第六次北海道長期ツアー


2009年7月18日〜19日

こんど新たに入会したCCC主催の音楽祭オフに参加してきた。

場所は新潟県の湯沢にある「キャプテン加山コースト」、つまり加山雄三のスキー場。例年ここで彼の主催によるコンサートをやっており、今回が7回目とのこと。

ゲストが、南こうせつ、秋元順子、坂本冬実、中村あゆみ、BEGIN、ワイドルワンズという豪華顔ぶれ。CCCの会長がバックバンドを担当する「ハイパーランチャーズ」の一員であることから、会場のすぐ脇のスペースをキャンプサイトとして開放してもらえるとのことだった。こういうキャンプ(オフ会)は初めての体験だった。
7月18日土曜日の朝8時半、いつものとおり練馬から関越道に入り料金所を過ぎてしばらくしたら、家内が家に財布を忘れてきてしまったとのこと。幸か不幸か3連休とあってすでに大渋滞が始まっていたので、思い切って所沢ICでUターンし家に戻った。ついでにスタンドによって満タンに。

2回目の出発は9時半を回っていたので、そろそろ渋滞解消だろうと思い、あらためて関越へ。ところが、料金所あたりまでは改善されていたものの、やはり大渋滞、高坂SAを先頭に35km、通過に約3時間との表示が!

やっぱり駄目かと観念し、またまた所沢ICで降りてあとはひたすら川越街道経由一般道を走る。ちょっと遠回りになったが、伊勢崎ICから北関東自動車道経由で、再度関越へ。今度はまったく渋滞することもなく、あっという間に湯沢IC到着。そこからスキー場まで約30分。到着したのは午後3時半。家を出てから6時間!もかかってしまった。そのまま高速に乗ったままのほうが早かったかもしれない。どうもいつも同じようなことをやっているような気がする。

現地に到着したら、サイトは草地ではあるものの、前夜が雨だったようで、半分ぬかるみ状態。スタックしないように慎重に位置決めをしてようやく駐車完了。CCCのオフ会は初めての参加で勝手が分からず、先着されていたメンバーにご指導いただいた。参加メンバーはトレーラーもしくは大型車が多い。
たまたまHMCC(ハンドメイドキャンピングカークラブ)の方の手作りキャンカーを拝見させていただいたところ、こちらのメンバーのテーブルにお招きを預かり、すっかりお世話になってしまった。
とても手作りとは思えない立派な車でしかもキャブ部分は荷物扱いになっているとのことで、ナンバーは4ナンバーのまま。とにかく氷製造器、カキ氷製造機、ジューサー、エスプレッソメーカー等々ドラえもんのポケットのように何でも出てくるので、コーヒー、ジュース、カキ氷など一通りご馳走になってしまった。世代的にもわれわれとほぼ同じ(ちょっと上?)なので、初めてお会いしたような感じがしない。すっかりくつろいでしまった。

湯沢は盆地なのか、山だから涼しいだろうという先入観は間違いのもと。湿気は多いし、とにかく蒸し暑い。日が照るとさらに暑い!コンサートは2時から開演だが、すでに朝の8時前から入り口で行列ができている。
キャンプのメンバーは指定席(座席)を予約済みだが、われわれはフリーの芝生(要するにゲレンデ)席。こちらは先着順でよい場所をキープする必要あり。別にケチったわけではなく、家内がステージからなるべく離れたところを希望したのでそれに従ったもの。私は経験が無いが、この種のコンサートはスピーカーを使って大音響でやるのが普通だそうだ。という事情で皆さんより一足先に入場することにした。

音が出たら、音量はどこでも同じようなもの。こんなことなら時間を気にせず、席を確保することができる指定席のほうが良かった!家内ともども反省!

到着したときは晴れ間が出ていたのに、コンサートが始まるころから曇ってきたと思ったら、雨が降りだし、ついに小雨。
断続的に大雨が降る中、コンサートが続く。すべてのゲストが加山雄三とデユエットするのがお約束のようで、コンサートは前座の3グループ(1時間ほど)を含め2時から7時半過ぎまで!何と!5時間の長丁場。

写真はBeginとの競演のシーン

観客は5000人を越えているものと思われるが、その大半はいわゆる熟年。女性のほうが圧倒的に多い。出演者も当然それを意識しているので、曲目は各歌手の代表曲はもとより、懐かしのメロデイーの連発。とにかく秋元順子以外は全部知っている歌だった。
開演する前に湯沢町長の挨拶と加山雄三とのデユエットはご愛嬌だったが、町をあげての応援であることは分かった。

とにかく時間が長い。途中で夕食の時間になったが、車に戻って食べることもできず、結局私がコンサートを抜け出し、会場内にオープンした屋台村でホットドッグを買い求め、これで代用。

印象に残ったのは加山雄三が秋元順子とのデユエットで歌ったプレスリーの「愛さずにはいられない」と南こうせつの「神田川」。

ステージから降りて雨の中歌いながら観客の間を回っていた中村あゆみがアラフォーとは思えぬパワーを発揮していたのには仰天した。

熟年の観客も雨中のコンサートを感じさせない盛り上がりようで、コンサートそのものはかなり楽しめるものだった。が、キャンプ用の小型の椅子に座って、蒸し蒸しする雨の中、レインコートを着て、傘をさしながらの5時間は、私にとっては大変なロード。

最後のゲスト、南こうせつまでは頑張ったが、日が暮れると雨でぬれた体が冷えてきて後遺症の悪化が予感されたので一足先に引き上げ、最後の花火は車の中で鑑賞!すっかりくたびれ果てて車に戻ったら、ものの10分もたたないうちに家内も「寒い、寒い」と連発しながら戻ってきた。

上から下までぬれてしまったので、さっそく着替えようとしてバッグを見たらなんと、着替えが無い!バッグにスラックス、下着一式が入って無い!家をでるときに支度をしたのは覚えているが、Tシャツ類を探している間に入れ忘れたようだ。仕方なくとりあえずあるものをと思い、車内に常備している冬用のパジャマを探し出し、緊急避難でこれを着て寒さを凌いだ。

CCCのオフ会には今回初めて参加したが、所属している「AKML」,「大好きっ!」のオフ会とはちょっと趣きが異なる。

一番大きな違いは年齢層。長老と呼ばれている私達とほぼ同世代のメンバーが多く、ソロかカップルが殆どで、子ども連れは極端に少ない。
びっくりしたのは、ボランテイア?で、いろいろな趣向の食事類を用意してきている人が居ること。焼き蕎麦、焼きもろこし、カレー、カキ氷など、旗、のぼりまで用意していて、本物の屋台のようで、会場内の屋台にもひけを取らないほど。

車は外国製の大型車、それにトレーラーを曳いているメンバーも多い。
キャンプサイトへは、途中で急坂を登る必要があるが、雨で滑りやすくなっているので、坂を上りきれずスタックしたトレーラーが2組。4駆のレスキュー車が応援してようやくサイトまでたどり着いた。どうも後で聞いたらここは毎年上りきれない車がでるそうだ。

さて雨で濡れて上に汗をかいているので、どうもさっぱりしない。温泉に行くには上記の坂を下って数キロ走らないと駄目。夜間スタックするのは困るので温泉は断念。トレーラー組はヘッドの4駆に相乗りして出かけたメンバーも居たようだが。

ここで私の車には使ったことのない温水シャワーがあったのを思い出し、ボイラーのスイッチを入れたが、点火しない。マニュアルを見ながら何度か試したがやっぱり駄目。やはりぶっつけ本番は難しい。結局タオルで体を拭いて終了。
戻ったらすぐに修理に出さねば。もっとも今後こういうオフ会に参加することはまず無いだろうと思うが、使えるものは使えるようにしておいたほうが万一の場合には役に立つだろう。

皮肉なもので、翌日は快晴!3連休の最後なので、高速の渋滞が懸念されるのと、はやく風呂に入りたい気持ちで、朝一番で皆さんに別れを告げ帰途についた。帰りは2時間半!午前11時には帰宅。

高速¥1000は魅力があるが、やはり当家の場合は前後1日程度の余裕を持ったスケジュールを組んだほうが良いようだ。

終わり