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   2012年猛暑脱出キャラバン  
2012年8月1日〜
 
 

このところ、毎日暑い日が続き、すっかりばててしまった。特に肝炎対策で脂肪分を減らす食事にしなくてはいけないため、お坊さん並の精進料理ばかりで、スタミナがつかない。(のような気がする。)
誠子マミーも暑さがしんどいのは同じ。展覧会に出す絵を完成させるのも気がかりなようだが、ここは付き合ってくれた。感謝。ということで涼しいところを目指す旅となった。

涼しいといえばやはり東北方面ということで、まず安達太良山の山麓にある「フォレストパーク安達太良」を目指し、ここがダメなら次は裏磐梯。そこがダメな場合は奥日光という順番。


8月1日

午前9時出発。羽生、磐梯高原SAを経て本宮ICで東北道を下り、ICすぐそばにあるヨークベニマルで食材調達。かなり大量のお買い上げ。これでしばらく店が無いところでのP泊も大丈夫。

3時半に当初の目的地、「フォレストパークあだたら」キャンプ場に到着。さっそく管理事務所で手続きしようとして、念のため当地の気温を確かめたところ、何とあだたら山の中腹で標高が600mもあるのに、平地とほぼ同じとのこと。今日は32,3度あるとの説明で、予定を変更。あらためて裏磐梯を目指す。


岳温泉、土湯峠を経て「道の駅裏磐梯」には午後5時丁度に到着。

食事の前に風呂に入りたいという誠子マミーの要望で、3キロほど離れた日帰り温泉「ラビスパ裏磐梯」に向かう。

午後5時過ぎると入浴料は¥500とのことで、二人で¥1000とリーズナブル。時間が時間なので、先客は1名のみ。大きな露天風呂は完全に貸切状態。ちょっと熱めではあったが、快適に過ごすことができた。風呂から出て、あらためて道の駅に戻り、いざ食事と思ったが、外気温が28度なのに、車内は蒸し風呂状態。坂道をあえぎながら登ってきたせいで、エンジンがかなり余熱をもっているためか。窓を全開にしても冷えない。考えて見れば、最近出かけていないので、駐車場で直射日光を浴び続けているわけだから、車は断熱材の中まで熱くなっていたのではないかと思われる。

結局、車内で食事をするのを断念し、外で夕食。家で作ってきた野菜を中心にしたメニューにコンビニおにぎりという組み合わせ。蚊取り線香を焚きながらあわただしく夕食を済ませる。

陽が落ちてきたら道の駅の温度計がどんどん下がる。7時過ぎて外気温が23度まで下がってきたころ、ようやく車内に入ることができるくらい温度が下がった。8時になると風もでてきてかなり車内も涼しくなってきた。これで今夜はなんとか涼しく寝られそう。

明日はもうすこし日中も涼しい奥日光方面に移動することにしよう

8月2日 

5時起床。

道の駅の温度計は20度。

空気がひんやりとして気持ちが良い。やはり高原と名がつくだけのことはある。

しばらくするとだんだん気温が上がってきた。やはり車内よりも外のほうが過ごしやすくなってきた。簡単に朝食をとってから付近を散歩。

ここは桧原湖のそばにあって、背後に磐梯山の裏側(火山の爆裂孔があって荒々しい様子)が見える。昨日見たときは夕方だったので、夕陽に染まってかなり迫力のある景色だったが、朝方は穏やかに見える。昨日のうちに撮影しておけばよかった。道の駅の展望台からはあまりはっきりとは見えず。

売店を冷やかしていたらずんだの餡を見つけた。ずんだは生もので保存が利かないと思っていたが、これは加工品のようで、封を切らなければ12月まで保存が利くとのことで、思わず買ってしまった。帰宅してからのお楽しみ。

今日は日中も涼しい場所へ移動することにして、まず奥日光を目指すことにした。誠子マミーが「大内宿」に寄りたいとのリクエストがあり、一般道で南会津へ。大内宿には11時に到着。朝食が早かったので、すぐにランチ。「みなとや」という蕎麦屋で、おろしそばとカレーそばをいただく。カレーそばはかなり煮込んでしまったようで、あまりそばの風味は無し。カレーだから仕方がないのでだが。鶏肉がどーんと入っており、食べ応えは十分だった。それだけお値段も¥1050とちょいとお高め。誠子マミーが頼んだおろしそばは辛味大根がしっかり利いており、そばも硬めでうまかった由。

大内宿は周囲が山で囲まれているためか、とにかく暑い。また保存地区には木が無いので、道路もちかちかするくらい照り返しがある。そんな中、平日にもかかわらず、結構な数の観光客が居た。夏休みとあってファミリーが多い。

大内宿の暑さに閉口して早々に退散。国道121号に戻り、ふたたび日光を目指す。途中、「道の駅たじま」でやまぶどうとトマトのソフトクリームを食べる。今回はじめてのソフト。なかなか珍しい味だった。トマトは香りがトマトかな?程度。味は変わりなし。ここは標高774mとあったが、ひなたは猛烈な暑さ。どうやら標高1000m以下で涼しい場所を見つけるのは無理ということが分かった。

そろそろ風呂に入りたくなってきたが、まだ3時。一風呂浴びてもまた汗をかきそうなので、逡巡したが、次の「道の駅湯西川」に日帰り温泉が付属しているのを見つけて寄ってみた。

入浴料は¥500とリーズナブルだったが、車外に出たら暑いこと。これでは風呂に入っても、もう一度入らないと駄目そうなので、ここでの入浴はあきらめる。

とにかく走行中もエアコンがだんだん効かなくなるほど暑い。ひょっとして壊れているのではと思ったが、窓を開けるとん熱風が入ってくるので、壊れているのではなさそう。あんまり外気温が高いとエアコンも効かなくなるようだ。

川治、鬼怒川をへてようやく今市へ。ここから有料道路で日光まで。懸念されていた難関のいろは坂を登る。本当にいろは48曲がりあるのかと思ってカーブを勘定したが、No15以降は看板が無い。もっとも看板の無いカーブも無数にあるので、48あるのかどうかは分からない。愛車はとにかく重量があるので、エアコンを入れたままでは急坂は登れない。泣く泣くエアコンを切ってようやく中禅寺湖へ到着。予定したP泊場所の「イタリア大使館別荘記念公園」の手前にある「レイクサイドホテル」で日帰り入浴可の看板を見つけて行ってみた。

湯の名前は「湖畔の湯」。思い出しました、ここは前回裏の道路側から入った立ち寄り湯で、今回はホテルの正門から入った形になるが、同じ風呂だった。入浴料はタオル付き¥1000。風呂はかなり熱め。43,4度以上はありそう。勿体ないが、水道のホースを背中に当てながら何とか入ることができた。ほかの客も風呂に足だけつかっている人が多い。もうすこしぬるめならば最高なのだが。風呂上りの風が気持ちよいこと!さっきまでの暑さをすっかり忘れることができた。

ここで事件発生。誠子マミーが湯から出たときにアブに刺されてしまった。ホテルで応急手当はしてくれたようだが、車内に備え付けのポイズンリムーバーがはじめて活躍。用は注射器の親玉のようなものを指された箇所に当てて毒を吸い上げるとうもの。かなり効果があったようで、あまり痛がらない。やれやれ。

手当てを終えてようやく中禅寺湖の湖畔の駐車場に到着。すると待ってましたとばかりアブの大群が!どうやらアブは熱に反応するようで、まだ全体が熱くなっているキャンピングカーは絶好の獲物と思われたようだ。駐車はしたが外に出られるような状況ではないので、あわててアブの来ない場所へ移動。ほかの車も多いので、目くらましになるかも?

午後6時を過ぎたらめっきり涼しくなってきた。そういえば温泉の係りの人に確認したら、気温は最高でも26,7度とまりで、30度を超えることは絶対に無いと断言してくれた。

今夜も熟睡できそう。

8月3日

五時に起床。さすがに朝は冷え込むほど涼しい。

イタリア大使館別荘跡の駐車場には日光市が管理しているトイレがあって、以前は寄付を要請されるほど手入れがよくて気にいっていたのでが、今回はいささか幻滅。水道の蛇口は壊れたまま。個室にはペーパー無し。売り物だった寄付金ボックスは蓋されていて、コインが投入できない。もっともこの有様で有料とはとてもいえないだろうが。次回はきちんとされていることを祈るばかり。

ここには定例の朝の散歩をする場所が無いので、ここから約10キロほど離れた戦場ヶ原の三本松園地に移動。ここは広い駐車場があって、大きな茶店が3軒あり。しばらく休憩して涼しさを確認してから、ウオーキングの出発地赤沼のビジターセンターに移動。小田代ケ原と戦場ケ原のウオーキングはここが出発地点になる。途中で景色の良い場所があったらスケッチするつもりで用意を整え出発。

10時20分初のバスで小田代ケ原まで行き、そこから湿原を見ながらウオーキング。木陰は涼しいが、木陰のない木道は直射日光が眩しい。肌がジリジリ焼けそうな感じ。涼しくなったり、暑くなったり忙しい散策になった。残念ながらスケッチをしたくなるような見通しの良い場所は野原の中で木陰が無いので、長居できず。結局2時間も歩いたが、スケッチはできず。ただ疲れただけ。ちょっと散策のつもりがハードな運動になってしまった。

このままでは汗だくなので、ちょっと早めに温泉へ。湯元温泉へ移動し、小西ホテルで日帰り入浴を楽しんだ。風呂は露天もあり、入っているのは私だけ。まさに貸切状態。お湯は乳白色で熱めではあったが、昨日ほどではなくゆっくりつかることができた。

露天から室内に戻り、体の汗を流してから、再度露天を試みるも、入るやいなや待ってましたとばかりアブの襲来。タオルを振り回して追い払おうとするも、これがしつこくて一向に立ち去る気配なし。いつまでもタオルを振り回してもおれず、ついにあきらめて撤収。

汗は流せたが、風呂をエンジョイするまでには至らず消化不良な温泉になってしまた。

入浴料は¥1000也。タオルは無いから昨日よりは割高。

風呂上りの風は涼しく、これは最高。湯元の駐車場は相変わらず車中泊の車が多数で、なんとなく居心地がよろしくない。ワンボックスで、外にテーブルを出してキャンプまがいをしている連中も居り、同じように見られるのは嫌なので、早々に三本松の駐車場へ戻る。

ここはガラガラで好きな場所に止められる。戦場ケ原の中でさえぎるものが無いので、風が通ること。窓を開けて涼しい風を満喫。今日は東京も34度、練馬はおそらく36度超えになっているはず。ここは天国。当分帰りたくない。

風呂上りで冷たいものが欲しくなり、茶店でソフトクリームをいただく。ところが座席についたら我々の周りを黒い虫が飛び回り始めた。おやじさんにこれは何?と聞いたら、こともなげに「アブ」と一言。でもあまり刺すことは無いからと言い訳。そうするうちに私の背中に止まってしまったのを見て、若衆がハエたたきを持ってきて、追い払ってくれた。どうもアブに好かれているようで、かえるまで無事に過ごせるかどうか?

夕食は不自由な車内で誠子マミーが活躍してくれて、ご飯、味噌汁、アスパラのサラダ、肉味噌サラダ、冷奴という豪華?な献立。油気と卵をとってはいけないという食事制限があるので、調理も大変だと思うが、結構うまくやってくれている。一人だったら、めんどくさいので、インスタントらーめんときゅうり程度の夕食になってしまうので、ありがたい。

残念ながら山の中でTVが写らない。かろうじて視聴できるのがTBSとTV東京。NHKは写らず。オリンピックも再報道ばかりで面白くない。結局持参したDVDでナポレオン(前半と後半の2部作で合計4時間!)を見る羽目になった。さっきようやくロシアに負けたところで前半が終了。明日は後半にチャレンジ。

8月4日

昨夜はかなり冷え込み夜半に起きて冬用の毛布を出す羽目になった。
今朝5時の気温は14度。涼しいのを通り越してかぜをひきそう。

そろそろ食材が底を突きかけているが、ありあわせで簡単に朝食を済ませ、中禅寺湖へ下る。ここまで来るのに坂道が多くて予想以上にガソリンを消費したため、帰りのガソリンが危なくなってきた。ここから金精峠を越えて沼田に出るまではガソリンスタンドが無い。この近辺でガソリンスタンドがあるのは、中禅寺湖だけ。スタンドなんかどこでもあるかと思っていたが、なかなか見つからずようやくいろは坂の入り口でENEOSを発見。価格は¥151と破格。値段が気にいらないが、選択の余地なし。安心料と考えて満タンに。

これでこころおきなく旅が続けられる。そのままイタリア大使館別荘記念公園の駐車場へ向かい、ここでスケッチすることに。中禅寺湖越に男体山が見えるポイントで、そろってスケッチ開始。夢中になって描いていたが、描き終える頃になってかなり体が冷たくなっているのに気が付いた。木陰で描いていたら、気温が下がっているのに気が付かなかった。あわてて私だけ日の当たる場所へ移動。誠子マミーはちゃんと着込んでいるので、移動不要。

あんまり出来が良くないので、二人とも不満。やはり気に入った景色というより、スケッチが出来そうな場所を優先したため、気合が入らなかったというのが二人の言い訳。

消化不良な気分のまま昼食のため三本松園地へ戻る。狙いはここの茶屋で供するすいとん。

「野菜たっぷりきのこすいとん」とあったので、期待したが、野菜とは大根、きのこはなめこが2,3ケ。すいとんは2個。それも食べなれたものとは違い、とろろを練りこんだような妙にやわらかい感触。お値段が一杯¥300だからあまり文句を言えないが。

車にもどってお昼寝。今回は体力回復を狙いにしているが、それにしても二人とも暇があると寝ている。スイスで毎日山登りに勤しんでいた7年前とは明らかに体力が落ちていることを実感。なにもする意欲が湧かない。マグロをあだなされるくらい、動き回っていないと駄目だった私としては、こんなことは今まで無かったのだが。

ここ三本松園地は大きな公園で木陰の中に沢山テーブルと椅子があって、涼んでいるファミリーが多い。車の中でPCをやるよりも気分が良いので先ほどからモバイルPCを持ち出して、このテーブルで作業をしている。昨日とは違い、週末とあって駐車場には車が増えてきた。おそらくP泊する仲間も大勢いるだろう。昨日はキャンピングカーがほんの数台しかいなかったので、ちょっと寂しかったが、今夜は安心できそう。

そういえば昨日は夕方になって7,8台の観光バスで大勢の若者が到着。夜中にわいわいやっているので、何かと思ったら夜空の鑑賞会だった。確かに屋外の明かりがほとんど無いところなので、星空の鑑賞にはもってこいだと思う。つられて我々も外に出てみたが、明るい車内から急に外に出ても目がなれていないので、なかなか星が見つからない。流れ星を見つけたと思ったら飛行機だった。しばらくがんばってみたが、寒さに耐えられず車内に戻る。

誠子マミーはいつもの絵日記作り。私は昨日の続きでナポレオンの後半を鑑賞。

8月5日 

今朝は昨日に比べてやや暖かい。昨夜は冬用の毛布が暑すぎてかけなおすくらい。

日曜日とあってガラガラだった三本松の駐車場は朝から中禅寺湖方面からやってくる車が多い。

昨日は消化不良のスケッチ散策だったので、今日はリベンジ。ウオーキングを兼ね、1.5キロ離れた赤沼のバス乗り場まで歩き、8時発の低公害バス(ハイブリッド)で、終点の「千手ケ浜」まで。さすがにここまで来るとめっきり人が少なくなる。中禅寺湖畔の木陰でスケッチ開始。私は男体山を少しいれて湖を主体に描く。誠子マミーは手前の樹木などを大きめに描く。それぞれ1時間ほど専念。今回は二人ともまずまず満足。後ろを通る人が少ないので落着いて専念できた。

10時25分発のバスで赤沼に戻り、また歩いて三本松の駐車場へ。今回はあわててスケッチに出たので、飲み物だけしか持参せず、昼飯など食料を調達するのを忘れたため、食事のために戻ったようなもの。

車内で最後の自炊。流水麺(中華)プラスハム,みょうが、カニカマなどをいれて冷やし中華風にした。木陰以外では結構暑いので、これは旨かった。

しばらく車内でまったりと過ごすも、車の中はやっぱり暑い。椅子を持ち出して木陰で涼んでみたが、そうそう長居もできず、結局早めに風呂に行くことにした。場所は昨日と同じく、湯元温泉。昨日は露天でアブ襲来で落着けなかったので、今日は違うところへ。インターネットで日帰り温泉の「ゆ処山月五識の湯」を見つけていってみた。料金は¥900と昨日よりは¥100安い。風呂は内湯と露天あり。どちらも5,6人で満杯の小さな風呂だった。お湯は源泉が67〜75度なので、かなり熱い。露天のほうが若干ぬるめとは言え、43〜44度はありそう。5分と入っていられない。体を洗ってから、再度チャレンジするも、あんまり熱くて神経痛が再発しそうだったので、腰湯に切り替え。昨日は丁度良い温度だったがアブで駄目。今回はアブは居なかったが暑すぎて駄目。なかなかうまくいかないものだ。

食材が尽きたので、今夜は外食することにし、比較的店が多い中禅寺湖まで戻ることにした。

湖畔のイタリア大使館別荘記念公園の駐車場で5時まで待機し、レストラン「メープル」に向かう。このところ私の精進料理につき合わされた誠子マミーはぎとぎとの食事がしたいとのこと。ここの売り物はビーフシチューとハンバーグとのこと。二人とも熟慮の結果、ビーフシチューを選ぶ。

結論はミネストローネは旨かった。ビーフシチューはとちぎ牛となっているが、脂身が多くてあまりガツンとした感じは受けず。ドクターストップにより卵と肉類を制限されていたので、ほぼ1ケ月ぶりの肉だった。ドミグラソースがちょっときつめだったが完食。久しぶりの肉もパンもバターも旨かったな。後で問題がおきなければいいけど、まあ大丈夫でしょう。

食後に、誠子マミーは夕陽の中禅寺湖をテーマにもう一枚チャンレジ。刻々と夕陽が姿を変えるので、これを収めるのが大変。私も続いてと思って画材を用意している間に、景色は様変わりしてしまい、スケッチ断念。

湖畔の標高は1200mで、三本松園地とは200mほど低くなる。気温は到着した時点で28度とさほど涼しさを感じなかった。車内にいるとむんむんする感じなので、外にでて涼んだくらい。ところが陽が落ちたら気温はどんどん下がり、午後8時現在24度。しかも湖を渡ってくる風が涼しいので体感温度はかなり低い。

さきほどまで今夜は眠れるかどうか不安だったが、どうやら取り越し苦労だったみたい。

8月8日
朝6時45分、中禅寺湖畔を出発。赤沼ビジターセンターを経て沼田へ向かう。奥日光から東京へ戻るルートは、いろは坂を下って宇都宮から東北道経由のほうが時間的にも距離的にも有利だが、今回は途中見所が多い金精峠を超えて沼田に出るルートにした。菅沼では名物「おしょろこま」の塩焼きを食べられるし。立ち寄り湯、道の駅もいくつかあり、お土産?に地場の野菜を買うこともできる。

金精峠超えはキャンカーにはつらいところなので、早めに出発した。狙っていた菅沼に到着したのはまだ8時前。当然茶店は開いてない。次の丸沼も同じ。片品の野菜市場もまだ開店前。しかたなく遠回りになるが、時間調整を兼ねて道の駅「川場田園プラザ」に行く事にした。

ここはだいぶ前に一度きたことがあるが、ブルーベリーの畑があって、無料で食べ放題だったことを思い出した。9時に到着。以前よりもだいぶ建物が増え、賑やかになっている。無料のブルーベリー食べ放題も健在だった。とりあえず開店早々の物産館で野菜を購入。農家の方々が棚に商品を並べているところだったので、畑から採りたてであることがわかる。新鮮で安い。家内に言わせると同じ金額で自宅周辺のスーパーの1.5倍程買えたとのこと。思わずあれもこれもと大量お買い上げ。

園内をぶらぶらし、ブルーベリーも遠慮無くいただき、開店時刻の10時になるのを待ちかねて、ピザハウスへ。野菜たっぷりのピザをいただく。ピザ生地がさくさくして軽い。やき加減もなかなかのもの。あっという間に完食!

お腹が一杯になり、最後の温泉を探す。道の駅の観光案内所で「川場温泉悠湯里庵」の割引券を見つけて行ってみた。道の駅から5分程度。ここは茅葺き屋根の離れが数棟ある温泉宿であるが、立ち寄り湯もOK。入り口には堂々たる長屋門があり、メインの入り口は欅の一枚板で作られたドアがあるが、中が見通せない。なんとなく気後れしそうだったが、これがなんと自動ドア。

中はとても日帰り入浴できるような気楽な雰囲気ではないけれど、お風呂に入れますか?と尋ねるとお一人様¥1000との回答。割引券持参したので、¥900。入ったのは武尊の湯。

周りの雰囲気に押されながら風呂へ。先客なし。貸切状態。風呂は室内と露天と2ケ所あり、どちらも気持ち熱めだが、昨日よりはずっと入りやすい。温泉は透明のアルカリ性単純泉。美肌の湯とうたっている。美肌になったかどうかは別として、鹿追がカターンと鳴る音が聞こえてなんとも風情あり。とても¥900の立ち寄り湯とは思えない。あとで調べたら場内はかなり広く、物産館、時代ものの展示場などなどあって、楽しめそう。ここはおすすめです。

風呂から出たらお昼時。あらためて道の駅に戻り、今度は蕎麦屋に行ってみた。天ぷらそばといきたいところだが、ドクターストップでダメ。私はとろろ蕎麦、誠子マミーはごまだれ蕎麦を注文。蕎麦はとにかく腰が強くて、噛み切る意識が必要。安曇野のみはらしの蕎麦とは別物の感じだが、これはこれで美味かった。

これで今回ツアーの行事はすべて終了。あとは沼田に出て練馬に戻るだけ。また暑い東京に戻るのは嫌だな。

終わり