直線上に配置  
   北海道ロングツアー記 ソロ編 No3  
2010年7月23日〜28日 
 
 

7月23日 積丹  

今日は「マオイの丘」からニセコへの移動日。お天気は曇り、ときどき小雨。気温は21度。6時15分に道の駅「マオイの丘」を出発、小樽方面に針路を取る。 

久しぶりに高速を使用した。札幌付近走行中、晴れ間が出たので、回復するかなと思いきや、小樽が近くなるとまた濃霧。その中、地元ナンバーの車は100キロでバンバン走ってくる。こちらはそんな勇気は無いので、70キロ前後でそろそろ走る。濃霧の様子は下記をごらんください。

小樽へは2時間で到着。さっそくいつもの駐車場へ向かうと、なんとそこはお祭りのメイン会場になっていた。提灯や幟で満艦飾の賑わい、とても駐車できるはずもなし。あわてて付近を捜すも、キャンカーを受け入れてくれるところが早朝ということもあって見つからず。しばらくうろうろしたが、結局小樽を断念し、余市へ向かうことにした。 

今日は移動日なので、とくに観光を考えておらず、良い景色が見つかったらスケッチでもしてみようかという気軽な日。余市についたらすこし日が差してきたので、積丹へ行ってみることにした。

道の駅「スペースアップル余市」では毛利さんに敬意を表し、記念撮影。
 余市から積丹に向かう途中で霧が立ち上る瞬間を見たので、あわててセイコマートに車をとめてパチリ。
残念ながら「神威岬」は濃霧の中。それでも観光バスはどんどんやってきて、全員霧の中、岬へ向かう。
わたしもだめもとで行ってみたが、無駄足。その証拠がこの写真です。

足場も悪いし、画用紙は濡れてしまうので、スケッチは止めて引き返す。 

車に戻ってランチ。ありあわせの食材で簡単に済ませたが、なにせ一人だと食材の消費期限を守ろうとすると、ついつい食べ過ぎてしまう。スーパーに立ち寄ったときに買いすぎないよう注意せねば。 

今夜の宿は結局、一番近いニセコにすることにして、一路倶知安経由でニセコへ。
途中で「ワイス温泉」¥500の看板を見つけ、飛び込み。お湯はかなり熱め。42度以上はありそう。最初はちょっときつい感じだったが、すぐに慣れた。なかなかいいお湯だった。相客は2人でほぼ貸切状態。シャンプー、ドライヤーもあってなかなか良心的な設定。
すっかり温まって先を目指す。目的地の「ニセコビュープラザ」には15時50分到着。 

移動日とはいえ積丹経由としてため、距離はだいぶ増えて本日の走行距離は267キロ!ちょっと走りすぎたかも?

 

7月24日 洞爺湖から流山へ 

今朝も雨。予報どおりとは言え、このところ北海道らしくないお天気が続いている。おかげで暑くはないので助かるが。昨日、道の駅の観光j案内にニセコビュースポットを3つ教えてもらい、天気がよければ(雨が降らなければ?)、そこでスケッチと思っていたが、やはりだめみたい。 

2時間ほど、車内でいらいらしながら過ごしたが、すこし小ぶりになったのを見て、場所だけチェックすることにした(来年用です)。 ビュースポットNo1、No2、No3の順に回ってみた。やはりどこも羊蹄山が見えないと何ということない畑だけ。No3の東山の花の丘だけは花が咲いていただけ他よりもましだったが。 富良野、美瑛を見た後では特に惹かれるものが無かった。お天気のときにくれば違った印象がもてるのだろうが。
念のため写真をご披露しておきます。 

道の駅に戻って雲と霧が晴れるのをまったが、またまた雨がまた降り出してきた。羊蹄山が無くても絵になるところといえば、去年も描いたニセコ大橋。 結局ここの駐車場で第二弾を描いてみた。去年と比較してどうなのかちょっと気になる。 

この様子だと、雨はあがりそうもないので、ついにあきらめて、函館に向けて南下することにした。どうせなら洞爺湖あたりでお天気待ちをしようと、最初は道の駅がある洞爺湖の北側を目指した。 

幸い、到着したころから、晴れ間が出てきて、なんとかスケッチができそう。さっそく道の駅「洞爺湖」の裏手の水辺に出てスケッチ開始。真正面に中島が見えてなかなか雰囲気がよろしい。見物人も居ないので落ち着いて描くことができた。ただ曇り空の場合、空と湖面の差をどう表現した良いのか、よく分からない。四苦八苦して何とか仕上げたが?

 続いて、ガイドにあった「浮見堂」へ行ってみた。駐車場のすぐ下の水辺ではテントを張ってキャンプしている家族が沢山居た。皆さん水遊びで夢中。これなら邪魔されることはないだろうと、早速、浮見堂が良い角度で見える場所を探してスケッチ開始。かなり上手く描けたかなと思って油断したら、指の絵の具が空のところへべたり。あっという間も無くほぼ全損!また間の悪いことに小雨が降りり出した。あわてて絵の具をこそげ取ろうとしたが、あせればあせるほど深みにはまってしまった。がっくり。

もう一度書き直す気力も無く、そのまま引き上げることにした。 ここから函館まではまだだいぶあるので、一気に向かうことはやめて、道の駅「YOU・遊・森」に向かった。

到着してお風呂を探してみたら、北海道上陸第一夜で入った流山温泉がすぐ近くだったので、そちらを最終目的地とすることにした。

午後5時半流山温泉到着。さすがに今日は距離を稼いだので、少々疲れ気味。すぐにお風呂に入り、小休止。まだ駒ケ岳は見えないが、明日の予報に期待しよう。 

7月25日 大沼公園  

昨夜の予報では今日は晴れ!の予定だったが、起きたら曇り。キャンプ場の正面に見えるはずの駒ケ岳はまったく見えず。また今日も雨かとすくなからずがっくりきたが、朝食を食べているころから少しづつ雲が途切れてきた。

この分だともう少し陽があがれば、山の姿が見えるかもと思い、いつもより遅めの8時半にキャンプ場を出発。30分ほどで「大沼公園」に到着。今日はお祭りとのことで、まだ午前9時だというのに家族連れで人の山ができている。あわてて駐車場に車を止めて、スケッチをする場所を探しに。
このころから急に晴れて、日差しがきつくなってきた。夏はこうでなくては!と思い、森の小径を歩いてみる。一通り回ってみたが、なかなか適当な場所が無い。ベンチがあるところからは、駒ケ岳が見えないし、人も多い。水辺まで降りるとなんとかなりそうだと思い、あんまり考えなしに、道から降りたら、あっというまに滑ってしまった。自分では転がらずになんとか踏みとどまったつもりだが、現実はそう甘くない。ものの見事に一回転してしまった。周りの人の同情的な視線が痛いほど。その場所がここです。

それでも痛いお尻と腕をいたわりつつ、なんとか一枚仕上げた。手前に咲いている睡蓮の花も入れたのが失敗。水彩で群生している花を描くのは難しい。
私が絵を描き終えるの待っていたらしく、隣に座っていた中年の男性がシャッターを押してくれるよう依頼あり。お返しに撮ってもらったのがこれです。
  

その後、場所を変えるべく駐車場方向へ戻ったら、またしても中国人(多分台湾)の団体さんが多数。
つながる自転車に大挙して乗って嬉しそうに走り回っていた。子供じゃないですよ。
昼近くなりすっかり暑くなってきたので、小休止。搾りたての牛乳とじゃがバターで豪華ランチ。ミルクは脂肪が固まっているほど濃い。じゃがいもは北あかり。バターもマーガリンでなくて、本物?がたっぷり。どちらも旨かったな。
 

元気になったので、場所を移動して第二作目に挑戦。こちらは景色は良いのだが、場所が踏み切りのそばで当然ベンチなんてものは無い。柵にもたれて立ったまま。うしろをマラソンランナーが走ってゆくというなんとも場違いなところ。それでもめげずに仕上げた。こんどは睡蓮が無いのでなんとかカッコウがついた。

これで今日のノルマは終了。さっそく函館在住の旧友(キャンプ仲間)にメールして、これから伺う旨伝えた。旧友は理容院なので、伸びかけてきた髪を散髪してもらうのが目的。ご夫妻でお出迎えいただき、早速やっていただく。ほぼ1ケ月ぶりでさっぱりした。
今夜の宿は昨日と同じ、「流山温泉キャンプ場」、温泉付きで¥1100也。

7月26日 函館、函館山、五稜郭 

今朝の流山は昨夜からの濃霧がまだ続いている。5時に起床。すでにテントの連中はおきていた。

流山のキャンプ場には前回と違ってだいぶお客が増えていた。基本はテント派だが、ワゴン車で熟年のご夫婦が仲良く旅をしているのは微笑ましい。道の駅と違ってここなら堂々とコンロを出して炊事ができるので。 

私のほうは、このところスケッチが目的で観光しているような気がする。今日は晴れだったらキャンプ場から見える駒ケ岳を描こうと思っていたが、濃霧ではいたし方なし。方針を変えて市内へ。

目的はお洗濯とお買い物。買い物はスケッチブックの画用紙がなくなりかけていたので、補充。昨日調べておいた画材のお店を順番に回るつもり。水彩用の厚手の紙のスケッチブックは量販店には置いていない。今回はPC持参ですぐに調べられるので非常に助かった。 

洗濯を1時間ほどで終えて、さっそく画材屋さんめぐり。1番目と2番目にはものが無かった。3番目の前に、位置の関係で「立待岬」を先にした。道路が狭い上に、路面が荒れていて、ぎっこんばったんの連続でキャンカーにはつらい。なんとか岬に到着したら、駐車場は広くて立派なトイレもあり。なんとバス専用のパーキングまで用意されている。ということはバスもこの道を!運転手さんご苦労さん。

ここからの景色は壮大だが、スケッチには向いていない。海の広さ(対岸が青森)を表現するのがとても難しいので、断念。結局ここでは写真を撮っただけで引き上げる。写真は壮大なところではなくて記念写真!写っている男性はタクシーの運転手さんです。

さらに絵になる場所を求めて「函館山」の頂上へ。ここは夜景がメインだが、自家用車は夜は通行禁止になるので、昼間しか車ではこれない。ロープウエイ代を払って夜景を見に来て下さいということ。 展望台の下であまり人が来ないところでスケッチ。


スケッチを終えて人が多い見晴らしの良い展望台に戻る。ここでも中国人の皆さんの多いこと。そういえばトイレの張り紙も中国語、韓国語、英語、日本語が併記されている。内容は用を足した後はちゃんと水を流して欲しいというもの。 

サンドイッチとフルーツ牛乳という簡単なランチを終えて、3番目の画材屋さんを求めて市内へ。文雅堂というお店でようやくお目当てのスケッチブックを買うことができた。 

せっかく画用紙がゲットできたので、もう一枚と思い「五稜郭」へ。ところが駐車場に入ったら、ゲートにキャンピングカーお断りの注意書きが。後続車が迫っているので、戻れない。やむなくそのまま入場し、Uターン。ゲートの柵が気になり、左に寄せすぎてバックミラーをポールに当ててしまった。派手な音の割りにダメージは無かったのでホツ! 

五稜郭タワーにははどうしても登りたかったので、いったんここから徒歩20分のところにある友人宅へ車を置かせてもらい、再度徒歩で出撃。カンカン照りの中の20分は結構きつい。

¥840を支払って五稜郭展望台へ。五稜郭といってもほんとに星型になっているのかどうかは、中を歩いていても分からない。前回訪れたときはまだタワーが無かったので、その姿が確認できなかった。今回はそのリベンジ。

さすがに上からの展望は素晴らしい。五稜郭の姿もバッチリ確認できたし、前景に五稜郭、遠景に駒ケ岳というアングルが良い。ここまた大勢の中国の方と日本の方がいらっしゃるので、スケッチできず。タワーを出てお堀越しにスケッチをしてみた。石垣をどう表現したらよいのか、かなり苦労した。
蟻が絵の具に中やら画用紙の上やら、腕にも足にも登ってくるので、これを追い払いながらの40分。

描いていた場所はこの三角の部分です。ここの左上の土手に腰掛けて橋を見下ろす角度。さすがにここまでは誰も登ってきませんでした。

おっとひとつ言い忘れました。なんと五稜郭の中に「函館奉行所」が復元されるそうです。まだオープンしてませんでしたが、建物はできてました。ご参考までに。(注)2010.7.29正式オープンしました。



7月27日 函館市内 恵山 

今日のお天気は無茶苦茶。朝のうちは曇り。そのうち晴れ間がでてきて安心したのもつかの間。しばらくしたら小雨。で、最後は暴風雨!

昨夜は面倒だったので風呂に行かずにそのまま寝てしまい、朝起きたら体がべたべたして気持ちが悪い。気温は低いけれど湿気が多いようだ。きのう調べておいた日帰り温泉の営業時間をチェックしたら、なんと朝5時からオープン。しめたと思い、7キロ離れた東前温泉「しんわの湯」へ直行。まだ朝の6時45分! 

地元の方の銭湯代わりと思っていたが、温泉でしかも源泉掛流し。内風呂、露天合わせて7種類もある。それで料金は¥390也。さすがにシャンプーは無し。ドライヤーも有料ではあったが、風呂が大きい。休憩所が広い。建物は新しい。といいことづくめ。ロッカーは無料で鍵つき。湯の温度は38度から42.5度までバラエテイに富み、露天の寝湯が最高だった。青空の下、小原庄助さんの気分全快。  

気分良く一日が始まった。風呂の後、最初にフェリーの便を早めの便に変更。次に家内の姉(入院中)にお土産購入。「金森赤レンガ」の箸専門店では無料で名前を彫ってもらうことができる。家内の姉だけとはいかず、当然家内の分も調達。
平日だが、お客はそこそこ多かった。珍しかったのは中国人が皆無だったこと。ひょっとするとまだ時間が早かったのかも? 買い物を終えたのが10時だった。 

駐車場に着いたときは少し雨が降っていたが、買い物が終わるころには完全に晴れ上がり暑いくらいになった。金森倉庫の駐車場は2時間まで無料(買い物すれば)。 

この間、スケッチのポイント探しなどした良い場所が見つからず。あきらめて移動することにした。お天気が良いので、今回行きそびれていた「恵山」に行ってみることにした。ここの道の駅「なとわえさん」にはB級グルメの決定版「たこめし」があるので、これも目的のひとつだつたが。 

到着してまず「たこめしや」さんへ。前回はおばさんだったが、今回はお兄さん。ちょっと話を振ってみたら、あれはお母さんとのこと。それから話が盛り上がり、注文したたこめし弁当に、味噌汁のサービス。さらに自分のHPにここの写真を載せていることなど披露し、話が更に盛り上がったところで、とれたてイカの刺身までサービス。

家内だったら泣いて感激したかも?さすがにイカは私でも上手い(甘い)と思いました。お兄さんありがとう!

お弁当には「イカ飯」が1本入ってましたが、食べきれなかったので、持ち帰りしたいと申し出たら、なんともう1本入れてくれた。お兄さんまたまたありがとう。

腹ごしらえができたところで、海辺のベンチに座って恵山のスケッチを描き始めた。お天気最高で山も海も生き生きしている。大体輪郭が出来上がったころ、急に突風が吹き出し絵の具やら筆が吹き飛んだ。そのうちポツンと雨が。と思うまもなく猛烈な雨と風。あわてて車内に戻り、仕上げは結局車の中だった。 

お天気の恵山の写真はこれ。空も海も綺麗でしょう!

で、30分後はこんな様子。
 

とりあえず1枚は描き終えたので、市内へ引き返すことにした。強風で車の運転が怖い。なんとか徐行運転(北海道バージョン?)で戻る。  

明日のフェリーは午前7時40分発なので、今夜はフェリー乗り場の泊用の駐車場で待機。まだ外は雨。さっきから一歩も外にでていない。多分明日の朝までこの態勢か? 

7月28日 フェリーの旅 函館から青森へ 

昨夜は豪雨だったが、朝起きたら雨はすっかり上がっていた。 

今日は函館から青森への移動日。身支度を整えてから7時に乗船受付、20分乗船開始。40分出帆。定刻どおり。

夏休みなので、もうすこし混んでいるかと思ったが、車は車両甲板の一段目だけで、しかもその半分以下。乗客も数えるくらいしか乗っていなかった。

函館を出るころは曇り。まだ空は黒い雲がまだらになっている。心配されていたうねりは無く、酔うこともなかった。函館を出て津軽海峡を越えるときに少しゆれたが、陸奥湾に入ってからはほとんど揺れなし。おかげで気持ちよくスケッチに専念できた。 
函館山を海から眺めた風景と陸奥湾に入ってから進行左見える下北半島の突端部分を描く。椅子がないので、たったままの作業で、根を詰めると結構きつい。なんとかそれぞれ40分ほどで仕上げる。

航海時間は3時間40分あるので、短いようで結構長い。スケッチをするため位置を決めるのに階段を下りたり登ったり、デッキに出たり、入ったりで結構な運動ではあった。 
午前11時半にめでたく青森に上陸。上陸したらムッと暑い。

道の駅「浪岡」へ向かう途中で見た標識では気温31度となっていた。やはり海ひとつ隔てただけで、ずいぶん気温差がある。まだ体がなれていないので、かなりフラッとする。 

途中青森市内のジャスコでランチ兼お買い物をして、午後2時に道の駅「なみおか」に到着。しばらく休憩してから風呂へ。毎度おなじみの「和の湯」。道の駅から車で5分ほど。ちょっと熱めのうち風呂はやめてぬるい露天風呂にだけつかる。露天といっても景色はなにも見えないが、それでもほっとする。内地?に戻ってきた安心感からか、どっと疲れたでてきた。 

今夜はここでお泊り。明日一番で家内を青森空港までお出迎えです。 

続きは別稿「ねぶた周遊記」でご覧ください。