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   南紀・伊勢志摩キャラバン  
2012年12月21日~28日 
 
 

11月の中旬に突然ギックリ腰を患って以降、すっかりお出かけとはご無沙汰だった。年末になって腰が大分回復してくると、またまたお出かけ虫が騒ぎ出し、誠子マミーの賛同を得て、恒例の年忘れ忘年ツアーを決行することになった。
今年は、寒気が厳しいとの予報なので、突然雪降になるようなところを避け、暖かいところで、良い温泉と旨いものが食べられる所ということで、伊勢志摩から南紀方面に決定。
7泊8日、総走行距離 1751.4km のツアーである。

12月21日金曜日 自宅→刈谷SA 335.7km

金曜日の朝、いつものようにバタバタしながら、8時半に自宅を出発。下りの新東名の「駿河湾・沼津SA」にあるレストランは牛タンの「しおや」のみ。今回は二人とも病み上がり(風邪)で肉を食べる気にならず。結局誠子マミーの希望に沿って次の「清水SA」のPizza-Laでピザを食べることにした。誠子マミーはピザ、私はグラタン。グラタンは熱々でそこそこ結構だったが、ピザは作り置きだったようで熱々とはいかなかったようで、ご不満の様子。後で看板(下記)を見たらグラタンだけ熱々の添え書きが! ピザは???



ランチの後、ゆっくり休憩するつもりが、運転席に座りハンドルを握ったとたん、うっかり走り出してしまい、静岡SAでお昼寝タイム。30分ほどの休憩で元気を取り戻し、そのまま目的地の伊勢湾岸道の「刈谷SA」まで休憩なしに走る。「刈谷SA」には午後4時に到着。
本日の走行距離は335キロ。

ここはSAだがハイウエイオアシスとなっており、SA内に観覧車あり、隣接して遊園地、温泉もあってP泊には大変便利。西日本方面に出かけるときは必ず利用している。SAの物産販売所はスーパーのようになんでもあるので、食材などを買い忘れてもここで調達できるのもありがたい。

風邪気味の誠子マミーに留守番を頼んで、私だけ日帰り温泉「かきつばたの湯」へ。入場料は¥800也。内風呂の炭酸泉が38・5度、露天風呂(源泉掛け流し)も40・2度と、いずれもぬるめで長湯ができるのでありがたい。肩こりも大分解消したような気がする。

夕食は家から持参した惣菜類とインスタント味噌汁で簡単に。味噌汁は「アマノフーズ」のフリーズドライ味噌汁は1食100円以上するが、普通のインスタントとは全く別物。以前は通販でしか買えなかったが、今はダイエー、サミットなどスーパーでも時々見かけるようになってきた。味噌汁が無いとご飯が食べられない方、ぜひ一度お試し下さい。

12月22日土曜日 刈谷SA→道の駅「飯高駅」 251.3km

7時に起床。昨夜遅く降り出した雨はまだ続いている。
ゆっくり朝食をとり、のんびりと出発の準備を終え、「刈谷SA」をかなり遅めの10時ちょっと前に出発。

刈谷から「伊勢湾岸道」、「伊勢道」経由で、鳥羽に到着したのは11時55分。途中から雨が止んで、鳥羽近くなったら青空が見えるようになってきた。今回はいつものB級グルメ旅でなく、A級グルメも入れるという趣向に合わせ、出発前に鳥羽では「伊勢海老」か「的矢蠣」を食べることにしていた。2つを同時に食べるのは無理なので、今日は伊勢海老をチョイス。といっても生ものに弱い私の希望ではなく、いつものことながら誠子マミーのご要望に合わせたもの。

事前に調査しておいた「鳥羽一番街」にある「秀丸」というお店を目指す。
余談だが、今回は息子から貰ったiPadが大活躍。事前に買ったマップルのガイドブックは地図データの他、名所、グルメなどをiPadに取り込むことができるので大変便利だった。



駐車は鳥羽市営の「佐田浜駐車場」。ここは平置きでゲートも広く、中も広いのでキャンかーにはもってこいの場所。平日なら1時間無料なのだが、あいにく今日は土曜日。残念!



「秀丸」はさほど大きな店ではないので、席があるか心配だったが、幸いテーブル席も空いていてホッと一息。お店の案内には窓から鳥羽湾が一望できるとあったが、これは座敷(小上がり)にあがったときのほうが良い眺めを楽しめる。勿論テーブルからも見えないということではないのだが、座敷のほうがゆっくりできるだろう。



さて注文したのは、誠子マミーは予定通り豪華(値段も?)伊勢海老定食。私は蛸飯定食。中身といい、お値段といい、かなりの格差。伊勢海老定食(¥3980)は、伊勢海老の刺身がメインで、これにに貝類が4つと殻付きのウニが1コ,プラスお腕とご飯という組み合わせ。写真参照。


タコ飯(¥1580)は出てきたのを見てがっくり。タコ飯がメインと思っていたが、トレーの真ん中に鎮座しているのは蛸ではなく、刺身ならぬ「ぶつぎり」のまぐろの刺身。どうやらこちらがメインだったようだ。これを見て誠子マミーは「残念だったわね!」と言ってはいるものの、こころなしかニンマリしているようにも見えた。悔しい!当然マグロの半分以上は彼女の腹の中へ。



伊勢海老のお造りはかなり大きいもので、口一杯にほうばった誠子マミーはただただ感激。一寸づつ食べたかったらしいが、噛みきれないほど弾力があって、一気に食べるしかなかったと嘆いていた。最期に海老の殻で味噌汁を二人分作ってもらったが、これが熱々で滅法旨かった。蛸よりも何よりもこれだけで私は思い残す事なし。絶品でした。


鳥羽ではまだカキが残っているが、これは帰りにトライすることにし、今日はパス。

ランチを終えて駐車場に戻り、観光案内所で貰ったガイドやちらし類を調べていたら意外に時間をくってしまったようで、駐車料金は¥600(2時間)だった。

駐車場を出発、「パールロード」経由で「鳥羽展望台」に向かう途中で「AEON」を見つけて足りない食材を買い足す。鳥羽展望台は、景色は良かったが風があって寒かった。ご当地歌手の鳥羽一郎の歌碑を横目で見て、早々に引き揚げる。



さて今夜の宿?をどうするかだが、種々検討の結果、ちょっと遠回りになるが、温泉のある道の駅、「飯高駅」に決定。鳥羽から1時間強の道のり。ここは道の駅構想のもととなったところで、三重県で最初に登録された道の駅。案内によれば正式に道の駅ができる前から存在する由。

まだ明るさが残っている午後4時55分に道の駅「飯高駅」に到着。駐車スペースは大きい。



早速風呂を偵察。65歳以上は200円割引の400円と表示あり。しかもフェイスタオル付き。何か証明書が必要か確認したら、私の顔をみて即座に「大丈夫ですよ。」との回答。これは素直によろこぶべきか? 偵察を終え、車に戻り誠子マミーに報告。食事の前に温泉と決定。早速風呂へ。



風呂は露天風呂もあって、こちらのほうがぬるめで、40度前後、薬草湯はゆず湯だが、柚子の皮だけが袋に入っていた。昨日の刈谷では柚子が丸々袋入り。柚子湯というと、どうしても湯船に柚子がぷかぷか浮いているイメージだが。さすがに連休といってもこのあたりまでくると人は少ない。貸切り状態でのんびり過ごすことができた。

ここの難点は、節電のためか夜間照明を落としてしまうようで、真っ暗でトイレの場所がわからないこと。せめて入り口の灯りはつけて欲しかった。

12月23日日曜日 飯高駅→川湯温泉木魂の里キャンプ場 177.8km

9時に道の駅の売店がオープンするのを待って、運転中に目覚まし効果のある生姜飴、干し柿など買い求めた。9時45分に飯高駅を出発。一度伊勢方面にもどり、「勢和多気IC」から「紀勢道」に入り、尾鷲方面を目指す。本日の目的地は、今回のツアーのメインイベントである「仙人風呂」のある川湯温泉。

途中、道の駅「紀伊長島マンボウ」に立ち寄り。



「飯高駅」とは違って、こちらは3連休の影響なのか観光バスも沢山居り大賑わい。物産館も人でごったがえしている。昼食にはまだちょっと早めだったが、3年前に訪れた時に食べ損ねた「マンボウのフライ」を食べることにした。誠子マミーも食べたいと言っていたが、二人で同じ物を食べてもとクレームしたら、しぶしぶ海鮮丼に変えてくれた。これはこれで美味そうに見えたが。



マンボウは見た目はユーモラスでもあまり食欲が湧くような顔をしていないが、滅多に食べられる魚ではないのでチャレンジしてみた。マンボウの串焼きならば店の外でも売っているが、ここはキャンプ仲間のお勧めのフライにする。

見たところは普通の魚のフライのようだが、口に入れるとサクサクした食感とは程遠く、全然魚らしくない。どちらかといえば肉に近い食感で、噛んでも噛みきれないほど弾力がある。アジのフライ的な味を想像していたが見事に裏切られた。美味しいかと問われるとうーん?ま、記念に一度くらいはいいかな?



さらに国道42号を南下。道の駅「熊野きのくに」にたちより、誠子マミー用にヒノキ製の足台を購入。助手席の座席位置が高すぎて床に足が届かないので、買ったものの、このままではサイズが微妙に合わないので修正が必要だが。

新宮でガソリンを入れる。町に入る手前で¥149のスタンドがあったが、町の中ならもっと安いスタンドがあるのではと思って、寄らなかったのが失敗。町中はどこも¥155だった。ここから川湯温泉へは熊野川沿いの山中に入るので、選択の余地無し。やむなく¥155で入れるハメになった。(注)この値段は今回ツアーでの最高値だった。

新宮から1時間ほどで川湯温泉のキャンプ場「木魂の里」に到着。受付には人が居ない。張り紙にはあらためて係の人が行くので、どうぞご自由に入場くださいと書いてある。とてもおおらかなキャンプ場。あらためて支払いに伺ったが、入場料は大人1名¥800、車¥700 合計¥2300だった。電源は無い。



明るいうちに、まず清水タンクに水を補給。高台にある水場から10リットル入りのポリタンクを満タンにして3回運んでようやく完了。うっかりギックリ腰の病み上がりだということを忘れていた。後で影響がでないといいのだが。

一仕事終えてから、キャンプ場からは徒歩10分の距離にある「仙人風呂」を偵察。「仙人風呂」は熊野川の支流である「大塔川」を堰き止めて巨大な露天風呂に仕立てたもの。川底から源泉が湧き出ているので、川の水でうすめられて丁度良い温度になる(はず?)。すでにあちこちに子供も含めて水着着用で入浴している人がみえる。ここは明るいうちは着替えが難しいので、当家はいつも夜間入浴としている。夜出直すことにして一旦キャンプ場に引き揚げる。帰りがけに良く見たら、道路を挟んで向かい側に男女別の脱衣所があったが、風呂まではちょっと距離あり。



夕食までの時間を利用して、誠子マミー用の足台をリフォームすることにした。4本の脚をそれぞれ床の高さに合わせて調整。多少傾いているようにも見えるが、何とか勘弁してもらう。

夕食の後、勇んで「仙人風呂」に出撃。前記の脱衣所で水着に着替えたものの、そのままではやっぱり寒すぎるので、あらためて水着の上にズボンと上着を着込み河原へ。葦簀張りの目隠しの陰で素早く衣装を脱ぎ捨て、露天風呂に入る。簡易?脱衣所から湯船?までは傾斜があり、しかも足元は大小の砂利で崩れやすく湯船?に入るまでが一苦労。ようやく湯船(川)に入ったが、考えていたほど暖かく無い。入り口の看板の注意書きに「温度はやや低め」とあったが、本当にぬるいというかぬるすぎ!肩まで入っても寒い。中腰のまま歩いて川底から源泉が沸き上がっている場所を探すも、これがなかなか難しい。暖かいところでも体温よりちょっと高め程度。水面に泡がポコポコ出ている場所に源泉が出ているらしいが、いつも同じところから出ているとは限らない。他の人々も川の中でウロウロして温かい場所を探している。ホームページ用の写真をと思い、カメラを取りに風呂から出たら、まあ寒いこと。急にトイレに行きたくなってしまった。当然ながら河原にはトイレはない。もうすこし楽しみたかったが、やむなく引き揚げ。折角のメインイベントだったのに残念。



12月24日 月曜日 川湯温泉→道の駅「なち」 154.7km

「木魂キャンプ場」は朝から風の華がチラチラ舞うような曇り空。7時頃はさほどでも無かったが、あれよあれよと言う間に本格的な雪降りになってしまった。



雪道が心配なので、簡単に朝食を済ませ、あわただしく出発準備。9時40分にキャンプ場を出発。「仙人風呂」の前を通る時に見たら、目隠しの葦簀に服がいつくかかかっている。どうやらこんなお天気の中、物好きな風流人がいるようだ。風呂に浸かっている間はともかく、出る時はさぞかし寒いだろうなと同情するばかり。

もともと熊野本宮大社のそばにある道の駅「奥熊野古道ほんぐう」に立ち寄る予定だったが、県道45号線のトンネルを抜けて国道311号線に合流する頃になると視界も悪くなり、吹雪の様相を呈してきた。急遽予定を変更し、山を降りて白浜温泉方面へ直行することにした。311号線は「熊野古道中辺路(なかへちと読みます)」とほぼ並行しているが、途中から道路に積雪が見られるようになった。



私はスタッドレスに履き替えてきたので問題ないが、前を走っている乗用車が夏タイヤのままらしくノロノロ運転なので、こちらも時速30キロ程度で慎重に山路を下る。

1時間半で白浜の「とれとれ市場」に到着。下界におりてきたがまだ雪がチラチラ。海辺の高台なので風が強く猛烈に寒い!連休の最終日とあって駐車場は満杯。なんとか端のほうに車を止めて市場に向かう。人混みでごった返している市場を歩き回るも、ここにあるはずの食事処「とれとれ亭」が見つからない。



ガイドブックによれば、「とれとれ亭」でランチバイキングをやっているとあったので、今日は趣向を変えてみようと思ったのだが。さすがの誠子マミーも3日連続で刺身ばかりで、たまには生でない魚が食べたいとの要請があり、これに応えたもの。

結局買い物をしてところで聞いたら、「とれとれ亭」は市場の中でなくて道路を挟んだ向かい側にあることが分かった。市場からはちょっと離れている。駐車場所を間違えたようだ。ここは市場の魚屋さんの経営なので、海鮮中心のバイキングと思っていたが、実際はむしろ野菜が主体のメニューだった。それもお母さんの惣菜的な、切り干し大根、がんもの煮付け、シャケの南蛮漬け、ポテトサラダなどなど。魚は鯛の天ぷら、鯛のカマの唐揚げ、あら炊きなど。デザートはプチシュークリーム、シャーベット、フルーツポンチ。ドリンクはコーヒー、カフェオレなど各種多数あり。

   
   

私が一番嬉しかったのは、熱々の味噌汁。わかめ、ネギ、お麩など、味噌汁の具は別に用意されており、後から投入するやり方。香りもキープできて大変美味しくいただけた。
料金は一人¥1260也。久しぶりに家庭の味を堪能できて、二人とも満足。

今夜はいつも利用しているオートキャンプ場の「グランパス」を考えていたが、ここは高台にあって普段でも風が強いところ。今日は気温が低い上、風があるのでここは敬遠し、他を探すことに。白浜に近い温泉のある道の駅を探すと、那智勝浦に道の駅「なち」があることが分かった。台風12号の影響で営業開始が遅れていたらしいが、営業再開したとのことで、ここをめざすことにした。

白浜から75キロほどだが、ナビによれば所要時間2時間半とある。距離が短いのに何故?と思ったが、走ってみてその理由が判明。国道42号線は海岸線を忠実になぞって走るので、海岸線の複雑な南紀は滅茶苦茶カーブが多くなる。多いと言うよりS字カーブの連続が42号線と考えたほうがよいくらい。さらに時々地元の軽トラックのお父さんが間に入ってくると、これが大変。どういうわけか、お年寄りは必ず路肩寄りを速度制限を守って超安全運転で走行される。おかげで後続車は大渋滞。

あせっても仕方が無いので、渋滞回避を狙って途中の串本で名所「橋杭岩」を見物。

   
   


結局道の駅「なち」到着は午後4時だった。さすがに場所柄建物も神社風。



さっそく場内の温泉「丹敷(ニシキ)の湯」へ。入湯料は¥600。風呂は内湯のみで、ちょい熱めといっても41〜42度くらい。窓の外は紀勢線の線路越しに太平洋が見えた。これで今日の行事は終わり。

じつは道の駅の手前にある那智勝浦の「ホテル浦島の洞窟風呂(忘帰洞)」に入るべく、港の駐車場までは行ってみたのだが、ホテル行きの連絡船の乗り場がみつからず、ウロウロしていてタイミングを逸してしまった。もっとも連絡船の乗場には駐車スペースがなく、駐車場から歩くしか無かったのだが。次回のお楽しみに残すことにした。

12月25日 火曜日 那智勝浦→道の駅「伊勢志摩」 216.3km

珍しく二人とも早起き。南国とは言え、6時ではまだ暗い。
道の駅「なち」は新しいせいか、トイレを含めてみな綺麗。熊野詣での基地としては最良のポジションにあり、那智勝浦がすぐそばなのでグルメにも事欠かない。お泊りのキャンパーは1台だけだったが、シーズンが良くなってくると人気が出そう。

いつもより2時間も早く7時45分に出発。目指すは尾鷲にある三重県立の「熊野古道センター」。熊野古道に関するデータがここですべて得られる上、入場は無料。9時15分にセンター到着。尾鷲市内からちょっとはずれた高台にある。標高は24mとのこと。南海地震でもギリギリセーフな高さか。駐車場は完備しており、スペースも広い。

   


広い駐車場から熊野古道を模した石畳の坂道を登ったところにいかにも新しそうな木造の堂々たる建物が2棟。一つが資料館で、もうひとつが交流館。 私たちが本日の最初の客とあって、受付の係りの方が付ききりで面倒みてくれた。感謝!

資料館には展示物の他映像関係の資料が充実している。最初に熊野古道に関する短編映画3本を見せていただく。結果的には最初に見たお勧めとあったものだけで十分だった。他の2本は資料映像というよりハイビジョン映像を楽しむ映像重視のもの。映画の中で紹介されていた見所(楯岩)など別の空撮ビデオをみながら解説していただく。

結局ここで2時間近く過ごしてしまった。そろそろ昼時なので、11時にセンターを出発。再び42号線に戻り、北上しつつ食事処を探しながら走ってみたが、適当なところがなく、結局往きにも寄った道の駅「紀伊長島マンボウ」へ。誠子マミーは前回私が食べた「マンボウフライ定食」を。どうしても食べたかったそうだ。私は普通にカレーうどん(ミニ唐揚げ丼付き)を注文。誠子マミーはマンボウは話の種になるからと言っていたけれど、本当に美味しかったのかしら?

   


食後、ポカポカ陽気になってきたので、急遽誠子マミーの足台を再度手直しすることにした。右脚を置く天板の面積が微妙に小さいので、横幅を広げる必要がある。尾鷲で訪問した「熊野古道センター」の交流館で、お持ち帰りくださいと表示のあったヒノキの端材を活用。ノコで切るといい香りのオガクズが出る。いつも車に大工道具一式を載せてあるので、こういう時は便利。さすがに電動ドリルまでは持参していないので、昔ながらのキリを使用。出来上がったものの部品不足で強度的にやや不安が残る。パーツが揃い次第あらためて手直しすることにしてとりあえず完了。(翌日伊勢市の100円ショップで部品が見つかったので無事に完工。)

工事を終えて、マンボウから鳥羽に向けて出発。ランチを抑え目にしたとは言え、結構食べてしまったので満腹状態。鳥羽まで行っても果たして宿題の的矢カキを食べられるかどうか?

伊勢市を通過し、パールロード沿いにあった焼き牡蠣のお店を探したが、ナビに保存しておいた良さそうなお店はランチタイムのみの営業のようで、軒並み閉店の札が! 連続して候補の店に振られてしまい、最後に見つかったのが「海の駅黒潮」というお店。選択の余地が無いので、あわてて店内に駆け込む。幸いまだ営業中だった。ただこの店は焼カキ専門店でなく、伊勢海老、鮑、アサリ、サザエなど何でも焼いて提供してくれる店で、自分で焼く必要は無い。



誠子マミーが選んだのはもちろんカキで5コ¥600也。いくらなんでもこれだけでは寂しいので、思い切ってアワビを追加。といっても小ぶりなので¥1680也。大きさは???写真で見て下さい。


誠子マミーは大満足。これで三大食材、伊勢海老、牡蠣、鮑は一応クリアー。誠子マミー曰く、もう思い残すことは無いので、いつ帰っても良いとのこと。
下の写真はお店の前の海


夕食だったのか、おやつ?だったのか判然としないが、すでに4時半を回っているので、宿探し。最寄りの道の駅「伊勢志摩」を利用することにしてので、その前に恒例の温泉探し。これまた幸いにすぐそばにスペイン村に「ひまわりの湯」がみつかった。

スペイン村は広くて探すのが面倒だったが、なんとか見つけて入る。入場料はフェイスタオル、バスタオル付きで¥1000也。「ひまわりの湯」には露天と内風呂があるが、どちらも初めのうちはぬるめで最高!と思っていたが、そのうちだんだん湯の温度が上がってきた。どうやら温度を見ながら調整しているらしい。それでも30分は安心して浸かることができた。露天風呂には何と展望台?がある。英虞湾を見下ろす絶景ポイントで夕暮れの海の景色は良かったな。



風呂から出て、道の駅「伊勢志摩」に向かう。15分ほどで到着。キャンパーは1台だけだったが、やはり仲間がいるとほっとする。夜半にもう一台増えた。お仲間がいると何となく安心。

12月26日 水曜日 志摩→刈谷SA 160.0km

今朝は風が強く、体感温度はかなり低め。
朝食後は懸案の工作の続き。昨日100円ショップでゲットしたアングルを使って足台を強化。これで誠子マミーがいくら足を踏ん張っても大丈夫(だと思う。)
道の駅の利用料代わりに物産館で自家用お隣り用にお土産を数点購入。



明日は豊橋の旧友と再会することになっているので、今日は松阪を訪ねることにした。誠子マミーのリクエストで「松阪もめん手織りセンター」を訪ねるのが目的。ついでに美味しくてリーズナブルな松阪牛を賞味できたらと思い、一般道で松阪へ向かう。松阪市内は狭いので駅前駐車場に駐車し、徒歩で見学することにしたが、風が強くて冷たい。さすがにいつものジャンパーでは無理なので、耐寒性のあるコートに着替えて出陣。

まず松阪駅前の観光案内所に立ち寄り、市内の観光地図と、グルメ案内をいただく。
地図を片手に10分程歩いて「松阪もめん手織りセンター」に到着。もっと大きい建物を想像していたが、意外に小さなところだった。店内には木綿を使った衣類小物類が多数。誠子マミーからリクエストが出るのではと少し不安だったが、今回は特にリクエストなく、最終的には小物をつくるための生地を買っただけ。



次に松阪牛のランチを食べようと思い、すぐそばにある老舗のレストランへ。高級すき焼きで有名らしいが、洋食メニューがあるので、行ってみた。ビーフカレー、ハヤシライスなどをリーズナブルな値段で提供しているらしい。本当は旨いスキヤキを食べたいのだが、ドクターストップがかかっていて、オイリーな食事は禁物。病み上がりの身にはサシのたっぷり入った高級牛肉はまだ体が受け付けそうもない。メニューを見るとこちらにもリーズナブルな料金の「スキヤキ定食」があったので、これならばと思い入店。仲居さんの案内で2階の座敷に通された。

私はメニューに目を通す前に、即トイレへ。トイレから戻ったら誠子マミーが怪訝な顔でメニューを見ている。どうしたのかと思い、見たところメニューに「スキヤキ」と「あみ焼き」の2種類しか載って無い。どうやら洋食とは入り口が別らしい。

丁重にお詫びして一旦外に出て、改めて確認したら本店の玄関脇に洋食の入り口があった。初めてではちょっと分かりにくい。庭先で先客が3組が椅子に座って待っている。しばらく待たされたが、やがて2階のテーブル席に通された。

注文はスキヤキ定食¥3000也。しばらく待って出てきたのは陶器の蓋を載せた小ぶりの鉄鍋。これなら食べられるだろうと期待して蓋を取ろうとしたら、素早くウエイトレスがすぐ蓋を取ってくれた。が、湯気が立っていない!何となく嫌な予感が。早速肉を取り上げて卵にくぐらせるが、ぬるい!というか冷たい。おかしいなと思って鉄鍋をさわってみると鍋自体は結構熱い。そのわりにどういうわけか中身がぬるい。豆腐なんか冷たくて火が通っていないようだ。自分だけかと思ったら、誠子マミーの鍋も同じ状況。さすがに温厚な?私もウエイトレスを呼んでもう一度火を通すよう要求してしまった。



5分ほどして持ってきてくれたが、それでもスキヤキらしい熱さとは程遠いものだった。やはりスキヤキを食べるなら本店でということらしい。二人とも意気消沈して店を引き揚げた。おまけに肉を噛み切るときに誤って唇を噛んでしまい、口内炎になってしまった。泣き面に蜂!
今回のグルメツアーの締めくくりとなるはずの食事がこんなことになり、大変残念。

松阪城跡も興味あったが、寒い上にお粗末な食事で歩く気力もなくなり、お城見物は断念。代わりにすぐ近くにあった「松坂商人の館」を見学。この地域の豪商だったらしいが、一番びっくりしたのは1000両箱ならぬ、万両箱があったこと。青銅製で200kgもある。どうやって運んだのか?1000両箱に小分けせず、そんなにまとめて現金を保管する目的は?など興味が尽きないが、江戸時代の豪商というのは桁外れの財力の持ち主だったということは良く分かった。


これで松阪見物を終えて今夜の宿?伊勢湾岸道の刈谷SA」に向かう。
刈谷SAには午後5持前に到着。残念ながらここにはフードコートだけで、独立したレストランは無い。落ち着いて食事をしたかったので、フードコートはやめて、「ウーワン」という肉まんの店で「黒豚肉まん」と餃子を買い求め、車に戻る。車内でワンタンスープを作り、簡単な中華デイナーとした。

今回は誠子マミーと一緒に隣接した「かきつばたの湯」へ。今日は26日つまりフロ(風呂)の日ということで、通常¥800のところ、¥600に割引だった。あいかわらず風が強いので露天風呂もかなり温度が低め。表示は41・6度となっていたが、内風呂の38.6度のほうが熱く感じられるほどだった。
これで伊勢南紀ツアーは終わり。明日は番外で友人との懇親会。

12月27日~28日 刈谷SA→駿河湾・沼津SA→自宅 455.6km

刈谷SAから豊橋に向かう。岡崎の手前で事故渋滞に遭遇し、やむなく岡崎ICで高速を降りて、国道1号で豊川方面へ。ところが1号もやはり渋滞。結局高速でそのまま行った方が早かったかも?

11時前に友人宅に到着。ご挨拶もそこそこに友人の父上と一緒にランチ会場の「キャナリーロウ本店(イタリアン)」に向かう。このレストランはメニューが豊富で、いろいろな組み合わせで、自分の好きなコースが設定できるのが良い。前菜はブッフェ方式で好きなものを好きなだけチョイスできる上、ドリンク類も豊富。私たちが選んだメニューは、魚介のパエリャ、ペペロンチノのバジルとグリーンアスパラのパスタ、モッツアレラのポモドールピザ、それにズワイガニのドリアという組み合わせ。前回はデイナーだったが、あまり美味しかったので、今回もこの店を選んだ次第。やはりランチタイムでも手抜きのない真面目な仕事振りは健在だった。4人でシェアすると丁度良い分量。今回も大満足。

   


食事の後、93歳になる友人のお父上から、かつて中国大陸で通訳として活躍されたお話を承ったが、お年を感じさせない話っぷりに感動。私も20年後この位元気でボケない人生を送りたいとしみじみ思う。

食事を終えて、友人親子をご自宅まで送り届け、あらためて東京を目指す。
いつものように新東名の駿河湾・沼津SAでP泊し、翌朝28日に自宅に到着。お疲れ様でした。

途中で富士山が綺麗に見えた。来年も良い年になりそう!



今回キャラバンの総走行距離は1751.4km 病み上がりにはちょっと多すぎた。