2011年6月26日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
青森→函館→大沼(流山) |
28 |
流山温泉P |
流山温泉 |
北海道上陸第一日
今年もやってきました。北海道!
北海道のキャンプ旅もついに8回目を迎えます。毎回いろいろな出会い、ハプニングがありますが、今年はどんな年になるのかな。
自分ではまだまだ若いと思っていましたが、今年の10月にはついに古希を迎えます。昔と違って今の70歳は「古来稀」とは言えなくなりましたが、それでもひとつの節目に到達したことを実感しています。
さて本題に戻ります。
午前10時に「津軽海峡フェリー」にて青森を出航し、函館には午後1時40分に到着。
必要な食料とガソリンを補給してから、直ちに大沼公園近くの「流山温泉」へ。ここは北海道ロングキャラバンを初めてから、毎年利用している。日帰り温泉施設とキャンプ場が一緒になっているので、とても便利。しかも格安。
午後3時に流山に到着。途中大沼越しに見えた駒ケ岳がとても秀麗。私は運転中だったので、誠子マミーに撮影を依頼。出来上がりは?ちょっと斜めになっているかも。明日からお天気が崩れるとの予報なので、これが見納めになるかもしれない。
到着してからキャンプ場のチェックイン。昨年と違いゴミは持ち帰りとの説明にびっくり。理由を聞いたところ、今年の4月から経営母体が変わり、方針が変更になった由。料金も若干アップして¥1000。それでも格安であることは間違いなし。温泉は今まで¥500だったが、今年から道外のゲストも65歳以上であれば¥380に割引とのこと。ありがたくメリットを享受させていただく。
温泉のレイアウトが少し変更になったようだが、確信は無い。ただ露天風呂から駒ケ岳の眺望はかなり改善された。湯の温度も39〜40度くらいで長湯が可能。もっとも駒ケ岳をよく見ようと立ち上がったら、そとのパークゴルフ場からは丸見えになることが分かった。幸いゴルフアーの皆さんは気が付かなかったようで一安心。
温泉を終えて散歩していたら「パークゴルフ場」が結構広くて綺麗。折角の機会なので、チャレンジすることにした。実は今回から食だけでなく、気軽にできるアウトドアスポーツを楽しむこととし、テーマをパークゴルフにした。北海道はパークゴルフが盛んで、無料のゴルフ場が沢山ある。ただし、無料のゴルフ場では用具を貸してくれるところがあまりない。そこで直前に通販で二人分の用具を購入。実は今日はその使い初めとなる。
流山のゴルフ料金は¥500。時間制限は日没まで!4時過ぎにプレーを開始し、1ラウンド(18ホール)をこなしたら6時。二人ともほぼ初めてのプレーだったので、スコアをうんぬんする段階ではない。誠子マミーは後半かなり調子が出てきてご機嫌。初めは馬鹿にしていたようだが、面白くてはまりそうだとのこと。駒ケ岳をバックに広いゴルフ場でプレーするのはなかなか気分が良い。これからが楽しみだ。後ろに見えるのが駒ケ岳。
気温は青森を出る頃からすこし涼しくなり、函館上陸してからは半袖では寒いくらいになった。トレーナーを一枚羽織るくらいでちょうど良い感じ。流山はもう一段涼しく、今夜は長袖長ズボンのパジャマと布団が必要だろう。
6月27日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
大沼→黒松内→ニセコ→札幌→長沼 |
294 |
マオイの丘公園 |
無し |
お天気は予報通り曇り。その上霧が深く立ち込めていて駒ケ岳はおろか回りの景色はミルク色に染まって何も見えず。
今日はとりあえず道の駅「くろまつない」まで行って、ベーカリー(トワ.ヴェール)で焼きたてのパンでのランチを計画。さすがに北海道で、一般道でもスムースな走り。ナビの設定より1時間半も早く道の駅「くろまつない」に到着。いくら何でも10時半ではランチタイムには早すぎるので、“おやつ”?として菓子パンを1ヶをエスプレッソコーヒーでいただく。朝食が6時半だったのでまずまず完食したものの、ランチタイムはちょっと遅めにする必要があるかも。
実はこの道の駅の裏手には手入れの行き届いたパークゴルフ場がある。今年は期待していたのだが、あいにくの雨模様で今回は断念。なお道外のメンバーは一日¥300だった。コース内にはウオーターハザードもあり、ボールを紛失する可能性もあったので、今回は中止して正解だったかも?でも地元の方々は雨具を着てプレーしていた。
パラグライダー体験の日程上、28日中には富良野に入っている必要があるので、先を急ぐことにし、11時ジャストに出発。札幌経由で道の駅「マオイの丘公園」を目指す。
途中おなじみのニセコの道の駅「ニセコビュープラザ」でランチ用にミニポテトコロッケとコーンスープを買ったが、あんまり旨そうだったので、つい手が出てしまい、そのままランチタイムに突入。どうも意地汚い二人だった。
ちなみにあんまり美味しかったのでこのコーンスープを魔法ビンに詰めてもらった。これは明日の朝食用のつもり。(でも明日まで持つかどうか?)誠子マミーがもっているのがミニポテトコロッケ。
札幌に立ち寄ったのは「北海道開拓の村」を訪れることにしていたため。
去年は私だけで行ってみたが、とても面白かったので、誠子マミーにも体験させてあげようとの親心。要するに明治時代の北海道の記念すべき建物を移築展示してあるもの。いわば北海道の明治村のようなものか。
到着したのは午後3時を回っており、しかもあいにくの雨降りだったので、主だったところだけつまみ食いで見て回った。小樽新聞社の建物では、明治の三陸の大津波の記事を展示してあったが、当時も連日大きく報道されていたようだ。この内容をちゃんと生かしたのであれば、今回のような原発の被害は防げていたのではと、またまた怒りがこみ上げてきた。
最後に記念として鉄道馬車(復元されたもので本物の馬が引く)に¥270出して乗ってみた。ここは晴れた日に時間をかけてゆっくり回りたいところ。ちなみに65歳以上は入場料は無料です。(普通は開拓記念館とあわせて¥1000)
これであとは目的地へ直行。
マオイの丘へは午後5時半到着。幸いレストランがまだ開いていたので、久しぶりに外食。なかなかユニークなメニューがそろっており、選ぶのが難しかったが、私が「じゃが玉煮込み丼」、家内は「どさんこ牛まきまきキャベツのスープ仕立て」という豪華B級グルメそろい踏み。
説明するのが難しいので写真をごらんください。煮込み丼は豚肉、まきまきキャベツは牛。いずれも予想していたよりもずっと美味しかった。
|
|
夜になってまた一段と雨が激しくなってきた。明日も雨との予報。せっかく梅雨のない北海道に来たのに、昨年といいどうもついてない。
6月28日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
長沼→富良野→吹上温泉→上富良野 |
200 |
日の出公園キャンプ場 |
吹上温泉 |
今朝は6時に起きたが、外は小雨。やはり予報とおり。
昨夜は道の駅のレストランでちょっと重いデイナーだったので、今朝はおにぎりと肉味噌サラダで簡単に。それでもいつもの朝食に比べればヘビーであることには間違いない。
今日は富良野に向かう。午前7時20分出発。
道の駅「ハウスヤルビ奈井江」でトイレタイムを取っただけで富良野へ直行。富良野では、探すのに手間取ったが、11時にようやく「羊の丘ふれあい牧場」に到着。
ここはジンギスカンが名物だが、場所が分かりにくい。ネットで調べてようやく場所が確認できた。
サフォーク種のジンギスカンは去年も食べているが、肉質が柔らかいそしてジューシー。今までのジンギスカンの肉とは明らかに違う上質な感じ。誠子マミーもこんなに旨いジンギスカンは初めてとの印象。やはり苦労して探し当ててよかった。絞りたてのミルクも旨かった。脂質がぶつぶつ表面に浮いているような濃厚なミルクだった。
二人ともテラス席で旨いランチを堪能し満足まんぞく!
本日のキャンプ場、「日の出オートキャンプ場」はここから30分ほどの上富良野にある。北海道はどんな道路も手入れが良くて走りやすい。ちょっと油断するとすぐに80km以上出てしまうので、注意が必要。
キャンプ場にはちょっと早めの1時過ぎに到着。昨日、誠子マミーが風邪気味とのことで風呂を止めたので、今日は何としても入らねば。富良野は盆地のせいか、いままでとは明らかに異なりかなり気温が高め。衣装も長袖から半そでに着替えたくらい。やはり温泉は必須。
日の出キャンプ場に泊ったときは、キャンプ場のそばにあるフラヌイ温泉を利用していたが、今日はまだ時間があるので十勝岳中腹にある「吹上温泉の白銀荘」へ。ここはキャンプ場と同じ経営なので、入浴料¥600が¥400になる割引券がある。「これを活用しない手は無い。」と思って行ってみたが、かなり標高が高いところにあるため、登りがきつい。セカンドギアどころかローギアをかなり使ってようやく到着。十勝岳にはまだ雪が残っていた。
風呂は内湯と露天あり。脱衣所から扉を開けて外に出たところ、洗い場が無く、直接露天風呂に出てしまった。こここは露天だけで内湯が無いところかな?と思ったが、洗い場くらいはあるはずとまた脱衣所に戻ってみた。怪訝な顔をしている私を見て、風呂はあちらだよ!と親切な方が教えてくれた。
あらためて確認してみると、何と最初の露天風呂は「混浴用」で、しかも「裸厳禁、水着着用」と張り紙があった。まったく知らずに入ってしまったが、先客が居なくて幸い。あやうく痴漢と間違えられるところだった。手ぬぐいを肩にかけただけで、もし見られてしまったら悲惨なことになっていたと冷や汗三斗!
ひょっとして誠子マミーもやってしまったのではないかと思ったが、幸い気が付いたそうで何事も無かった由。
一騒動あったが風呂はなかなか上質。露天風呂だけでも4種類と湯の温度が異なる。いずれも源泉掛流し。私はぬるい風呂が好きなので1種類しか楽しめず。小雨の降る中での温泉もまた乙なもの。すっかりほぐされて温泉を後にした。下りは快調だが、ローギアでもスピードが出すぎて危ない。緊張でまた肩が凝ってしまいそう。
広いキャンプ場には先客が1台だけ! 後で増えたが全部で3台だけ。ちょっと寂しい。夕食後は洗濯タイム。東京を出てから5日目なので、だいぶ汚れ物が溜まった。ここはコインランドリーがあるので、TV視聴の合間にお洗濯と乾燥。ついでにAC電源を最大限活用してバッテリーの充電と緊急用バッテリーの充電、ポータブルDVDプレーヤーとパソコンの充電を行う。これでしばらくキャンプ場に泊まる必要はないだろう。
明日は美瑛で電動自転車でのサイクリングとスケッチを楽しむ予定。
6月29日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
上富良野→旭岳→美瑛→上富良野
|
115 |
日の出オートキャンプ場 |
フラヌイ温泉 |
今朝は曇り。気温はちょっと高くなってきた。
ニュースでは札幌が29度との予報なので、盆地の富良野も暑くなりそうな気配。
今日はキャンプ場を撤収するので、水の補給など準備を整え、8時半に出発。
予定では午前中モーターパラグライダー体験になっていたが、天候不順につきインストラクターのアドバイスにより7月1日に延期。今日、明日は富良野近辺で過ごすこととした。午後から雨との予報もあるので、自転車でのツアーは明日に延ばし、自転車では回りきれない遠方を車で探索することにした。
最初に訪れたのは「大雪旭岳源水」。旭岳の中腹にあり、かなりの湧水量(1分間で4600リットル)を誇る。早朝だったが、すでに大量のペットボトル持参で水を汲みに来ているご夫婦がいた。数十本のボトルはとても家庭用とは思えず、おそらく喫茶店か蕎麦屋?などの業務用と思われる。無料だが、源水の維持管理のための協力金の箱が源水の前に設置してあり、後方では管理人二人が目を光らせている。到着した時に管理人さんから記念のハガキを頂戴してしまったこともあり、気の弱い私としては、寄付しないわけにもいかず、¥100也を寄進。で見返りは4リットルのペットボトルが一本。
源水は源泉から引いているので、300m離れた源泉まで歩いてみた。なんと入り口に「熊目撃情報」があり、少なからず緊張して歩く。源泉からは滔々と湧水が流れており、さすがに涼しい。絵になる景色なので、スケッチをと思ったが、虫が大挙して訪問してくるので、残念ながらスケッチは断念。
湧水見物を終えて「美瑛」に戻る途中で、ビュースポットである「三愛の丘」へ立ち寄り。高校生とおぼしきサイクリスト?が数十名先客として居たが、私たちと入れ替わりに引き上げてくれた。東屋の上に「ガーデンプレイス」というカフェがあり、休憩を兼ねてここでお勧めのソフトクリームを頂く。店主が自慢するだけあって、濃厚かつクリーミーで今までの食べたソフトクリームの中でも1,2を争うような旨さ。因みに今までは安曇野の牧場のソフトが一番だったが。
店の庭にベンチとブランコがあって美瑛の景色を楽しむことができるようになっている。ちょうどスケッチをするにはもってこいの場所だったので、お店にお願いして場所を借りることができた。ところが、このお店は三愛の丘の駐車場からは登る形となるが、道路が上り坂になっているため、上から下ってくる人はいきなりお店の庭に入ってこれるようなレイアウト。しかも無料で!
スケッチをしている間、入れ替わり立ち代り人がやってきて、ここから見える塔はどこにあるのか?絵を描きにやってきたのかとか、とにかくお相手が面倒くさい。おちおち描いていられないので適当なところで切り上げ。誠子マミーはめげずに最後まで仕上げていた。さすがにプロ!
ランチタイムを過ぎたので、当初から計画していたレストラン「あるうのぱいん」へ。
ここはパンをくりぬいたチーズフォンジュが売りなので、誠子マミーは迷わずこれを。わたしはポテトが好きなのでポテトのクリーム煮を注文。いずれもスープ、サラダ、ハーブテイがついて¥1400。カントリー風の建物のテラス席がお勧めとガイドブックにあったので、そちらに席を取ったが、やたらとハエ、蛾など虫が多い。さすがにカントリーの名に恥じない。ポテトのクリーム煮はかなり濃い目のクリームで野菜も沢山、ソーセージも沢山入っていて、みかけよりもボリュームがあった。味は私好みで満足。チーズフォンジュも結構いけたそうだ。
この後、帰り道で「ケンとメリーの木」、「マイルドセブンの木」などを見て回ったが、特にどうということなく絵心をそそられるほどではなかった。引き上げようとしたが、マイルドセブンの木の向かい側がまさに美瑛という素晴らしい景色だったので、こちらを2枚ほどスケッチ。こちらも観光バスに乗ったカメラマンが大挙してやってくるので、またまた騒々しい。とてもゆっくり描いていられないので、適当に切り上げ。誠子マミーは良いポジションをキープしたので、あまり邪魔されなかったようだ。
ちょっと早かったが、これで切り上げてキャンプ場に戻ることにした。
今夜は「車中泊専用サイト」を選んでみた。料金は昨日が¥4000。サイトに水道、電気の設備があるので便利ではあるが、その分料金が高い。車中泊の場合はトイレ、水道は使えるが電気は駄目。要するに電気が使えるかどうかで¥3000の差がでてしまう。昨日で電気は充電済みなので、今日は節約。
夕食の前に恒例の温泉。すぐちかくにあるおなじみの「フラヌイ温泉」へ。ここは誠子マミーのお気に入りで、料金は¥600。源泉が31度!とかなり低く、温水プール並みの温度。ところがこれが入っているとじわじわ暖かく感じられ、しばらくつかってから出る時にはからだがぽっぽぽっぽするほど暖かくなる。
毎回いろいろ気が付くが今年は何とインターネットが無料で使えるパソコンが2台あることを発見した。誠子マミーが出てくるまでしばらく天気予報などをチェック。明日は暑くなるが曇り、明後日はパラグライダー体験の日だが、なんとか晴れ間がでるようで一安心。
明日は自転車(電動ですが)で富良野を走り回る予定。
6月30日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
上富良野→美馬牛→美瑛→上富良野 |
28 |
日の出オートキャンプ場 |
フラヌイ温泉 |
今日は美瑛の丘を電動自転車でサイクリング三昧とすることにした。お天気は曇りだが雨の予報は無かったので、朝から貸し自転車屋へ。
美馬牛駅のそばにある「ガイドの山小屋」で一日乗り放題で2台をレンタル。一日¥3000だが割引券を持参して¥2900也。
ショップでサイクリング用の地図を貰い、勇躍出発。美瑛の丘巡りというくらいなので、かなりアップダウンあり。普通の自転車(ママチャリ)、マウンテンバイクもあったが、ちょっと体力的に無理だと思い、電動アシストにした。
ところが予想していたのと異なり、あくまでもアシストなので本人がある程度努力しないと手助けしてくれない!急坂になると相当頑張らないと駄目。電動バイクのように楽ができるのかと勘違いしていた自分が情けない。
貰った地図があんまり出来が良くなく、肝心な曲がり角での記載が不親切かつ不正確。最初は地図を頼りにしていたが、やがて道端に設置してある案内標識のほうがよほど役に立つことに気が付いた。
何度か行ったり来たりを繰り返しながらも、名所と言われる箇所、「拓真館」、「三愛の丘」、「千代田の丘」、「新栄の丘」などを歴訪。最後に訪れた新栄の丘で二人並んででスケッチ。同じ風景を描いてもずいぶん雰囲気が異なる。出来上がる頃になって急に雨が降ってきたので、あわてて最終仕上げをして帰途についた。
昼食は昨日ソフトクリームが旨かった「ガーデンプレイス」(三愛の丘)で、すこし心残りがあったランチメニュー、グラパンセットを食べてみた。誠子マミーはカレー。グラパンはパンをくりぬいた中にグラタンが入っているとの説明だったが、実際はコーンスープが入っていた。好みのトロリ感が無かったので、ちょっと期待はずれ。誠子マミーのカレーは大正解!一口食べてみたがスパイスが効いていて辛味がちょうど良い加減。私もカレーにしておけばと思ったが、後の祭り。
一日乗り放題とは言いながら、体力が付いていかないので、早めに終了。すっかりばててキャンプ場に戻ることにした。途中で混まないうちに温泉に入ることとし、また「フラヌイ温泉」へ。今日は昨日と違って男女の風呂が入れ替わりになる。やはり早い時間は地元の方が多い。風呂の中でしゃべっている言葉がさっぱり聞き取れないし、意味も分からない。冷たい風呂(31度)に30分ほど漬かって体力の回復と神経痛の痛みを取ることができたような気がする?
夕食は軽めに車内でと思ったが、昼間のランチが少量だったので、夜は久しぶりにラーメンで決定。温泉の近くにある「富良野ラーメン花道」。こだわりのラーメンとあったが、確かにこくがあって旨かった。同時にかなりの量があり、私の注文した野菜の旨煮ラーメンは野菜が多くて、食べても食べてもなかなか麺に到達しない。二人とも食べすぎた!とちょっぴり後悔。まあ今日は運動たっぷりだから多分大丈夫だろう。
7月1日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
上富良野→富良野→南富良野→士幌 |
181 |
しほろ温泉 |
士幌温泉 |
パラグライダーの動画はこちらをクリックしてください。
今日は待ちに待った今回の北海道キャラバンでの目玉、「モーターパラグライダー体験」の日。モーターパラグライダーとは風が無くても滑空できるエンジンを背中に背負って飛ぶパラグライダー。形はこんなものです。下の写真をごらんください。
飛ぶのはお天気次第ということで、富良野に28日に到着してからすでに3日経つ。ところが今朝の上富良野はあたり一面の深い霧の中。インストラクターのお天気の読みでは7月1日が一番確実とのアドバイスがあったが、この霧で果たして大丈夫なのか?不安な気持ちを抱えながら集合地点に向かう。朝のうちのほうが風が良いとのことで、今日のフライトは8時。7時にキャンプ場を出発し、現地には8時前に到着。フライトをする滑空場はそれほど広くない。
しばらくしたら段々雲が切れてきて晴れ間が見えてきた。
パイロットは一人なので、私と誠子マミーは順番に飛ぶことになった。最初は私!
エンジンがあるので、簡単に離陸すると思いきや、風をつかむまでかなり助走が必要。離陸する前に最後まで諦めずに走りきることをしつこく言われたが、途中で浮き上がってしまうため、足が宙を踏んでいる形で妙に頼りない。つい走るのを止めたら見事に離陸失敗。
40キロを超えるエンジンを背負ったパイロットの体力消耗はかなり激しいようで、しばらく休養。気を取り直して再度離陸。今度は最後まで踏ん張った甲斐があって、滑空場の端でようやく浮上。
いったん離陸してしまうと後はすることがない。操縦はパイロットにお任せで、こちらは景色を楽しみながら写真を撮ることに専念。合間にトランシーバーを使って下で見守っている誠子マミーと会話をするくらい。写真はしーとさん撮影による富良野。。
離陸前に今日はコンデイションが良いので、雲の上まで飛ぶことができるかもしれないとのことだったが、残念ながら雲の中までが限度。それでも高度は400m!さすがにこの高さだと富良野が一望の下に。まさに鳥になった気分。ある程度高度が取れた段階でエンジンを切って普通のパラグライダーとして飛ぶのだが、風の音だけで、本当に気分が良い。このまま何時までも飛んでいたい気分。
60代最後の歳にこんな体験ができて本当に良かった。いままでいろいろ体験をしてきたが、今回は最高!
15分間のフライトだったが、もっと長く飛んでいた気分。無事に着陸して、誠子マミーにバトンタッチ。この頃からお天気は晴れて絶好の飛行日和。
ところが今度は良い風が吹かない。30分ほど待ってようやく離陸。誠子マミーはかなり苦労していたが、なんとか一発で離陸。意外に勘が良いのかも?
体重が60キロを超えるとなかなか高度を上げるのが難しいそうで、私の場合はそれで400mどまり。ところが誠子マミーはなんと550mまで上がったそうだ。下から見上げても写真に取れないくらい小さい。誠子マミーもずっと飛び続けていたいと思ったそうで、二人とも満足まんぞく!
料金は一人¥8000とそんなに安いものではないが、セグウエイの¥8400、熱気球のフリーフライトが¥16,000であることを考えると、かなり割安感がある。高所恐怖症でなければ、これはお勧めです。ぜひ皆さんもやってみてください。主催は「MPGそらち」、予約は「北海道体験COM」でネットにより予約可能です。ただし天候待ちの可能性大なので、日程には十分余裕を持って臨んでください。
興奮冷めやらぬまま、そのまま麓郷の森の「富良野ジャム園」へ。実はジャム園の奥に展望台があるので、ここへ立ち寄ってからランチと思っていた。ところが手前のジャム園で誠子マミーのお買い物のお付き合い。お土産、自家用とジャムを大量購入。おかげでランチ代節約の観点から園内の食堂で簡単に済ませることになってしまった。注文したのはハヤシライス。ドミグラの味と香りがベースになっているので、私が作る特製ハヤシとは趣がちょっと異なる。誠子マミーは私の作るハヤシのほうが旨いと言ってくれたが?
写真はジャム園裏手の展望台にて。
昼食を終えて今日の宿泊地、道の駅「しほろ温泉」に向かう。富良野から120キロほど。途中道の駅「南ふらの」に立ち寄っただけ。目的地には2時頃に到着。ナビの想定よりも1時間以上早めに到着。北海道では一般道の時速設定をかなり上方修正しないと正確な時刻が読めない。
南富良野を過ぎる頃からかなり暑くなってきた。体感的には30度を超えているようだ。士幌温泉ではまだ時間があったので、付属のパークゴルフ場(無料!)でハーフラウンドをこなす。汗をかいたところで、付属の温泉へ。ここでも65歳以上の割引き料金¥350(普通は¥500)をエンジョイできた。ただし湯の温度は高め。露天でも42度あり。神経痛にはちょっとやさしくなかった。あまり熱いと神経が逆に緊張して痛みが出てしまうので。
夕方になってだいぶ風が冷たくなってきて、窓を開けぱなしにしていたら寒いくらい。あわてて窓を閉める。
7月2日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
士幌→ナイタイ高原→帯広→足寄 |
165 |
足寄銀河ホール |
足寄温泉 |
5時起床。曇り。気温は低め。
今日は「ナイタイ高原」へ行く予定だが、あんまりお天気が芳しくない。来週は雨との予報なので、お天気は崩れるかもしれない。雨が降らないうちにと思い、朝食の後すぐに出発。しほろ温泉からは1時間程度の道のり。ここには町営の大牧場があり、敷地内の丘の頂上近くに「ナイタイ高原レストハウス」がある。8時15分頃に現地到着。
登り坂の途中から段々と霧が濃くなり、駐車場に到着したら、あたり一面濃い霧の中で、レストハウスも見えない。去年来たときも最初は霧だったが待っているうちに晴れてきたことを思い出し、霧が晴れるまで待機。30分ほどですこし霧が薄くなってきて、回りの様子が分かるようになってきた。でもまだここの売り物の十勝平野を一望できるまでには至らず。さらに待つこと30分でようやく十勝平野がある程度まで見えるようになった。
そろそろ良いかと思い、二人で椅子をならべてスケッチ開始。30分ほどで描き終わり、レストハウスのオープンを見計らって店内へ。気温が低いので暖かい飲み物をと思い、「豆乳入りコーンポタージュスープ」をいただく。牧場直営なのになぜ豆乳なんだろう。もっとも飲んでいるときはぜんぜん気が付かず、レポートを書いていて初めて?と思った次第。ただしスープはコーンの甘さが十分でており、これはこれで旨かった。お値段¥380。
そろそろ今日の二番目の目標、帯広名物「豚丼」にチャレンジすべく帯広市内の「とん田」へ向かうことにした。1時間かけて11時半に「とん田」に到着。ところが店の前でかなりの人だかり(20人ほど)を発見。何事かと思ったら、全員席が空くのを待っている人たち!これでは待つのも大変だし、入ってから後ろで待たれるのでは食べた気がしないと思い、とん田を断念。やはり評判の店は混むと思わないといけないのかも?そういえば今日は土曜日だった!
結局そばにあった大型スーパー(モール)内のレストランで「豚丼」と本日のお勧めワンコインランチ、「角煮丼」をいただく羽目になった。どちらもまあまあといったところ。角煮丼は値段からいったら文句を言えない。
昼飯を終えて、帯広市内の「真鍋庭園」へ。ここは昨夜十勝のガイド(HO)を見ていて寄ることにしたもの。まあガイドブックのコメントと写真は話半分くらいに思ったほうが良いというのが結論。それでもなんとか元を取るべく園内でスケッチをひとつ仕上げた。描いている最中に蚊が寄ってきてなかなかはかどらない。どうやら着ていたTシャツの色が黒だったのが原因らしい。なんとなく期待はずれ感を持ったまま引き上げる。
ところで今回のキャラバンにあたり、衣類は十分チェックしたつもりだったが、寒冷時対策用の衣類を忘れてきたことに気が付いた。あわてて買いに走るも長袖のシャツやらトレーナーはいままで通ってきた町のスーパーでは売ってない。帯広だったらもしやと思い、イーオンで探すもやはり無い。諦めて今夜の宿、道の駅「足寄銀河ホール」を目指すことにした。
帯広をちょっと出た札内のショッピングモールの敷地で「ラッキー衣料館」の看板を発見。駄目もとで探したら、ありました!売れ残り品だけど立派な上下揃いのトレーナー(パンツも前開き!)がバーゲンで出てました。正札の価格は¥2980。喜び勇んでレジに持参。支払いの段階で¥1000です。と言われて二人とも??? よく見たらバーゲンのさらにバーゲンで¥1000と書いてある。これはラッキー。やはり名前に恥じないお店だった。これから帯広を訪問される方、ラッキー衣料館を覚えておいて損はないですよ!
るんるん気分でお店を後にし、今夜の宿?道の駅「足寄銀河ホール」へ向かう。道の駅のちょっと手前に昨年も利用した超レトロな温泉、「足寄温泉」に立ち寄り。もう午後5時過ぎだったので、食事の前に一風呂浴びることにした。
入り口は男、女と別れている。料金が不明だったので、とりあえず私が男の入り口から入って券売機をチェック。ところが中は男女の区別無し。券売機がひとつなので、仕切りが無いのかどうか?理由は不明。ともかくお一人様¥300でした。
湯船は広大。天井も高い。ところどころガムテープみたいなもので雨漏りを防いでいるのが面白い。公衆浴場とあったが中身は立派な温泉。湯の温度はちょっと高めで41〜42度くらいか。駐車場にはキャンピングカーが数台とまっており、キャンパーはよく知っているようだ。さすがに¥300とあってシャンプー、ドライヤーは置いてない。これから利用される方はシャンプー、ボデイソープを持参するのを忘れないように!
ここから道の駅までは3キロほど。あっという間に到着。今夜は早く到着していれば蕎麦を茹でてと思っていたが、風呂からでたら6時を回ってしまい、もう面倒なので出来合いの惣菜で我慢することにした。道の駅の裏手にスーパー「フクハラ足寄店」があり、ここで食材を購入。まあまあ見かけは豪華な夕食であった。
明日は友人と待ち合わせている摩周温泉へ向かう。
7月3日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
足寄→摩周→摩周湖→硫黄山→摩周 |
196 |
Pビラオ |
摩周温泉 |
今朝は4時半起床。ちょっと目が覚めるのが早すぎたが、家ではこんなものなので、そのまま起きてしまった。
道の駅「足寄銀河ホール」が開くのを待ってご当地歌手の松山千春の記念碑をタッチして、彼の名曲「大空と大地の中で」を鑑賞。記念碑の手形部分を触るのは誠子マミーは初めての体験。何度聞いてもこの環境で聞くのは別格の感じ。因みにこの曲は足寄の体験を歌ったものとのこと。続いて松山千春記念コーナーを見学。
道の駅の前でJAが地元野菜の即売をやっていたので、名産の「螺湾(らわん)ぶき」の漬物、珍味などを購入。店のお兄さんから「らわんぶき」が群生している場所を聞いて、さっそく行ってみた。足寄市内からは30キロほどの距離。距離はともかく道路の継ぎ目の処理がうまくなく、通過するたびにドシンドシンと振動が激しい。しばらくしたら腰が痛くなってきた。がたがた道を10kmほど走ってようやく「ラワンブキほ場」に到着。
目指す巨大ラワンブキはパンフレットで見るほどではなかったがそれでも2mくらいはありそう。たまたま視察に来ていた松山千春を見つけて一緒に撮影することができた。その写真がこちら。
というのは真っ赤な嘘で、これは前記の道の駅にあったポスターの前で撮ったもの。
実際の螺湾(らわん)ぶきの写真はこちら。
ちょっと期待はずれなラワンブキ見学を終えて、いちど国道241号に戻り、あらためて「摩周湖」を目指す。途中で「オンネトー」の看板を見つけて立ち寄り。オンネトーの湖越しに見える「雌阿寒岳」は圧倒される美しさ。もうすこし観光客が少なければスケッチをすることができたのに。残念!後に心を残しながら国道に戻りあらためて摩周湖方面へ。
途中坂道でなかなか渋滞して前へ進めない。渋滞の原因を探したら、前のほうにキャンピングカーが居た。なんとかキャンピングカーの後ろについてナンバーを確認したら、案の定徳島ナンバー。やはり今回待ち合わせていた徳島のY氏の車だった。ところがこちらがお相手であることに気が付いてくれない。しばらくしてようやく道路脇の駐車場に止めてくれて、ここでご対面のご挨拶。1年ぶりの再会だった。
そのまま揃って今夜の宿「ペンションビラオ」に向かい、Y氏の車を置いて、私の車だけで一緒に摩周湖を見物にでかけた。幸い、お天気は最高で、良く晴れていたため、霧の摩周湖でなくて晴天の摩周湖を見ることができた。日曜日とあって駐車場にスペースがあるかどうか心配したが、案に相違してガラガラ。やはり自粛の影響が出ているのかも。
一度宿へ友人夫妻を送り届けてから、私達だけで「硫黄山」見物へ。ここでスケッチを試みるも、なかなか噴煙の様子がうまく描けず私は挫折。誠子マミーはかなりうまく仕上げた。浮かない気分で宿に戻る。
宿には源泉掛け流しの温泉があるので、さっそく入ってみた。ところが内湯は源泉の湯温が高すぎて、あまりの熱さで湯船に入れず。おそらく45,6度はあったかもしれない。湯船からあふれ出た湯が流し場に流れているのだが、ここに足を置けないくらい熱い。たまりかねて宿の主人に水を入れてくれるよう依頼。その間、露天風呂で待機。こちらはちょっとぬるめ、といっても40度くらい。湯の成分がアルカリ系なのか肌がぬるぬるする。写真は「ペンション ビラオ」
明日の天気予報は雨とのこと。しかもあてにしていた厚岸のレストランは月曜日は休業とのことで、どこに向かったものか?
7月4日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
摩周→清里(さくらの滝)→網走 |
102 |
網走オホーツクテントランド |
シャワー |
予報とおり、お天気は雨。
久しぶりに畳の上で寝られたせいか4時半に起きてしまった。ペンションの朝食が始まるのが7時半。まだまだ時間がある。そこで朝風呂としゃれてみた。昨日は熱すぎて入れなかった内湯が今朝はちょうど良い温度になっていた。当然ながら相客は無し。ゆっくりと朝湯を楽しんだ。
部屋でゴソゴソすると誠子マミーが目を覚ましそうなので、ロビーで雑誌を見ながら過ごす。そのうち誠子マミーも起きてきてやはり朝風呂へ。からんの栓を間違えてシャワーを頭から浴びてしまったようで、こころならずも朝シャンをしてしまった由。朝からご苦労様!
7時半になって食堂へ。バイキングだが和洋折衷なメニュー。きんぴらごぼうとトーストなんていう組み合わせはあんまり無いだろうな。いつも朝食は軽めなので、今回も簡単に。デザートも食べず。
Y氏ご夫妻と今後の進路につき相談。雨降りで両家とも足取りが重く、結局宿を出たのは10時。宿のすぐそばにある道の駅[摩周温泉]の向かいにある湧水で飲料水を補給。ちなみに道の駅「摩周温泉」はリニューアル工事中で、今度は日帰り温泉付きで大型駐車場が完備されるよう。
とりあえず宿で聞いたサクラマス(ヤマベが海に渡って戻ってくる)の遡上が見られる「さくらの滝」へ向かうことにした。宿から約30キロ強。10時半に現地到着。滝に向かうと、すでに先客のカメラマンが数名撮影中。これは期待できるかもと思うまもなく、サクラマスがどんどん滝(高さは3.7m)をめがけてジャンプする。一尾がジャンプすると数尾次々にジャンプする。写真を撮ろうとしても早すぎて撮れない。あきらめて動画で撮影。この時期に遡上が見られるとは思わなかったので、これは本当にラッキーだった。(そう思っていたが、サクラマスの遡上が見られるのは6月上旬から8月上旬で、毎年3000匹が戻ってくるとのこと。)下の写真は動画から静止画を切り出したものなので、画質は良くありません。雰囲気だけ汲み取っていただければ幸いです。
ここをクリックすると動画がご覧になれます。
雨の降る中傘をさして30分ほど現場に居たが、Y氏夫妻がなかなかやってこない。道に迷っているのかもと思い、来た道を戻ってみたが、今度はこちらが道に迷ってしまい、結局遭遇できず。お先に失礼してしまう羽目になってしまった。
もうここからは網走が近い(40キロ)ので、今日は網走のキャンプ場「オホーツクテントランド」で泊まることにした。HPでチェックしたら65歳以上は施設費(入場料)はタダ!料金¥1200で電気水道付きサイトが借りられるとのこと。恐る恐るチェックインして確認したら間違い無い。これはラッキー。
実はキャンプ場に向かう途中、買い物をしたスーパーで鉄杭に車の全部をぶつけてしまい、バンパーと車体を損傷してしまったので、かなりブルーな気持ちだったが、すこし緩和された。
サイトについてから早速応急修理。スーパーの隣のダイソーで必要なパーツは買い求めてあった。みっともない姿だけを回避しただけで、本格修理は帰宅してからとなる。仕上がりはまあまあか。とりあえず旅を続けるには不都合は無いのでこれで我慢。ま、この程度の事故でよかったと思わなくては!
このキャンプ場は網走の町外れの小高い丘の上にあり、見晴らしは抜群。名前の通りオホーツク海、斜里岳が一望できる。
7月5日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
網走市内散策 |
52 |
網走オホーツクテントランド |
シャワー |
二人とも5時に起床。
お天気は最高。快晴。キャンプ場から斜里岳、海別山、羅臼岳など知床連山も見える。
あまり素晴らしいので、高台でスケッチをした。夏の雲がもくもくとしている様子がなかなか表現できない。遠い山裾が白くかすんでいる様子を表現するのに苦労しつつ何とか1枚づつ仕上げる。
今日は疲れ休みを兼ねてもう一日このキャンプ場「オホーツクテンドランド」で過ごすことにし、釧路は明日に延期。疲れ休みといっても車の中で昼寝ばかりしているわけにも行かず、キャンプ場の隣にある「北方民族博物館」に行ってみた。キャンプ場の入場券を提示すると¥50の割引になる。ここには世界各国の北方民族に関する資料が集められている。てっきりアイヌが中心だと思っていたが、世界の北方民族が対象となっていた。資料そのものは豊富に集められているが、映像関係の資料(19世紀の記録映画)が珍しい。残念ながら日本の資料が少ない。1時間ほど滞在して博物館を後にした。
キャンプ場の受付で網走郊外の「小清水原生花園」で花が盛りと聞いて、行ってみた。網走から9キロほど。国道244号沿いで、左がオホーツク海、右が濤沸湖となる。原生花園は海岸と釧網線の間になり、原生花園駅の踏切を越えたところが入り口。教えてもらったとおり、オレンジ色のエゾスカシユリ、黄色いエゾゼンテイカ、ハマナス、ハマエンドウなどが群生している。お天気が良かったので、平日にもかかわらず見物人が多い。空の青さ、海の群青色、遠くに見える斜里岳、知床連山との対比が素晴らしい。濤沸湖にも道路から遠く離れた中州にエゾスカシユリの群生が見える。こちらは緑の中にあるので、これまた色の対比が素晴らしい。
前後するが、原生花園に到着してすぐに売店で簡単にランチ。といってもじゃがバター、いももち、ホタテの串焼きなどで、おやつ程度(普通の人なら)。
今日は骨休みなので、これで行事は終了。後はキャンプ場に戻るだけ。夕飯の支度が面倒なので、またまたスーパーに立ち寄り、惣菜等を中心に買い求めた。メインはカツオののっけ盛り。たたきと野菜にポン酢をかけて一緒に食べる。生はあんまり得意ではないが、栄養が偏らないように数切れだけいただく。
今日は風呂に出かける気力なく、キャンプ場内のシャワーで済ませることにした。コイン式だろうと思って小銭入れを持参して出かけたが、なんと無料! さすがにボデイソープなどは持参する必要があるが、そこまで無理はいえない。
キャンプサイトの設備、トイレシャワーの設備、ゴミの収集、それに眺望など、ここは文句のないキャンプ場のひとつ。いままで行った中では一番のランクといえる。これで温泉施設がそばにあれば最高と言えるのだが。65歳以上で入場料が無料だったことだけが理由ではないのです。
さあ、明日は予報では晴れ。釧路方面もお天気がよさそうなので、期待が持てる。
7月6日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
網走→清里→釧路湿原→厚岸 |
310 |
厚岸グルメパーク |
霧多布「ゆうゆ」 |
今日も二人とも超早起きで、3時半に起床。理由はオホーツク海から登る朝日を見るため。今日は晴れていたので、日の出の一部始終を見ることができた。なんとなく嬉しい。
チェックアウトは8時だが、7時には出発。今日は、まず一昨日見たサクラマスの遡上をもういちど見てから釧路を経由して厚岸に向かう。
「さくらの滝」には8時に到着。今朝は先客無し。熊の出没注意が気になるので、バッグから熊除けの鈴を出して腰につける。支度をしているうちにもう一組山口ナンバーの車が到着。車のフォーンを何度か鳴らして熊に警戒させてから、揃って出発。
雨の影響か水量がだいぶ増えている。サクラマスも遡上しにくそう。昨日に比べてめっきり数が減った。しばらく待っていたが、先日の半分以下のジャンプしか見られなかった。でもたまたま滝の様子を撮影しようとした誠子マミーがシャッターを押した瞬間ジャンプしたサクラマスが画面に入ってきてくれ、貴重なショットが撮れた。誠子マミー大喜び。これで二人とも満足してさくらの滝を引き上げる。
ここから釧路まであと2時間くらい。「釧路湿原」は何度か訪れているので、今回は今まで行ってない穴場の展望台に言ってみることにした。最初に「サルボ展望台」に向かう予定だったが、通り過ぎてしまったようで、結局「コッタロ展望台」へ。ところが道がほとんどダート道。ただの砂利道でなくブルドーザーのわだちが刻まれていて、とにかく振動が凄い。約7キロほど走ってようやく目的地に到着。
ガイドブックにはここから200段の階段を上がったところに展望台があるとのこと。トイレの裏の階段を見ると確かにだいぶ長い。かなりの勾配の階段を頑張って登る。
途中からは山道になるが、なんとか展望台へ。いままでとは違ったアングルで湿原が一望できた。何時見ても思うが空が大きい。見渡す限りの湿原はなんとも広大。夏の雲の様子に圧倒されながら帰途に付く。
さてそろそろ昼飯時。昼は軽めにして夜をメインに考えることにし、ランチはかねて調べておいた釧路市内の「なごやか寿司春采店」へ。評判とおりしゃりは小さくネタが大きい。二人ともかなり食べて概算でも¥3000は行くだろうと暗算してから会計に向かうも、何と!二人合わせて料金¥2001!しかも椀のサービスもあり、最後にお持ち帰りのコーヒーがサービスだった!どう計算しても合わない。どうやら平日サービスで割引があったようだが、最後までわからず。ま、安いに越したことは無いのでありがたくご馳走になった。
ランチを食べても12時をすこし過ぎたくらいで、まだ日が高い。快晴で気温も高い。夏の日差しがじりじり照りつけるが、湿度が低いせいかあまり暑さを感じない。とはいえ、この2日間温泉抜きできているので、そろそろ風呂に入りたくなった。まず厚岸の道の駅「厚岸グルメパーク」へ向かい、調べてみたが近くに温泉は無い。ちかいところで「霧多布」の温泉「ゆうゆ」があるがそれでも40キロ。もっとも売店のお姉さん曰く40分程度ですよ!とのこと。40キロ40分ということは時速?キロと思うも、ここしか風呂が無いので致し方なし。明日の下見(スケッチの場所探し)を兼ねて霧多布まで行ってみた。
途中「あやめが原」に立ち寄り。去年は盛りを過ぎていて見損なっているので、恐る恐るインフォーメーションセンターへ立ち寄り確認。「ようやく咲きましたよ!」の一言にほっ!
入り口から牧場を抜けて岬の突端まで一面紫色のあやめの群生が見えた。ここは馬とあやめが共生している? あやめの中で馬が何頭も草を食んでいる様子は他の花畑では見られない珍しいもの。遠くに見える断崖と海の青さ、白波のコントラストも良い。やはり天気が良いと景色も違って見える。明日のスケッチの場所はここにすることにして、まず温泉へ。
霧多布温泉「ゆうゆ」は岬の上の絶好のロケーションにあり、太平洋と「琵琶瀬湿原」が一望できる。露天風呂からは湿原がよく見えた。湯の温度は高めで42度に設定してあるようだ。ちょっと高すぎるので、すこし温度が低めの露天風呂にした。料金は65歳以上の割引は無く¥500。さっぱりしてすっかり気持ちもあらたになったような気がする。
帰りも同じルートで厚岸へ。
道の駅「厚岸グルメパーク」にはレストランが2つある。ひとつは普通に和洋、ただし牡蠣が名物として特別メニューあり。もうひとつは炙り焼き専門店。入り口で好きな食材を選んで、焼き場にもっていって自分で焼くスタイル。事前に誠子マミーから要望があったので、迷わず「炙り屋」へ。
入り口でトレーを受け取り、誠子マミーは牡蠣、ホタテ、ウニ、秋刀魚などを選ぶ。私はカルビ、ソーセージ、焼きおにぎり等魚以外のメニューを。ここは魚類だけでなくその他の食材も豊富に用意してあるので、私たちのような組み合わせもOK。
誠子マミーは大変満足。私は普通に満足。久しぶりに熱いものを熱いうちにたべることができた。これで本日の行事はすべて終了。週間予報では明日はお天気だが、その後は崩れるとのこと。明日が最後のスケッチの機会になりそう。
7月7日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
厚岸→霧多布→別海 |
85 |
別海ふれあいキャンプ場 |
郊楽苑 |
今朝は6時起床。誠子マミーは4時だったらしい。
昨日はだいぶ疲れが溜まっていたようで、私は食後ちょっと休むつもりでベッドに入ったらそのまま寝てしまったらしく、起きたのは何と午前1時。6日のブログを描くのを忘れていたのを思い出し、ねぼけ眼であわてて作成。すでに午前0時を回っているため、7日分として掲載されてしまい、悔しいが一日穴があいてしまった。
厚岸の道の駅は高台にあって見晴らしが抜群。朝から太陽燦々としてじりじりするような陽射し。でもきわめて爽やか。直射日光の下では厳しい暑さを感じるものの、ちょっと木陰にはいればひんやり涼しい。さすが北海道の中でもここは気温が低いことがよく分かる。
予報ではこの地区(中標津)では今日が最後の晴天で、明日からは曇りと雨が続くらしい。お天気が良い間にスケッチを終えてしまおうと、8時に出発。昨日下見をした「あやめヶ原」へ向かう。ところが、昨日見えていた岬と立岩の景色は残念ながらすっぽり霧の中。見えているのは岬の半島の上半分だけ。海の群青色、空の青さ、雲の色と岬のグリーンとの対比を考えていたのに。岬を諦め、「ヒオウギアヤメ」が沢山咲いているので、これをメインに描くことにした。誠子マミーは放牧されている馬を題材に選ぶ。
それぞれ場所を変えてスタート。アヤメの紫色を決めるのに時間がかかり、出来上がったら1時間ほど経っていた。誠子マミーは馬の出来があまりよくなかったとして、すぐに二作目にかかっている。題材は霧の中の岬。見ていたらなかなか構図が良いので「まね」して描くことにした。霧と雲は水彩だと表現がとても難しので、練習のつもりで開始。今度は30分ほどで仕上げ。よせばよいのに欲張って馬とかアヤメを盛り込んだので、あんまり芳しい出来ではなくなってしまった。うーん残念。今日は疲れがでているせいかどうも緊張が足りないようだ。
昼時になったので、切り上げ。昨日下見した琵琶瀬のエゾカンゾウの群生地に向かうことにした。ところが走っている間に霧がどんどん深くなってきた。この様子では多分エゾカンゾウの群生地も霧の中で見晴らしは良くないだろうと半分あきらめの心境。写真は霧の中のエゾカンゾウ
途中の琵琶瀬の展望台にレストランがあったことを思い出し立ち寄り。やはり展望台も霧の中。店ではそれぞれ牡蠣丼とホタテ丼を注文しシェアすることにした。いずれも素材を一度フライにしてから卵でとじてある。まあカツ丼をアレンジしたようなもの。味は予想通りで、まずまずの味。
元気をつけてからエゾカンゾウを見に行くことにしたが、案の定濃霧の中。すこし霧が晴れてきたら黄色いエゾカンゾウの中にヒオウギアヤメがちょっぴり咲いているのが見えた。背景になるべき山が霧の中で、やはり絵にならない。(技術が伴わない?) あきらめて湿原の木道の散策に切り替え。計画では次に霧多布岬にある「アゼチの岬」に向かう予定だったが、濃霧のため急遽取りやめ。
次の方針も決めてなかったので、今夜の目的地、別海の「ふれあいキャンプ場」へ直行することにした。琵琶瀬からの距離は42km、1時間の行程。午後1時半に別海町に到着。とりあえず食材、薬などを買うために、町のCO−OPへ。買い物を終えてからコインランドリーへ。衣類の洗濯と同時にスニーカーも洗濯。
準備が整ったところで、キャンプ場へ。すでに先客のキャンピングカーが2台。受付で聞いたが今年は去年にくらべてずいぶん客が減ったそうだ。電源付き、入場料込みで1日¥1000也。今回は連泊することにしてあるので、¥2000を支払う。網走のキャンプ場「テントランド」は閑散時期でもあり、またシニア割引などがあって¥1200と格安だったが、ここは何の条件もなく普通に安い。先客の方々も木にロープを張って洗濯物を干してある様子から、長期滞在とお見受けした。
電源をつなぎ車体の傾斜を修正し、準備が整ったところで、裏手にある温泉宿「郊楽苑」へ。こちらはシニア割引など何もなく、¥600也。さすがに旅館だけあって設備は綺麗。風呂は源泉掛流しの湯船だけ40度弱であとの3つ(内湯2、露天1)は42度前後でちょっと熱め。モール温泉でお湯は黒味がかっていて、すこしぬるっとする。3日振りの温泉だったが、やっぱり温泉は良い。
この地方の長期予報では曇りか雨とのこと。あまり動き回らず避暑に来たつもりでのんびり過ごすことにしよう。
7月8日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
別海→野付→別海 |
125 |
別海ふれあいキャンプ場 |
郊楽苑 |
キャンプ場は朝から霧と小雨がまじって肌寒い。予報では曇りだったが、そのうち小雨が雨になってきて回復の兆しが無い。
昨日ガイドブックで見た「北海島えび」が別海町の尾岱沼(おだいとう))の特産であることを知り、さっそく調査を兼ねて「野付半島」へ。野付半島の先端部分に名所「トドワラ」があるので、まずここへ向かう。
8時40分にキャンプ場を出発。「野付半島ネイチャーセンター」には9時30分に到着。雨はまだ降りやまず。傘をさして「トドワラ」見物に出かけた。途中原生花園のような花畑に咲いているエゾカンゾウ、ハマナス、センダイハギなどを見ながら歩くこと30分でようやくトドワラの入り口に到着。ところが楽しみにしていた木道はすぐに終わってしまい、トドワラを間近で見ることができない。「折角歩いてきたのに!」とぶつぶつ言いながらまた30分かけて戻る。
期待はずれと歩き疲れで少々ばててしまった。時間を見たらもう11時を回っている。出発前にネイチャーセンター内にある「レストラントドワラ」で北海島えびが食べられることをチェック済みだったので、さっそくチェックイン。北海島えびは踊り食いと茹でたのと2種類あるが、キャンプ場の支配人のアドバイスにしたがい、茹でたほうを注文。真っ赤に茹で上がった見事な海老が7匹まな板に乗って出てきた。写真参照
大きさは寿司に載せるくらいの大きさ。味は濃厚で甘みあり。いままで食べたどの海老とも味が異なる。私が2匹、残りは誠子マミーのおなかの中に。私としては追加で頼んだ鮭チャーハンの方が旨かったが?
食べ終わっても木道が途中で途切れていたことにどうも納得がいかず、ネイチャーセンターのガイドにクレームを付けた。ところが話を聞いてみたら、我々が行った木道はもともと先が無く、トドワラまで行くのは別の道であるとのこと。要するに我々が道を間違えていたことを指摘された。すみません!
天気が回復してきて霧も晴れてきた。もう一度30分かけて歩くのもかったるいので、今度は馬車に乗ることにした。片道500円也。馬車に乗っても結構時間がかかる。馬も20名以上の人間を乗せてふうふう歩いている感じ。ゴール地点で馬の腹が大きく波打っているのを見て、なにかすまないことをしたという感じ。
お馬さんに同情しつつ、正しい木道を探していってみた。先ほどよりトドワラが間近で見られる距離まではいけたが、その先の木道は倒壊しそうなため通行禁止になっている。ちょっと見たら板がかなり傾斜している部分があちこちあるが、木そのものの劣化は無さそう。たまたま連れになった女性二人と一緒に禁止部分を歩いてみた。去年来たときに比べて確実に立っている木の数が少なくなってきている。いずれはすべて倒れて土に返るのだろう。この様子だと木道を修理することはもう無いかもしれない。
帰りの馬車は無いので、またまたネイチャーセンターまで歩く。今日のウオーキングで運動不足はある程度解消されるだろう。
引き上げる頃になってまた雨脚が激しくなってきた。この分では観光するには無理だろうと思い、キャンプ場に戻ることにした。このところ1日1ヶ所見物するだけで目一杯の感じ。
7月9日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
別海→根室(春国岱、花咲岬)→別海 |
165 |
別海ふれあいキャンプ場 |
郊楽苑 |
今朝は比較的おそく5時に起床。気がかりなお天気は霧が深くてよく分からないが、気のせいか少し薄日が差しているようにも見える。しばらくしたら朝陽がまぶしいくらいになり、予報は完全にはずれ!でも良いほうにずれてくれたのでラッキー。
昨夜は温泉を省略したので、昨日行った「郊楽苑」の早朝割引(朝6時から)を利用して朝風呂としゃれてみた。6時丁度に入場したので、相客は無し。広い風呂場を一人占め。快適であった。因みに料金は¥600のところ割引で¥500。
朝食を終えてすぐに2日間お世話になったキャンプ場を撤収し、根室方に向かう。とりあえず息子夫婦に命の薬を送ってくれたお礼に別海町名産の乳製品を宅急便で送ることにした。別海町は牛乳の生産量日本一だそうで、とにかく牧場が多い。牛の数2万頭は町民の7倍だそうだ。ということで町営の立派な工場向かい、ここで手続き。
無事に手続きを終えて、今日の目的地その1の「風連湖」「道の駅スワン44」へ向かう。まず、道の駅の展望台に行ってスケッチのポイントを調査。次に昨年ここを訪れたときに食べ損なった花咲カニがメニューにあるかどうかの確認。レストランのメニューに「花咲カニの鉄砲汁」を見つけてほっ!まだ10時前なので、ランチは絵を描いてからにすることにした。目的地その2は「春国岱」だが、ここから車で5分程度の距離。こちらも見てからポイントを決めることにした。春国岱は広大な湿原の木道をえんえんとあるく。約15分ほど歩いてみたが、木道なので、日陰が無い。すでに太陽はギラギラという感じで紫外線がぴりぴりする。とても長居できる環境ではないので、道の駅まで戻ることにした。
戻ったら11時を回っていたので、そのままランチタイム。
私は念願かなって花咲カニの鉄砲汁とフライがセットになったものを、誠子マミーはやはりここの名産である秋刀魚のづけ丼を注文。写真ご参照ください。
カニの身をほじくるフォークが付いているので、期待が膨らむ。花咲カニはタラバカニに似ているので、身もおおぶりかと思っていたが、入っていたのは小型なカニだったようで、足には身がほとんど付いていない。どうやら汁というくらいでカニの風味を楽しむものらしい。(本当はよく分からない?) フライも同じく身はあるものの、小さいので食べたー!という感じまでには至らず。ちょっぴり期待はずれ。食後に売店で見たら大きさがかなり種類があるようで、大型のカニもある。値段次第ではあるが専門店に行けばたっぷり食べられるかも?次回に期待しよう。
誠子マミーの秋刀魚のづけ丼は、房総の「なめろう(アジが多い)」のように味噌味がついている。最初どんぶりを見たら中央に秋刀魚が丸めて置いてあるだけと思ったら、これがご飯の中までギッシリ詰まっている。飯の量もかなりあったが、何と完食!新鮮な秋刀魚は大変美味しかったそうです。
さて食事を終えていよいよ絵を描こうと互いにポジションをキープ。風連湖を題材に選らんだが、水の様子が刻々と変化し、また流れもあるようで、ちょっと前まで湖面に写っていた木々の陰は無くなってしまうし、漣がたって湖面の様子が変化するので、結構描きにくい。やぶ蚊の来襲を避けつつ何とか1時間ほど没頭。できは誠子マミーは自画自賛。わたしは?実はやぶ蚊でなくてアブだったようで、腕が腫れ上がって大変だった。
まだ陽が高かったので、パンフにあった「根室十景」のひとつ、「落石岬」に向かう。ところが標識通りに進んでも立ち入り禁止の立て札や通行止めの印ばかりで目的地に到達できず。あきらめて同じく十景のひとつ花咲岬の「車石」に向かう。こちらは観光バスまでやってくるところなので、駐車場も整備されていた。車石そのものよりも、岩場に打ち付ける豪快な波や、岬のほうが印象に残った。今日は先ほどすでに1枚描いているので、意欲はあっても気持ちがついてゆかず、ここでのスケッチは断念。広い空と海と岬を頭に焼きつけて花咲岬を後にした。
午前中の炎天下の木道歩きで体力を消耗したようで、今日はこれで終了し、キャンプ場に戻ることにした。
受付で「今朝さよならのご挨拶したばかりなのに!」と言われてしまったが、またあらためてお世話になることにした。居続けのキャンカー仲間にもあらためて帰朝のご挨拶。
夕方雨がぽつぽつしてきたが、さあ明日はどうなるか?
7月10日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
別海→川湯→清里 |
98 |
パパスランドさっつる |
パパスランド |
お天気はまたしても霧、小雨。
明後日12日に誠子マミーが一足先に帰京するので、女満別空港付近に移動しておく必要がある。
そのため目的地として女満別に近く、まだ行ったことのない道の駅「パパスランドさっつる」に行ってみることにした。
朝8時55分にキャンプ場を出発。途中昨日宅急便をお願いした牛乳工場に立ち寄り、アイスクリームを購入。これは誠子マミーの強い要請によるもの。
その後は虹別、摩周、川湯温泉経由で、一路「パパスランドさっつる」へ。別海は牛の町であることは昨日も触れたが、ここ特有の交通標識があちこちで見られる。それがこれ。
道路の左右に広がる牧場の牛を見ながら別海を後にし、途中川湯温泉付近で、アイスクリームを食べるため小休止しただけで、「パパスランドさっつる(札弦)」には10時半に到着。
この道の駅を選んだ理由は単純で、温泉が付属していること。むしろ温泉施設が道の駅に昇格したと考えたほうがいいかもしれない。それから無料のパークゴルフ場が隣接していること。更にクラブ、ボール、スコアカードなど用具使用料もタダという結構な場所だから。
行ってみて気が付いたが場内には水の公園があり、ベンチテーブルまで設置してある。お天気が良ければここでランチなど良いかもしれない。私にとって嬉しかったのは場内に手作りスコーンの販売所があったこと。もちろんすぐに購入しました。
お天気は曇りだが明るくなってきたので、誠子マミーを誘ってパークゴルフ場へ。私たちは道具は持参してきているので、カードだけ頂戴してさっそくゴルフ場へ。これが写真でご覧いただけるように、とても無料とは思えないほど手入れが行き届いた立派なもの。先客は一組のご夫婦だけ。この人たちもキャンピングカーで長期旅行している様子だった。
ハーフを回ったところで、昼になったので、いったん車に戻りランチ。昨日風連湖で買い求めた「特製花咲カニラーメン」を食べてみた。といってもこれは誠子マミーだけ。普通のインスタントラーメンとは異なり、具材とスープ(液体)が別になっている。と書くとそんなのは他にもあるといわれそうだが、ちょっと違う。具材の中には花咲カニの足が甲羅ごと入っている。またスープもカニ風味のとろみのあるものがレトルト食品のようにかなり多めに入っている。お湯で戻すとカニの甲羅の中にはちゃんと身が入っている!これにはびっくり。しかもちゃんと美味しく食べられたとのこと。値段が1個¥380と高めだったが、ちゃんと内容が伴っているということ。
ランチを終えて、再度ゴルフ場へ。残りの9ホールを回った。後半は随所にバンカーがあるかなり手ごわいコース。二人とも最初は勝手がつかめず苦労したが、結果はまあまあ。スコアカードをごらんください。
車に戻ってしばらく休憩してから、期待の「パパスランド温泉」へ。お値段は¥380也。風呂は内風呂が3ケ所。普通の温泉と気泡泉。気泡泉が39度くらい。普通の温泉は40〜41度か。いずれも私にはありがたい温度。ゆっくり堪能した。
夕方になってキャンピングカーが続々と到着。いずれも風呂が目当てのようだ。
ところで話がまったく変わるが、私がブログを書き始めた頃から、誠子マミーは絵日記を書き出した。ただの絵日記ではなくて、行く先々でゲットしたガイド、パンフなどを切り抜いて貼り付け、さらに手書きの絵を添えるといった凝ったもの。見本をご紹介します。最初が霧多布のあやめが原、次がモーターパラグライダーの絵の部分です。私がブログを書いている間に彼女も一生懸命やってます。だから退屈しない。お互いに見ている部分が異なるのが面白い。
7月11日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
清里→網走→女満別 |
91 |
メルヘンの丘めまんべつ |
美肌の湯 |
今朝熟睡したとみえて、朝4時に目が覚めた。誠子マミーはまだ爆睡中につき新鮮な空気を吸いに車外に出た。朝もやの中の斜里岳がなかなかいい感じに見える。
そのうち太陽が登る瞬間がやってきた。やっぱり日の出は良い。
今日は清里町から女満別町へ移動する。
予報とはまったく異なり良く晴れている! あんまりお天気が良いので、昨日のパークゴルフ場に再挑戦。誠子マミーがすっかり楽しみを覚えたらしく、朝からやる気十分。スコアのほうは色気が出てきただけ、ちょっと不本意だったようだが、楽しんでくれたので良かった。
道の駅「パパスランドさっつる」を出発しようとした所、5年ぶりに顔見知りのキャンカーご夫妻と出会い、しばし懇談。彼らは9月一杯北海道に滞留する予定とのこと。
道の駅「メルヘンの丘めまんべつ」には1時間ほどで到着。誠子マミーが居る間にやってもらえば後が楽ちんなので今日はお洗濯の日にした。女満別にはコインランドリーが無いので、網走まで足を延ばすことにした。コインランドリー「チャプリン」で午前中かけて溜まった衣類タオルなどを洗濯。乾燥機でも完全には乾かないものがいくつかあり、車内は物干し場の様相を呈する。
網走から戻る途中丘の上からの景色がまさに北海道という感じ。
昼食の時間になったので、急いで女満別に戻る。ここのレストラン?で名物さくら豚丼とチーズカレーをいただく。ま、コメントするほどのものでは無いが、そこそこ旨かった。
昼過ぎになると太陽がギラギラ、紫外線が強いことを実感。首が焼けて痛い。しばらく車内で休憩してから、誠子マミーの北海道最後の温泉へ。場所は2kmくらい離れた「美肌の湯」。湯の温度は41〜42度くらい。まあ何とか入っていれられる位。料金は¥390だが、石鹸、シャンプーが無かった。結構地元のお父さん達でにぎわっている。
夕食はランチがカロリーオーバーだったので、テイクアウトのサンドイッチにした。誠子マミーとの最後の晩餐としてはちと寂しかったが。
さあ、これで二人旅は終了。明日からはソロの旅が始まります。
7月12日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
女満別→ワッカ原生花園→美幌峠→摩周温泉 |
170 |
摩周温泉 |
ビラオ |
今日は誠子マミー帰京の日とあって二人とも妙に早起き。やっぱり緊張しているのかしら?
10時25分発のフライトだというのにちょっと早すぎ。簡単に朝食を食べてから、とりあえず空港へ向かう。出発までの時間、今まで作ってきたブログを思い出しながら鑑賞。今回はパラグライダー以外にはあまりやらなかったつもりだったが、結構いろいろやってきたこと確認。
チェックインの時間が迫ってきたので、誠子マミーは待合室へ。私はお見送りのため、3階の展望デッキへ。
しばらくしたらJALが東京から到着。ヒマだったのでこの便にはどのくらい乗っているのか数えてみた。168名まで数え終わって、まあこんなものかと思ったが、しばらく間を置いて5〜6名の一段が連絡通路ではなくて、タラップで直接地上へ降りてきたのを発見。Yシャツ姿の人とバッグを持ったカジュアルな服装の人が交互に並んでいる。何で連絡通路を使わないんだろうと見るともなく見ていたら、何と荷物を持ったカジュアルな服装の人の腰には縄が!そこで気が付いた。女満別は網走空港!彼らは網走刑務所へ護送されている人たちと警護管だった。待合室で一般乗客と一緒にならないように、こんな配慮をしているらしい。でも飛行機の中では?
エライ物を見てしまったが、これも経験。
しばらくして今度は乗り込む人たちが連絡通路を歩いてきた。展望デッキもいつの間にか結構人が集まってきた。誠子マミーはちょっと手を振っただけですぐに機内へ。他の人たちは何時までも見送りの人たちに手を振っていた。
準備が終わって離陸。あっという間に飛び上がってしまい余韻が無い。やっぱり別れは船がいい。
さーて、いよいよ一人旅の始まり。とりあえずどこへ行こうかと考え、まずは食料の調達と思い、道の駅のちかくにあるパン屋さんへ。昨日は休日だったので、楽しみにしていたのだが、店に入ってびっくり。何となんとパン屋さんはブテイックに変身!ありやりゃ!と思うもいたし方無し。結局パンを調達できぬまま、北上して「ワッカ原生花園」へ行くことにした。ネイチャーセンターに行けば昼飯があるだろうと思ったが、ここにはコーヒーとアイスしかない!結局冷蔵庫の中にあった残りもののアンパンと魚肉ソーセージという粗末なランチになってしまった。
花のほうは盛りを過ぎてしまってあまり咲いていない。早々に引き上げ。今回はトドワラと小清水原生花園で沢山見ており、花は若干食傷気味なので丁度良かったかも。
やはり予報と異なり今日も朝のうちは曇り後小雨だったが、昼過ぎには晴れ。この分なら「美幌峠」からの絶景が見られるかもと思い、さっそく南下して屈斜路湖方面に向かう。午後2時過ぎに到着。やはり峠は快晴。景色も最高。喜び勇んで?スケッチ開始。そこへ誠子マミーから電話。無事に東京の自宅に到着した由。出発前に暑さ対策をいろいろ講じてきたため、締め切っていた割には意外に暑くなかった由。結構苦労した甲斐があったというもの。
スケッチはいいのだが、後ろに美空ひばりの「美幌峠」の歌碑があり、これが途切れなく歌を繰り返し流しているので、覚えたくもない歌詞がすっかり耳にこびりついてしまった。例によってヤブ蚊なのか虻なのか分からないが執拗に攻撃してくるので、これを追い払いつつ30分。まあ30分が限度でしょう。
道の駅「美幌峠」の食堂は午後4時半で閉店になるそうなので、ここでの夕食は無理。スケッチを仕上げてすぐに摩周へ下る。今夜は道の駅「摩周温泉」でP泊。あてにしていた中華料理「昇龍」は今日はお休みだったので、今夜は自炊。夜になってもまだ気温が高い。
温泉はペンションビラオの日帰り入浴へ。
7月13日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
摩周→美幌→上湧別 |
143 |
上湧別チューリップ温泉 |
チューリップの湯 |
今朝は5時起き。朝方すこし涼しい風が入ってきて目が覚めた。それでも車内の温度は26度!まだまだ昨夜の熱気が残っているようだ。
今朝から本格的に一人旅。一人だとどうしても食事が簡素(粗末)になる。というか手抜きそのもの。昨日買ったサンドイッチとミルクテイー(午後の紅茶)で済ませる。
食事が終わったらさっそく移動開始。出発間際まで北上するか、南下するか悩んだが、食にはあまり期待は持てないけど涼しい北を目指すことにした。
針路を上湧別の道の駅「チューリップ温泉」に取る。「摩周湖温泉」を6時15分に出発し、途中再度美幌峠に立ち寄り、見事な雲海の中の屈斜路湖を見る。ついでに昨日書きかけのスケッチを完成。昨日と今日とではまったく景色が異なり、ふたつの屈斜路湖を楽しむことができた。
こちらは屈斜路湖の反対側
約1時間の休憩の後、あらためて上湧別へ。
美幌から上湧別までの国道の両側が見事なジャガイモ畑が広がっている。先月末北海道に上陸したときはまだ咲いていなかったジャガイモの花が一面に咲いていて絶景。
ひとつひとつ見て行くとなかなかかわいい花だ。
チューリップ温泉の駐車場には午前10時到着。さっそく勝手知ったるスーパーAコープで買い物。まだまだ時間が十分あるので、おもむろに湧別のガイドをチェック。今はもう咲いていないが大チューリップ園の中に「湧別町ふるさと館JRY」があり、その中に「屯田兵」の展示があることが分かった。明治の頃の原野をどう切り開いたのか興味があったので、さっそく行ってみた。入場料¥400。
館内には人影無く、私一人だけの貸切り。展示内容は初めて知ることばかりで、屯田兵の設立からその生活、発展、制度の解消までが細かく説明されており、なかなか面白かった。それにしても文字通りの原野を機械の助けを借りず鍬だけでやったというのは驚嘆に値する。今、美しく波を打っている広大な畑が昔は森林と湿地帯だったとはとても思えない。当時の住居の実物大模型が展示されているが、当然ながら断熱材などは入っておらず、暖房も囲炉裏だけ。これでよく極寒の湧別(マイナス20度)が過ごせたものだと思う。私は今回初めてアブに刺されて苦労しているので、大人も子供もやぶ蚊の大群に襲われて、体中を腫れ上がせながら開墾を続けたという一節が一番印象的だった。
写真は5月のチューリップ園の様子。
さてまだ午後2時。温泉に入るのはまだ早いのでしばらくあたりを散策。適当な題材が見つかったらスケッチでもして過ごそうと思い、道の駅の界隈を歩いてみたが格好の素材が見つからない。ちょっと早いが風呂に入ることにした。「チューリップの湯」は何度も来ているが、今日はほとんど客が居ない。私を含めて3名。まあ陽も高いし平日だから当然か。
入浴料は¥500。設備はかなり上質。風呂は男女入れ替え制だそうだが、今日の男風呂は露天1、内湯2でひとつはジャグジーになっている。露天の温度が一番高く42.6度。内湯(温泉?)は41.5度。ジャグジー39.6度。私の好きな温度は40度前後だから迷わずジャグジーへ。ところがしばらく入っていたら、塩素の匂いがする。ひょっとしてこれは温泉ではないのかもと思い、隣の湯船に漬かってみたらこちらは塩素の匂いなし。やはりジャグジーは普通の風呂。あわてて温泉へ移る。でも42度近いと長湯はできない。10分ほどで上がる。
今日は朝から小雨模様で気温もあまり高くない。風呂上りに小雨がパラつく中車に戻ったが、頬を当たる風が心地よい。やっぱり温泉最高!
7月14日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
上湧別→紋別→ピンネシリ |
169 |
ピンネシリキャンプ場 |
望岳荘 |
昨夜あまりに早く就寝したので、今朝は4時起き。辺りを見回すとキャンピングカーとワンボックスなど車中泊の車で駐車場は満員状態。お天気は本格的な雨。
上湧別から稚内に向かう国道238号線沿いには見るべきものがあまりないので移動日とすることにして6時15分に出立。
途中紋別で道の駅「オホーツク紋別」でトイレ休憩したついでに「道立オホーツク流氷科学センター」に立ち寄った。道の駅の看板に「クリオネが見られます!」とあったので、つい惹かれて入ってしまった。
お目当てのクリオネは想像していたよりもずっと小さくて、まるで白いゴマ粒が泳いでいるようだった。一匹だけずば抜けて図体が大きいのが居たのでこれを撮影。それでも体長1cmくらいあるかどうか。
次に極寒体験を薦められやってみたが、防寒服を着てー20度の世界を体験するというもの。今日はそうでなくても雨降りで気温が低いので乗り気ではなかったが、お姉さんの強引はサービスに負けて入庫!首の痛みが再発しそうになり、ものの5分ほどで飛び出した。やはりやめておけばよかった。
全天周映像アストロビジョンが売り物のようで、11分ほど鑑賞。映像の中に自分が居るような錯覚を起こすので、冒頭のパラグライダーで海面すれすれから旋回しながら崖の上まで上昇する場面では少々気分が悪くなった。本物よりもずっと生生しい。本物に乗った人間としては、本物のほうがずっと気分が良かったと自信を持って言える。
1時間ほどの滞在で紋別を後にし、あらためて238号を北上。一路道の駅「ピンネシリ」を目指す。途中昼時になったので、いつも立ち寄っている道の駅「マリンーアイランド岡島」で昼食。この店先で毛蟹のカニ汁を格安で提供しているのでこれを目当てにしていたが、あいにくの雨でお店は閉店。
少なからずがっかりして店内に入るとカニ汁¥300(生の毛蟹入り)とのメニューを発見。「カニとじ丼」と「カニ汁」をオーダー。すると親切な係りから「カニとじ丼」には味噌汁が付いているので、これをカニ汁に変更すれば、¥150アップで済むとアドバイスあり。ありがたくアドバイスを頂戴した。
カニ汁は以前のもの(¥500)にくらべさすがに値段が安いだけにカニの量が少ないものの、生の毛蟹はちゃんとカニフォークが役に立つほど身が入っている。味はもちろんグッド。カニとじ丼は贅沢にも毛蟹をほぐしたものを卵でとじてある。一見したところ、卵ばかりが目に付いたが、匙を入れたら中にはカニがギッシリ!ご飯を少なめにしてもらったはずだったが普通盛りの量だった。あんまり旨くて思わず完食してしまった。
カニの感激が収まらないまま、再び238号線に戻り、浜頓別の手前で275号線へ。海岸沿いから内陸に入る。30分ほどで目的地道の駅」ピンネシリ」に到着。実はこの道の駅はもともとキャンプ場だったものが、道の駅へ模様替えしたもの。
シーズンにはまだ早いと見え、お客は私の1台だけ。ちょっと寂しい。ここは電源、流しが各サイトに付属していて、料金は¥2000とリーズナブル。いわゆる入場料(一人当たり)は不要。
サイトについて虻が出ないうちにさっさと電源を接続、清水の補給を済ませる。準備が整った段階で、キャンプ場向かいの「ピンネシリ温泉望岳荘」へ。
料金は」¥380。時間が早いせいかお客は私一人。風呂は内湯だけ。浴槽は水、源泉(掛け流し)、温水と3種あり。温水ならよかろうと思い足を入れたらこれが熱いこと!見間違えたと思ったが間違いない。念のため普通は熱いはずの源泉に入ってみたらこちらは比較的ぬるめ、といっても41度くらい。安心して源泉につかる。
タオルにボデイソープをつけて体を洗おうとしたらどうも感触が妙だ。タオルを広げてみたら何と着替用のランニングシャツだった!あちゃー。やってしまったと思うもすでに水浸し。しかたなくそのままシャツのお洗濯に変更。体の洗濯は明日に延期。
そのうちごーごーと音がして温泉が流れ出し洗い場が洪水状態。何事かと思ったら源泉は湯を入れるタイミングがあるらしく、正にその瞬間だった。ということはひょっとして湯の温度が高くなってしまったのでは?との予感が見事的中。なんとか我慢して3分浸かったがこれが限度。首が痛くならないうちに引き上げ。初めてのところはいろいろ状況をつかむまで時間がかかる。
7月15日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
上湧別→サロベツ原野→豊富→羽幌 |
269 |
ほっとはぼろ |
サンセットプラザ |
今朝は6時半起き。珍しく遅かった。昨夜あんまり早く寝すぎたため、深夜に起きる羽目になり、二度寝したのがいけなかったか。
ピンネシリキャンプ場は結局一人だけ。今朝になって2台入ってきたけれど、いずれもキャンパーサイトでないので、ご挨拶もなし。朝から小雨というか霧雨。雨の中撤収作業に勤しむ。
しばらくしたらすこし雨がやんだようななので、意を決して出発。天気図を見ると雨雲は西から網走方面に流れているようなので、日本海側に出ることにした。目的地は圧倒的な広さを誇るサロベツ原野。
8時5分過ぎに出発。
9時555分に徳富の「宮ノ台展望台」に到着。ただの高台ではなくて、立派な展望塔とトイレと休憩所まである。写真をご覧ください。因みにこの展望台を訪れたのは最後まで私一人だけ。
どんな景色が見られるのか3階建ての展望台まで上がってみた。「湿原センター」で見るサロベツ原野は同じ目線でしか見られないので、広さは分かるが、全体像が今ひとつ。ところが今回は高台の上の展望台からなので、原野の広大さが圧倒的な迫力で迫ってくる。残念ながら利尻富士は雲の中で見えなかったが、そんなことは気にならず、ただただ圧倒された。スケッチをするつもりであったが、果たしてこの広さが描けるかどうか?悩みながら絵の道具をもってくるためいったん車に戻った。
途中から雨があがり、この展望台に戻った頃は陽もさしてくるようになり、絵を描くにはもってこいのお天気。
いざスケッチを開始してみると、観客が居ないので、とにかく集中できる。1時間ほど没頭。なんとか1枚仕上げた。さて誠子マミーの評価はどうだろう?
次に向かったのがサロベツ原生花園「サロベツ湿原センター」。以前あった場所よりもだいぶ手前に移り、新しい建物になっていた。今年の4月にリニューアルオープンしたそうで、かなりのグレードアップ。呼び物の木道も新たに設置したようで、こちらもなかなか上手い設計になっている。
木道めぐりを始める前にまずは腹ごしらえ。昔のセンターにあった「いももち」、「あげいも」、牛乳は健在で、今回もこれらのセット+フランクフルトソーセージ(いずれも地場のもの)をお願いした。やはり私は海鮮よりもこちらのほうが良いな。レストランの建物が綺麗になっていても、値段は以前と同じというのがいい。
木道を歩いてみると、遠くのほうの原野がかなりの広さで黄色に染まっている。遠くで分かりにくかったが、木道の展望台からみたら、エゾカンゾウの大群生だった。こんなに多くのエゾカンゾウを見たのは初めて。写真の黄色い帯のように見えるのがエゾカンゾウです。
花畑に感動しつつも、もう絵を描く気力がなく、記憶にとどめることにし、描くの来年回し。誠子マミーと一緒に描こう。
その後ガイドブックにあった豊富の「大規模草地(牧場)」が気になり行ってみた。これは丘陵群がすべて牧草地になっていて、見渡す限りの丘が全部草地。緑の丘がうねっている様子はこれまた感動物だった。絵を描こうとチャレンジするも、丘がうねっている様子と広さがマッチングできない。やはり空を大きく取らないと広さは出ないなと実感。これまた来年回しにしよう。
もう体力も気力もそろそろ尽きかけたので、帰途につくことにし、南下を開始。
途中からまた雨が降ってきた。
目指すのは羽幌の道の駅「ほっとはぼろ」。ここはP泊した経験あり、温泉(サンセットプラザ)がメインの道の駅なので便利。午後4時40分到着。
温泉のお値段¥550とちょっぴり高め。ホテルが経営しているので仕方がないかもしれない。温度はちょっと高め。雨降りだったが比較的温度が低い露天風呂につかる。霧雨が顔にあたって気持ちがいい。毎日好きなことをして温泉三昧。これで神経痛が治れば言うことなし。
7月16日
経路 |
距離(km) |
P泊地 |
温泉 |
羽幌→留萌→旭川→長沼 |
265 |
マオイの丘公園 |
|
早いもので、北海道に上陸してからすでに20日。
このところお天気はあまり芳しくなく、予報でも来週火曜日までは前線の通過で雨とのこと。そろそろ持参した薬が底を尽きそうなので、台風でフェリーが止まらないうちに本土に戻ることにした。
道の駅「ほっとはぼろ」の駐車場は車中泊の車で一杯。半数が男性の一人旅。半数は熟年カップル。キャンピングカーは少なく、大半はワゴン車で寝泊りしているようだ。去年もかなりの数を見たが、今年は一段と増えているように見える。
朝5時に起きてトイレに行ったときに、すでに男性何人か所在なげにうろうろしている。すでに何泊かしているようだ。キャンカー仲間だと話しかけたり、話かけられたりすることが多いが、そんな気配も無い。キャンプを楽しんでいるという雰囲気が無いのはどうしてだろう?
閑話休題
道の駅「ほっとはぼろ」を6時半に出発。とりあえず南下を続け札幌方面まで行くことにする。あいにく雨がまだ降り続いているので、スケッチ日和とは行かないが、雨の合間を縫ってできたらと思い、留萌の「千望台」に向かった。7時40分に到着。先客は1台。やはり車中泊のワゴンで男性一人。寒かったとみえてエンジンがかかったまま。この展望台からは留萌の町と日本海、うまくいけば利尻島が見えるとの触れ込みだったが、見えたのは留萌の街だけだった。雨が止まないし、景色としてもぱっとしないが、車の窓越しに見える風景を描いてみた。やはり気が乗らない景色はつまらない。描くには描いたがボツ!あらためて写真を見たがやっぱり暗いしインパクトに欠ける。
スケッチを終えて、長沼の道の駅「マオイの丘」を目指す。途中「旭川のイーオン」に立ち寄り、雑誌(オートキャンパー8月号)と食材を購入。ついでにしばらくご無沙汰だった中華料理(角煮あんかけご飯)のランチを堪能。角煮はかなり大きめのものが2枚。大きすぎて切るのが大変だった。もっとも角煮は自分が作ったもののほうがずっと美味しい。食事の間、店内でかかっていたロック系の音楽があんまりうるさいので音量を下げさせた。あいかわらずのクレイマー?
マオイの丘には午後2時20分到着。
道の駅の裏側にある産直市場が開いていたのを見たのは初めて。野菜類が多い。安いけどもって帰れないので見ただけ。
マオイの丘で持参したPCで函館からのフェリーを手配。今回もモバイルPCを持参してとても助かった。インターネットで予約すると10%引きになる。2日前の予約と入金が必要となるが、今からだと早くて18日。幸い188日の早朝便(7時40分函館発)が取れた。
ここから函館までは300キロ弱。高速を使えばすこし早いがかなり遠回りになる。明日は往路と同じく一般道で函館を目指すことにする。高速¥1000割引がなくなった上、社会化実験で無料の区間が廃止され、広い北海道での移動はは厳しくなった。幸い北海道の一般道は走りやすいし、信号も少なく、普通の高速並みに動けるので、私にとってはあんまり影響が無い。
あとは函館からフェリーで青森へ。青森から東北道で自宅まで約700キロの道のり。まだまだ先は長いが事故の無いように頑張ろう!
長らくご覧いただきありがとうございました。キャラバンはひとまずこれで終了です。
暑い東京に戻りたくないな。
終わり
|