直線上に配置  
  中国・九州ロングキャラバン   
  2012年4月20日〜5月日  
  中国編   
日本一周計画も後半に入ってきました。いよいよ中国地方、九州地方へのツアーに挑戦です。
二人のスケジュール調整に手間取り、のびのびになっていたのですが、ようやく決行することになりました。
まずは友人との再会を果たすため「舞鶴」を目指し、その後、「石見銀山」、「萩・津和野」を経て下関へ。「下関」で「ふく」を食べてから九州に入り佐賀、熊本、宮崎、鹿児島を目指します。
2012・4.20 自宅から名神の草津SAへ

今日はあんまり良いお天気ではなかったが、朝のうちに荷物を積み込み、間際までドタバタしながらも、8時半に自宅を出発。途中環八がいつもながらの渋滞で谷原から用賀までちょうど一時間。今回初めて開通したばかりの新東名の下りを走ってみたが、用賀ICから1時間ほどで、「駿河湾・沼津SA」に到着。
ところが入り口には満車の看板が!平日なのにさすがに人気スポット。5分ほど待って駐車スペースを確保。


まだ午前11時と早かったが、朝食を早めに済ませているので、ランチタイムと決定。昨夜用意しておいた、SA内の牛タンレストラン「しおや」の割引クーポンを使って、牛タン1.5人前、本来は¥1680をクーポン使用で¥1000に割引。牛タンの1.5人分はさほどではなかったが、麦飯も1.5〜2人分もあり、これには往生した。食べなれている「根岸」の牛タンに比べると厚さがあるので、噛み切るのが大変。牛タンというと必ず麦ご飯とテールスープ、キャベツの漬物が定番になっているが、これは業界での決めがあるんだろうか?
問題の1・5人前の定食はlこれです。



駿河湾・沼津SAの上りはお城のような豪壮な建築だが、下りは近代的なガラスを多用した建物。とにかく明るい。



「しおや」にはテラス席もあり、晴れていれば外で食べるほうがよさそうだ。SA自体が斜面にあるので、ここからの眺望はすばらしい。眼下に駿河湾が見えて、はるか向こうの伊豆半島まで見渡せる。あいにくのお天気で富士山は見えなかったが(注)。SA内のフードコートには旨そうなメニューがたくさんあり、次回が楽しみ。



注:東京に戻る時に確認しましたが、実は位置の関係でここから富士山は見えませんでした。
テラス席からの眺望はこれ。
 

1時間ほど滞在して出発。浜松SAと刈谷PAで小休止して、草津PAには午後5時ちょうどに到着。今夜はここでP泊し、明朝舞鶴の道の駅「とれとれ市場」に向かうことにした。
場内売店の売り子のおじさんが揚げたてて近江牛コロッケを宣伝しまくっていた。旨そうだったが、昼間のカロリー過多を懸念して泣く泣くあきらめた.。

2012・4・21 草津から舞鶴経由若狭舞鶴道路「西紀SA」へ 

5時起床。トイレに行こうと車を出たら、回りは大型トラックとバスで満杯状態。乗用車スペースまでトラックに占領されていた。朝5時というのに観光バスからどっと人出てきて、一斉にトイレに向かって駆け出す姿は壮観の一言。とてものんびり朝食を食べるところではないので、早々に退去し、次の大津SAに向かうも、ここも満杯。結局桂川PAへ移動。ここでようやく落ち着いて食事ができた。次回は草津、大津などメジャーなところでのP泊は止めたほうが良さそう。

朝食後、一路にしやん(友人)の待つ舞鶴を目指す。名神から若狭舞鶴道を経由し、舞鶴西ICを降りて、道の駅「舞鶴とれとれ市場」に向かう。入り口のガススタンドで見慣れたキャンカーげ給油しているのを見かけたが、やはりにしやんのコルドバンクスだった。数ケ月ぶりの再会だったが、単身赴任のせいかややお疲れの様子。

左側が我が愛車



さっそっくミニオフとしゃれこみ、「伊根の舟屋」を目指すことにした。途中天橋立を経由するので、こちらもと思ったが天気が崩れるとの予報もあり、先に伊根の舟屋を見ることにした。舟屋とはようするに舟のガレージ付の建物。といってもいまどきの舟は大型化しているので、これは昔の小船の話。



舟屋はこんな形。
 

正確な数字を忘れてしまったが、260戸くらい現存しているそうだ。昔は道が狭くて通行が困難だったため、海側を玄関として、こちらから舟で出入りしたとのこと。 ということで陸側からのアプローチが難しいため、海から観光船で見て回ることになる。
 
 
さっそくお一人様¥660を支払って観光船へ。観光客からえさをもらえると知っていて、客が乗り込むや否や、かもめがいっぱい寄ってきた。



 
かもめをからかいながら、出航。はまち、ぶり、いさき、ひらまさなどの生簀をよけつつ、およそ10分程度で入り江の中にある舟屋の集落へ。
舟屋遊覧船


伊根の舟屋見学を終えたのが12時過ぎ。ランチを食べるべく、直ちに道の駅「伊根の舟屋」に向かう。ここは高台にあって、眼下に舟屋の集落が見える絶好のポイントだった。観光船に乗らなくても良かったかも?
ここのレストランで誠子マミーとにしやんは海鮮丼、わたしはカツ丼(特に意味はありません)。海鮮丼はご覧のとおり、房総で食べなれている丼とは違って中身が少々寂しげ。カツ丼は最後に粉山椒が振ってあるのが珍しかった。気分的にはうな丼とカツ丼を一緒に食べている感じ。

ちょっと中身が寂しげ?な海鮮丼


にしやんが仕事の関係上、舞鶴からあまり離れるのが具合が悪いので、一旦舞鶴港に戻り、赤れんがパークに行くことにした。途中海上自衛隊の艦船がフェンス越によく見える。潜水艦まで停泊していた。本来ならば土日祝日は艦船の見学ができるそうだが、今日は中止とのこと。誠子マミーが大変残念がっていた。そんなに興味があるとは今の今まで知らなかった自分の不明さを恥じるばかり。
 
明治時代に作られたレンガの倉庫群はかなりの数で中には現役のものまであるとか。リフォームされた倉庫の中を見ることができるが、壁はレンガでも屋根と木組みはやはり木製。すでに100年は超えているはずだが、まだまだ頑丈そうで、これからも生き残りそう。昔の仕事は丁寧だということか。

レンガ倉庫群


話は変わるが、今日通ってきた高速道路はあと何年持つのだろうか?古代ローマ帝国の道路、水道橋などの建造物を見るとメインテナンスが如何に大事かがわかるが、やはり基本は建造されたときのクオリテイの高さにあるのだろうと思ってしまう。東名、名神高速など、作られてから60年で、もうメインテナンスでは追いつかず、作りなおなければならないなんて、いったいどういうことなんだろう。と余計なことを考えさせられたレンガ倉庫だった。



これにて舞鶴見学?は終了。にしやんとお別れして、石見銀山に向かうことにした。にしやん、貴重な休日、一日お付き合いいただきありがとうございました。
 
さて、高速の入り口ではたと気がついた。このまま石見銀山に向かうと、今日も風呂なしデーになってしまう。今日はかなり気温が高め。ちょっと汗をかいているので、風呂には入りたい。ということで、高速の要入り口でUターン。今朝方見つけた日帰り温泉「光の湯」へ向かった。



普通の日帰り温泉。料金は¥700。シャンプー,石鹸などはある。風呂はサウナはもちろん、内湯が2つ、うちひとつはジャグジー。露天は1つ。湯の温度は比較的高め。露天のほうが42〜43度。内湯は入ったときは41度だったが、だんだんと熱くなり、最後は41.8度になってしまった。ぬるいお湯でないと駄目な私は41.3度になった時点で退出。それでも風呂上りはさっぱりして気持ちが良い。本当は車で昼寝したいところだが、天候が悪化するとのことで、すぐに出発。若狭舞鶴道路を走行中に、だんだん風が強くなってきて、橋の上とかトンネルの出口では横風にあおられかなり運転が厳しくなってきた。午後6時近くなってきたので、中国道との分岐直前の「西紀SA」で泊まることにした。駐車場がすこし前下がりの傾斜面にあるので、車内ではちょっと歩きにくいが、昨日の騒がしさにくらべれば天国。今夜は熟睡できそう。

2012・4・22 西紀SA(兵庫)から道の駅キララ多伎(島根)へ

雨の中、西紀SAにてお目覚め。朝食後早速移動開始。残念ながらここは山中でワンセグTVも視聴不可。天気予報もチェックできず。昨日の天気予報では西日本は大荒れの天気と言っていたが?
 
8時5分に出発。走りだしたら、すぐに風が強いことを体感。若狭舞鶴道から中国道に入り西に向かう。今日は明日の石見銀山見学のため、できるだけ石見に近いところまで行くつもり。中国道の落合ジャンクションで米子道に入り、北に向かう。ここは途中で蒜山高原を通るだけあって、道路は高架橋かトンネルの連続。強風が舞っていて、車が左右に煽られる。ハンドルを取られそうになるくらいなので、緊張しっぱなしの1時間30分のドライブ。途中「蒜山SA」でB級グルメで入賞した蒜山焼きそばのテイクアウトを探すも、レストランだけでの提供。あまり風が強いせいか、売店も外側のドアを閉めて、建物の中側で営業。車から降りたら猛烈な風で体が吹き飛ばされそう。帽子も飛ばされてしまったが、あやういところで全損を免れた。
 
キララ多伎

ほうほうの体で米子へ到着。ちょうど昼時になったので、予定していた「境港のお魚センターの市場食堂」へ直行。日曜日の昼時なのに、あまり人が居ない。混雑しているのも嫌だが、あんまり人が居ないのも妙に気になる。

境港お魚センター


誠子マミーは昨日海鮮丼を食べているせいか、今日は鯛のあら煮定食。私は無難にネギトロ丼。あら煮に添えたごぼうを一つもらったがこれは旨かった。



食後にちょっと遊んでみた。おなじみ鬼太郎ファミリー。
 


食事の後、道の駅「キララ多伎」に向かっている途中、9号線沿いに道の駅「湯の川」を発見。湯の字と案内の看板に温泉マークがあるのを見て、温泉がありそうと直感。さっそく寄ってみた。道の駅の温泉は足湯だったが、すぐそばに「ひかわ美人の湯」という日帰り温泉あり。美人の湯というネーミングには惹かれるものは無かったが、付近には温泉が無いので、ここで風呂を済ませることにした。

ひかわ美人の湯


車で5分ほどで到着。山の中腹だが駐車場は広い。さっそく料金¥500を支払おうとしたときに、誠子マミーが65歳以上は¥400と書いてあるのを発見。普通地元民専用になっていることが多いので念のため確認。すると年齢を証明をするものを提示するまでもなく即座にOK。誠子マミーは割引なったことはともかく、みかけで65歳以上と判断されたことに少なからずショックを受けていた。
 
お湯は源泉掛け流しの露天風呂と普通の露天の2つ。内湯が1つ。どれも温度が高い。42度以上あるように思える。あまり長湯はできず。この頃になってようやく青空が見えてきて、露天の雰囲気は最高。風呂から上ってもなかなか汗が引かない。ここで昼寝してゆっくりしてからと思ったが、まだ先があるので、行けるところまで走ることにした。途中おなじみの「イーオン出雲」を見つけて、食材などを購入。夕方6時ちょっと前に道の駅「キララ多伎」に到着。ここから石見銀山まではさほど遠くないし、駐車場が広いのが気にいって、今夜はここでP泊することにした。すぐそばに風力発電の風車が2機あるくらいなので、風はそこそこある。雨はやんだし、風も収まり、ほっと一息。今夜は早めに寝ることにする。

本日の走行距離 324.6Km


2012・4・23 石見銀山見学

快晴。ただしまだ風は強い。
今日は石見銀山見学が目標。
キララ多伎のベーカリーが開店するのを待って、パンを買い求め簡単に朝食を済ませる。石見銀山までは32kmだが、国道9号線は海岸線にそっているので、アップダウン、カーブ、トンネルが極めて多い。約40分ほどで、「世界遺産センター」の駐車場に到着。ここで石見銀山の概略を教えてもらい、街中の駐車場(銀山公園)を勧められた。およそ5分で銀山公園へ。ここの観光案内所で無料ガイドツアーを申し込む。
銀山公園観光案内所
 

無料ガイドツアーは10時30分にスタート。銀山の主だったポイント、坑道(間歩)を回るもの。ところがこのツアーてっきり1時間半と思っていたが、これがこちらの勘違いで何と2時間30分のツアーだった。

石見銀山の銀製?の地形を前にガイドの説明を受ける。
 

総勢8名ほどのツアー


龍源寺間歩(坑道)入り口にて 

坑道内部


最初のハーフはずっと上り坂。「龍源寺間歩(坑道)」がのぼりの最終地点。ここまでは木立の中の散歩だったので、あまり暑さを感じなかったが、後半のハーフはアスファルト道路を下ることになり、これが結構な運動量。自分のペースのウオーキングならば、あまり疲れを感じたことはないのだが、皆さんの歩く速度にあわせてのんびり歩くのは意外に疲れることがわかった。
 
解説を聞いてわかったことは、銀山が最盛期を迎えた頃は、ここは一大消費地であったこと。労働環境にもかなり配慮がされていて工夫も佐渡の金山とは違って、かなり恵まれた生活を送っていたこと。この狭い地区に住民の寄進により立てられたお寺が何と130寺もあったと聞いてその財力に圧倒された。
ツアー終わったのが午後1時15分。つまり2時間45分のウオーキング。駐車場に戻り、遅い昼ごはん(というより朝の残りのパン)をミルクテイーで流し込む。ほっと一息ついてしばし休憩タイム。
 
すこし体力が回復したところで、今度は間歩とは反対側の「大森」の街中見物。こちらは800mほどの通りを往復するもの。
 
ゴールは代官所跡。途中の大店、「熊谷家」を拝見させていただいた。銀山の品質、数量管理の元締めだったそうで、こちらの屋敷も見かけはともかく中は豪壮。いわゆる武家屋敷とは違って生活感があるのが良い。

熊谷家
 

町歩きの最後に500羅漢を外から眺める


大森の待ち歩きを終え帰途についたのが、午後4時19分。
途中、国道9号線に出る直前から妙に空がもやっている。海が近い上に気温が高いので「もや」が出ているのかと思っていたが、どうも違うようだ。しばらくしたら海岸線の土手の上に風力発電の風車が無数に見える。走っていても横風がかなりあるので、走りにくい。ふと道路傍を見たら、「このあたり黄砂飛来地」のたて看板あり。どうやらこれは黄砂の影響だったらしい。
 
今夜の宿をどうするか検討の結果、風呂が近いことから道の駅「ゆうひの丘浜田」に決定。道の駅の10kmほど手前に国民宿舎「千畳敷」の温泉で日帰りの入浴が可能。高台にあり、しかも風呂は4階の展望風呂。景色は抜群。料金は¥250と格安。問題は湯の温度がとても高いこと。いままで入った中ではトップクラス。おそらく44度以上はありそう。とても長湯はできず、そうそうに退散。誠子マミーはかなりがんばっていたが、それでも40分ほどで戻ってきた。 

国民宿舎千畳敷温泉


風呂も入ったし、後は食事をして寝るだけ。ただちに「ゆうひの丘浜田」へ移動。午後6時半に到着。もう選り好みできないので、ここの和食レストランにて夕食。誠子マミーは漁師定食。私は普通に親子丼。つゆだくだった。味は可も無く不可も無し。

誠子マミーの漁師定食 カツオの漬けがメイン

道の駅「ゆうひのおか浜田」 右が日本海



2012・4・24 津和野散策

快晴。気温は高め。
誠子マミーの希望で津和野へ。
午前8時5分、道の駅「ゆうひのおか浜田」を出発。津和野までは大した距離は無い。9号線を道なりに進む。道路が海岸線を忠実になぞっている関係で、相変わらずカーブとアップダウンが多い。片側1車線なので、前に遅い車が来るともう駄目。ときどき地元のお年寄り(自分だってそうなんだが)の軽自動車が40kmでそろそろ走っていることがあるので、そういう場合はひたすら忍耐の一字。ただ、1級国道なのに、殆どの信号が黄色の点滅になっているので、信号待ちが少なく、その意味では走りやすいと言えるかも?
 
道の駅から浜田港を望む

途中道の駅「シルクウエイみちはら」に立ち寄り、足りなくなった食材を買い求めた。さすがにこのあたりまで来るとスーパーの類はめっきり少なくなる。シルクの織物館があると聞いていたが、すでに閉館になっていた。あたりを散策したが、道の駅付属の公園には不釣合いな豪華な施設が目立つ。水辺に下りる車椅子用の豪華なスロープ(ステンレス製、いろは坂のようなツヅレ折り)があるが、水辺には何も無い!展望台はフェンスで囲まれていて入れない!危険につき入場禁止の札があったが意味不明。釈然としないまま出発。
 
入場禁止の不思議な展望台
 
津和野に近づくにつれて気温が上がりだし、9号線の温度標識は23度を示していた。
 
津和野の道の駅「なごみの里」には10時半到着。ここは津和野の中心からちょっと離れるので、徒歩での散策には不向き。さっそく観光案内所に赴き、町の駐車場を確認。親切な係りのお姉さんが地図に道案内を書いてくれた。
 
道の駅全景 左手の建物が温泉棟


道の駅のレストランのオープン時刻が11時となっていたので、しばらく待って早めのランチにすることにした。この頃になるとさらに気温が上がり、真夏のよう。9号線から津和野への道はカーブが連続する急坂を降りるので、津和野が盆地であることがよくわかる。気温が29度にもなるのはそのためか? 長袖シャツをあわてて袖の短いポロシャツに着替えて、レストランへ。
衣替えした二人 


誠子マミーは「なごみいなり」とミニそばセット。「なごみいなり」とは稲荷寿司の具に焼きさばをほぐしたものが入っている。味は良かったらしいが、さばの生臭さが気になったそう。蕎麦は香りが強く旨かった由。私はオムカレーと平凡なメニュー。あまり期待していなかったが、オムライスの卵が絶妙のトロトロさ。ライスもちゃんとケチャップライスに仕上げてある。カレーもスパイシーでいい意味で期待を裏切られた。
 

これで体力をつけていざ街中へ。
津和野の中心街?殿町にある有料駐車場に¥400を支払って車をとめ、早速散策開始。駐車場で観光地図をもらって、これを片手に町を巡ることにしたが、大きな町ではないので徒歩で十分。まず有名な鯉が泳いでいる掘割のある殿町のメインの通りから駅を目指す。この通りだけ、道路が石畳風にしつらえてある。両側の商店は昔のたたずまいに整えてあるので、それなりに風情はある。お店は菓子店(源氏巻がウリ)が多い。
 





石畳の道
一昨日から舌の裏側に口内炎が出きてしまって、しゃべるのも億劫だし、食事がつらい。といいつつカレーを頼んでしまったのだが。まず薬屋を探す。幸い駅前に発見。内服用と塗布用を購入。その場で鏡を借りて付ける。付けたとたんだいぶ楽になった。
 
津和野で行きたいと思っていた「葛飾北斎美術館」に行ったところ、無情けにも定休日!!!やはり下調べは必要。がっかりしながら新町通りを戻る。こちらには特に見るべきものは無く、また殿町に戻り、喫茶「沙羅の木」でアイステイーで一休み。昨日石見銀山で歩きすぎたせいか、今日もたいした距離でないのに二人ともかなり疲労感あり。歩き疲れだけでなく、暑さもあったらしい。2時間弱で散策終了。
 
道の駅に戻り、まだ陽が高かったが今日は休養日と決め、場内にある日帰り温泉「あさぎりの湯」へ。料金はフェイスタオル付¥600だった。



風呂は内風呂と露天。どうもこのあたりの温泉は湯の温度が高め。内風呂は熱くて敬遠し、露天へ。こちらも42度以上はありそうだが、半身浴で入れば風が涼しくて快適。それでも30分弱のからすの行水。風呂から上がって休憩所でコンセントを借りてPCを立ち上げる。こんなお願いをする人が居ないようで、妙な顔をされてしまった。PCのバッテリー残量が少なくなってきて車内での作業が難しくなってきたのでお願いしたのだが。
 
PCでの作業を終え駐車場に戻るとお仲間のキャンピングカーが3台に増えていた。中には手作りのキャンピングカーもあり、30数年前の自分達を見るようでほほえましい。
 
夕食は車内で質素にしたのだが、食後に誠子マミーが急にお腹が痛いと言い出し、さては昼間の「さば」にあたったか?と心配するも、しばらくしたら直り、ホッとする。どうやら暑さ負けしたらしい。
  
本日の走行距離 86.4km


2012・4・25 萩散策

昨日とはうってかわって肌寒い。気温は13度と昨日の暑さが嘘のようだ。予報では暑くなるとのことだったが、そんなことにはならず、最高でも14度だった。あわてて半そでの上にスエットを着用。
 
8時半に道の駅「なごみの里」を出発、萩へ向かう。萩までは「つわぶき街道」経由、約50キロの道のり。県道だが、2車線が確保されており、快適に走ることができた。ナビでは1時間45分とのことだったが、1時間弱で無事に道の駅「萩しーまーと」に到着。ここは漁港の隣にあるが、道の駅というよりも魚の市場付属の駐車場の位置づけで、トイレの数も少なくあまり快適とはいえない。
 
市の中心街からも離れており、町の散策の基地としては適当でないので、萩市の中心地にある「萩博物館」に移動。ここは萩藩の藩主毛利侯の屋敷跡を丸々使って建てられたもので、隅櫓の復元まであって、いまどきの博物館には珍しく全部平屋。贅沢に土地を使って、なかなか豪華かつ風情がある。
 
 
メインの城下町は徒歩で5分圏内にあり、散策の基地としては絶好の位置にある。駐車場代は一回¥300でキャンピングカー用にバスなど大型車用のスペースをわざわざ用意してくれた。

写真は物見櫓の窓から見えた愛車


博物館では萩の歴史、といっても有史前から(日本海が無くて大陸と陸続きだった頃!)からの歴史を解説してくれている。もちろんおなじみの幕末の志士の詳細な案内は当然だが。
 
最初に特別展の志士の書展を拝見。誰でも知っている有名人の書と専門家による解説が展示されており、この解説がまことに面白く、ついつい時間をかけてしまって、後半はやや駆け足の見学となってしまった。それでも2時間弱かかったが。これで萩の待ち歩きの基礎知識をゲット。疲れたが、収穫はあった。終わりに喫茶にて小休止してから、街中へ。
 
驚いたことには博物館で見た古地図にある道路、区割りと現在の街がほとんど同じということ。古地図をもって歩いても十分に実用になる。夏みかんが名物とあって、各家々の庭には夏みかんが目立つ。萩焼の店が多数あったが、これらは後回し。最初に豪商の菊屋家を拝見。



武家と商家の二面性を持つユニークな作り。庭が見事だったので、記念に2ショットを撮ってもらった。

天井は高いが軒が低い。ガイドによれば175cmとのことだが、そんなに無いような気がするくらい低い。昔の人はあまり背が高くなかったようだ。
 
菊屋家見学の後、日本の道100選に入っている菊屋横丁などを見て回る。横丁というだけあって道幅は狭い。車がすれ違いできないくらいの幅。ここを普通に車が通る。あまり観光地化されていない。



ランチは「わらじ屋」で。特筆すべきものは注文せず。ここはしろうお料理がウリのようだが、ランチにしてはお値段もそこそこだったで試さず。後で後悔するかも?



一昨日の石見銀山での歩き過ぎがたたって二人とも疲れが取れない。今日はあまりお天気も良くないし、そろそろ洗濯をしなくてはいけないので、、今日はこれで切り上げ、コインランドリーを探すことにした。ガソリンスタンドのお姉さんに教えてもらった「ざぶざぶコインランドリー萩」へ。
先週の金曜日に東京を発って今日が6日目。かなり洗濯物がたまっていたのを一挙に片付ける。洗濯の合間に同じ敷地にあるスーパーでお買い物。
 
洗濯を終えたら急に風が強くなり、雨も降ってきた。そのまま温泉探しに出発。最初に見つけた「景清桐ラドン温泉」は行ってみたら人工温泉とあるので、ここは敬遠。つぎに美祢市の「カルストの湯」へ。こちらは美祢市の高齢者福祉施設とあり、市外の人は¥400で入浴が可能。日帰り温泉というよりは銭湯に近い。風呂は内湯のみ。相客はネーミングの通りでお年寄りばかり。皆さん顔見知りの仲のようだ。湯はアルカリ性で肌がぬるぬるする。石鹸・シャンプーの類は無し。湯の温度は最初はぬるかったがだんだん熱くなり最後は入って居られず!


 
風呂の後は道の駅「みとう」に向かう予定だったが、ここは中国道の美祢ICに近いことがわかり、道の駅をあきらめ、そのまま高速で下関に向かうことにした。
美祢ICで中国道に入り、下関JCTで山陽道へ。そのまま山陽道を直進し、王司(Oji)PAには午後6時前に到着。今夜はここでP泊する。明日はいよいよ九州入。
 
本日の走行距離 139.6km

2012・4・26 下関から唐津へ

起床してすぐ、「王司PA」から「壇ノ浦PA」へ移動。ここでようやくエンジンをかけっ放しのトラックの騒音から開放され、落ち着いて朝食をとることができた。
 
壇ノ浦PAは関門海峡を見下ろす高台にあり、眺望は抜群と言いたいところだが、あいにくの小雨交じりの曇天でまあまあの景色だった。


今日は誠子マミーの希望で下関でふく(下関ではふぐと濁らない)を賞味することにした。ところが壇ノ浦PAからは下関で高速を下りることが不可。一度関門海峡を橋で渡り、門司までいって、再び一般道(トンネル)で下関に戻ってくるしかない。やむなく高速代とトンネル代を支払う羽目になってしまった。下調べは必要だということ!もっとも関門海峡を橋とトンネルの双方で通過できたという得がたいおまけがあった。
 
下関でパーキングを探すのが一苦労だったが、「唐戸市場」のバス駐車場の奥のスペースを借りることができた。まだ9時10分。ランチタイムまでは時間があるので、あたりを散策することにした。
 
まず向かったのが「カモンワーフ」。カモンはいらっしゃいの意味かと思っていたが、後で「かんもん」のもじりだと分かった。なかなかのネーミングに感心。お目当てのふく料理「ふくの関」は当然準備中の札がかかっている。ここを通り過ぎて、道路を挟んで向かい側にある「亀山神社」へ。ここで世界最大のふくの石像を拝見。こんなものはほかでつくることはないだろうから、作れば世界一になるだろうけど。狛犬と亀とふくの3ショットを撮影できた。



亀山神社を駆け足で見物してから、「旧秋田商会」のビルを見学。大正時代の時代の先端と行くコンクリート建築ということで、内部を公開している。1階の観光案内の係りの方が親切に内部を案内してくれ、普段は公開していない4階への回り階段を上ることまで許可してくれた。外側はご覧のとおり西洋風であるが、内部はほぼ完全な和室仕様で、内側からはコンクリート建築とは想像できない作り。でも屋上には和室と日本庭園まであり、なかなか凝ったつくりになっていた。

写真の右側のビルが秋田商会。上らせてくれたのは青いドームの部分のところ。


このビルの中にある金子みすずの部屋(作品の紹介など)を見てから帰途につく。
 
この頃になると青空が広がると同時にかなり気温が上がってきた。半そでが丁度よくなった。
 
カモンワーフに戻りしばらく埠頭で休憩している間に、「ふくの関」の札が「準備中」から「やってるよ」に変わったのを見て入店。注文したのは、ガイドブックにあったふくの関定食(ふく料理が一通り入っている)とふくのから上げ定食。誠子マミーはめったに食べないものなので、とりあえず満足してくれたようだ。
 
ふくの関定食


私の注文したのは小型のふぐを丸ごと唐揚げにしたもので、普通に旨い。昔高松時代に漁師のおばちゃんがリアカーで売りにきた毒の無い(といわれていた)ふぐに良く似た味だった。
  

さっき渡った関門海峡を再び橋で渡る。あとは唐津まで直行。
途中古賀SAで小休止。ここで「かんぼこ」という妙な名前の食べ物を見つけた。
 

 
どうやら練り物のようで、「かんぼこ」は「かまぼこ」のことと推察。博多ラーメン天というのが気になり、1本購入。中身は豚骨ラーメンを練りこんであるとのことだが、果たして? 食べてみたが、いわゆるさつま揚げ風の味でラーメンの気配は無かった。実物がこれ。
 

 
唐津では「波戸岬のキャンプ場」にとまることにしていたが、その前に風呂と思い、唐津手前の街道沿いにある「鏡山温泉、美人の湯」へ。今日は26日、フロの日ということで¥600→¥500に割引だった。かなり得をした気分!もっとも後でよく調べたら70歳以上はさらに¥400であることが分かったが後の祭り。残念無念。ちょっぴり嬉しかったのに、がっかりした気分に。露天の桶風呂の温度が36〜7度で久しぶりにのんびりできた。

 
鏡山温泉からキャンプ場までは約45分で到着。広い場内にお客は一組だけ!5年前もそうだったが、今回もまた貸切。まだ陽のあるうちに2ショットを。



ここは岬の先端にあり、海に落ちる夕陽が綺麗。たまたま写真を撮っているときにとんびが画面に入ってきた。

今日は晴れたが風が強かった。高速を走行中も緊張しっぱなしで肩が凝る。キャンプ場も崖の上で結構な風があったが、陽が落ちたらだいぶ収まった。
 
明日は唐津の親戚を表敬訪問し、ランチは呼子でイカ料理を堪能する予定。
 
本日の走行距離 193.9km


 九州編に続く