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   九州宮崎キャラバン  
九州キャラバン 2  3月23〜26日
 
  3月23日(土) 「ゆうぱるのじり」→宮崎→霧島

珍しく誠子マミーが早起きで、朝食の前に道の駅に隣接している公園に登って見た。桜の花が満開だった。公園は小高い丘の上にあるので、登って見たら視界が開けて心地よい。



朝食を終えていよいよ今回キャラバンのメインイベントである息子の新居訪問。まずは新居のある宮崎市内を目指す。途中、高速を田野インターで降り、「道の駅田野」へ。ここではスタンプをおしただけで、一般道で市内へ。息子宅の位置を確認してから、時間調整のため再びイオンモールへ立ち寄り。
夏物の衣装を忘れてきたので、補充を考えたが適当なものが見当たらずソックスだけ買った。まだ道中が長いのでもっと暑くなったら考えることにした。

息子宅に到着。キャンカーで運んできた引越し荷物を積み出してから、道中で溜め込んだゴミの処分をお願し、ついでに清水の補給を手伝って貰った。これでしばらくキャンプ場のお世話にならないですみそう。

昼飯は息子夫婦の愛車(軽トラ!)の先導で市内からちょっと離れた鰻屋さん「鰻楽」へ。

かなり趣のあるお店。鰻は私の知っている関東風、関西風とも異なり、蒸してはいないが口当たりがふわっとして固さが無い。うな重とメニューにあったが、二段重ねのお重に鰻とご飯が別々になっている。私は面倒なので、ご飯の上に鰻を並べ、タレと山椒でいただいた。たれもさっぱり味でとても食べやすかった。これなら後でもたれないだろうなと思ったがその通りだった。



その後、新鮮野菜などの即売所へ案内され、試食したパンが美味しかったので、パンを買って更に夕食用にチキン南蛮サンドと野菜サンドを購入。

息子たちとは東京での再会を約してここでお別れ。仲良くやってくれることを祈るばかり。

私たちは、スタンプを押し損ねた「道の駅山之口」経由で霧島を目指すことにした。霧島は誠子マミーが4歳まで住んでいた都城からいつも眺めていた思い出のある山なので、近くで見てみたいとのこと。

「道の駅山之口」に立ち寄り。桜が満開だった。



スタンプをゲットしてから一路霧島へ。「道の駅霧島」には5時ちょっとまえに到着。ここも桜満開。



スタンプを押してから、温泉に向かった。道の駅からほんの数分のところにある「さくらさくら温泉」。名前のとおりでこちらも満開の桜が見事。



料金は意外に高めの\700。その理由はあとで判明。お湯はぬるめで最高。内風呂もあったが、少し暑さを感じたので露天へ。先客が数名いてなにやら賑やかな様子。ひょいと隣にいる客をみると、顔一面に青黒いものを塗りたくっている。先ほど騒いでいた若者たちもめいめい湯船の外にある器から泥をすくっては鏡の前で一生懸命顔に塗っている。これは泥パック。これも料金のうち入っているなら、やらねば損々とばかりやって見た。本当は乾くまで待って洗い流すもののようだが、なかなか乾かない。のぼせそうになったので、途中で洗い流す。やっぱり途中ではダメだったようでツルツル肌にはならなかった。

 チラシのモデル達  ここにドロが入ってます。

もちろん誠子マミーも黙っている訳もなく、いつもよりずっと長く入っていて出てこない。すっかり待たされてしまった。さてその効果は?多分明日分かるでしょう。

3月24日(日)  霧島→えびの高原→人吉→子守唄の里五木(熊本)

昨日かなり早めに寝てしまった誠子マミーが早起きして、ガタガタ音騒がしいので、こちらも寝てはいられず早起きのお付き合い。
朝食後、昨日パスした「霧島神宮」を参拝。



なんと龍馬とおりょうが新婚旅行で来ていたそうで、境内にその案内板が!

 龍馬とおりょう  君が代にあるさざれ石

記念に隣にお邪魔虫で誠子マミーを入れてパチリ!
参拝を終える頃になってようやく雨が上がったが、依然として霧が濃くて視界不良。あらためて道の駅のチラシを探しに開店時間に合わせて戻るもやっぱり無い。これが無いと誠子マミーの絵本に貼る材料が不足するので、何とかしたかったがダメだった。

気を取り直して、山路を「えびの高原」を経由して人吉に向かう。
途中で丸尾滝を見つけて立ち寄り。



人吉を訪ねるのは以前NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」で紹介されていた地元の味噌屋のフリーズドライの味噌汁を探すため。

町の入口で「人吉クラフトパーク石野公園」を見つけて入ってみる。駐車場が大きいので助かった。いろいろ体験コーナー、展示場などがあって楽しめそうだったが、残念ながら食事をする場所が無い。場内探索をざっと済ませて、向かいにあるショッピングモールへ。後で戻るつもりだったが、結局そのままパスしてしまった。ここはぜひもう一度来てゆっくり時間をかけて見て回りたい。


市内に入ってみたが、キャンかーを停める駐車場探しに手間取る。貰った観光案内の地図が大まかな表示でお目当ての「緑屋」がさっぱり見つからない。交番で聞いてようやく発見。迷いながらなんとか探し当てて行ったみたら、店の入り口にはカーテンが。昼休み時間かと思ったら本日休業。これで貴重な時間ずいぶん無駄にしてしまった。歩き過ぎて疲れてしまった誠子マミーは「今日はもう温泉に入って休みたい。」とのこと。あわてて温泉と付近の道の駅を探す。

幸い「道の駅錦」が10kmほどの至近距離にあったので早速向かう。ところが駐車スペースが満車状態。片側のエリアが空いているのでそちらへと思ったら、何と右翼の街宣車が大挙して駐車しているし、乱闘服のユニフォームを着たお兄さん達も大勢見える。道理で空いている訳だ。



仕方なく先に温泉に行こうと思い、方向転換。おバカなナビのおかげで迷ったが、ようやく温泉「にしき町温泉センター」を発見し、駐車スペースを確保。と、温泉の入り口でおじさんが頭を下げている。何事かとおもったら、入り口に本日休業の看板が!
やれやれ今日は二度目の休業。ついてない日もあるということか。
しかたなくまたまた道の駅へ戻り、何とか駐車スペースを確保し、スタンプを押すことはできた。しかし風呂がないと意味がない。

最寄りの道の駅で風呂が併設されているところを探したらありました。子守唄で有名なその名も「子守唄の里五木」。錦から30キロ弱。約1時間の距離。まだ3時前で時間は有るので、今夜は五木に決定。3時40分に到着。まずスタンプを押す。



温泉は道の駅と道路を隔てた向かい側にある「夢唄」。嬉しいことにシニアは\100引の\300と格安。残念ながら景色の良い露天はまたしても休業中。うーん今日は徹底的についてない。

道の駅の売店で土産物探し。当地名物の「豆腐の味噌漬け」を購入。なんだかチーズの様な姿に惹かれて味見。柔らかい塗るチーズのような食感。ここでは山うにと称して売っている。種類はいろいろあってパンにつけたら美味しいのではと2個購入。
 レギュラー  ゆず風味

そうそう温泉棟の売店で今日買い損ねた「緑屋のフリーズドライの味噌汁」を販売していたので、即座に2袋ゲット。夕食に早速飲んで見た。今まで愛用している天野フーズのものに比べると具の油揚げにもしっかり味噌味がついているところがグッド。全体的な印象は互角。後は値段かな。天野フーズのほうが種類は多いけれど値段がいろいろあって高いのもあるので何とも言えない。
なにはともあれつきの一つは取り戻せたか?



3月25日(月) 「子守唄の里五木」→秋月→吉野ヶ里

今日は誠子マミーの強い希望により福岡の「秋月城跡」を訪ねることにした。
五木からは県道25号で八代へ抜ける道はあるが、勾配とカーブを懸念し、いったん人吉に戻り、人吉インターから九州道にのり、そのまま秋月方面に直行することにした。距離は200キロ弱なので、まあ楽勝の距離。

8時過ぎに発って秋月についたのは12時頃。ところが折悪しくというか丁度桜祭りの最中で街中に乗り込んだら狭い通りに車が数珠繋ぎ状態で、にっちもさっちもいかず。やむなく途中で四苦八苦しながらUターンし、ちょっと離れた臨時駐車場に車をとめ、徒歩で八幡宮の境内を抜け街中へ。

臨時駐車場はちょうど秋月城跡の裏側にあたるため、距離的にはさほど遠くはなかった。入り口の八幡宮にお参りしてから城跡方面へ。桜並木が満開。でも我々が知っている桜と比べてなにか寂しい。桜の種類が違うのだろうか、枝に咲いている桜の花の数が少ないので、枝の間がすいている感じ。東京で見慣れている満開の桜は花だらけで向こう側がすけて見えるようなことはないのでちょっと寂しい。



城跡はいまは秋月中学校になっていて、残っているのは長屋門(復元)と黒門くらい。
大手門の入り口付近には屋台が出ていて、わたしたちも昼飯代わりにたこやき、やきとり、味噌田楽で簡単にランチ。武家屋敷など見て歩くつもりだったが、秋月藩は小藩だったようで、屋敷らしきものも多くない。というか畑だらけでどれが屋敷なのかな?と思うほど。小京都と言われているので、秋田の角館、飫肥の城下町など、それなりのものを期待していたが、ちょっと違うようだ。



結果として今回は桜祭りを見物にきたつもりになって引き返す。



なんとなく消化不良で、次の目的地である吉野ヶ里へ移動することにした。といっても秋月で結構歩いたので、吉野ヶ里見物は明日に回し、とりあえず今日は「道の駅吉野ヶ里」を目指す。高速の大分道から長崎道を経て吉野ヶ里についたのは午後4時頃。とりあえずどんな場所か確認してから、あらためて高速の入り口方面に戻り、ガソリンスタンド探し。なんとかみつけて満タンに。ここでは¥156だった。
写真は道の駅の展望台から久留米市内方面を。

恒例の温泉は「山茶花の湯」が近いのでここへ。高台にあって見晴らしが素晴らしいところ。施設も新しいようで、とても綺麗。木をふんだんにつかったログハウス的な雰囲気がある。風呂は露天風呂が広大で、視界をさえぎるものが無いので、とにかく広い。湯もぬるめで本当にのんびりした。相客も数名で久しぶりの温泉天国を味わうことができた。ちなみに料金¥700はさくらさくら温泉と並び今までの中では一番高い。でもそれだけのメリットは十分ある。



ついでに食事もここで済ませようと、まだ5時だったがちょっと早めの夕食。
誠子マミーは「利休膳」、私は「山茶花膳」。いずれも沢山の種類の小皿が盛られているなかなか綺麗でかつヘルシーなものだった。ランチがB級だったので、夜は豪華にという趣向。写真参照


風呂あがりに体重を計ったら、出発する頃にくらべて大幅減。これは嬉しい。やはり食事が野菜中心でバランスが取れているとダイエット効果があるようだ。
あらためて道の駅へ戻るとちょうど6時。丁度係員が駐車場のゲートに鎖を張っている最中。ありゃと思ったら、側にやってきて「お泊りですか?」との質問。イエスと返事をするとこちらにどうぞと奥のスペースへ案内された。

夜間バイク族が騒がしいので、施錠することにしているとのこと。明朝6時半まで出られないとのことだったが、まったく問題ないので、ありがたく泊めさせていただくことにした。

なお、ここには東脊振トンネル工事の副産物で湧き水が出ており、持ち帰りOKとのこと。飲み水が減ってきていたので、渡りに船!ペットボトル4本と清水タンク用に10リットルを2杯分補給させていただいた。ありがとうございました。

3月26日(火) 吉野ケ里→湯布院→佐賀関

道の駅の吉野ヶ里は標高があるせいか、陽が落ちてから急に冷え込んできた。全国的にも寒さが戻ってきたそうだが、ここは前日が暑いほどだったので、その落差が大きい。
夕方水汲みをやっていた頃から雨がぽつぽつ降っていたが、夜半になって本格的な雨降りになりキャンピングカーの屋根がパラパラ言ってうるさい。
幸い朝になって雨もあがり陽が差してきた。

早朝の水汲み場には商売をやっていると思しき方々が大量のポリタンクを持参して入れ替わり訪れてかなりにぎやか。なかなかこちらの順番が回ってこない。7時頃になるとようやく人が居なくなり、やっと自分達の分を入れることができた。

8時になって誠子マミー待望の「吉野ヶ里歴史遺産公園」に向けて出発。道の駅からは国道を下って15分ほどで到着。あいにくまだ門が開いてないので、駐車場にも入れない。そのまま入り口で待機。
8時40分になってようやく係りの人がやってきた。駐車場に車をとめていたところ、練馬からやってきたバイクのお兄さんとしばし懇談。
これが入り口


入り口で、入場券を買おうとしたところ、シニア(65歳以上)は半額とのアドバイスあり。もちろんありがたくメリットを享受させていただいた。

本 来¥400のところ¥200でゲット。この手のサービスは最初のうちは年寄り扱いされたようで抵抗があったが、最近は無条件に受け入れてしまう自分が情けない。でもちょっぴり得した気分。これが今日のつき始め。

「吉野ヶ里」は話には聞いていたが、こんなに大規模なものとは知らず、入場してみて初めて感動。きちんと見て回るには丸一日でも足りないくらい。 数年前に青森の「三大丸山遺跡」にも行ったが、規模がまるで違う。復元家屋の数と大きさ、精度は素晴らしいの一言に尽きる。 とにかく遺跡の柱穴跡を利用して柱を立ててその上に家が立っている。集落全体を丸ごと復元していると考えると良い。







まだまだ発掘途中のようだが、かなりの規模の集落だったようだ。墳丘墓は中国の兵馬俑のように上屋をつくってその中で展示されている。



弥生時代というと紀元前4世紀から紀元3世紀になるが、この時期は古代ローマ帝国の建国から最盛期までの期間に当たる。石の素材で作られている古代ローマは当時の遺跡が今も残っているのに対し、こちらは木の文化故に復元しないと当時の面影が分からない。石と木だけの差なのだろうか?文化の発展具合は東西ではこれほど違うのか? とにかく考えさせられることが多かった。

一応ざっと見て回った後、「トイレの復元が無かった」と疑問を持った誠子マミーが係りに聞いてみた。どうやらこれがトイレの遺跡という明確な ものが見当たらないので復元していないとの説明。ただし、遺物の中には回虫の存在も見つかっていることから、トイレはあったはずとのこと。いずれ復元されるか も。

朝9時前に入場したが12時近くまで歩きっぱなしでいささか疲れた。体験コースで考えていた「勾玉作り」は午後に回すことにして、とりあえず入り口に戻り、場内レストランへ。ここで私は佐賀牛の煮込みハンバーグ定食、誠子マミーは佐賀牛のコロッケ定食。御飯は遺跡らしく赤米(古代米)を使用。久しぶりのこってりした食事は無条件に美味かった。佐賀牛の特色が何かは分からないが、久しぶりの肉はやっぱり旨かった。


食事を済ませて待望の「勾玉作り」の体験館へ。ここではまず石を選ぶ、白色、ピンク、黒などあって、種類によって値段が異なるといっても、¥200か¥250の差だが。私は白、誠子マミーはピンクと黒のぶちを選ぶ。

工作机に係りの人がお盆の上に研石と材料、鉛筆。そのほかに見本(原型から段々削って丸くなる過程を実物模型で表現)をもってきてくれて、コツを説明してくれた。


なかなか頭で考えていたようにすんなりとはいかなかったが、やりだすと子供のように熱中してしまい、あっという間に1時間半経過。誠子マミーは指の力が無 いせいか、なかなか削れない。もともと材料の石を大きく型取ったので、勾玉が大きくて余計に削りにくかったのかも?


なんとか二人とも粗研ぎ完了。仕上げは水鑢で丹念に磨きあげる。これがなかなか難しいが、時間をかけるとかなり滑らかになる。私はいいかげんなところで終了。最後に孔に紐を通してもらって完了。出来上がりはわれながら上手くできたと思う。 写真参照


吉野ヶ里を十分楽しんだ後、いよいよ帰路につく。途中で食材が底を尽きかけたのでスーパー「アスタラビスタ」に寄る。買い物を終るとレジで抽選券が貰えた。籤運の強 い誠子マミーに引いてもらったところ、これが大当たり1本が2等賞、もう1本が4等賞。それぞれ清酒(一升瓶)と味噌(一パック)。どちらも長期旅行には不向き。レジに戻って、もっと軽いものに換えてくれと頼むと、先方も困った様子。たまたまはずれのお客が持っていたドーナッツと交換で如何とのこと。これで交換?と 思ったが、酒を飲まない私たちにとって酒は無用のもの。はずれのお客さんも大喜びでめでたく交換終了。味噌は保存が利きそうなので持ち帰 ることにした。これが本日のつきの2番目。ついてない日もあればついている日もあるということか。

今夜はとにかく佐賀関までゆく必要があるので、高速で一路大分を目指す。温泉に入るため湯布院で一度高速を降り、「道の駅ゆふいん」スタンプを押してから、ガイ ドにあった温泉を探す。ところがこの温泉はかなり狭い急坂を降りた先に駐車場があるという厳しいロケーション。とてもキャンカーで降りてゆく勇気がなく断念。駐車場も普通車専用の大きさで、キャンカーでは入ってバックで坂を上がらないといけない。

再度温泉探しをやった結果、大分と佐賀関の間に「舞子浜温泉セン ター」という日帰り温泉を発見。また高速に戻り大分へ。いってみたら温泉と名前がついているものの、作りは銭湯のよう。入浴料は何と破格の¥100!たまたま26日は風呂の日サービスデーとのこと。またまたラッキー。これが本日のつきの3番目。ちなみにこのサービスはシニア専用でなくて全員¥100也。ありがたくご好意を受け入 れる。



温泉は内風呂のみだが、ぬるめでこれは昨日の山茶花の湯よりも低め。銭湯仕様なので、開放感は無いが料金を考えると何も言えない!すっかりのんびりさせてもらった。誠子マミーもこどもがうるさかったことを除けばまあまあ満足だったようだ。

風呂から10分程度でようやく今夜のP泊地である「道の駅佐賀関」へ到着。到着時刻は午後7時。珍しく遅い時間になってしまった。


終わり