直線上に配置   
   中国・九州ロングキャラバン  
   九州編 その3  
   2012年5月7日〜5月13日  
 
 

2012.05.7 喜入と開聞山麓jふれあいキャンプ場

昨夜は道の駅「喜入」に泊まったが、ここは日中、夕方までは温泉客が駐車場も満杯状態だったが、夜になったらめっきり数が減って寂しくなってしまった。
 
道の駅「喜入」の裏手には巨大なタンクが林立している。沖にはタンカーも泊まっている。写真は上は石油基地側からの眺め。下は道の駅側から海側を展望。
 
道の駅全景

 
石油タンク群

 
早朝、道の駅から眺めの良い隣の公園「いきいきふれあい広場」に移動して朝食。ここは綺麗なトイレ完備で、P泊にはこちらのほうが向いているかも。朝から日差しが強い。さすがに疲れがでたらしく、朝食後はしばらく風に吹かれてぼーとしていた。
誠子マミーは睡眠十分らしく比較的元気のように見える?こちらが一休みしている間に一生懸命にメール。
 

 
誠子マミーがメールを出し終えてようやく出発。
 
2日間ほどキャンプ場でのんびりしようということになり、喜入から一番近い指宿のキャンプ場、「開聞山麓ふれあい公園」の中にあるオートキャンプ場に決定。
 
途中の道の駅「いぶすき」で各種食材を購入。名物「さつま揚げ」も買った。こちらに来て薩摩揚げは何度か食べてみたが、本場物はかなり甘口。そういえば醤油も甘口。今度はどうかな?
 
道の駅いぶすき彩花菜(物産館が充実していた)

 
途中イッシーと大鰻で有名になった「池田湖」のほとりを横目で眺めながら1時間ほどでキャンプ場に到着。

キャンプ場の料金だが、昨日までは¥4100のところ、今日は特別日(平日のことらしい)なので、電源水道付きのサイトで¥2500と超格安。サイトは林間で木立が日差しをさえぎってくれるので、風が通り抜けて涼しい。残念ながら温泉は車で10分位かかるので、一度電源を接続、傾斜版を設置してしまってから、お出かけは面倒。温水シャワーが使えるので、今日は温泉は取りやめ。広い場内に客はわれわれ一組だけ!

昼間はいいけど夜は寂しくなりそう。管理棟には職員が常時詰めているので、セキュリテイの問題は無さそうだが。
 
遠くに見えるのが愛車。

 
後ろに聳えている山が開聞岳、高さは1000m弱だが、文字通り海抜なので、実力以上?に高く見える。
  
 
今日は溜まったレシート類の整理。今回キャラバンの経費チェック。さすがに17日分のレシートは数が多く、費目ごとの整理は大変。一応ノートにはつけてあるのだが、結構モレがあってなかなか数字が合わない。1時間ほどかかってようやく終了。
エクセルで作って費目毎の結果を出してみたら、やはり食費がダントツ。続いて予想とおりガソリン代。予想外だったのは衣類。途中のユニクロ、ジャスコなどで夏物を買い揃える羽目になってしまったため。
 

今夜は喜入で買った青海苔ソーメンをメインに豪華デイナー? 付け合せは馬刺の燻製、さつま揚げ、ぜんまいの煮付け、はりはり漬、コロッケ、そらまめなどなど。(あまり取り合わせが良いとは言えないけれど、あまった食材を整理する都合上こうなってしまった。)
「はりはり漬け」、コロッケいずれもかなり甘口。そういえば、南に下るほど味付けが甘くなるようだ。心配していたさつま揚げもやっぱり甘い。鹿児島は甘藷のおかげで砂糖には不足しなかったのかも?
 
明日はヘルシーランド「たまて箱温泉」には行ってみたいと思っている。露天風呂の水面と海面がほぼ一緒とチラシには書いてあるけど?


2012.05.08 開聞岳

昨日から「かいもん山麓ふれあい公園」のオートキャンプ場でお世話になっている。AC電源をつなぎっぱなしで今朝はサブバッテリーも元気を取り戻した。PC,デジカメ、携帯の充電もすべて完了。
 
朝のうちは曇っていたが、付近を散歩。誠子マミーが絵のポイントを見つけてスケッチ開始。こちらはまだ体調戻らず、車の中で休憩。誠子マミーがスケッチを終えて戻ってきたのを機に出発準備。
 
ちなみに今居るところはこのあたり。
 
 
もう一日このキャンプ場にお世話なるつもりだが、とりあえずチェックアウト。最初に向かったのが「長崎鼻」という岬。ここには竜宮神社と灯台がある。竜宮伝説がここだとは知らなかった。
 


竜宮伝説の案内


ここ長崎鼻からは天気が良いと屋久島まで見えるそうだ。
 
絵を描くポイントを見つけにあちこち探して歩く。私は灯台へ向かう途中の休憩スポット。誠子マミーはさらに進んで灯台の下の岩場で描くことにした。約1時間半くらいかかって二人とも1枚。私は途中で観光客のおばさんが無遠慮に覗き込んでくるので、面倒くさくなり、途中でやめ。誠子マミーのスポットへ移動し、状況観察。岩場をメインに遠景に開聞岳。縦型の構図に収まっている。


 
スケッチを終える頃になってようやく日が出てきたが、まだ完全に青空にはならず。茶店で休憩してから、昼ごはんを食べに新しくできた道の駅「やまかわ活お街道」へ。
 
 
鰹節で有名な山川だから新鮮な魚が食べられるだろうと誠子マミーに気を使った次第。あまり珍しいメニューがなく、誠子マミーは無難に刺身定食。私は魚フライカレー。どちらも予想とおりの代物。誠子マミーの満足度は中。ちなみに「上」はと聞いたら呼子で食べた「活きイカ」だそう。結構評価が厳しい。
 
 
食事のあとは昨日いけなかったヘルシーランド「玉手箱の湯」へ。
ここは露天風呂のみ。風呂からは海越に開聞岳が目の前に聳え立つ絶好のポイント。風呂に入りながらカメラを構えている人が多い。わたしも急いでカメラ片手に参加。風呂に入って首までつかると、風呂の水面と海面が一緒になり、海で風呂に入っている感覚になる。その見本がこれ。
 

 さてどこまでが風呂でしょう?

 
ここの湯の温度は40度前後で丁度良い感じ。肩までつかって熱くなったら腰湯でかなり長湯できた。腰痛も気のせいか少しよくなったようだ。本当は「砂蒸し」をやりたかったのだが、あまり熱いとかえって炎症を起こしている腰には良くないかもと思い、普通の温泉にしたもの。せっかく指宿まで来たのに少し残念。
 
ところで今まで鳥取、島根、山口、佐賀、熊本、宮崎、鹿児島と回ってきたが、どこの町でも必ずといっていいほどあるのが、ヤマダ電機、アオヤマ、マック、しまむら、イーオン、ユニクロなどなど。町に入るとどこも同じ風景で、一瞬どこに居るのか分からなくなる。全国展開しているのだから、と頭では分かっていても、実際に目にすると異様な感じがする。地元のお店が席巻されてまるごと飲み込まれている感じ。とても九州の南端に居るとは思われない。
 
それからもうひとつ気になるのは、テレビの番組のこと。まず地元放送局の夜のゴールデンタイムは、東京のキー局の番組をそのまま(CMは別)流していることが多い。キャンピングカーで出かけていて一番気になる天気予報も東京が中心で、なかなか地元の詳しい予報を得ることが難しい。日本は何と言っても東京が中心であることを実感させられた旅ではあった。 


2012.05.09 仙巌園と桜島

昨夜夜半から雨。今朝もすこし残っている。昨日開聞岳の頂上付近に傘をかぶったように雲がかかっていたので心配していたのだが。しばらくしたら雨は上がり、陽も差してきた。やっとお出かけする気になってきた。
 
2日間お世話になったキャンプ場を後にして、鹿児島市内へ向かう。途中でコインランドリーにて5回目のお洗濯。全部終えるのに1時間半かかってしまった。
その間に私は誠子マミー用の薬探し。幸いクリーニング店から徒歩10分のところに見つけることができた。実は昨夜、上の棚にある荷物を取ろうとして誠子マミーが椅子から墜落する事故あり。すり傷と打ち身だけだったのが不幸中の幸い。
 
洗濯を終えて、今日のテーマ、「仙巌園」に向かう。島津藩の工業発展の基礎を作った島津斉彬候の別邸。実は私にとっては、ここにある「尚古集成館」の見学が今回キャラバンの最大の目的。
 
仙巌園入り口 ここでガイドツアーの申し込みを行う
 
 
入園料¥1000を支払ってから、ガイドツアーを申し込む(¥300)。ガイドツアーは午後2時からだから、まだ2時間弱あり。その間に園内のレストラン松風軒でランチをとることにした。

メニューに黒豚丼を見つけようやく鹿児島では初めての黒豚と遭遇。ラーメンについてくるチャーシューくらいの薄いバラ肉をレタスなどを敷きつけたご飯の上に並べ、真ん中に温泉卵を置いてある。タレが少ないのでご飯に染み込むほどではない。野菜が気持ち多いのでなかなか肉の味を堪能するまでには至らず。一緒にでてきたトン汁は麹味噌なのか、白味噌なのか、例によって結構甘目。ようやくめぐり合えた黒豚としてはやや力不足。次回に期待しよう。
 
 
黒豚丼 真ん中に鎮座しているのが温泉卵
ガイドツアーまでの待ち時間を使って工芸館(薩摩切子)のお店に寄ったり、島津家の歴史など学んだり、切子の工場見学などをして過ごす。ガイドツアーはお客が2組4名のみ。園内の主だったところを案内してくれるものだが、所要時間30分ほど。ただし、午後2時となると、丁度暑い盛り。ガイドさんはしっかり日傘を差しているが、われわれ客は帽子のみ。とにかくジリジリ照り付ける太陽が厳しい。説明を聞く際にもついつい日陰に入りたくなる。ツアーの最中に撮ってもらった写真がこれ。
 
 望岳台にて
 
 島津家の長男の端午の節句の幟 長男は7本とのこと
 
ガイドツアー終了後は残ったところを自由に回ることになるが、あまり暑くてへばってしまった。櫻島はことしになって500回以上、噴火したそうで、今日も黒い煙白い煙が上がっている。やはり火山灰はかなり飛んでいるようだ。さすが地元TVだけあって、天気予報では火山灰の降る方向を→で示していた。道路標識(案内)も噴火注意などあり。
 
 
珍しい案内標識 噴火注意!
最後に、明治維新直前の島津の工業レベルについて解説している尚古集成館を見学して今日のスケジュールを終える。今日の収穫は日本の国旗、日の丸が聞いていたとおり島津の軍艦、雲行丸に掲げられた島津藩の旗が元になっていることが確認できたこと。
 
今日の宿?は桜島をはさんで鹿児島市の反対側にある道の駅「垂水」にすることとし、さっそく向かった。1時間ほどで到着し、いざ風呂へと思ったら、なんと水曜日は定休日とのこと。さらに場内のレストランは午後5時で終了。 
 
あたりを見渡したら、国道の向かい側に「マミーズ・カフェ」というしゃれたネーミングの店があった。カフェとあるので、食事は無理かと思っていたが、遠めで看板をみたらカレーのメニューあり。さっそく行ってみた。カレーは「黒豚カレー」。昼間の丼を半分残したので、二人とも腹ペコ状態。御飯は少なめにして欲しいとお願いするも、なかなかわれわれの希望する量にならず。ついつい遠慮がちに大盛りになってしまう。最後はつききりで数回駄目出しをしてようやく減らしてもらうことができた。
あわててかき込んでしまったので、写真を撮るのを忘れた!
 
 
カレーはスパイスが利いているがやさしい味。野菜の素揚げのトッピングが効いている。旨かった。うちの家内もハンドルネームが「マミー」だと紹介し、いろいろお話していただく。この近辺で良い温泉があるかどうか尋ねてみたら、わざわざiPadで調べてもらい、「ホテルアザレア」の日帰り入浴を教えていただいた。
 
さっそく食後に行ってみた。車で15分程度。ホテルの5階の展望風呂が温泉。料金は¥360と格安だが、ここはシャンプー、石鹸類は完備。お湯は循環湯でなくて、毎日入れ替えと書いてある。アルカリ泉。湯の温度はかなり高め。43度以上はありそう。入浴した時点ですでに陽は落ちており、展望は利かず残念。しばらく駐車場で涼んでから、「道の駅たるみず」に引き返す。
 
ホテルアザレア


2012.05.10 壷畑(黒酢)見学

今朝も桜島は噴煙をあげている。
曇りなのかと思っていたら、やはり噴煙のせいで空が濁っている。桜島の姿も緑がはっきりしない。
 

そんな中、たるみず名物の巨大足湯の清掃に励んでいる方が居る。尋ねてみたら毎日お湯は入れ替え、いっぱいになるまで2時間かかるとのこと。8時に湯をはりだして10時にようやく入浴(足だけだけど)可能となるらしい。まだまだ時間がかかるので、それまでスケッチをすることにした。題材は噴煙を上げる「桜島」とその前に広がる海に無数に点在する「生簀」群。ここ牛根は有数のブリの養殖地で、ブリ大将というブランブリを生産しているとのこと。目の届くかぎり生簀のイカダが見える。
 
 
 
二人とも今回はまずまずと評価。10時になるのを待って出発。
 
今日は壷畑という黒酢の生産工場?を見学する。壷畑はTVのコマーシャルでおなじみの野原につぼを沢山ならべて天日で黒酢をつくるところ。論より証拠で写真をご覧ください。
 
 
 
上は今日撮ったもの。下はパンフレットにあるもの。いつも噴煙でもやっているので、こんなにはっきり見える青空は滅多にないとのこと。
 
情報館に行ってみたら、壷畑についてガイドが付いて実地に案内してくれた。壷畑はかなり広く、全部合わせて2万数千個の壷があるとのことだった。黒酢のメーカーとして公式に認定されているのは8つのメーカーで、認定された黒酢には下記マークが付いているので、買うときには注意してほしいとのリクエストあり。最後試飲コーナーで飲んだりんご酢は暑かったせいもあって旨かった。
 

 11時にオープンとなるのを見計らって、別館にあるレストランにて黒酢を使った中華をいただく。誠子マミーは彩りランチ、メインはメニューから選ぶのだが、今日は酢豚、それに前菜、シューマイ、スープなどが付く。私は久しぶりにサンラータンそばとシューマイのセット。これが黒酢を使っただけの中華とは一線を画す本格的なもの。中華にはうるさい私も久しぶりに旨い中華を食べたと思わせるもの。ここはお勧めです。
 


点心


酸辣湯麺(これ旨かったな!)
 
見学、ランチをおえて壷畑を13時に出発。道の駅たるみずに戻る。桜島の灰が結構なもので、駐車場にとめてある車は灰が積もって白くまだらになっているほど。車内のテーブルも灰でざらざらしているので、テーブルは拭いたが、おそらく床もシートも砂だらけだろう。暑い。誠子マミーは今朝早起きだったせいか、食後のお昼寝。私はその間に、昨日は定休日だった温泉に行ってみた。平日は13時に営業開始ということで、ちょうど良いタイミング。料金は¥330。シャンプー石鹸、ドライヤー完備。内風呂はそこそこ大きいが、露天は3人入れば満杯か?湯の温度は内湯が41〜42度。露天は39度。迷わず露天へ。見晴らしは両サイドに壁があるが、正面に桜島が見える。ここでしばしまったりと過ごす。アルカリ泉で少々ぬるぬる感あり。

垂水温泉館
 


車内に戻り誠子マミーと交代。女性の方も露天が丁度よかったとのこと。その後志布志からのフェリーの予約日をめぐって論争があり、予約表をチェックしたところ、私が12日と思っていた出航日が明日の11日であることが判明。今日中に志布志に行っておく必要がある。誠子マミーが風呂から戻るのを待って、志布志の道の駅「くにの松原おおさき」へ向かう。午後5時前に到着。
 
道の駅入り口の巨大はカブトムシのオブジェクト(意味不明?)


ここは大きな道の駅で、「あすぱる大崎松韻乃湯」(朝の6時半からやっている!)、レストラン、ショップなどがあり、駐車場も200台以上のスペースがある。裏手にはグランドゴルフ場があり、朝からにぎわっていた。
垂水温泉館で温泉には行ったばかりなので、今日は止め。明日の早朝に行ってみよう。
 
ここまでの走行距離は2961.2km。フェリーは大阪までなので、大阪から自宅まであと550キロ。今回キャラバンは史上最長の3500キロを超えるものになりそう

2012.05.11 志布志/フェリー

志布志でも火山灰の影響で青空がすっきり見えるとうほどではない。予報でも1500m上空の風向きを報告していたので、志布志まで飛んできていてもしかたがないのかもしれない。

今日はフェリー乗船の日なので、朝から持参するものの仕分けと整理。いままでフェリーに乗る際に、持参し忘れて困ったことがあるので、念入りにチェック。
PCとカメラは忘れないのだが、嗜好品(コーヒー紅茶など)を積み込んでもカップとスプーンを忘れて、船内備え付けのお茶碗で箸でスプーンの代わりといった情けない羽目にはなりたくないので。

今回は誠子マミーの絵本作り(旅の記録)の材料を仕込んだので、荷物が多くなった。


今朝は二人とも5時起床なので、ここまで作業してもまだまだ時間がある。まずは誠子のサークル活動の仲間への土産さがし、つづいて自家用の新茶さがし。フェリーの乗船時刻は午後5時なので、まだまだ時間がある。道の駅で「くにの松原」を紹介してもらい、さっそく行ってみる。道の駅ほど近い海岸。
 
かなりの数の松だが、風のため幹がかなり傾いている。一本一本の太さはそれほどでもないが密集して生えていて、かなりの幅がある。

 
松林の中に大きなキャンプ場があるくらい広い面積の松林
 

さすがに平日とあって、そばにあるキャンプ場もまったく人影が無い。海岸まで出てみたが、広大な海辺にそって分厚い松並木がえんえんと続いている。三陸の無くなってしまった高田の松原のイメージだが、一本一本の松の太さが細いし、密集して生えていて、丈も短い。だいぶ高田とは雰囲気が異なる。風情があるというより防災用としてはかなり実用的なもの。
海岸で拾った軽石を土産に引き返す。
 
次にむかったのは国民宿舎のある「ダグリ岬」。岬からの風景をスケッチできたら、格好の時間つぶしになる。さっそく行ってみた。フロントの係りの方は親切で、時間外にもかかわらずソフトクリームを定時外に売ってくれたり、スケッチを描く場所も了解してくれた。これで安心してホテルの庭の一角を占領して1時間半ほど製作に勤しむ。なかなかのできに二人ともほぼ満足。最後の段階で宿泊客のおじいさんがやってきて地元民との交流に時間を割いたので、駆け足んで仕上げ。
ちなみに私が描いた島は「枇榔島」といって昔々伴淳が二等兵物語の映画のロケをやった無人島だそう。



絵を描き終わったのが昼前。ここのホテルでお昼を食べて風呂に入ってからと思ったが、最後に美味しい黒豚のとんかつを食べてみたいと思って、店探し。でも鹿屋のほうまで戻らないと志布志市内では見つかりそうも無い。そこで道の駅のレストランで黒豚のメニューがあったことを思い出した。さっそく進路を道の駅へ。

メニューを探すとありました、この店で一番高いメニューで、「黒豚とんかつ定食うどん付き」。うどんまでつけてしまうとかなりカロリー過多になってしまいそうなので、うどんを減らして注文。だいぶ製作に時間がかかったが、出来上がった姿はあまりパッとしない。
 

でも食べてみた分かった。いわゆる豚肉の臭みが皆無。やわらかいけれどジューシー。食べたあとおなかにもたれない。キャラバン最後に旨いものが食べられてよかった。

食後の一休みの後、わたしの首と背中に嫌な前兆の痛みが出てきたので、あわてて道の駅の温泉、「松韻の湯」へ。料金は¥300、ただしシャンプーの類は無し。熱い風呂は敬遠し、ぬるめの露天にじっくり入る。気を紛らわせるために、今回キャラバンでお世話になった道の駅を思い出してみたが、なかなか全部を順番にならべることができない。20日前の記憶なんてまったく怪しい。2,3日前でも思い出せないくらい。これも加齢によるものか?

3回トライして駄目だったのであきらめ、風呂を出る。今日は強風が吹いているので、39度の風呂は出たら寒いくらい。それでもぽかぽかな体で車に戻り、しばらくまったりと過ごす。あんまり具合がよかったので、誠子マミーにも勧めた。結果は行ってみてよかったとのこと。
 
ランチも風呂も最後できっちり決めることができ、この旅行も楽しく終わることができそう。


フェリー乗船

鹿児島からの帰途は体力を考え、フェリーにすることにした。PC持参しているので、ネットで簡単に空席照会と予約ができた。今回予約したのは個室のデラックスB(スペシャル割引付き!)。バス、シャワーガ付いたツイン仕様。椅子と小型テーブルも付いている。

今回航路は、瀬戸内海を通らず四国沖を通過、紀淡海峡経由で大阪へ向かうもの
部屋のTVには飛行機と同じように現在位置が表示される。午後5時45分出発、大阪着は午前7時40分。
約14時間の航海。現在地 志布志湾内

午後5時に「フェリーきりしま」に乗船。
すぐに部屋に移動。荷物が多くて整理が大変。冷蔵庫があると思っていたが、このクラスには無かった。ひとまず落着いてから船内探検。
 
5時半からレストランがオープン。あれだけしっかり「黒豚とんかつ」を食べたのに、誠子マミーはもうおなかがすいたとのこと。よく眠り、よく食べるのが誠子マミーの元気な印と思い、レストランに付き合った。全てバイキング方式。大人は一律¥1500也。種類は結構多く、ついつい取りすぎる。和洋中とバラエテイに富んでいるけど、支離滅裂なメニューの選択になってしまった。

こちらが誠子マミー。左下に半分見えているのが今夜の目玉「イカ刺」
 

 で、これがしーとさん


 
やっぱり誠子マミーのほうが見た目もいいし、良くく考えた選択。わたしのほうは、すきなものだけ適当に選んだだけ、思想が無い!
小食なので、いろいろ目移りするけれど、全部は取れない。問題の味は普通。
 
船酔い防止のため飲んだトラベルミンは良く効く。食事をしたらすぐに眠くなってしまい、8時半まで寝てしまった。起きたころに豊後水道の沖にさしかかり、船はかなりの揺れ。パソコンを出してはみたが、とてもキーを打てないので、すぐに中止。このまま揺れに身を任せていると、酔ってしまいそうなので、あらためて横になる。しばらくまどろんでいると足摺沖を通過。この頃になるとだいぶゆれが収まり、日が変わる直前にようやく作業再開。なんどか本日分のブログをアップすることができた。ところでドコモのモバイル端末はフェリーでも3本アンテナが立つほどで、十分役に立った。

2012.05.12 駿河湾・沼津サービスエリア

昨夜は船酔い止めの薬のせいで、妙な時間に寝て、妙な時間に起きてしまい、昼夜分からなくなってしまった。それでも今朝は5時起床。目が覚めているだけという感じでさっぱりしない。目覚ましを兼ねてフェリーの風呂へ。窓は昨夜の波で白く塩が結晶しており、あんまり眺めは良くないが、徳島あたりの四国側は良く見える。風呂はちょっとぬるめで気分良し。
 
これはさんふらわあフェリーの南九州航路(志布志→大阪) リアルタイムで本船の位置が表示されている。いまの位置は大阪南港入港1時間前)
 
 
誠子マミーは窓から見える淡路島と明石海峡大橋をスケッチしていた。
そういえば昨夜私が寝ている間に都井岬を描いたとのことだった。
 
 
 
定刻の7時40分に大阪南港に到着。8時に下船。ただちに東京へ向かう。
 
刈谷PA,大塚PAで小休止を取り、新東名の駿河湾沼津SAでP泊することにした。駿河湾沼津に到着したのが午後4時前だから無理すれば自宅までいけないことはないが、用賀からの環八の渋滞を考えると、明朝早く走ったほうが良いという判断。
 
このSAは初めて利用するので、まずは中を見物。フードコートが充実している。ただし、今日は土曜日なので、サービスエリアに入るだいぶ前から満車の警告が出ている。時間はあるので、待つのは覚悟で入ってみたが、何のことはない、ガードマンの指示ですぐに駐車できた。キャンカーは見かけが大きいので、大型車エリアに入れてもらえることがある。今回もトラックエリアだった。
 
夕食はフードコートの「かもめの台所」で誠子マミーはフライ定食、私は桜海老の卵とじ丼。どちらも沼津の水産がメイン。味はまあまあ美味しい。隣で食べていた桜海老の掻揚げのほうが旨そうだった。選択ミスしたかも?
 
今日は大阪からここまでずっと横風に悩まされた。場所によっては風が回っているところがあり、運転にはかなり気を使った。新東名は走りやすいのだが、スピードが出やすいので、横風に弱いキャンカーは注意が必要。すくなからずひやっとする場面があった。
 
それにしても、このSAは人気があるようで、人が多いというか、中は人で埋まっている感じ。午後7時を過ぎたらようやく駐車場のあちこちに空きが出てきたくらい。観光バスも外人(東南アジア系)も多い。ここはやはり平日に来るべきだろう。
 
長いキャラバンもこれで本当に終わり。先月20日に自宅を出て、今日で22日目。長いながい旅だった。事故もなく無事に帰還できたことを良しとしよう。