その2
5月1日

昨夜は暴風雨で車が木の葉のように揺れる中(多少誇張があります)眠れない一夜を過ごした。実はこのキャンプ場は川のほとりにあって、降り続く雨の中流れが速くなっておまけに水量がかなり増えていた。しかも砂防ダムの直下(朝起きてびっくりした)。

6時前に起床。すこし小降りになってきているので安心したが、ほどなくして本降り再開。簡単に朝食をしたためてからサイトを撤収。お天気はまだ雨。とりあえず食料の補給のため盛岡ICのすぐそばにお気に入りの「ジャスコ盛岡店」へ。

買い物を終えて丁度11時。まだランチには早いが、朝食が6時過ぎだったということもあり、盛岡名物の「冷麺」を中心にお店を物色。「オンマー(韓国語で母)」というお店を見つけ、ここでキムチチャーハン、冷麺(ハーフサイズ)、3種の焼肉という豪華ランチ。

このお店はジャスコでお土産用に販売している冷麺の直営店で、今まで食べた冷麺の中では一番美味しかったように思う。稲庭うどんのつるつる度、さぬきうどんのしこしこ度を合わせた独特の腰がなんともいえない。スープはあっさり味ではあるが、こくがあり、辛さは付け合せで出てくるキムチで調整する。チャーハンは普通だが、石焼ビビンパの容器に入ってくるので、最後まで熱々を食べられるのがグッド。肉は店が自慢するだけあって、かなり上ランクと思われる。私は焦げるくらいのウエルダンでないと駄目だが、家内は半分生でもOK。私が食べる間もなくどんどん肉がはけていってしまった。どうも焼肉は分が悪い。

しばらくしたら、雨があがり陽がさしてきたので、昼過ぎにJR浪岡駅を目指して出発。
盛岡を出発してしばらくしたらすっかり雨も上がり、陽もさしてきたと思ったらあっという間に晴天。ただし風はつよく車は揺れる揺れる。

午後3時、無事に浪岡駅到着。
ここは去年来たときは工事中だったが、駅舎と駐車場はすっかりリニューアルされていた。駅正面の駐車場は送迎用専用だが、奥の駐車場は通勤通学など終日利用専用。いずれも無料。

駅内に新設されたインフォーメーションコーナーで温泉情報をゲット。早速、駐車場から徒歩200mくらいのところにある「浪岡駅前温泉」出かけてみた。十勝で体験したモール温泉のように黒い。いかにも神経痛に効きそう。湯温は43度〜44度くらい。やはり北国の人は熱い風呂が好きなようだ。ひやひやしながら風呂にゆっくり入る。2分入っては半身浴に切り替え、これを繰り返す。やはり昨日の風呂よりは痛みの減り方が少ない。それでも痛みが増すほどではなかったので、一安心。料金は良心的な¥300!もっとも温泉というより、銭湯の趣き。入っている人も全員地元の方々で、シャンプーなどお風呂道具のキープもあった!

雫石から浪岡まで約160キロ、風が強くて運転に気を使っただけに疲れた。予報では明日も晴れとのこと。インターネットで確認したところ、弘前公園の桜も満開が近いようだ。

5月2日

昨夜は処方してもらった痛み止めが効いたせいか良く寝られた。今朝は6時前に目が覚め、おそるおそる窓を開けてみたら外は快晴!待望の弘前公園の桜も見ごろになっているはず。そう思うと寝てもいられず、朝食も早々に浪岡駅へ。桜の季節の弘前市内は駐車場を見つけるのが困難なので、浪岡に車をとめてパーク&ライド方式とするのがベスト。

8時8分発の普通列車で弘前へ。往復¥460也。弘前までは20分程度。弘前駅前で8時40分発の100円バス(市内循環バスだが、この季節は弘前公園直行となる)を利用し、「弘前城」の東門へ。さすがにバスは満員。乗車時間15分で無事に公園に到着。停留所で降りたら、周りはお城まで人人人の波。

ボランテイアのガイドに一応確認したうえで、主なビューポイントへ直行。

最初のポイント、「下乗橋」越しに見上げる天守は桜をバックにやはり素晴らしい。

今日は快晴とあって空の青と白い雲、それにピンクの桜と真っ赤な橋桁とのコントラストが絶妙。

ちなみに弘前城の創建時の天守閣は落雷で消失した後、幕府の許しを得てようやく再建したものであるが、櫓を改築して移築したため、3層となっている。(オリジナルは5層の天守)さらに予算の関係で、城下から見える側のみ破風があり、後ろから見ると破風が無いのでかなりシンプルに見える。写真を参考のため添付します。比較してご覧ください。とても同じ城とは思えません。
表側 裏側

桜はしだれ桜の一部でまだつぼみの状態のものもあったが、ほぼ満開。角館から長躯やってきた甲斐があったというもの。言葉で説明するより写真でご覧ください。

次のビューポイントが岩木山を遠景にした桜。
ここは入場料¥300が必要(天守閣見学代を含む)だが、それだけの価値は十分あると思う。まだこの季節岩木山は雪をかぶっており、青い空をバックに雄大な姿を拝むことができた。

桜見物の後城のそばにあるカフェ、「ブルマン」でコーヒーをいただく。弘前はコーヒーの名店が多いそうだ。カップが特注品だそうで記念に撮影してきた。弘前の桜と城と岩木山がテーマになっている。

駅に戻り、時刻表を確認したら、臨時便などは無く、次の列車まで1時間半待ちであることが判明。パーク&ライド方式はこの辺が問題かも?
一度浪岡に戻ってから、今日のもうひとつの目玉、「金山焼」の窯元見学に出かけた。この季節陶器の半額市が開催されているとのことで、焼き物に目が無い誠子マミーのリクエストに応えたもの。浪岡から30分程度の距離。

ちょうど窯出ししたばかりの焼き物を即売していた。焼き上がりで汚れがあったり、磨きが必要な箇所があるので、選んでから仕上げをしてくれる。誠子マミーはここで2点お買い上げ。

これで弘前の行事は終了。午後4時丁度に金山を発ち、再び、道の駅「あねっこ」に戻る。。午後7時に道の駅に到着するも駐車場が満杯。場内をぐるぐる2周したが、空きスペースが見つからない。見かねたキャンピングカー仲間(といっても初対面)が自分の場所を少し空けてくれて、ようやく駐車することができた。一休みして午後8時に温泉に向かったが何と受付カウンターの前には行列が!一応受け付けしてもらったら、10分ほどで入場できたが、でも閉館まで40分ほどしか残っていない。洗い場も湯船も満員状態。こんな風呂は初めて!とても湯治という雰囲気では無くなってしまった。それでも今日は気温が19度もあり、冬用厚着だったため汗もかいているので、一風呂浴びることができたのは良かった(と自分に言い聞かせる)。



2010年4月28日〜5月7日

  

 

 

    

                    

直線上に配置

2010年 東北三大桜と湯治の旅