その3
5月3日

今朝は朝食抜きで6時40分に出発。角館までの道路は順調そのもの。7時20分到着。街中に入ったとたん車の洪水。7時40分にオープンすると聞いていた臨時駐車場はとっくに開いていて、入庫を待つ車が長蛇の列!待っていても何時入れるか分からない。そこで昨年見つけておいた角館駅の正面にある私設駐車場に向かう。こちらは武家屋敷など中心地から徒歩15を要することと、駐車料金が¥1000のため、午前中ならGW中でも空いていることが多い。行ってみたらやはりガラガラ。

痛む首を押さえながらなんとか中心部まで歩き、横町橋のたもとにあるカフェ「プチフレーズ」でモーニングをいただく。カフェの目の前が桧木内川で、土手の桜はほぼ満開。川のカーブに沿って咲く桜の列はなかなかの迫力で前回とは大違い。

ただ近寄って良く見ると咲いてはいるものの、つぼみもまだ沢山残っている。それなのに何と葉も出てきている。すでに葉桜模様。満開なのにもうひとつ彩りがぱっとせず、華やかさに欠けるのは葉の緑のせいかもしれない。今回は弘前の豪華な桜を見た直後だけに余計にそう感じるのだろう。

朝食の後、「武家屋敷」方面を散策し、しだれ桜を楽しんだ。こちらはちゃんと満開になっていた。それにしても人が多い。伝承館の前は人だかりが出来ている。
前回は平日(4月30日)でしかも雨降りだったので、あまり人出が多い感じはしなかったが、今回は旗を持った添乗員を先頭にした団体さんがやたら多い。

角館の後、「湖縄文の森たざわ湖オートキャンプ場」に向かった。連休中にもかかわらず予約がすんなり取れた。ここは電源付なので、電気がふんだんに使えるのが嬉しい。トイレも綺麗。コインランドリーもある。難点はTV(ワンセグ)の視聴が不可。FOMAの圏外なので、電話もインターネットも使えないこと。こんな有名な観光地でもまだ使えないところがあるとは!後で気がついたがキャンピングカーの窓のシェードは銀紙がベースなので、ここで電波を遮断してしまうようだ。運転席でメールしたら電波は弱いものの通信は出来たので。

キャンプ場で一休みしてから教えてもらった「アルプこまくさの湯」へ向かう。ここは秋田駒ケ岳の中腹(乳頭温泉郷に向かう途中)にある)。湯の色は乳白色で硫黄の匂いが強い。内湯は41度くらいだが、露天はせいぜい35度あるかどうか。首まで漬かっていないと寒い。旅を始めてから初めて目的の冷泉に出会えた。いちど入ると外の空気が寒いので出られない。漬かること30分。いちど内湯で温まってから、再度露天へ。1時間ほど温泉を楽しんだ。これで神経痛に効果があれば良いのだが。湯治なら数日これを繰り返さないといけないので、明日もう一度来てみたい。

今夜は自炊を考えていたのだが、二人とも長湯をしてしまったせいで、何をする気にもならず。田沢湖畔のレストランで外食。キャンプ場に戻って念のため清水タンクの残量をチェックしたらすでに三分の一しか残っていない。4リットルのペットボトルで水場と車を往復すること十数回。重いボトルを持ち続けたため、腕の痛みが復活。さっきの温泉の効果もこれまで!?(泣!)

5月4日

昨夜は遅くに雨が降っていたので心配したが、今朝はすっかり晴れてきたので一安心。午前8時半に、昨日の「アルプこまくさの湯」へ向けて出発。午前9時、オープンと同時に入場。

露天風呂は昨日より少し温度が上がっていたような気がするが、やはりぬるい。色は乳白色で硫黄分が細かくまだらに浮いている。匂いもかなりある。源泉掛け流しであるが、源泉の温度が低いためかなりぬるくなっているとの説明書きあり。私が入っている間に沢山の方々が入ってくるが、あまりのぬるさに閉口して数分で内風呂に戻っていった。確かに肩を出すとちょっと寒いが、首まで漬かっていると、だんだん心地良くなってくる。結局最初は30分。次に屋内の風呂に戻って5分。すこし休憩してから、また露天で20分。結局昨日と同じく1時間ほど滞留。湯上りはかなり体がほてって熱く感じる。とりあえずそのまま車に戻りお昼寝。昼食はこの温泉の食事処で済ます。

昼食後は誠子マミーは林の中でお絵かき。題材はふきのとう。私は車内で休息。

2時40分になって午後の入浴タイム。ここの温泉心得によれば、湯治初心者は最初は一日1回、数日後に慣れてきたら一日2回が良いとのこと。わたし達はすでに湯治5日目なので、一日2回のレベル。朝と同様冷泉?でまったりと過ごす。この心地良いぬるさ加減もこれから夏になると源泉の温度が上がってしまうそうで、この心地よさをキープできるのは今のうちだけか。ちょっと寂しい。

午後になってだいぶ霧が出てきたが、その直前に秋田駒ケ岳がくっきりとその雄姿を見せてくれた。
夕食は昨日食材を求めておいた「きりたんぽ鍋」を作る。比内鳥のスープをベースにきのこたっぷりの具だくさん鍋となった。スープが濃い目なので、レシピ通りでは塩気が強すぎ、水で割る必要があったが、なかなか美味しかった。


 
2010年4月28日〜5月7日  

  

 

 

    

                    

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2010年 東北三大桜と湯治の旅