だが、ステーキのつけダレが旨い。味噌を使っているようでしっかりとした味。これに山ワサビをつけて食べる。これは文句なしに旨かった。二人とも今回のキャラバン中に食べた中では一番と評価も一致。



午後になって雨が上がったので、スタンプラリーを兼ねて「道の駅オーロラタウン陸別」に行くことにした。ここで本物の気動車(ジーゼルカー)が出来るとのことで一度調べたことがあった。途中「道の駅ステラ本別」「足寄銀河ホール」でスタンプゲットしつつ、午後3時にりくべつに到着。早速受付に向かうも、気動車体験はすべて予約で埋まっており、空いているのは9月以降とのこと。写真だけ撮って退散。次回は早めに予約しておこう。



りくべつを出発、途中飛ばした「道の駅足寄湖」に立ち寄りスタンプゲット。ただしレストランも受付も廃業したようで誰も居ない。トイレは使えるようだが、これでも道の駅の要件を満たしているのだろうか?

今日のスタンプラリーはこれにて終了。
今夜の風呂、P泊場所は今朝と同じく「道の駅しほろ温泉」に決定し、足寄湖から直行。
しほろ温泉には午後5時に到着。

7月31日
曇り後晴れ

士幌 →帯広 →忠類 →釧路 →弟子屈(摩周湖) 
走行距離 300km

今朝もしほろ温泉は濃霧の中。
昨夜は夕食後ちょっと横になるつもりが寝込んでしまい、目が覚めたのが11時。あわてて寝る準備をしてベッドに入る。今朝は5時起床。



今日のメインテーマは「釧路のフイッシャマンズワーフ」で豪華ランチを食べること。お天気もまずまずのようなので、道の駅スタンプ巡りを兼ねることにした。このあたりの道の駅はほとんど訪問済みではあるがスタンプを押していないところが多いので、あらためてスタンプラリーという趣向。帯広から南下して「忠類」「コスモール大樹」「うらほろ」「しらぬか恋問」を回り、最終釧路というルートにした。

「コスモール大樹」でおかず味噌とハスカップのジャム、「うらほろ」でライ麦パンを購入。釧路には12時半に到着。早速フィッシャマンズワーフ(MOO)に入る。ところが想像していたところとはだいぶ違う。ここのウリは屋台村なのだが、いずれも夜の営業で昼間はお休み!ガッカリして外に出たら何やら人でごったがえしている。



B級グルメの「ザンギ」(鳥の唐揚げ?)のご当地グルメの祭典の真っ最中だった。ザンギとは当地では鳥の唐揚げを指す言葉。このザンギをいろいろな趣向で味付けをし、どれが一番旨かったかを選ぶコンテストをやっていた。屋台はたくさん出ているがそのほとんどがザンギ屋さん。見たら旨そうだったので、ネギの生姜ダレと黒酢カレー味をそれぞれ1個づつ、それにおにぎり2個入りを1個購入。しめて\950と格安ランチだった。すぐにテント内の休憩所でいただく。まずまず旨かったが、票を入れるほどでは無かったので箸(投票券代わり)はそのままゴミ箱へ。


ささやかなランチだったが、少し満足したので、続きはいずれ美味しいものが見つかった時にリカバリーするということで、釧路を後にした。

まだ一枚もスケッチしていないので、景色の良い摩周湖へ向かう。その手前に「900展望台」という変わったネーミングの展望台(釧路湿原を360度展望できる)に行ってみた。途中のアクセス道路は工事中でダート道だったが、展望台に到着したら予想以上の大パノラマが見られた。駐車場にはキャンピングカーが多数停泊している。ここなら静かだし、涼しいのでP泊向きだろう。





今日は久しぶりに晴れ間があって太陽が照りつける時間が長かったので、やはり風呂で一汗流したいところ。ここで一泊したいところだが、風呂のある最寄りの「道の駅摩周温泉」に向かう。約15分ほどで到着。ここは釧路川のそばにあって環境が良い。駐車場はキャンピングカー、車中泊車で一杯。なんとか空きスペースを見つけて停めることができた。まだ午後4時。陽が高いので車の中は蒸し暑く窓を開けて風の通りを良くする。車のエンジンの余熱が冷めるまで時間がかかるので、しばらくは外で待機。風呂は道の駅の向かいにあるペンション「BIRAO」の日帰り入浴で。入浴料¥300。とても小さな温泉ではあるが一応露天風呂もある。ただしペンションの受付でアブに刺されそうになったので、露天風呂でのんびりとは行かず、汗を流しただけで早々に退散。





「道の駅摩周温泉」はリニューアルして綺麗になったが、足湯は新設されたものの、日帰り温泉が併設されなかったのが残念。名前負けしていると言わざるを得ない。そういえば天童温泉も同じく場内に温泉は無かったな。
道の駅の駐車場で普通車で車中泊している方々は、概して食事、寛ぎのために椅子、テーブルを出したり、中にはコンロを出して調理している人を見かける。摩周温泉も例外ではなくそういう人が多い。蒸し暑い車内より外の方が過ごしやすいのは確かだが、やっぱりこれはマナー違反。昔に比べて車中泊がもてはやされるようになったが、メデイアも車中泊のメリットだけでなく、マナーについても解説して欲しいものだ。

夕方7時過ぎたらようやく涼しくなってきた。車に戻りTVでニュースを見ながらのんびりしていたら、何と北海道に向かうフェリーで火災事故発生のニュースをやっていたのにびっくり。このフェリーには一度だけ乗ったことがあるが、あまりに時間がかかりすぎて、船内での過ごし方に往生した経験あり、以後フェリーは青森からと決めている。乗客は全員無事で船外へ退避したとのこと。とても他人事とは思えないが、キャンカーで乗った人はさぞかし車が心配だろう。


8月1日

摩周温泉 →摩周湖 →900展望台 →摩周温泉 →津別峠
走行距離 60km


先月25日に函館に上陸してから今日で1週間。この間ほとんど曇りか小雨で、快晴という日はなかった。今朝も昨日から降り続いている雨が降り止まず、気温は低いものの湿度が高くジメッとしている。

案の定昨夜は寝苦しく何度も目が覚めてしまい熟睡感が無い。だいぶ疲れも溜まってきているようだ。
朝食後、雨がやんだのを見て、ダメ元で雲海を見に摩周湖に行ってみた。展望台までの道は濃霧の中。視界20mくらいか?早朝(7時)なので第三展望台には人影なし。展望台に上がってみたがあたりは真っ白。雲海どころか摩周湖の湖面すら見えない。やっぱりダメだったが、遠くに晴れ間も見えるので30分ほど現場で霧が晴れるのを待つ。その間にだんだん車が増えてきた。でも結局霧が晴れることはなく、そのまま引き返す。やっぱり摩周湖は霧がウリだったようだ。





摩周湖から下ってきたら下界は晴れてきた。



昨日から考えていたスケッチを実行すべく昨日訪ねた「900展望台」へ向かう。今回はグルメツアーに切り替えたので、今日のランチはるるぶに掲載されていた「キッチンくいしんぼう」に決めて下見のため立ち寄ったら、なんとシャッターが閉まっており本日休業の張り紙が!あらためて別のグルメ探しをする必要が出てきてしまった。

まずはスケッチをと思ったが愛車のフロントグラス、フロントを見ると、虫の死骸と水垢でがっかりするくらい汚くなっている。これを見てまずは車の掃除。風呂用洗剤で丁寧にクリーニング。見違えるように綺麗になった。これでしばらくは引け目を感じないで走れるというもの。

お掃除も終わりようやくスケッチをする態勢ができた。誠子マミーは風が強いので車の中で、私は椅子を持参して外で。それぞれ違う方向を題材に、約1時間ほど絵を描くことに集中。今回の第一号はあんまりパッとしない。360度パノラマは画材が大きすぎて切り取るのが容易ではなかった。(と言い訳)

終わったら昼ちょっと前。あわてて弟子屈のグルメ探しを。口コミでまずまずの評価だった「蕎麦の出雲」へ。蕎麦とあってもメニューは多彩、何でもある。私は久しぶりにカツカレー。出てきたお皿を見て仰天。直径30cm程の皿に大きなトンカツを乗せたカレーがドンと!さらにサラダ、ポテトサラダ、らっきょう、福神漬が添えてある。誠子マミーはエビ天丼。こちらは大きな海老のてんぷらが4本も乗った天重に想定外の暖かい蕎麦椀が付いてきた。




誠子マミーの方が先に来たので、わたしが蕎麦を受け持つことにして半分ほど食べたところで、カツカレー登場。とても誠子マミーを助けるどころではなくなり、カツカレーに専念。かなり頑張ったが、トンカツがボリュームあり、蕎麦を先に腹に入れてしまっているので、完食ならず。スパイシーなカレーの味はよかったが、量に圧倒され美味感は希薄。誠子のエビ天も揚げたてでカリカリしていて旨かった由。

食後「900展望台」に戻るつもりだったが、誠子マミーから休養希望宣言があり、道の駅摩周温泉に戻る。
今夜も摩周温泉で泊まりのつもりだったが、道の駅においてあったパンフレットで、附近の「津別峠」が雲海の絶景ポイントNo1であるのを確認。ただし、日の出前の4時過ぎがベストらしいので、朝行ったのでは間に合わない。現場で待機が良さそうなので午後五時すぎに急遽予定変更し津別峠へ。摩周温泉からは40分ほどの道のりだが急な坂道の連続でしかも幅が狭い。ところどころ待避所があるもののすれ違いが難しそう。ヒヤヒヤしながら登ったが幸いすれ違ったのは2台だけ。ラッキーだった。

頂上には写真の通り中世のお城風の立派な展望台があったが、あたりにまったく人影なく駐車場は空っぽ。何と驚くことはバスの駐車スペースがかなりあったこと。あの山道でバスとすれ違うことを考えるとぞっとする。これはひょっとすると明け方には一杯になるのかも? 写真でご覧のとおり駐車場は空っぽ。



まだ陽があったので、しばらく展望台で写真を撮る。さすがに屈斜路湖の外輪山の中では最も標高が高い(947m)なので見晴らしは抜群。眼下に屈斜路湖、背面に雄阿寒岳、雌阿寒岳が威容を見せている。陽が落ちる頃には夕焼けが驚くほど綺麗に見えた。夕焼け大好き誠子マミーはカメラの電池が切れるほど夢中になって撮影していた。彼女がいま描いている100号の大作の参考にするのかも?






8月2日 晴れ

津別峠 →女満別 →網走 →女満別
走行距離 100km

昨夜は津別峠(屈斜路湖)、標高947mの地点で夜明かし。朝の3時半に起きて、日の出前の屈斜路湖の雲海撮影に挑んだ。昨夜の駐車場は自分たちだけだったのに、外を見たら周りには沢山の車が停まっている。みんな雲海を見に頑張って夜道を登って来たらしい。

かなり冷えるので防寒着をきて、あわてて展望台へ。暗い中、何と大きな脚立を持参し、ヘッドランプを点けてこれまた大きな三脚を構えた人、大型カメラを抱えた人が多い。こちらも良い場所を確保して陽が昇るまで待機。風もあって結構寒い。やがて屈斜路湖の湖面から雲が湧いてどんどん広がってゆくのが見えてきた。あんまり寒かったので車に戻りココアを作っている間に、陽が昇ってしまった。誠子マミーから「せっかくの日のでの機会を逃した。」と文句を言われたが、しっかりココアは飲んでくれた。





寒い中5時頃まで頑張って苦労した甲斐があってまあまあ満足できるショットが撮れた。気温はおそらく10度くらい。やがて引き上げる人が増えて、あっというまに駐車場はガラガラ。

この津別展望台へのアクセス道路は1車線ですれ違い困難なところがあり、所々に待避所があるものの対向車のことを考えるとちょっと走りたくない道。単独で降りるのは嫌なので露払いの車と一緒に降りたい。戻る車を物色していたら、帰ろうとする車を発見、朝飯の準備を大急ぎで中断。すぐに後を追う。ところがこの先導車の運転はかなり大胆で下りカーブでもスピードを落とさない。いくら頑張っても距離が開いてしまう。離れてしまったところで、ついに対向車が現れた。待避所でないところなので路肩ギリギリで車を交わす。幸い出会ったのはこの1台だけ。

山を降りてしまってから最寄りの「道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠」でスタンプ兼朝食と思っていたが、これが大失敗。あわてて出発したのでナビが誤ったルートを示しているのに気ずかず、気がついたときは美幌峠からはるかに遠ざかった道を走っていた。やむなく網走に進路変更し、今日のテーマ、コインランドリーで洗濯を実行することにした。

途中で「道の駅メルヘンの丘女満別」に立ち寄り、ようやく朝食。なにせ朝が早かったので、食後しばらく昼寝?休憩。



網走のコインランドリーには10時に到着。大量の衣類で全部終わったのがお昼前。昼食は向かいのショッピングセンター内にあるスープカレーの専門店「木太郎」に行ってみた。




ここはスープカレーでは有名な店らしい。基本的にカレーはご飯にかけて食べるものと思っているので、今までスープカレーは敬遠してきた。今日は誠子マミーがあっさりしたものが食べたいとのことで、初めてトライしたもの。周りの人たちを見ていると、カレーをご飯にかけている人がいない。カレーはスープとして、ご飯とは別々に食べている。スープと考えればこれはありかなと納得。でも心の中では「でもこれはカレーでは無い。カレー味のスープと言うべき」と思う。なんのかんの言いながら二人とも完食。食べたのは肉類が入らない野菜主体だが、お値段は二人で\2210と決して安く無い。

今日は休養日ということにしお出かけは止めて、恒例の日帰り入浴施設(女満別にあるホテル山水美肌の湯)へ。今晩泊まる予定の「オホーツクテントランドキャンプ場」を予約してあるので安心して風呂に入る。入浴料は\420、シャンプーの類は無いし、ドライヤーも有料!シャワー代わりと思うことにした。

午後3時にてんとらんどキャンプ場へ。疲れ休みとして2泊分を支払う。ここは65歳以上であれば施設使用料\1500が無料となるので、2日分の支払いは\5000のみ。各サイトには電源はもちろん、大型シンク付きの水道が付いている)。もちろんゴミは分別して無料で処分できる。何度も利用しているが、駒ケ岳のRVパークに比べれば天国。ただサイトに傾斜があるため、レベラーを設置しないと車の水平が取れないのが難点。






8月3日 晴れ

網走 →能取岬 →小清水 →網走
走行距離 95km

昨夜は夜半に冷え込んできた。薄い夏掛け一枚では寒かったようで、何度もトイレに起きる。おかげで寝不足気味。そんな中誠子マミーは陽のでを見るため早朝4時過ぎからお散歩に出ていた。あれだけ疲れたと言っていたわりには元気そうに見える。昨日の屈斜路湖でも雲海を見るために3時に起きている割には予想外に元気そうに見える。
ただ今までの経験で、彼女は連続2日間無理して動いていると、その後突然不調になるので、予断は許さない。

久しぶりにお天気は待望の快晴。せっかく良いお天気なのに、体は正直で動きが鈍い。なかなか動き出すのに時間がかかる。9時になってようやく近場の名所を巡ることにした。まず向かったのは「大曲園地のひまわり畑」。10分ほどで到着したが、どこにもひまわり畑が見え無いのであきらめ、すぐに気持ちを切り替えて、「能取岬」にまわる。ここは網走から近いのだが訪れるのは初めて。草原と灯台が見えるが、あるのはトイレだけで茶店とかの類は一切無い。ところがここの景色は抜群。広い草原は牧場で馬と牛が放牧されている。その向こうは遮るものの無いオホーツク海。その向こうに知床半島が見える。誠子マミーは感動して早速スケッチを。私は眠くて仕方が無いのでお昼寝。誠子マミーも描きながらうとうとしたようで、1ヶ所だけ妙に絵の具の色が濃い。どうやら絵筆を置いたまま寝てしまったらしい。やっぱり予想したとおり疲れがたまっているようだ。





お昼まで待って、地元発行のチラシで見つけたネパール・インドカレーの店「ビターレ・ビターレ」に行ってみた。昨日に引き続きカレーだが、こちらはインド人シェフが作る本場カレー(と思われる?)。ランチタイムなのでカレーはお任せで、多分マトンと思われるカレーと野菜カレーの2種類が一緒盛りになっている。野菜は薄味でパンチ力無は無かったが、マトンはまずまず。楽しみにしていたナンはかなり大きめ。プレーンタイプだがちょっと焼き過ぎの感あり。誠子マミーはうまいと言っていたが、私はもう少ししっとりしたほうが好きだ。


カレーとしては旨いほうだが、わたしは神田神保町の「マンダラ」のカレーが基準になるので、大変旨かったとは言えない。

食後、スタンプをもらうため最寄りの「道の駅はなやか小清水」へ。間違えて手前の「原生花園駅」に行ってしまったが、こちらは釧網線の本物の駅だった。誤りに気づきあらためて道の駅へ。ふたりともバテ気味なので、スタンプを貰ってから付近の温泉を探し、「小清水温泉ふれあいセンター」に行ってみた。

温泉は熱すぎてジャグジーと水風呂しか入れず。最近はシャワー代わりに汗を流せれば御の字と思うことにしているので、これでOK。

今夜の夕食は手抜きすることに決定。温泉帰りに「かつ里喜」というとんかつ屋に寄る。とんかつ専門店だがそばも売り物のようだ。昼間をちゃんと食べているので、夜は軽めに蕎麦を!私が選んだカレー煮込み蕎麦が出てきたのを見てびっくり。大きな丼になみなみとスープが入っている。最初は大きな丼に圧倒されたが、食べてみるとさほど量は多くない。半熟玉子が載っているのが嬉しい。スープの量は多かったがうどんの量は少なく普通。あっという間に完食。今日のカレーが一番旨かった。



8月4日 晴れ

網走 →ウトロ「道の駅ウトロシリエトク」
走行距離 80km

昨夜は二人ともかなり早めの就寝だったので、もう少し寝ていたかったが、やっぱり朝は4時起きになってしまった。お天気は今日も快晴。気温はちょうど良い感じだが、窓を開けると風が入るすぎて寒いくらい。キャンプ場が高台にあるため風の通りが良いのだろう。海を見下ろすロケーションは最高。朝食後誠子マミーは海の絵を描きにお出かけ。私は今までの日記を読み返し、意味不明な箇所を修正することにした。久々にiPadからパソコンに切り替えた。やはりマウスが使えるPCはしっくりくる。7月23日から25日まで終わったところで誠子マミーも引き上げてきた。



今日はお天気だが明日からまたしばらくぐずつき気味との予報なので、思い切って知床へ行ってみることにした。その前に車の小修理と食材の手当てのためダイソー、ホーマック、スーパーなどに寄ってからウトロへ出発。途中「道の駅斜里」でスタンプゲット。「道の駅ウトロシリエトク」には12時半に到着、早速スタンプを押す。





観光案内所でお勧めの食堂「ご飯や い志もと」を教えてもらう。陽射しがきつい中徒歩で向かう。入店したら誰も居ない!あんまり流行っていない店かと思ったが、私たちが一番乗りで後から沢山やってきた。
注文したのは誠子マミーがお決まりの海鮮丼、私はカニとホタテのチャーハン。チャーハンにはスープがついているものと思っていたが、ここは別料金。初めての体験だった。どちらも見かけはパッとしなかったが、食べてみたら旨い。久しぶりに二人とも完食。


食後、観光案内所で予約しておいた「知床観光船」のクルーズ船に乗る。知床半島の中ほどにあるオシンコシンの滝まで行って引き返すというルート。お代は\3100と結構なお値段。船は400トンクラスの大型船で揺れない代わり小回りが利かないので、あまり岸に近い航路は取れない。以前小型船に乗った時はかなり海岸近くまで寄ってくれたので鹿が崖を降りたり、クマの親子が魚取りをしているところを見ることができたが、今回は動物の気配は全く無し。暑い駐車場で過ごすことを考えたら涼しい航海の方がマシという程度のメリット。



カムイワッカの滝 と羅臼岳





クルーズを終えたのが午後4時すぎ。海風でベタベタするので町営の「夕日の見える温泉」へ。\500也だが、ここはシャンプーなどはあった。風呂はこじんまりとした源泉と露天の2ヶ所あり。源泉は熱すぎて入れず。露天は丁度良い温度で快適だった。さっぱりして道の駅へ戻るが陽が高いのでまだ暑い。窓を開けてファンを回して排気をしても車内の温度が下がらない。日の入りが6時47分なので、それまではダメのようだ。あきらめて涼しい道の駅の休憩所で過ごす。

ちなみにこのレポートは車の外で涼みながら書いている。昨日から誠子マミーが疲れた!を連発するようになり、ついにホテル2連泊の希望が。といっても急にホテルの予約ができるはずもなく、夕食後iPadにかじりついて泊まれるホテルを片端からチェック。明日から2連泊、しかもキャンピングカーが駐車可能なホテルは市街地では不可。結局高くつくのを覚悟で観光地で探すことに。

最寄りの観光地で2連泊してもそこそこ満足できるところという観点で、見つかったのは美瑛。ペンション「クンストハウス」。 ネット予約に手間取り、終わったのは何と10時すぎ!ここウトロから美瑛までは一般道で300キロ以上ある。明日の知床五湖巡りはあきらめて、美瑛に直行することにした。明日も早起きしてがんばらねば!

8月5日 曇り

網走 →北見 →旭川 →美瑛
走行距離 310km

昨夜は陽が落ちてからも気温が下がらず、熱帯夜状態のまま。車も昼間の直射日光に晒された後だけに、車内が蒸し風呂状態で気温は高いまま。天井のファンを排気に設定して空気の循環を図ったがあまり効果無し。そんな中誠子マミーが張り切って食事の支度をしてくれたのは良いが、ガスコンロを使用したので冷めかかった車内がまた熱くなってしまった。

結局夕食はそんな中で済ませ、食後は椅子を持ち出し外で涼むことに。夜が更けても気温は一向に下がらず、いつもは窓を閉めて寝るのだが、開けっ放しで就寝。周りの車も同じような開放的な姿を見せている。網走では夜になったら冷え込むくらいに涼しくなったが、知床(ウトロシリエトク)は全然様相が異なる。緯度は網走より高いのに? 結果的には網走からウトロに移動したのは失敗だった。

一晩中、うとうとしただけで2時には外で涼んでからまたベッドへの繰り返し。ついに4時になってあたりが明るくなったのを見て起床。そんな中誠子マミーは疲れがたまっていたせいか、ちゃんと寝られたようだ。

今日は昨夜予約した美瑛のペンションまで移動しなければならないので、まだ朝の涼しいうち(5時半)に移動開始。往きにパスした「オシンコシンの滝」に立ち寄ったが、誰も居ない。ヒヤッとするほど涼しい滝を独り占め。おかげですっきりした。



カーナビで、ウトロから美瑛までの最短距離を設定したら、三桁国道ルートになってしまい、主要国道沿いに設置してある道の駅巡りは出来ず。たったひとつ「おんねゆ温泉」だけスタンプゲット。北見で「北見薄荷記念館」に立ち寄り、親切なガイドさんたちにつききりで説明していただく。入場料無料。

 北見薄荷記念館  ミントの葉から薄荷を抽出中

お土産用に北海道だけで販売している薄荷オイルを購入。 旭川のイオンモールには午後1時到着、中華の「暖龍」で遅いランチを。注文したのは「豪華ランチセット」を一人前と餃子で、これを二人で分ける。ランチセットメニューは中華サラダ、エビチリ、海老マヨ、青椒肉絲、小籠包、焼きそば、スープと盛りだくさんで、これに餃子が6ヶ加わるので、二人でシェアして丁度良い分量だった。久々にまともな中華で大満足。さっきまで旭川までずーと寝ていた誠子マミーも休養十分で、ランチの最後のメニュー、フリードリンクならぬフリーパフェまで完食。今日は夕飯は不要だろうな。


予約した美瑛のペンションは旭川から30キロ、一般道で1時間。チェックインタイムまで時間があるので、イオンで誠子マミーのスケッチ用の帽子を買う。宿の「クンストハウス」には3時に到着したが、チェックインが3時半とのことで、入れてもらえず。しばらく暑い車内で待機。

ペンション「クンストハウス」


知床からは「石北峠」越えになるので、かなりエンジンが熱をもっている。キャンピングカーの構造はエンジンの上にフロントシートがある。つまりヒーターの上に座っているような状態になるので、とにかく暑い。部屋に案内されるや、すぐにエアコンのスイッチ入れ、体を冷やす。

車のエアコンの調子が悪く、全く冷えないわけではないが、快適というところまでは冷えず。車の中で熱中症にならぬよう、水分補給はマメにしているが、やっぱりそれだけでは無理。ペンションのエアコンのありがたさを改めて痛感。宿に期待するものはほかに何もいらない、涼しく寝られればもうそれで満足。誠子マミーはあれだけ車で寝ていても、ベッドに潜り込んだらすぐにご就寝。1時間ほどぐっすり寝ていた。ここにはもう一泊する予定なので、明後日には元気になるだろう。

夜半に目覚めた誠子マミーがトイレットペーパーが無いと騒ぎ出し、あちこち探すも見つからない。宿も午後9時過ぎは受付不可。やむなく深夜に車に行って自家用のペーパーを取ってくる羽目に。いくらペンションでも客が入るまえにペーパーの状態を確認するとか、せめて補充用を置いていてくれないと。部屋へのチェックインはともかく中で入れて貰えなかったこと、ペーパーの件もあり、このペンションの対応には幻滅。急なネット予約の客にはこんな対応なのだろうか?

 部屋はベッドだけで一杯。  作り付けの机と椅子1脚

8月6日 小雨後曇り

久しぶりに車でなく普通の部屋に泊り、涼しく快適な環境でぐっすり寝ることが できた。ただし二人とも特製の枕は車から持参。今朝は5時起床。昨夜は雨が 降っていたが今朝も少し残っている。今日の予報はあまり芳しくなさそうだ。

朝食は8時から。定刻にダイニングルームに向かう。居合わせたオーナーに昨夜 トイレットペーパーがなくて往生したことをクレーム。

朝食のメニューは洋。最初にホットコーヒーとオレンジジュースが出され、次に 運ばれてきたのはワンプレートで、卵焼き、スパム、ソーセージ、サラダ、チー ズ少々が載っている。パンを食べだした頃にスープが出された。幼少時にスパム の食べ過ぎで、すっかりトラウマになった誠子マミーからスパムだけ貰い完 食。メニュー的には普通、味も取り立ててコメントすることも無し。


誠子マミーは本日基本的に休養の予定だが、雨が上がったら「就実の丘」にス ケッチに行きたいとのご希望。ところがこの場所、観光案内にも出ていない穴 場。前回も探し当てられず苦労した記憶あり。ペンションのオーナーもご存じな い。ネットで探し当て、ようやくナビをセットし終わったと思ったら、さっきま で止んでいた雨がまた降り始めてしまい、お出かけはお預け。もっともランチを どこかで食べなければいけないのでいずれ出なければならないのだが。

10時まで部屋でまったりと過ごし、ようやく出動。雨降りでも過ごせるところ を探したところ、旭川の「北海道伝統美術工芸村」を見つけ、誠子マミーのたつての要請もあってに行ってみ た。最初に訪れた「優佳良織工芸館」では、この織物を創作した作家の作品を陳 列してある。どういうものか先入観無しに最初の作品を見てその迫力に圧倒され た。展示品は大きめの反物状の織物だが、色彩、デザインが今まで見たことがな い独特のスタイル。館内に作品の販売所があるが、やはりそこそこ高価なものが 多い。誠子マミーも心惹かれたようだが、特にご希望はなかった。お土産に車で 使うため、雪ん子の飾りを購入。





外に出たら雨は止んで晴れ間も見えてきた。となればスケッチもできると考え、急遽ラストラン探しを取りやめ。 付近のコンビニで昼食用のサンドイッチ、おにぎりなど買い求め、「就実の丘」 へ向かう。ところがこの場所は美瑛でも有名な場所ではないので、セットしたは ずのナビが途中でギブアップしてしまい、迷子に?。

午後2時ようやく到着。まずは腹ごしらえ。いざ外に出ようとしたら車の周りは 無数のアブが飛び回っている。釧路湿原でも経験があるが、アブは白いものに惹 かれてやってくるようだ。後から後から増えてくるので、とても外には出られな い。結局車内でスケッチすることにして、まず誠子マミーが開始。私は車内から 見える方向ではあまりパッとしないので、外でと思い、即席のハエたたき?を手 に意を決して外にでた。蝿叩きならぬアブ叩きで車の周りのアブを片っ端から退 治。車からちょっと離れると襲ってくる気配がないので、その隙に景色をチェッ クし、参考のため写真に収める。





結局意欲をそがれてスケッチは取りやめ。誠子マミーが描き終わるのを待って日帰り温泉「御料の湯」に行く。入場料は\600。例によって湯の温度は高め。こ こは珍しく露天風呂に大型テレビが設置されていた。残念ながら湯の温度が ちょっと高めなので、一人用の釜様の風呂(石造りのゴエモン風呂みたいなも の)に入る。ここの温度はぬるめで大変結構でした。のんびり浸かっていると、 突然若い女の子が職人を連れてやってきた。何事かと見ていたら、何と隣の浴槽 の修理が始まった。隣といって50cmくらいしか離れていない。しばらくしたら女 の子だけ退出。やれやれと思いつつうとうとしていたら、またもや女性の話し声 がする。道具を手に戻ってきたらしい。この頃にはちょっとのぼせ気味で、湯船 から出たいのだが、すぐ隣に居るので出るに出られない。いよいよヤバくなって きたので、思い切って風呂から出る。ところが慣れているのか目もくれない!こ んなことなら早く出れば良かった。

温泉から出たらもう夕方の5時。朝チェックした美瑛のレストランに向かう。5時 半に美瑛駅の駐車場に到着。ようやく探し当てたレストランには準備中の札がか かっているが、どうみてもこれから開店という雰囲気ではない。念のため電話を 入れたら5時に終了したとのこと。有名な観光地でも、あまり客が居ない時間帯 は商売にならないのかも?

美瑛駅に人影無し!


しかたなく駅前でただ1軒やっていた「戀や」に戻ったら、すでに店の前には多 勢の方が待機中。あわてて我々も並ぶ。選んだメニューは焼きカレー(焼麺タイプ)。ご飯の代わりにうどんが入ってい る。熱々でとろけたチーズが旨い。スープ、サラダ、牛乳プリンが付いて\920。 これは期待以上に旨かった。誠子マミーは熱すぎるのは苦手のはずだが、結構手 早くたべていた。二人とも中満足。



 
8月7日 曇り後晴れ


美瑛 →旭川 →東神楽
走行距離 50km

昨夜突然軽いめまいと吐き気が止まらなくなった。もともとめまい症の持病があ り、対処法にも慣れていたつもりが、今回ばかりはちょっと違うようだ。翌朝起 きてもまだ続いている。いつもはしばらく横になって休めば回復するのだが、今 回は疲れもあるようで、治りが遅い。誠子マミーに引続き長旅の疲れが出てし まったようだ。さらに宿のエアコンがうまく動かず冷えすぎで風邪をひいてし まったのが追い討ちをかけたのかも? チェックアウトの時間が迫っていたの で、2連泊のペンション泊まりを終えて10時に出発。

とにかく回復するまでは長距離移動を避け、休養第一とすることにした。洗濯物 が溜まってきたので、今日は洗濯日に当てることにし、道の駅あさひかわの向か いにあるコインランドリーへ。

待っている間に道の駅の観光案内で清水補給が必要なため、名水を汲める場所を教えてもらった。お目当 ての十勝岳の源流泉は分からなかったが、代わりに市内の「男山酒造」内にある 無料の水汲み場を教えていただいた。洗濯を終えたら丁度12時。せめてものお礼 代わりに駅の構内にあるフードコートで蕎麦をいただく。北海道では蕎麦畑をよ く見かけるが、今の時期は白い花が咲いているのですぐ分かる。いただいた蕎麦 はコシがしっかりとして旨かった。すする感覚でなくよく噛んで食するイメージ。

食後、男山酒造へ。ペットボトルや、ポリタンクをいくつも抱えた人がひっきり なしにやってくる。酒造りに使う大雪山の伏流水を開放しているとのこと。勿論 無料。私達も早速10リットル入りのポリタンクで3杯分頂戴した。病み上がりに 重いポリタンクを持って駐車場まで往復するのは結構重労働で、後から考えれば 無理があったようだ。

【延命長寿の水】をのんで見た


清水タンクを満タンにしてから、落ち着いてあたりを見回すと、場内で旧暦の七夕の短冊作りを無料 でやっていた。場内の庭に「曲水の宴」と看板が出ていて、係りの方が熱心に 誘っていただいただいたので、誠子マミーが挑戦。


曲水と言っても、短冊に願いことを書き終わったところで、水路の上流から盃を 乗せた木の札が流れてくるので、これを木の棒で引き寄せ、盃を飲み干すという もの。酒が飲めない場合は、オレンジジュースに替えてくれる。向かい側には和 笛を演奏する3人のグループが懐かしの唱歌などを奏でてくれる。なんとも優雅 なひとときだった。

曲水を終えて、陽が高かったのだが、まだ体調が不良のままなので暑い道の駅泊 を避け、「東神楽のオートキャンプ場フローラ」へ向かう。このキャンプ場はちょっ と高台にあって旭川市内の道の駅よりも涼しくて凌ぎやすいこと、向かいに日帰 り温泉があるので、北海道に来たときは毎回利用しているところ。予約の電話を 入れたところ、幸い1サイト空いていたのですぐにお願いした。電源サイトで\3200。



久しぶりの晴天でシーツを干す


キャンプ場で\50引の入場券(\600)を事前に購入し早速向かいの日帰り温泉「森の湯花神楽」へ。風呂は十勝岳 が遠望できる露天風呂が素晴らしい。湯の温度は比較的ぬるめなので気に入って いる。

車に戻り、夕食を終えたら猛烈に眠くなり、ちょっと横になるつもりでベッドに もぐりこんだら、あっという間に寝込んしまったようだ。夜中に目が冷め、朝の つもりで起きたらまだ午前1時。あわててまたベッドに戻る。


8月8日 曇り

東神楽 →当麻 →秩父別 →北竜 →新篠津
走行距離 205km

昨夜は熟睡したのでかなり体力が回復したようだ。めまいがおさまったのを確認 し、キャンプ場を出発。といっても無理はできないので、道の駅巡りをしつつゆっくり南下、函館を目指すことにした。

昨夜、キャンプ仲間のU氏から待望のメールが入り、「車の修理が完了したので今夜の フェリーに乗る」との連絡だった。再会場所は函館到着後に相談することにして、 私達は南下開始。

まずはトマトで有名な「とうま」へ。スタンプをゲットしてから売店を覗く。ト マトが名物だが「でんすけスイカ」も有名だそうで、スイカに目が無い誠子マ ミーはさっそくカットスイカのパック\300を購入、さらにミニトマトも。

スイカで御機嫌の誠子マミー


車内で冷たいスイカをいただいたが、普通のスイカより果肉の密度が高い。甘さ もかなりある。疲れが取れたところでつぎの「道の駅ちっぷべつ」を目指す。駅の構内に巨大な記念塔があり展望台になっている。6階建ての高さだが回り階段し か無い。病み上がりにはちょっと無理かなと思いつつ登る。マイマイ蛾の侵入防 止で窓が開か無いので暑い。ようやく頂上へ。ここに幸せの鐘があり、案内に沿って鳴らしてみた。金運上昇を願って2つ鳴らすつもりが、ひとつ余分に鳴ってしまい、お願いしたのは金運でなくて長寿になってしまった。これが正解かも?



展望台からの眺望はとにかく見渡す限り平地。北海道は広いと実感。



しあわせの鐘をつく

塔を降りて 食事をチェック。当てにしていた食堂はあまりパッとしないので取りやめた。
つぎ の「道の駅サンフラワー北竜」へ向かう。こちらで昼食をと思ったが、かなりの人出で レストランは順番待ちで30分以上待たされた。黒い大豆が名産のようで黒い納 豆、黒いうどんがメニューになっている。



手にしているのが黒い納豆


ここはヒマワリがウリの町で、周りはヒマワリ畑。道の駅からちょっと離れた丘 の上に巨大ヒマワリ畑があり、展望が素晴らしかった。言葉では説明しきれない ので写真をご覧ください。











たくさん写真を撮ったが、中国人カップルとおぼしき ふたりがセルフタイマーで芸能人のPV写真のようなポーズを作って撮影している のが可笑しい!



次に向かったのが「つるぬま」。ここは古くからある道の駅のようで全体的に古 びてあまり魅力なし。むしろ道路を隔てた反対側の鶴沼にあるキャンプ場(テン トキャンプ場)など公園側が綺麗だった。

ひまわりの北竜で時間をとったので、本日最後の「道の駅しんしのつ」を目指 す。ここはもともと温泉施設が母体だけに日帰り温泉が良かった。宿の敷地で温 泉掘削用の櫓が建っていたが、もっと拡張するのだろうか?露天風呂には塀が あって見晴らしは悪いが、湯がぬるめで長湯が可能。腰湯ができるよう岩風呂の ところどころに適当な窪みがあり、これが良かった。入湯料\500。シャンプー、 ボデイソープ、ドライヤーは無料。



駐車場は併設されているキャンプ場と温泉利用者用とがあり。シャワートイレは 綺麗で清掃が行き届いている。キャンプ場と共用。



風呂から出て休憩所で休んだがなかなか汗が引かない。たまりかねて外に出たら 外の方が風が涼しく、よほど快適だった。これなら今夜は寝られそう。

食後、日記を書いているうちに昨日と同じく急に眠くなり、あわててベッドに潜 り込む。まだ7時!途中で目が覚めたが、それが午前1時。昨日と全く同じ状況。やっぱ りまだ疲れが残っているようだ。無理はできないなと反省。明日はもっとペース を落とそう!


8月9日 曇り

新篠津 →千歳 →苫小牧
走行距離 105km

「道の駅しんしのつ」でのP泊は涼しさを通り越して寒いほどだったが快適に 寝られた。昨夜も食後すぐに寝てしまったが、今朝はめまいもなくなりすっきり 目覚め。とはいえまだ完調とは言えないので、予定通り旅を続けるか、切り上げ て家に戻るか協議。結論はこの状態であと1週間旅を続けるのはムリということ で、予定変更で即刻帰還を決定。

なるべく走行距離を減らすために息子からのアドバイスで、津軽海峡フェリーを キャンセル、函館から青森に渡る代わりに苫小牧から仙台まで「太平洋フェリー」で 戻ることにした。

「道の駅しんしのつ」から苫小牧までは100キロ程度なので、時間はかからな い。空いた時間を利用し、このルート上にある道の駅に立ち寄りスタンプをゲッ トすることにした。最初は「えにわ」だが、現地に到着したら何か行事があるよ うで、駐車場は満員!ちょっと車を置いてスタンプをと思ったがその余裕もな し。あきらめてつぎの「サーモンパーク千歳」へ。こちらは昨日リニューアル オープンしたばかりで、予想通り超満員だった。幸い臨時駐車場があって、なん とか入場できた。場内は日曜日ということもあって子供連れの人で一杯。とても 見て回ることができないので、スタンプをゲットして退散。サーモンパークと なっているように、ここは千歳川の傍にあり、鮭の孵化場がある。公園にながれ ている水が透明で綺麗だった。



千歳を出発し苫小牧方面に向けて走行中、「道の駅ウトナイ湖」の看板に気がつ き立ち寄り。構内にはいろいろ屋台があり「どぶ鳥?」など魅力的なスナックな どを販売していたが、あいにくお腹の調子がもうひとつなので諦め、スタンプを ゲットして苫小牧へ。

すでに12時を回っているので誠子マミーの希望により、市内に入ったところで「旬 楽」という寿司屋らしき店を発見、立ち寄ってみた。



今はつぶ貝が売り物だったようで、店内にはチラシがいっぱい。回転寿司だった がネタはかなり良い。もちろんお値段もそれなりに良かったが。誠子マミーは北 海道での最後のチャンスとばかり良いネタを心ゆくまで楽しんでくれた。昨日心配掛けたので、罪滅ぼし。まあ、終わりよければ全て良し。
あとはフェリーの乗船手続きのみ。


8月10日 曇り

仙台 →東京(練馬)
走行距離 仙台 →那須 →自宅 390km

フェリー乗り場の駐車場で乗船待機。お天気が曇りがちで気温が低めだったの で、なんとか長時間の待機が出来た。



5時半車での乗船開始。乗船した船舶は「きそ」。誠子マミーは徒歩でさきに船内へ。予約した一等船室と いっても、内側の部屋で海が見える窓は無い。ビジネスホテルのシングルルーム 程度の広さ。ベッドと椅子が1脚だけで殺風景で居心地はあまり良くない。持参 したサンドイッチとおにぎりで軽く夕食を済ませたところで、定刻の7時に船が 動き出した。

フェリーでも相変わらずフラっとするが、それがめまいなのか船の揺れなのか確 かめる間も無く、
夕食後早々にベッドに転がり込みそのまま朝まで 寝てしまった。乗船前に飲んだ船酔止めが効いたらしい。もっとも酔い止めの中 では比較的効果が少ない(効果4時間タイプ)ものを服用していたのだが。

これで連続4日間午後7時就寝が日課になってしまった。今考えてみると余程疲れ が溜まっていたとみえる。

乗船直後、まだ出航までに時間があったので、しばし船内探訪。乗船したのは太 平洋フェリーの「きそ」。今まで各社のフェリーに乗ったが、今回目立ったのは 船員以外のスタッフ(女性の方)が多いこと。共有スペース、ロビー、左右の船 側に設置した休憩スペースなどはかなり豪華。私たちが乗った苫小牧・仙台便の ように、夕方出発して朝到着のようなスケジュールであれば、あえて個室を採る ことなく、泊まりだけ大部屋にして日中は共有スペースで過ごすのが快適かもし れない。私たちは窓なし(海が見えない)1等の個室を使用したが、備え付けの テーブルは小さく、椅子も簡易なものが1脚しかない。室内はくつろぐというよ り寝るためのものと考えたほうが良い。




隣にさんふらわーさっぽろが係留中



部屋にはシャワーがあるが、翌朝大浴場にも入ってみた。かなり広く洗い場も多 い。早朝だったのでガラガラだった。あいにく曇り小雨の天気で展望はきかなっ たが、明るく気持ちが良い。もっとも船の揺れに合わせて浴槽の湯が左右に揺れ るので、ハンモックに入って浸かっている感じがしてなんとも落ち着かないが、 といって気分が悪くなるようなものではないのだが。

船内娯楽としては定番のゲームコーナーがあるが、その他にライブショー(今回 モダンジャズ)、その後映画の上映あり。一応退屈しないようになっている。共 有スペースの一画には大型テレビがあり、BSが放映されていた。

食事は朝、夕ともバイキング方式(夕\2000、朝\1000)だが、体調不良で食欲な く夕はパス。朝のみ。朝のメニューは和と洋の2種類。内容はどこのフェリーで も似たようなもので焼き魚がメインで納豆、その他おかずが数種類。洋もパンと ミニオムレツとサラダ。珍しく大概あるはずのハム、ソーセージ、チーズの類が 無い。ドリンク類は一応アイス、ホットとも揃っている。私たちのペースでは喫 茶店のモーニングサービのようなもののほうが有難いのだが。


後で気がついたら喫茶コーナーでホットケーキのモーニングスタイルもあった。 あわててレストランに入ってしまい見過ごした。残念。

仙台には午前10時到着。下船開始。
乗船時には同乗者は車に乗せることが出来ず、徒歩で乗船するスタイル。どこで も下船時には同乗者が車に乗ったままでOKなのだが、ここは下船時も徒歩を要求 された。指示に従って一人でカーデッキに向かったら、他の車はファミリーで同 乗しているではないか!

そう言えば同乗できるかどうか尋ねた係は新入社員らしく融通が利かなかったの かも?もっとも同じ苫小牧から発着しているサンフラワーの事故を考えるとここ は厳正にやるべきか。

仙台を出発して途中1時間おきに休憩タイムを取りつつ東北道の佐野SAに着いた のが午後4時。極めて順調だったので心配していた息子に5時過ぎには自宅到着の 見込みのメールを入れる。

所が佐野SAをでてすぐに渋滞が始まった。うっかりしていたがもうお盆休みの渋 滞の時期だった。ここから渋滞が頻繁に発生。トドメは東北道から外環に分岐す るところで、分岐の2キロ手前から車列が前に進まない。ここを通過するのに1時 間。さらに外環も新倉サービスエリアまでノロノロ運転がつづく。ここを通過す るや突然流れが良くなった。見れば対向車線で衝突事故の処理中だった。いわゆ る見物渋滞だが、どうして速度を落としてまで見物したがるのだろう?これが本 当のはた迷惑。最初に見物した人もまさかその影響が東北道まで及んでいるとは 思っていないだろうな?

そんなこんなで自宅到着は午後7時40分!仙台を出発して9時間。普段の運転なら 4時間のコースだが。船で休養できたとは言え、病み上がりの身には厳しかった。

これで今回の旅はなんとか終了。期間とかかった費用の割に過去13回わたる北海 道キャラバンのなかでは最も収穫が乏しいものになってしまったように思う。
ちなみに全走行距離は約4000キロ、今までの中では一番長距離だった。

次回は体力を過信することなく短期間、一点集中型に切り替えよう。