第六次北海道長期ツアー

下巻

2008年7月3日〜7月8日

7月3日 行程 温音湯温泉→層雲峡→旭川 走行距離 147km

朝8時半におじんさんご夫妻に見送られ道の駅「おんねゆ温泉」を出発。

今日は国道39号線で石北峠を越えて旭川方面に向かい、「東神楽キャンプ場」を目指す。

途中層雲峡の「黒岳ロープウエイ」で五合目まで上り、高山植物を見ながら付近を散策。
本当は黒岳頂上を目指すつもりであったが、誠子マミーの体調があまりよくないとのことで、登山を断念。

わたしも昨日のロングドライブでやや疲れが見えてきたので、同調。
5合目付近でもかなりの高山植物(花)を見ることができた。礼文島に引き続き沢山花をみてきたが、どうも同じような色形でも名前が違うので、見分けが難しい。たまたまここでは花に名札がついているので、これは参考になった。


ここからの景色は雪が残る大雪山連峰が少し見えるだけで、あまり絶景というわけにはいかない。やはり頂上まで上らないとすばらしい景観を得ることができないということか。

下山してからとりあえず昼食をと思い、前回も行った旭川ラーメンの店、「登山軒」へ。
誠子マミーは前回も食べて美味しかったどさんこラーメン(ラーメンにほたてなどの海鮮が入っているもの)、わたしはピリ辛ラーメン(坦々麺のひき肉無し版)を注文。ピリ辛というものの激辛に近い辛さで、さすがのわたしもスープを飲むのことはできなかった。

昼食後、層雲峡の滝を見るためにあちこち歩いてみたが、もともと滝見のための遊歩道があったが、以前の崖崩れで修復されないままなのでここは使えない。国道を歩いてみたがやはり目的の滝は見当たらず。念のため車でチェックしたが、ついに発見できず。ということで層雲峡は期待したほどではなかった。

となれば、もうここには用が無いので、すぐに東神楽(旭川)のキャンプ場へ直行。
途中無料との広告に釣られて高速を使ったら旭川直前でうっかり「これが無料通行できる最後のIC」との案内を見落としてしまった。その隣に「にここから有料」とのちいさな看板がを見つけたがすでに手遅れ。結局450円也を寄付することになった。

キャンプ場には管理棟には人影無し。しかたなく予約した電話番号を頼りに電話を入れると、テントキャンプ場の管理棟まで戻ってほしいとのこと。しかたなく車を置いて徒歩で100mほど戻ってあらためてチェックイン。電源付で3000円也。
ただしごみ処理は有料でやってくれるとのこと。最近道の駅でもほとんどがごみ持ち帰りになってきたので、長期ツアーの場合はゴミ問題が最大の悩みになっている。したがって、有料でもゴミを処理してくれるのは大助かり。

車の右にあるゴミ袋に注目


とりあえず車を所定の位置に止めてから、電源をつなぎ準備完了。
今日は暑くて汗をかいたので、先週も利用したキャンプ場向かいの日帰り温泉、「花神楽」に出かけ、露天風呂を楽しんだ。前回と違って曇りだったので大雪山は見られなかったが、風に吹かれて入る露天風呂は最高!
食事は手抜きで温泉内のレストランで久々の中華!

ところで今日の旭川は今年最高気温だったそうだが、何と28度。昨日泊まった「おんねゆ温泉」のある遠軽は30度とのこと。道理で昨日は暑かったわけだ。

食後ものんびりできず、たまった洗濯物を場内のランドリーでお洗濯。
30分毎にコインを入れなければならないシステム。3台あるマシンをフルに使用したが、洗濯機と乾燥機が別なので、30分毎に車とランドリー棟を往復しなくてはならない。3度も往復したが、まだ乾かない。コインランドリーのように、少なくとも入れたコイン分だけは、連続して運転できるようにしてくれるとありがたいのだが。その上、雨が降ってきたので、やれやれという感じ。

本日の走行距離 147km

7月4日 行程 旭川→上富良野 走行距離 75km

今日の旭川は曇り、ちょっと小雨まじり。でも昨日と同じで気温は高い。

昨日は早めの就寝だったため、今朝は早起きしてキャンプ場内を散策。
昨日の夜到着した室蘭ナンバーのキャンカー(アトム)があったので、挨拶へ。
北海道の方かと思ったら、実はレンタカーで神奈川から来られた萩尾ファミリーだった。
今回が初めてのキャンカー体験だったそうだ。おそらくやみつきになるのでは?


出発前にゴミの処理が待っていた。ここは基本的にゴミは持ち帰りが原則。ただし、分別しておけば有料で処理してもらえる。いままで処理ができずゴミボックスにためこんできたものを含め、分別してから管理棟へ向かい、100円也を支払って無事に処理完了。
これで自宅に帰るまでゴミ処理に悩まされることはないだろう。

あいにくの曇空なので、景色の良いところへ出かけても妙味がない。
かねて気になっていた俳優の「榎木孝明美術館」(美瑛)へでかけることにした。
場所確認のため、道の駅「美瑛のくら」に立ち寄り、割引してもらえるパンフレットをいただいた。

道の駅から20分ほどで美術館に到着。実はいままで誠子マミーが絵をかいている時にお付き合いでスケッチを数枚描いているが、なかなか思うように描けない。以前TVで榎木孝明が白川郷スケッチ旅行していたのを思い出し、実物を見れば、あの軽妙なタッチはどうしたら出せるのかわかるかもしれないと思い、訪問してみた次第。

ここにはかなりの数の実物スケッチがあるが、その中でも北海道(美瑛)を描いたものに素晴らしいものが多かった。

無理に描いた絵ではなくて、自然に生まれてきたような感じがなんとも羨ましい。

美術館で、かなり触発されて、その帰り道で、絶景スポットに車を止めて、二人でスケッチを描いてみた。やっぱりあのタッチは無理。それでもなんとか自分らしさをだすよう心がけ、1時間ほどでそれぞれ一枚づつ仕上げた。同じ景色を描いてみたが、出来上がりはかなり違う。ま、これはこれで良しとしましょう。

スケッチの後、上富良野にある日之出キャンプ場にチェックインしてから、美味しいランチの場所を教えていただき、上富良野駅のそばにある「増屋」という豚のさがり肉が売り物のお店へ向かった。初めて豚のさがりをタレと塩の2通りでたべてみたが、これはジンギスカンよりもよほど旨い。
キャンプ場の管理人さんに言わせると、ジンギスカンは家で食べるもので、外食してまで食べるものではない。富良野は豚が名物なのでぜひ味わってもらいたいとのことだった。誠子マミー曰く、今回のツアーで食べた料理の中で一番旨かったとのこと。管理人さんありがとう。

デザートには前回も行っている「ポプラファーム」へ。「サンタのヒゲ」というネーミングのソフトクリームが有名。旭川方面からだと富田ファームの手前にあって国道に面しているので探しやすい。前回よりも看板が目立っていたが、中身は同じ。メロンを半分に割って、その上にソフトクリームが乗っているという趣向。

メロンをすくってソフトを乗せていただくというスタイル。さすがにメロン半分のサイズは大きすぎるので4分の1カットでいただいた。味は普通のソフトだが、まぜて食べるとまた違った食感。ソフトクリームファンとしては言うことなし。


デザートを食べてからラベンダーで有名な「ファーム富田」と今年オープンした姉妹園の「ラベンダーイースト」へ。いずれも入場無料へ行ってみた。

ファーム富田のほうは、入場料無料のためか、平日にもかかわらず、相変わらず大勢の人で賑わっていたが、ほとんどが中国、台湾、韓国の団体ツアー客。気のせいか、日本人観光客は肩身が狭いような感じ。


ラベンダーイーストのほうは平地にあるため、山すその傾斜地にある富田ファームより、景観としては劣るが、真ん中に展望台があり、ここから全体が見渡せるようになっている。遠方には十勝連峰が見えてこれはいかにも北海道という景観が楽しめる。ラベンダー園の広さは日本最大とのこと。とにかくオープンしたてのせいか、人がすくなく落ち着ける。

お天気があまり芳しくないが、とりあえずキャンプ場に戻って裏手の「日の出公園」でまたスケッチをしようということにした。ところが、キャンプ場に着いたところで、小雨が降り出してしまったため、スケッチどころではなくなり、結局散歩するだけになってしまったが。
ランベンダー畑を楽しむのであれば、わたしとしては富田ファームよりもこちらをお奨めする。それなりの広さもあるし、全体が公園になっていて、丘の頂上には展望台もあり、そこからの景観も素晴らしい。
本日の走行距離 75km

日之出公園から見たラベンダー畑
まもなく満開か。

7月5日 行程 富良野→占冠→新冠 走行距離 205km

天気予報では午前中は曇り、午後は雨模様とのことだったが、朝から日差しが強い。
旭川は盆地にあるせいか、昨夜は蒸し暑かった。
昼間の熱気がこもっていて、なかなか寝付かれない。ちょっと面倒だったので、風呂は省略したのが失敗だった。誠子マミーはしっかり温泉に行ってきたので、すっきり。考えてみればわたしが運転中は隣で寝ていることが多いので、休養は十分取れているようだ。

寝られなかった結果、やむなく今日は午前4時過ぎに起床。
洗面所で顔を洗って戻ってきたら、誠子マミーも起きていた。昨夜は早寝してしかも熟睡しているので、早起きしたとのこと。早起きの理由が違いすぎ!

今日は日高への移動日になるが、午前中の貴重な時間を利用して、昨日できなかった、スケッチをしに、早朝から裏手にある日の出公園へス向かった。二人で丘にのぼり展望台のベンチに座って仲良く(傍目では?)お絵かき。

私の方は30分ほどで水彩のスケッチを1枚書き上げ、第2作に取り掛かろうとしたが、なかなか構図が決まらず、断念。誠子マミーは頑張って2枚書き上げた。はがきサイズのスケッチは合格だったようで見せてくれたのだが、大きい水彩のほうは気に入らないようで、ボツになった模様。

ボツのほうは途中まで見ていたが、仕上がりはどんな絵になったんだろう。ちょっ
と気になる。

10時頃キャンプ場を出発し、日高に向かう途中で帯広方面に左折。
西達布の丘(ガイドブックに美瑛よりも人がすくなく絶景だとあったので)をたずねてみた。残念ながらそれらしき丘は見えたのだが、向かったところは、どうもガイドブックの案内とは違う場所だったらしい。誠子マミーに絶景ポイントを見せる予定だったが、予想外の結果にいささかがっかり。

あらためて日高方面に向けて南下を継続。

昼時になったので、途中道の駅「占冠(シムカップ)」に立ち寄り、カレーランチとした。
道の駅の中にある「ふらいぱん」というレストランだったので、あまり期待していなかったのだが、ここは予想外に旨かった。

普通カレーライスは注文するとすぐに運ばれてくるのだが、ここでは15分ほど待たされた。内心、ずいぶんトロイ店だなと思ったが、出てきたカレーを見てびっくり。

カレーが小さいフライパンに入ってライスとは別に運ばれてきた。わたしはビーフカレーだったが、大き目にカットされたビーフが4切れも入っている。スプーンですくっただけて、かなりやわらかめに煮込まれたビーフということが分かった。たしかにメニューの宣伝にあったとおり、箸で切れるビーフ。カレールーはスープ状で、とろりとしたタイプではない。ところが、あっさり味かと思いきやかなりスパイシーで私の好み。私としては今回の北海道ツアーで一番旨かった逸品だと思う。
久しぶりに満足した食事を終えることができた。

写真はすでに一切れ食べてからあわてて撮影したもの。

さて、こから今日の目的地である新冠まではまだ100キロ以上ある。
今日は200キロ以上の走行になりそう。

約2時間ほどで道の駅「サラブレッド新冠」には午後2時20分に到着。

写真の馬は「ハイセイコー」。
この道の駅には「レ・コード館」という蝋管からSP、LP等のレコードが35万枚収集されている施設が付随している。これがあるからわざわざ新冠まで来たのだが。
もともとわたしの音楽初体験はSPレコード盤だったので、レコードとなると愛着がある。そのコレクションの中から曲を選んで、30分毎にコンサートが行われていた。貴重な蝋管をオリジナルで聞くことができて、これは嬉しかった。

案内嬢が言うように、蝋管は300回くらい再生すると溝が磨耗して使用不能になる。
しかもこれはレプリカでなくて製作された当時の貴重なもので、再生産は出来ない。
コンサートは1時間置きに一日10回程度開催されているので、使用回数も多いはずで、磨耗度も相当なものだろう。
貴重な体験ではあったが、こんな形で公開しても良いものなのか。いささか複雑な心境である。

ここでしばらく過ごしてから、あらためて「レ・コードの湯」へ向かった。牧場を見下ろす斜面に露天風呂があり、ここからの眺めはなかなか。お湯の温度はもう少し低かったら長湯ができてもっと良かったのだが。「レ・コード館」もそうだが、レとコードの間に・があるのはなぜか?なんとなく気になる。

道の駅「サラブレッド新冠」は交通量がかなり多い国道235号線沿いにある。
ここでP泊するよりももっと苫小牧寄りの道の駅「むかわ四季の館」のほうが静かで広いのだが、「新冠」には無線LANの「フリースポット」があり、無線でPCが使えるというメリットがある。

風呂から戻ってさっそくノートパソコンを持参して試してみた。インフォーメーションコーナーであれば、電波もかなり強力で、十分実用になることが分かった。30分ほどでたまっていたメールを全部処理できた。食後もう一度と思ったが、すでに6時でインフォーメーションコーナーは終了で、もう使えなかった。もうすこし延長してくれたらもっと使いやすいのだが。

昼間暑かったが、さすがに夜に入って大分気温が下がってきた。空気もサラっとしているので、今夜は安眠できそう。

本日の走行距離 205km

7月6日 行程 新冠→日高→鵡川 走行距離 37km

今朝は曇り、その後昼にかけて日差しがきつくなってきた。
日陰に入れば涼しいが、かっと照りつけ、いかにも紫外線が強そうだ。
今日は今回ツアーの第二の目的(誠子マミーの!)である乗馬を体験するために、「日高ケンタッキーファーム」へ向かう。
食事を手早くすませて8時過ぎに道の駅「サラブレッド新冠」を出発。30分ほどでケンタッキーファームへ到着。ここは入場料、駐車料とも無料。
今日は日曜日とあってレストランその他施設がオープン前にもかかわらず、すでに駐車場にはそこそこ車が到着している。

まずは前回チェック済みの馬場を見にでかけ、コース、料金、受付時間等を確認。9時なるのを待って、一番乗りで受付へ。前回は誠子マミーだけの体験だったが、今回は二人でチャレンジすることになった。(誠子マミーのたつての要請で私はしかたなく参加。)

馬場内で15分、外乗りで15分。合計30分、5000円也のコースを選択。

誠子マミーが先頭で、私が後をついてゆくスタイル。いつもとは逆。誠子マミーの馬はスリンガー(牡、26歳)、私の馬はウイスキー(牡、26歳)。

先程チェックしたときに写真入りで各馬の紹介があった。その中でウイスキーのニックネームが「ちょい悪おやじ」となっていたのを思い出した。これが後で本当になるとは知らずに、なかなか良く言うことを聞く馬だなと思いつつ、馬場内でのトレーニング終了。

いよいよケンタッキーファーム内の林間をまわるコースへ乗り出した。
最初のうちはあまり手綱を操作することなく、素直に誠子マミーの後をついてゆく。

途中で同伴していた係りから「ウイスキーは木に体をこすりつける癖があるので注意してくれ」とのアドバイスがあった。その言葉が合図のように、突然私を乗せたまま手近の木にかなり強烈に体をこすりつけはじめた。当然わたしの足と手は木と馬の間にはさまれる。なんとか手綱を操作して木から離そうとこころみるも駄目。係員が手綱をつかんだり、たてがみをひっぱったりしても、いうことを聞かず。その間私の手と足は挟まれたまま。ようやく木から離してもらったときには、手と足が擦り傷だらけ。さきほどの嫌な予感が見事的中してしまった。

前回誠子マミーが乗っているのを見ていた時は優雅に乗っているように見えたが、実際はかなり上下運動が多くてそれほど乗り心地が良いものではないことが分かった。ま、今回は誠子マミーのリクエスト(脅迫に近い)があって乗ったが、今回限りで勘弁してもらいたいというのが本音。

ただ、実際に手綱を引くとちゃんと応えてくれるというのは、ちょっと車の運転に似た快感はある。ひょっとするとやみつきになるかも。(でもならないだろうな。)なんにせよ貴重な体験ではあった。

乗馬を終えてから、場内のレストランでちょっと早めにランチ。
それぞれ「ラムのジンギスカン」と「鮭のちゃんちゃん焼き」を注文。味は普通。
特筆すべきものはない。エアコンの無いレストランでコンロを二つ使っての料理はあまり夏向きとは言えない。食事を終えるや否や外に出て涼んだくらい。

支払いの時に本日開催される日高ケンタッキーダービーの馬券引き換え券を貰った。
午後2時からの開催ということで、その前に寺内タケシ公認のバンドの実演で懐かしの寺内サウンドを聞くことができた。残念ながら熱演にもかかわらず、音響システムが良くないせいか、音楽そのものを楽しむというより、昭和40年代の懐メロを聞くことができたことが収穫か。

2時になっていよいよダービー開始。
開始のファンファーレもこのバンドが担当。
どんな馬かというとポニー型、それにどさんこ馬(普段馬車を曳いている)、ポニーよりももっと小型の馬(人は乗せられない)の5頭だて。
私は一番人気の1枠、誠子マミーは4枠を選択。

小さな馬に人が乗って走るわけなので、快走というわけにはいかない。落馬するのもあり、走らずに転げまわっているのもありで、期待以上に面白かった。

結果は1枠が優勝!わたしは見事的中し、賞金としてコカコーラのTシャツをゲット。
デザインがデザインなので、ちょっと自分では着られそうもない。次回のキャンプクラブのビンゴの景品にでも提供するかな。

今日は一日ここで過ごし、その後今夜の宿、道の駅「むかわ四季の館」へ。ここは3年前にも利用したが、その際は時間があわず併設されている温泉には入れなかった。今回はこの「四季の湯」を楽しむことができた。でもさっき馬に挟まれたときの手足の擦り傷がしみる、しみる。

陽に焼けてかなりお疲れの様子

本日の走行距離 53km

7月7日 行程 鵡川→苫小牧 走行距離 45km

7月7日
今朝の道の駅「むかわ四季の館」は早朝から濃い霧につつまれ、気温もかなり低め。
しばらくしたら霧が小雨に変わり、いずれにしても観光する意欲は無くなった。
明日のフェリーで戻る予定だったが、急遽予定を変更し、本日の便に乗ることにした。
ガスを満タンにしてから「商船三井フェリー」の苫小牧ターミナルへ。
苫小牧のガソリンの通常価格は平均して179円だった。

フェリーのほうは、さいわい同じタイプの個室に空き室があり変更OKだった。
霧につつまれたフェリーターミナルを見て、誠子マミーが不安がるので総合受付で確認。
苫小牧ではこの程度の霧は普通で特に問題ない、不安があるなら船会社に聞いてみたらとのこと。当然船社も特に問題無しとの回答。しぶる誠子マミーもこれで了解。

霧の中の苫小牧


今晩の出航が確定したので、今日の昼食、夕食、明日の朝食、昼食と4食分の食材を求めに苫小牧ジャスコへ。北海道ツアーの時はいつもこのスーパーにお世話になっている。駐車場が広くフェリーのターミナルにも近いので、乗船するまで待機するには好都合。退屈したら店内を見てあるくこともできる。

食材、その他必要な品を準備し、ついでに店内のフードコートにある「みそ源」でラーメンの昼食。ジャスコで午後3時まで待機してからフェリーターミナルへ戻り、乗船準備。

とにかく乗船時間が長いので、食材だけでなく、飲み物、お菓子等も必要になる。
今回は前回忘れて困った箸、スプーン、ナイフ、紙コップ、紙皿も忘れずに準備。
乗船開始が午後5時からなので、ジャスコで買い求めた寿司、おにぎりその他で早めに夕食。

フェリーは運転手と同乗者は別々に乗船することになるので、ここで誠子マミーとはお別れ。若干待たされたが5時半頃に乗船できた。

出航時間は午後6時45分。まだ時間があるが、この間を利用してさっそく展望風呂へ。すでに先客多数!お湯は熱めで長湯はできない。ざっと浸かって汗を流す程度で終了。

しばらくしたら船内放送あり、途中気圧の谷間を通るので、若干?の揺れがあるかもしれないとのこと。若干という言葉がちょっと気になる。若干は相当という意味にもつながることがあるので。前回の船酔対策の失敗に懲りて、酔止め薬は最低限の量にした。

苫小牧の右下に見える赤丸が出航4時間後の本船位置! うーん、先が長い。

まもなく午前0時。今のところ若干の揺れはあるが、まだそれほどではない。このままの調子で行ってもらいたいもの。

明日の午後茨城県の大洗到着を待つだけ。長かった北海道ツアーもこれで終了。
東京を出てから20日。キャンピングカーを使った旅行では、今までで一番長いツアーになった。
今回のツアーでは前半にいろいろ行事があったが、後半はかなり時間に余裕をもって過ごすことができた。なにもせず、どこにもでかけず一箇所でぼーとするのもなかなか捨てがたいものがある。もっともこういう時間をとらないと長期ツアーは無理だろう。
なにせあだ名がマグロ(動かないと死んでしまう!)といわれるほど今までは動き回ることが多かったが、今回の旅でこのスタイルの変更を迫られそう。

7月8日 行程 苫小牧→大洗→石神井公園 走行距離 138km

昨夜から苫小牧から大洗へ向けて航行中。さんふらわーさっぽろ船内で起床。あまり熟睡できたとは言えない。微妙な揺れと酔止めに飲んだ薬のせいで気分爽快とはならなかった。それでも持ち込んだ食材でとりあえず朝食。

その後船内ビデオ放送による映画「武士の一分」を鑑賞。映画終了後、デッキに出て写真をと思ったが、予想外に風が強く長居できず、早々に船内に退散。することもなく、ただただ大洗到着を待つ。

途中ですれ違った姉妹船

予定通り午後2時ジャストに着岸。30分ほど待機してから下船開始。大洗を3時前に出発し、途中千代田PAで荷物を整理してから、あらためて自宅へ向かう。午後5時に自宅到着。3週間にわたる長いツアーもようやく終りを迎えた。お疲れ様!

終わり