第六次北海道長期ツアー

第1巻

2009年6月26日〜6月29日

今年も北海道キャラバンの季節がやってきた。

二人とも体調万全というわけではなかったが、残り少ない人生?を100%エンジョイするために(ホントは梅雨を避けるため?)第7次北海道キャラバンを敢行することにした。ただし、お互いの体調を気遣い、無理せず、休養をとりつつ、のんびり旅を楽しむこととした。結果、例年よりも昼寝の回数がかなり増えたような気がする。今回は種々検討の結果、ETC割引の活用を念頭に、陸路青森を目指すことにした。

6月26日

朝8時、自宅を出発、まずは家内の親友(佐藤夫人)が住む居る水沢に向かう。

出発前に医者から長時間運転するときは1時間おきに必ず休憩を取るようにとの指示があり、東北道のSAを1時間おきに巡る旅となった。途中でランチをとるも、蓮田SA、大谷PA、那須高原SA、安達太良SA,国見SA、鶴瀬PAを経て今夜の目的地前沢SAには午後5時半到着。今夜はここでお泊まり。

走行距離は468キロ。

郡山付近では気温なんと36度、前沢でもまだ30度を超えている!今夜は寝苦しい一夜になりそう。東北は涼しいだろうと思って衣類は長袖を準備したのだが?まさか北海道はそんなことはないだろうな。

B級グルメ情報

前沢SAのレストランは前沢牛が売りなので、家内はENESCO東北エリアで金賞を受賞した「前沢だすもな」ランチ(夕食でもランチ?)、私はボリュームのある牛丼。「だすもな」は見た目も美しく、美味。特に牛刺がよかったとのこと。私の牛丼はいわゆる牛丼屋の趣ではなく、しっかり肉の大きさが確認でき、好みの味だった。二人合計で2250円也。

途中安達太良SAで買った「ずんだ餅」は口にいれて冷凍だったことに気がつき、大笑い。その後解凍してからあらためて賞味したがあいかわらず旨い。

6月27日

前沢SAにて午前5時起床。

家内のお友達に会うため、早々に出発。水沢ICで東北道とお別れ。水沢で宇佐美のスタンドを見つけガソリンを満タンに戻す。69.5L。燃費は6.9km/l 。途中からエアコンをつけっぱなしのため燃費が悪い!

午前9時に水沢の「街の駅」にて待ち合わせ。佐藤ご夫妻の案内で、水沢から15キロ離れた「ひめかゆ温泉」へ向かう。

途中で分水施設(水の歴史公園)に立ち寄り、農村の歴史、生活を学んだり、足踏み水車の体験をしたり楽しんだ。

写真をクリックすると動画がご覧になれます。


その後目的地「ひめかゆ温泉へ」

写真は水源の水を3ケ村に公平に分けるための仕掛け(分水)。
「ひめかゆ温泉」には私の大好きな露天風呂はなかったが、立派な施設でびっくり。温泉の後、車の中で当家で用意してきた料理と「回りそうめんマシン」で豪華ランチ。山の中での食事は同じ食材でも味が違う。

その後、友人宅でしばし歓談し、夕方お暇まして、次の目的地弘前を目指す。水沢から弘前は近いと思っていたが、200キロ以上もあったのは誤算。28日(日曜日)の朝、私のキャンプ仲間、ユリウスさんと会うためには、浪岡ICの最寄のサービスエリア、津軽SAまで行くのがベストだが、途中で力尽き花輪SAで轟沈。さすがに二人とも疲れが溜まったようで、午後10時には就寝。

本日の走行距離は222km 東京から628km

6月28日

午前7時10分、花輪SAを出発。8時40分に奥羽本線の浪岡駅の駐車場に到着。

9時半にキャンプ仲間のユリウスさんに迎えにきていただき、彼の乗用車で弘前市内を案内していただいた。私は弘前に来たときに必ずお世話になっているのだが、家内はお会いするのは初めて。初めましてとご挨拶したところ、私のHPでしょっちゅう見ているので初めての感じがしないとのことで、きょとんとされてました!
今回は、「弘前城公園」と、私もまだ行っていない「津軽藩ねぷた村(ねぷた会館)」「武家屋敷」をご案内いただいた。

弘前公園

ねぷた会館
その後、前回も連れていっていただいたお蕎麦屋さん「高砂」でのランチをお願いした。ここはそばもいいが、やはりえびのてんぷらが一番。丸のまま揚げているのではなく、寿司ネタのように開いてあるのだが、身が厚い。海老は二匹。かなり食べ応えがある。待たされるというデメリットはあるものの、揚げたてを出してくれるので、それだけ旨い。味にうるさい家内からも高い評価を得ることができて、ほッ!

その後、彼の提案で白神山地の「暗門の滝」見物へ。弘前から1 時間ほどのドライブで白神山地の入り口に到着。ここから徒歩30分で滝を目指すのだが、これが結構な道のりで、しかも暑い!晴れているのはありがたいのだが、山地にしては暑いこと暑いこと!気温は31度を超えているので、木陰でないと結構きつい。目的地の滝(第3の滝)にようやく到達してほっとしたが、その先の第1、第2の滝まで行く気力なし。ウオーキングを続けているので、歩くのは問題ないのだが、とにかく暑さでまいってしまった。弘前で6月に30度を超えることは滅多にないとのことだったが。おかげで昨日ウオーキングをサボったのを今日で完全に挽回したような気がする。滝見物を終えて再びユリウスさんに車で浪岡駅まで送っていただき、到着したのが午後6時。毎度のことながら今日も丸一日お世話になってしまった。


ユリウスさんとお別れしてから、温泉に向かう途中でタオル類を持参するのを忘れたことに気がつき、地元のマックスバリューでバスタオル、ハンカチなどを買い求め、「なごみの湯」(料金は390円)へ。

今夜は道の駅「アップルヒル浪岡」でP泊。明日は青森を目指すが、北海道に渡るまえに一仕事した感じ。果たしてあと2週間大丈夫かどうか?
写真は道の駅裏手にあるりんご園にて

6月29日



昨日は白神山地ウオーキングで疲れ果て、二人とも早めに就寝したため、今朝は早起き。わたしは5時に起床。朝のさわやかなうちに道の駅にあるりんご畑(アップルヒルと称しています)を登り、頂上にある展望台に上ってみた。例年ここからくっきり見える岩木山は昨日と同じく、「もや」の中でまったく見えない。でも山の上から見る津軽平野はさすがに広い!

道の駅で一晩お世話になったので、売店でアップルジュースを買い求め、ちょっぴりお返し。昨日で774キロ走ったので、ガソリンを再び満タンにし、今日の目的地、「三内丸山遺跡」に向かった。一昨年九州で家内から要請のあった「吉野ヶ里遺跡」見物を拒否したため、そのリベンジというわけ。幸い、朝一番で到着したので、ボランテイアのガイドツアーに参加することができ、ガイドなしでは知ることができない沢山の情報を得ることができた。予想外に収穫が多かった見物だった。しかもここは無料!施設はまだ発掘中とのことだったが、すでに発掘されたものの保存状態もよく、陳列、復元もよく考えられていると思う。ちなみに家内は復元された家でころびジーパンを泥だらけにしてしまった。左下の写真参照

次にこれも家内からのりクエストで「棟方志功美術館」を考えていたのだが、あいにく月曜日は休館であることがわかり、急遽三内丸山遺跡の隣に位置する青森県立美術館の棟方コーナーへ向かった。ようやく到着して入館しようとしたら、今日から特別展で「相田みつを」を展示するので棟方志功は無いとのこと。残念ながらそのままUターン。最後に「あおもり犬」の巨大な彫刻と一緒に写真をとり、「ねぶたの里」へ向かった。

ねぶたの里に入場する前に、入り口にあった「わら家」でランチ。
あまり期待せずに食べたうどんが絶品。うどんには一言あるわたしも納得。
ねぶたの里に行かれる方はぜひお試しを!

遠くからみると随分立派な施設のように見えた「ねぶたの里」だったが、実は工事中の青森新幹線の高架を見間違えたもの。ここには青森ねぶたの作品が沢山展示してあり、またそのひとつを観光客がかつぐことができるようになっている。もちろん「らっせ、らっせ」の掛け声とお囃子つき。わたしは肩が痛むので写真に専念し、家内が代わり出演した。意外に思っていたより軽かったとのこと。

展示品を見る前に入り口にある巨大な太鼓を習い覚えたねぶたのリズムで打ってみた。かなりの音量なので、ストレス解消にはなった。

青森でのすべての行事を終えてそのまま函館行きの「津軽海峡フェリー」乗り場に向かい、出航時刻の午後5時まで休養。1時間ほど車内でお昼寝。これで結構疲れが取れた。


函館までの乗船時間は3時間40分だが、意外に車も人も少ないことにびっくり。いままでキャンピングカーはトラックと同じ甲板に乗るのが当たり前と思っていたが、今回は乗用車と同じで、しかも両サイドには一列だけ乗用車が、それも広い甲板の3分の1程度。まんなかの通路にはわたしの車だけ。なんともさびしい光景だった。
トラックもあまり乗っていないし、不景気をこんなところで確認できるとは思っていなかった。夏休みに入れば、こんなことは無いとは思うが。2等の大部屋もどこの部屋も1家族だけ。まったく貸切状態。

海が荒れることもなく、途中で小雨が降ってきたので、外甲板には写真撮影のためにちょっと出ただけ。あとは椅子席でうとうととしている間に無事函館到着。(家内は白神山地のウオーキングで疲れたのか、熟睡しておりなかなか起きてくれなかったが!)

函館上陸後はいつもの朝市のどんぶり横丁の向かいにあるJRの駐車場へ入れることができた。ここは朝市に近いし、広いのでキャンピングカー向きだが、どういうわけか大概空いてる。

今夜はここでP泊。明日朝一番で朝市で朝食の予定。