直線上に配置   
   2012年大曲花火ツアー  
   2012年8月23日~8月26日  
 
   

8月23日(木曜日)

今回は青森在住のキャンプのご案内により、大曲の花火見物にでかけることになった。とにかく毎日暑い。東北も秋田まで行けば多少は涼しくなるのではとの期待もあり、朝ドタバタ支度しながらも9時半に自宅を出発。外環から東北道へ。

順調に走行していたが、しばらくしたら、なんと栃木ICの手前で事故渋滞。通過に2時間以上との表示あり。幸先悪いなと思いながら、どこかで下道に下りるつもりだったが、うっかり佐野藤岡ICを通り過ぎてしまい、あわてて佐野藤岡SAのスマートICで降りることに。ところがまたしてもスマートICの出口を見損なって、駐車場に入ってしまった。こうなるとスマートICからは出られない。 

SAのインフォーメーションのお姉さんに対処方法を確認すると、次の岩船JCTで北関東自動車道に入り、最初の佐野田沼ICで降りて国道4号にすれば良いとのアドバイス。この方法だと約80分で栃木ICに出られるとのこと。アドバイスにしたがって岩船JCTまで走る。多少渋滞気味だったが、結構流れている。と、いつのまにかf通常のスピードで走っている。あれつ!と思うまもなく、すぐに栃木IC通過。事故の痕跡はまったく無し。結局渋滞していた時間はせいぜい10分程度。早まって下道に行かなくてよかった。

あとは途中で休憩しつつ、長者原SAに午後5時調度に到着。レストランがあったので、すぐに夕食。昼間は車内で持参したパンで軽めに済ませているので、夜はちょっとカロリーを多めにした。誠子マミーはこのところ私の揚げ物禁止メニューに付き合ってくれているので、今回はしばらく食べていないカキフライを。私はネーミングの妙に惹かれて「もっこりニラ元気定食」を注文。中身は中華風の野菜炒めだが、鉄板の上にどかっ!と大量の野菜炒めが乗っている代物。念のため御飯を半分にしてもらったが、それでも普通の盛り!あらためて文字通り椀の半分に削ってもらう。かなり大量の野菜炒めだったが、完食。これで元気がつけば良いが?

それにしても暑い。東北道はいくら北上しても暑さは変わらず。福島でも35度。仙台付近でようやく34度。長者原に到着したのが午後5時だったが、ここも35度。車を止めて夕食をしている間はキャンカーのサイドパネル(左右とも)を上げて風通しを良くしてエンジン回りに熱を逃がす。食事から戻ってチェックしたが、まだ相当の熱が残っている。あらためてエンジン部の下の地面にペットボトルの水を振りまき、熱くなっているコンクリートに打ち水をする。原始的だがこれでだいぶ熱を逃がすことができる。

それでもまだまだ車内に入るのは無理。しばらく外で涼むが、汗が引かない。今日はここでP泊の予定だが、このままでは寝られそうもない。愛車にはシャワーの設備があるが、一回に貴重な水をどのくらい消費するか不明だったので、今まで手をつけなかった経緯にある。今回は 万一水が足りなくなったら、明日知人宅で補給させてもらうこととし、思い切ってシャワーを使うことにした。誠子マミーと交代しながらシャワーを使ってみる。結果は予想外に水の消費量が多くないことが分かった。これなら十分実用になる。怪我の功名で清水タンクの水はエンジンの熱でびっくりするくらい熱くなっており、シャワーには丁度良い湯加減。こんなことならはやく使っておけば良かった!

8月24日(金曜日)

長者原は暑かったが、深夜になってようやく寝られる室温になった。それでも夜中に何度か起きることがあって、今朝は寝不足気味。この様子だと先が思いやられる。

朝食もそこそこに出発、水沢の友人宅を目指す。ちょっと早めに水沢市内についてしまい、街の駅アテルイ(みずさわ)で時間調整。ここの売店で「味噌カステラ?」と「ずんだ餅」を購入。これらは自家用。味噌カステラは20食限定で、お一人様2ケ限りとなっていたので見逃すわけにもいかず、思わず買ってしまった。

10時に友人宅を訪問。しばらく懇談した後、「南部鉄器の博物館、キューポラの館」にご案内いただいた。水沢訪問の前に調べたら南部鉄器は水沢が発祥の地であることがわかり、お願いして行ってみたもの。友人も初めて訪問したそう。収納品、展示方法は工夫されていてなかなか興味深く見学できた。なお、水沢の鉄器は伊達藩の庇護により盛んになったもので、南部鉄器は南部藩がスポンサー。どうやら南部藩のほうが商売上手だったらしい。

キューポラの館の後、水沢プラザホテルにて昼食をご馳走になる。鳥料理なら大丈夫だろうと注文したら、運ばれたものはどうやら一度揚げたものを焼いたような感じ。揚げ物を禁止されている私としては、少なからず心配しつつ完食。後で影響が出ないといいが。

ランチの後、曹洞宗の古刹「正法寺」をご案内いただく。正法寺は曹洞宗の本山のひとつで永平寺、総持寺と同じクラスらしい。観光バスの一団と同時に入ったため、団体に紛れ込み、ガイド(お坊さん)による詳しい説明を受けることができた。なんと本堂でお坊さんのバックコーラス付きのお焼香ができるサービスも。お願いしたのは「いましばらくキャンカーに乗れること。」。健康にやや不安がでてきているので、目下のところこれが一番の課題。

ここで友人ご夫妻とお別れし、地元スーパーCOOPアテルイで食材を購入してから、青森の友人との待ち合わせ場所である、秋田道の錦秋湖SAを目指す。
錦秋湖SAで温泉に。

SAに隣接している「峠山センター」に日帰り温泉が付いていて、SAから歩道橋を渡ればすぐ。絶好のポジションにあるので見逃すわけもなく、到着するやいなや、怪しい雲行きにもめげず、早速温泉へ。

内湯と露天あり。内湯の湯の温度はかなり高め。汗を流すよりも汗が増えてしまいそうなので、内湯は敬遠。ジャグジー風の露天に入ってみた。ぬるめの湯が心地よい。露天というよりも大き目の屋根付きベランダに大きめの開放窓があるという感じ。ただここから見える山は緑が深く、丁度夕焼けの時刻だったので、予期せず良い景色を拝むことができた。

風呂から出てほっとしていたら、いつのまにやら窓の外はざんざん降りの大雨。さっきの露天風呂ではまったく雨の気配はなかったのに?狐につままれたような気持ちだが、降っているのは現実。それもかなりの強い雨。しばらく待機するも、雨がやむ気配なし。思い切って濡れるのを覚悟して車に戻る。戻る途中のSAの食堂で簡単な夕食(まいたけそばと横手やきそば)を食べながら雨がやむのを待つ。ものの15分程度で雨はやんだが、すでにここまで来るうちに衣類はずぶぬれ。一本しか持参しなかったズボンが困ったことに。

車に戻ったら青森の友人からメールあり。錦秋湖SAには午後9時頃の到着の見込みとのこと。まだ時間があるので、P泊にそなえて準備完了し、TVを見ながら友人が到着するのを待つ。予定時刻よりもだいぶ遅れて、到着したのが10時15分。再会のご挨拶もそこそこに、「お待たせしました。じゃあ出発しましょうか?」とのこと。

一瞬当惑。今日はここで泊まりだと思っていたが、どうやら花火の会場の大曲が今晩の目的地だったらしい。すっかり寝支度を整えていたが、あわてて準備。あわただしくパジャマ姿のまま運転席へ。夜間走行はできるだけ避けたいところだが場所取りの関係があるのでやむなし。センターラインがときどき二本に見える?ものの、友人の車の後を必死に追いかける。落ち合う場所を知らないので、いちどはぐれるといつ会えるかどうか分からない。両車の間に他のくるまが入らないよう緊張して走ること1時間。ようやく大曲へ。花火専用駐車場を見つけるに手間取ったがそれでも午前0時前には無事に到着。

持参した自慢のぶどうを食べながら友人と懇談。明日に備えて寝ようと思ったが運転の緊張で目が冴えてしまって寝られない。1時になってようやく寝ることができた。

8月25日(土曜日、花火当日)

昨夜は雨上がりで気温が下がっていたこと、疲れていたこともあって、なんとか寝ることはできた。

朝のうちはまずまず涼しい。

朝食を食べてから、いよいよ花火見物のための場所取りに出発。臨時の駐車場から4kmほど離れたところに入場門があり、9時半開場の1時間前にはここまで行って並ぶ必要がある。

8時15分に出発。場所取りだけなので、わたしと友人の二人だけ。友人からはちょっと離れているといわれたが、歩いてみたらなんと50分もある。9時過ぎにようやく列に並ぶも、実際に入場できたのは10時!雄物川の河原なので、遮蔽物は無し。炎天下での1時間の待機は暑くて死にそうだった。

こんなこともあるかと思って用意しておいたペットボトルのお茶を交代で飲みながらなんとかこらえる。それにしても東北の皆さんは忍耐強い。ふうふう言っているのは私達二人だけで、皆さんあまり堪えている気配が無い。ようやく門が開いて入場。広いエリアの真ん中あたりで格好の場所をみつけ、レジャーシートを広げてさっそく陣地をつくる。

ビニールテープで、名前も記入。椅子、テーブルをセット。これで夕方まで安心して車で待機できる。

作業を終えてまた30分ほど歩いて帰宅!戻りが20分短いのは駐車場に近いゲートを開けてもらったから。パンツもシャツも汗でずぶ濡れ、軽い熱中症の兆候も見られたので、あわてて冷水を飲み、愛車のシャワーを浴びる。もう天国。花火見物はどうでもいい!と思うくらい暑さとの戦いだった。帰り道の屋台で買った横手やきそばは、買ってはみたものの食欲無し。

サイトを出発する前にオーニングを出しておいたが、日陰にはなっても周りの気温が高いので、あまり効果無し。車の中は36~7度。マックスファンを全開にしても熱風が回るだけ。

花火が始まるのは、昼花火が5時。夜の花火は6時半頃。まだ午前中なのにこの暑さでは、それまで体力がもつかどうか? オーニングの下のほうがまだしも暑さがしのげるので、ひたすら我慢。我々が停めた場所はちょっと離れたところだったが、友人のエアコンは周りに遠慮して発電機は回していなかったが、ついにたまりかねてエアコンを稼働。我々もご相伴に預かることにした。車内は天国。

そのうちドンドンという音がしたので、外に出てみると花火会場の空に色付きの煙があがっている。どうやら昼花火が始まったようだ。昼花火は初めての体験だったが、夜の花火とは違って、色付きの煙で形を作る仕掛けのようだ。煙の中に火花が散っている様子も見える。会場からは2km以上離れているが、それでもかなり存在感あり。

まだ陽は高いかったが6時になって、花火見物に出発。我々の駐車場はテントを張ることができるエリアだが、あちこちで夕食用のBBQをはじめるグループばかりで一向に会場に向かう気配が無い。

どうも彼らはここから花火を見るつもりのようだ。

花火会場は雄物川にかかる大曲橋と姫神橋に挟まれた河原にあり、両橋の間隔は約2kmある。我々が作った陣地は正面に近い場所ではあるが、サイトから3km以上離れている。30分以上歩いて陣地に到着。まわりはほとんど見物客で埋まっている。ここは椅子は禁止、レジャーシートに座って見ることになっている。さっき設営したミニテーブルを広げ、食料、飲料を並べて用意ができた。

花火は規定とフリーの演目があり、それぞれ1グループ毎に紹介された後で、規定、フリーの順番に花火があがる。規定は3種目あるが、直線的なもの、円形のもの、ミックスとあり、グループによって色使い、大きさ、形が随分異なっている。いくつか見ていると、だんだんにどこが良いのか悪いのか区別ができるようになってくる。

これらの間にスペシャルバージョンで大型の花火が音楽の伴奏付きで打ち上げられる。これはそれまでの規定フリーとは別格の代物で、とにかく規模が大きくてバラエテイに富み、天空がぜんぶ花火で埋まる感じになる。一番良かったのは、やはりフィナーレを飾った「Believe 〰 夢を未来につなげよう」だった。最初から連発が続き、後半になると尺玉がこれでもかっ!というくらいに大量にあがる。あたりは煙ですごいことになっているし、天空一杯に花火が広がる。普通花火は横から見上がる形だが、ここは首を上に向けてみないと見られない。周りは寝ながら見ている人が居るほど。来年は座椅子持参が必須。特筆すべきは音響設備が良いこと。運動会などで使われる安っぽいスピーカーではなく、といってライフで使われているやたら音量が大きいものとは違う、上質な音質だった。我々の陣取った場所が良かったのか、後ろの土手に反響して花火のドーン!という低音も相当な迫力だった。最近滅多に感動することが少なくなってきたが、花火で感動したのはこれが初めて。近来稀なる貴重な体験だった。昼間の暑さ、体力の消耗を十分補ってくれた。

花火は9時半ころに終了。すると見物客が手に懐中電灯を持ち、ホタルの光をバックに全員でこれを振りながらお別れ。これまた感動的なシーン。

さてこれから帰途につくのだが、なにせ70万人という人出のため、そう簡単には帰れない。しばらく会場に残り、ある程度人が少なくなるのを待って退場。

キャンプサイトに戻ったのが、11時頃。帰宅してすぐに二人してシャワーを使う。清水タンクは半分くらい残っているのでほっと一息。どうやら帰宅までは持ちそう。午前〇時になっても、まだまだ気温は高いが、風があるのでちょっぴり過ごし易くなった。

8月26日(日)

今日はまずはお風呂にゆくことにし、一番近い温泉、かみおか温泉嶽の湯へ直行。まだ午前9時だが、駐車場はほぼ満杯。ほとんど花火見物を終えたファミリーで、お風呂も満員。洗い場は順番待ちの様相。例によって内湯は熱くて入れず、すこし湯の温度が低い露天につかる。とにかく汗を買いっぱなしの花火見物だったのでふんだんにお湯が使える風呂が一番のご馳走!

これから東京まで500キロ弱の運転が残っているので、あまりのんびりともできないのだが、すっかり寛いでしまった。風呂を出て友人ご一行とはここでお別れ。秋田道の大曲ICに向かい、一路東京を目指す。

秋田道の北上JCTで東北道に入り、郡山を過ぎたころ、那須から宇都宮方面は渋滞18キロの標識が現れ、すぐにこれが20キロになった。那須高原SAは渋滞の手前で時刻も6時を回ったので、渋滞を回避するため、ここで夕食タイム。SA内のスカイレストラン那須で和風ハンバーグをいただく。

SAでも最近のレストランはかなり個性的になり、ここも高級レストラン風。メニューも凝っている。那須牛が売り物のレストランなので、いつもなら迷わずステーキを注文する誠子マミーは歯が治療中で硬いものが不可。結局ふたりとも和風ハンバーグ定食をオーダー。

定食というネーミングだが、中身はかなり本格的。最初にコンソメスープとサラダが運ばれてきた。コンソメはさいの目に切った野菜いろいろはいっており、味も本格的。サラダは赤黄のパプリカ、きゅうり、トマト、レタスが形よく盛られている。フレンチドレッシングもなかなか。続いてハンバーグが運ばれてきたが、このハンバーグが絶品。柔らかめの作りで肉の味が素晴らしい。付け合せのポテト、人参、アスパラのアレンジが気が利いている。焼き立てのロールパンが2個。到底¥1250とは思えない丁寧な仕事振りに脱帽。ここはおすすめです。

しばらくSAで待機したが、那須高原という場所だけにかなり風が涼しくここなら安眠できそう。どうせ今から戻っても明日の朝戻ってもあまり変わりが無いので、P泊決定。ところがしばらくしたら両隣にトラックが停車し、エアコンが不要なほど涼しくなっているのに、エンジンを掛けたまま駐車し始めた。窓閉めるわけにもいかず、トラック群から離れた場所に移動。音は距離に反比例するので、ちょっと離れても音はかなり小さくなる。これでようやく寝る体制ができた。明日はこまないうちに帰途につこう。

来年の花火見物は駐車場の予約など早めの手配をし、万全の構えで来る必要がありそう。

ユリウスさんいろいろアレンジありがとうございました。

終わり