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  2006北海道ツアー   
2006年7月11日〜19日 
 
  2006年、今年も北海道の夏がやってきました。

5月に風邪を引いて以来、不調が続いておりましたが、ようやく動けるようになりましたので、今年も予定とおり第5次北海道ツアーを決行することにしました。今回は、仲間に教えてもらった道北、美深のトロッコを運転すること、それに前回逃した丸瀬布のSLに乗車することが目的です。

たった、これだけでわざわざ北海道へ?と思われる向きもあるかと思いますが、、もちろんこれだけでなく北海道の雄大な自然の中でのんびり過ごすことが一番の目的です。

7月11日の深夜便(23時45分発の「さんふらわあ みと」)にて苫小牧に向けて大洗を出発。

昨年、仕事をやめて、ヒマになると思ったのですが、なかなか家内との休みのタイミングが合わず、ようやく7月に入ってスケジュール調整が可能になりました。とりあえず夏休み期間前のフェリー代金が安い時期に決行することにしたため、昨11日に出発することにしたものです。
フェリーは深夜便ですが、今回も早めに大洗まで行って、ここで温泉に入って夕食というパターンとなりました。大洗の隣の那珂湊は漁業の基地になっている関係で、海鮮料理屋がとてもリーズナブルで美味しいと評判ですが、このところ続けて行っている市場の中にある「森田水産」に行きました。

本当は生の魚が苦手な私としては同じ系統の回転すしのほうが良かったのですが、平日の午後4時とあってお客が全く無し。回転テーブルには何も乗っていない状況では、ちょっと入りにくかったので止めました。なぜかというと、私の好みはというより、食べられるものが、卵焼き、納豆巻き、穴子程度で、お皿のお値段からするとせいぜい250円まで! とてもオーダーで食べる勇気はありませんでしたので。

同じ系統のレストランでは、幸い当日のメニューで「金目鯛の煮付け」がありましたので、迷わずこれをチョイス。家内は刺身が豪快に乗った海鮮定食。これもいつものことですが、家内のほうがづーと高い!

煮付けは大きな切り身が2つあって、注文してから煮付けてありますので、さすがに旨い。煮汁の味加減が最高!アサリの味噌汁、サラダ、デザート付きで1360円はかなりお徳用でした。家内はご飯も全部平らげてましたので、また太るでしょう!キャンプの後はいつもそうですが。
次の行事。いつものように温泉。今回は「潮騒の湯」(海水深層水の温泉)ではなくて「ゆっくら健康館」(町営)へ。午後5時過ぎると500円になります。残念ながらここは露天風呂がありませんでしたが、代わりに薬草湯がありました。地元の方が圧倒的で、茨城弁を懐かしく聞きました。 

温泉の後、フェリー待ち期間を利用してしばしお昼寝。風呂上りのうたたねは気持ちがいいですね。

ただ、待機指定の時間から乗船するまでの時間が長くて参りました。いつもなら10時30分の待機後、すぐに乗船完了して部屋に入ってのんびりできるのですが、今回は11時20分過ぎにようやく乗船が許可される始末。11時半にやっと乗船でき、先に乗り込んでいた家内と部屋で御対面。キャンピングカーはトラックと同じデッキに積載される関係で、トラックの列に入って順番待ちとなりますので、この点は乗用車に比べて不利ですね。

フェリーは商船三井の「さんふらわあ みと」です。部屋は一等の個室。といってもビジネスホテルのツイン仕様と考えてもらえばよろしいでしょう。部屋にはアメニテイグッヅ(タオル、歯磨きセット、櫛、髭剃り)と浴衣がありました。お風呂はついてませんが、シャワーとトイレが付いてます。湯沸しポットが装備されていますので、カップラーメンは食べられます。

深夜便にはレストランの営業がありません。自分で対策を考える必要があります。売店には、おにぎり、カレー、ラーメン等の自動販売機と電子レンジがありますので、こちらでもOKです。ただし、あまりヘルシーなメニューはありませんので、今回は乗船する前に食料を購入し、部屋に運び込んでおきました。
野菜はトマトときゅうり。これを当家自慢の「肉ミソ」でいただきます。あとは那珂湊で買った卵焼き。それに各種ラーメン類。もちろん牛乳とパンとバターは持参しました。さすがに朝,昼、夜となると重量もはんぱではありません。積み込むのが大変でした。

船内ではいつものことですが、有り余る時間をどう使うかが大問題です。私は酔い止めの薬を飲んだ関係で、終日ぼーとしていて、集中する仕事はできず、テレビを見たり、持参したDVDを鑑賞することで、なんとか過ごしました。

酔い止めを飲んだにもかかわらず、海はづーと平穏で揺れません。台風3号の影響で津軽海峡で揺れるかもしれないと言われて飲んだのが敗因でした。次回は陸路で最短のフェリーも検討材料に入れなくては! 
フェリーで一夜を明かし、翌12日の午後8時に苫小牧上陸。

上陸後、AKMLのメンバーに教えてもらった回転すしの「海天丸」にて遅い夕食を取りました。
夕食後、苫小牧近辺の道の駅「鵡川」にてP泊。(キャンピングカー車内で一夜を過ごすことを我々はP泊と呼んでいます。)ここには温泉が併設されておりますが、すでに9時を回っていたことと、船で朝風呂としゃれてますので、お風呂は取りやめました。

駐車場にはすでに先客のキャンパーが多数居りました。道の駅とはいうものの、どちらかと言うと、温泉がメインのようで、トイレの数も少ないし、情報発信という面でもちょっと物足り無い感じを持ちました。ただ温泉が営業中であれば、そちらのトイレも使えますし、ウオッシュレット完備ですので、この点はグッドでした。

今日は久しぶりのよいお天気だったそうで、朝の内は気温19度、むしろ涼しいくらいでした。ところが、旭川に向けて北上するルートを爆走中、10分走るごとに、気温が1度づつ上がってきて、ついに旭川では27度になってしまいした。

今日の目的地である美深に直行せずに旭川に寄った理由は、ジャスコでお買い物する必要があったためです。ジャスコはキャンパーにとってはとても助かる存在なんです。とにかく駐車場が平面駐車で広大。だから高さを気にする必要がありません。従って私はツアーに出るときはその地域のジャスコの場所を必ずチェックすることにしています。

北海道のジャスコは札幌、釧路とここ旭川の3箇所しかありません。ところが折角の事前調査に基づき、ナビをセットしておいたのですが、これがまったくのガセで、郊外でなく市内のど真ん中に案内され、無駄に時間を費やしてしまいました。セットのやり方が悪かったのか、ナビのデータが不正だったのか,原因不明ですが、最終的には住所で再度チェックし無事にお買い物ができました。

お買い物の前に腹ごしらえと思い、これもジャスコの中にあるレストラン街を探索し、バイキングのお店、「フェスタガーデン」を選びました。なぜバイキングかと言うと、メニューが豊富だからというより、お互いの嗜好に遠慮することなく好きなものが食べられるということと、さらにもっと重要なファクターは、「60歳以上シニアー割引」があったからです。

普通1050円のところが880円と割安でしたので、これに惹かれて決めました。お味は? まあまあでしょう。

バイキングとなるとついつい食べ過ぎる傾向がありますが、今回は太りすぎを警戒し、ほどほどにしておきました。嬉しかったのはドリンクコーナーに何と!ソフトクリームがあったことです。思わず、カップに山盛りにとってしまいました。北海道のソフトクリーム第一号でしたが、牛乳ベースで甘味もあっさり、味もさっぱりしていてこれは当たりでした。


さあこれでいよいよ美深の「森林公園美深アイランドキャンプ場」に向けて出発です。あらかじめセットしていたナビを頼りにしていたのですが、どうみても道路標識の地名からするとルートをはずれているようです。念のため途中でチェックしたところ、案の定、目的地からはるか離れたところを走っていることを発見。あわててナビを設定しなおしましたが、すでに予定の倍も走ってしまってましたので、戻るのが大変でした。

結果的には到着予定時刻を1時間あまりオーバーして、到着。ドッキングすることになっていた仲間を大分待たせてしまいました。

仲間はすでにキャンプ場のチェックインを代行しておいてくれましたので、サイトに車を止めて、お詫びの挨拶もそこそこに、まず場内の温泉「びふか温泉」に直行。お風呂は綺麗でしたが、温度がかなり高めで、あまり長湯はできませんでした。ただ、足湯の格好で一緒に行ったメンバーといつもより長めにおしゃべりしていたため、のぼせたようです。平日の午後4時頃でしたので、あまり人が多くなくてゆったりできました。

いつもなら休憩室でゆっくりするのですが、今回はすでに到着していたメンバー連中が早く宴会をとの要請があり、ここはすぐに引き揚げ、仲間の一人のサイトに椅子テーブルを集めて宴会?開始。アルコールをたしなまない私はお茶で、他の皆様方はビール、日本酒、泡盛と文字とおり盛りだくさんで盛り上がってました。幸い今回のメンバーはほぼ我々と同年輩の熟年夫婦組だけでしたので、共通話題が多く、和やかなうちに過ごすことができました。
共通話題とは何でしょう? これが終戦直後のDDTの話、しらみ、南京虫の話等々で、この世代でないとなかなか話が弾まない類の話でしたが。

宴会終えてから、私の車に集まってもらい、昨年のスイス旅行のビデオ鑑賞会を開催。強引に見せてしまったというのが本当のところですが、こころやさしい皆さんにはとても喜んでいただくことができました。仲間は有難いですね。

さあ、明日は待望のトロッコ列車の運転です。頑張るぞ!


美深アイランドキャンプ場の朝はトラブルから始まりました。

トラブルその1
ここは町営とあって規則が極めて厳しいのです。一番問題になったのは、ゴミの処理です。ゴミは原則として持ち帰りすることになっていますが、私達のように遠くから来ている場合は、持ち帰りといっても限度があります。止むを得ない場合は、キャンプ場で処理してもらえるのですが、ここはリサイクルを徹底しているため、分別が6種類あって、これがまた厳格。

一応分別して管理事務所に持ち込むと、係りが中身を厳しくチェックし、もし規定外のゴミが一つでも混じっていると、その場で分別のやり直しを命じられます。
紙の分別ということで、テイッシュを入れたらこれがアウト! テイッシュは再生不可なので、生ゴミグループに入れることになっているとのこと。これは一つの例で、ほかにも頭をひねるような基準があって、これには参りました。ゴミを持参した家内の帰りが遅いので、ちょっと見にでかけたら、案の状、上記に引っかかってやり直している最中でした。この後、二人で分別表を見ながら一つ一つチェックして何とかOKを貰いました。ふー!

これだけ厳しくやっていて、本当に町ぐるみでリサイクルしているのであれば、致し方ないのですが。

続いてトラブルその2
本当はここで2泊するつもりで、今朝チェックアウトしたときに、「また今晩もお願いしたいが、空いてますね?」と確認したところ、オートサイトは空いているとのこと。本日のチェックアウト時間の11時を過ぎてましたので、今日、ここを引き払う他のメンバーに合流するため、とりあえず「では後で参りますから」と告げて、一旦管理事務所を出て、事務所前の駐車場で皆さんにお別れの御挨拶をしました。

それから、あらためて管理事務所に戻って手続き再開をお願いしたところ、一度チェックアウトしたので、今は受け付けできない。規定では午後1時以降の受付になるからあらためて出直してくるようにとのこと。 あまりの融通の利かなさにあきれ果てて、文句を言うと自分は下っ端で判断できないので、上司に相談するとのこと。 ところが、やっぱり結論は同じで、今はできないとの一点張り。 先に申込書だけでも記入してくれらた時間の節約になるとの要請がありましたが、もう結構ですとタンかを切ッて出てきました。
こんなお役所仕事が。まだまかり通っているのが信じられません。ということで、ここで2泊するのをあきらめ、予定を繰り上げ一日早く、丸瀬布の「いこいの森キャンプ場」に向かいました。

さてトラブルはこの辺で終わり、楽しいお話を2つご披露します。
その1 
美深には日本一の赤字線で有名だった国鉄の美幸線跡を利用して自分でトロッコを運転できる施設、「トロッコ王国」があります。前述のように今回の北海道ツアーの目玉の一つです。
写真は真剣な顔付きで運転している家内です。


朝から雨模様で、トロッコ日和りではありませんでしたが、前述のように、今更キャンプ場には戻れませんので、とりあえず現場まで行って天気待ちすることにしました。現地でお昼をを食べている頃から段々天気が回復し、ついに待望のトロッコに乗ることができました。

トロッコにはガソリンエンジンがついていて、5人乗りのトロッコをアクセルと機械式ブレーキで操作します。距離は往復10キロ、時間にして往復30分くらいかかりますが、途中踏み切りあり、鉄橋ありで、結構楽しめました。ゴール地点でUターンするわけですが、トロッコを転車台に載せて自分で方向転換してから、
また戻ってきます。帰りは家内が運転しましたが、大変ご機嫌でした。ただ何せ機械式のブレーキで油圧も何もありませんので、力一杯ブレークを引っ張っても、なかなか止まりません。踏み切りの手前では一時停止するようにと指示がありましたので、何とか頑張りましたが、腰をひねってしまいました。また腰痛が悪化しそうです!

これは楽しいですよ。みなさんも北海道へお越しの際は、ぜひお試しください。

楽しいお話その2
トロッコ王国での実地体験を終えて紋別方面に向かう国道49号線の山中で、なんと目の前を熊の親子が横切っていきました。目の前といってもおそらく20mくらいはあったと思います。写真を撮ろうとしましたが、間に合わず悔しい思いをしました。でも車がぶつからなくて良かったとほっとしました。

北海道の道路標識には動物注意の看板で、狐と狸が並んでいるのやら、鹿のマークやらいろいろありますが、道路にも熊が飛び出てくるとは思いませんでした。大変貴重な体験でした。後で現地の方に聞いてみたら熊はさすがに珍しいとのこと。まして親子連れなんて本当に良い経験をしたとうらやましがられました。

トロッコ体験を無事に終えて、丸瀬布の「森林公園いこいの森キャンプ場」に向かいました。ここでは2泊しました。なぜ2泊かというと、次の目玉のSLを運転する日が土曜と日曜だけだからです。 ということで土曜日までは絶対ここにいる必要があります。

ところで先ほど恒例の温泉、キャンプ場の目の前にある「やまびこ」に行ってきました。昨日に引き続き、やっぱり湯の温度が高めです。温度計では41.7度となっていましたが、ちょっと入っただけで汗が吹き出てきます。外は気温22度くらいですので、ほてった体と顔に風が心地よく感じられましたが、ちょっと歩いている間かなり冷えてきました。今夜は涼しく寝られそうです。

遠軽の「森林公園いこいの森キャンプ場」は、昼間は結構気温が高いのですが、夜になるとぐっと冷え込んできます。といっても暖房が必要なほどではありませんので、去年の稚内にくらべれば天国です。

前日はキャンプ場には私達の車以外に数台しかありませんでしたが、今日になってあっという間にキャンプ場はほぼ満員の有様。あまり少ないのもさびしいですが、あまり多すぎるのもトイレが混雑して大変です。でもさすがに北海道以外のナンバーは見かけません。遠くても札幌くらいでしょうか。練馬ナンバーはかなり場違いの感があります。

上は金曜日の様子

下は土曜日の様子















ついに待ち焦がれていた?SLに乗りました。昔、森林鉄道で使われていた軽便鉄道の蒸気機関車「雨宮21号」がここで動態保存されています。いわゆるデゴイチと比べるとかなり小振りで可愛らしいのですが、立派な蒸気機関車です。これに有蓋と無蓋の客車を2両連結して、時速15kmで、森林公園内を疾走?します。

料金は500円也。乗車時間およそ15分。前回のトロッコに比べると時間が短いので、ちょっと物足りない感じがありました。機関車は30分おきに、キャンプ場をぐるり一周しますので、撮影しようと思ったらいつでも出来ます。しまいには汽笛の音が慣れっこになってしまいうるさく感じれるほどでした。

朝の10時の一番列車?の運転開始を待ちかねて乗りましたので、今日はもう予定なし。
車に戻って見たいと思っていた「鄭和」の航海のDVDを鑑賞。余談ですが、鄭和とは明の時代の航海家で、コロンブスよりも100年も前にアメリカ大陸を発見したのではないかと言われているほど、大航海家です。ちなみに彼が乗っていた「宝船(ほうせんと読みます)」はコロンブスの旗艦よりも数倍大きなものであったこと、南京にはこれを造るための大ドック(幅40m、長さ200m)があったこと、しかも世界初のドライドックであることなど、初めて聞くことが多くマリン関係者としては大変参考になりました。帰ったら早速、本を探してみたいと思っています。

閑話休題
夕食まで時間がありましたので、溜まった下着類の洗濯をすることとしました。場内にはコインランドリーが無いと思ってましたので、久しぶりに手動洗濯です。終わって干すのがまた一大事。干す場所が無いので、オーニング(車のテント)とバックミラーのステーにロープを渡して、ここに干しました。お天気が晴れたり曇ったり、たまには小雨が降ったりして落ち着きません。なんとか夕方までに乾くことを念じてましたが、やっぱり駄目。今,車の中は洗濯ものだらけで急に生活感が出てきました。

でも、さきほどお風呂帰りにコインランドリーがあることが確認できましたので、明日朝一番で、乾燥機にいれる予定です。
夕食は今回ツアーで、はじめてBBQをやりました。インスタントのグリルの炭になかなか火がつかないので苦労しました。どうも安売りで8個セットで買ったものですが、品質がもうひとつだったようです。仕方ないのでカセットガスコンロに炭(たどん)を載せて一度、燃焼させてから、グリルに移してようやく肉を焼くことができました。

食材は、先日、旭川のジャスコで買い求めたビーフと豚トロです。ビーフは見た目は良かったのですが、焼いたら縮んでしまって、肉を食している感じがありません。豚トロはちゃんと原型を保っており、味もかなりいけるものでした。また旭川のジャスコで食材を購入するときは、間違いなく豚をメインにすることとします。
 
7月16日は終日雨にたたられました。

今朝はキャンプ場を出発する前に、昨日の洗濯の続きをやりました。洗濯は30分程で完了しましたが、乾燥機ではなかなか乾きません。1時間やってもまだ生乾きの状態。さらに30分かけてやりましたが、ポロシャツとか綿100%の素材の衣料は湿り気が残ったままで、このままでは着ることはできません。

先の予定がありますので、ここでとりあえず切り上げ。あとは車の中でまたまた自然乾燥を待つことにしました。車の中は選択干し場の様相を呈してました。

洗濯を途中で切り上げ、富良野に向けて丸瀬布のキャンプ場を出発した時は曇り勝ちではありましたが、まずまずのお天気でした。途中旭川のジャスコで買い物していたときは、快晴でもう暑いくらい。エアコンを入れる必要があるくらいでした。

午後4時前に富良野の「日の出キャンプ場」に到着。早速張り出しテントをセット。椅子、テーブルを出して、夕食の準備にとりかかりました。バーベキュー用のコンロに火をつけて、いざ豪華デイナー開始という頃になって、急に天候が悪化。見る見る黒い雲が上空を覆うようになったかと思ったら、とたんにひどい夕立になってしまいました。

ようやく炭に火がついた段階ですので、ここで止めるわけにもいかず、豪雨の中,食事を開始。最初のうちは雨もそれほど強くなかったのですが、横なぐりの風が出てくるに及び、張り出しテントがまるで役に立たず。座っていた椅子が背後から水浸しになるのが分らなくて、パンツが濡れてはじめてエライ状況であることが判明。それから仕方なく立ったままでの食事となりました。「縞ほっけ」と「ししゃも」「アスパラ」のバーベキューと、毛蟹一匹を丸ごと使ったミソ汁とメニューだけ見ると豪華夕食に思えますが、ただ豪雨の中、雨を避けてあちこち移動しながらの、しかも立ったままの食事は初めてでした。もうやけっぱちで、二人で大笑いしながら、楽しく?いただきました。なにはともあれ貴重?な体験でした。

日の出キャンプ場は上富良野の「ラベンダー公園」の隣にありますが、丁度、「富良野ラベンダー祭り」の最終日とあって、いろいろ行事がありました。ギターと歌声が馬鹿にうるさいと思って,管理事務所にクレームしようとしたら、家内から、あれは公園の屋外ステージでコンサートをやってるらしいとのアドバイス。念のためチェックしに行きましたら、そのとおりで、サンプラザ中野のコンサートでした。

雨中にもかかわらずそこそこ見物客も出ており、彼も張り切ってましたが、なにせロックコンサートのような馬鹿でかい音響は性に合わないので、早々に退散。午後9時からの花火に期待することにしました。まだ花火開始まで時間がありますので、この間を利用して、またまた近所の「フロンテイアフラヌイ温泉」に行ってきました。

ここは毎回書いてますが、31度の源泉をそのまま使った湯船があります。最初はちょっと冷たいと感じますが、しばらくするとこれが心地よく感じられます。ある程度入って、外にでると風呂場がめちゃくちゃ熱く、サウナに入ったようなのぼせた感じになります。

風呂からあがったら、雨が止んでました。この分だと花火大会は予定とおり決行かな?と話ながらキャンプ場に戻る途中で、祭りの会場で数台の「ねぶた」が出いるのを発見。 あわてて車に戻りカメラを持って戻ったらすでにねぶたは全部引き揚げてました。ちょっと見たところでは,予想外に綺麗でしたので、取り損なって大変残念です。こんどは青森の本場のねぷたを見に行きたいものです。


さて、雨のため、予定より20分ほど遅れて、ようやく花火があがりました。ところが数発あがったと思ったら、またまた雨が本降りになってしまいました。濡れた椅子はあきらめて別の椅子を出して、今や遅しと待っていたのですが、またまたテントの下に避難する羽目になりました。家内は透明のビニール傘を差しながら頑張ってましたが、さすがに本降りになってきたのを機に、ようやく諦めて車に戻ってきました。花火は隣の公園の山の上で上がりますので、キャンプ場はポジション的には最高なんですが、いかんせん雨には勝てず、後ろ髪を引かれる思いで、車内で音だけ聞くしかありませんでした。残念!




雨降りの中傘をさして花火見物

ということで食事も花火も雨にたたられた一日でした。明日は良い天気になりますように!

朝は、昨日の豪雨が嘘のように晴れ間が出て、少々暑いくらいの良いお天気です。
朝の作業はまず、昨日ずぶ濡れになってしまったテントや椅子を乾かすこと、次にこれも定例作業となったゴミの分別です。富良野はいままでと違って、指定のゴミ袋を買わなくても良いのですが、分別はちゃんとやらないといけません。二人で地べたにしゃがんでひとつひとつより分ける姿はなんとも情けないものです。

幸い、良いお天気に恵まれ、テントも椅子も収納できるほどに乾きましたので、最後に飲料水をタンクに補給してから日の出キャンプ場をいざ出発。今日の目的地は「層雲峡」です。 

層雲峡に入る直前まで、お天気は良かったのですが、目的地を目の前にして、またまた急に雷雨が襲来。駐車場に入るときは、しのつく雨といった状況。昼時でしたので、目の前にある旭川ラーメンのお店に行きたかったのですが、とても行けるような雨ではありません。とにかく雨が小降りになるまで、車の中で待機。

こういうときはキャンピングカーは便利です。お茶を飲みながらお菓子をつまみながら待つこと30分。傘をさせば何とかなる程度になりましたので、空き腹をかかえてラーメン店へ。ここは「層雲峡キャニオンモール」という商店街の中の一角にあります。本当の旭川ラーメンかどうかはわかりませんが、おなかが空いていたせいか、久しぶりに旨いラーメンを食べた気がしました。家内はどさんこラーメン、私はミソラーメンと餃子を注文。家内のは北海道の名産、ほたて、とうもろこし、きのこ、バター、昆布やらなにやら一杯入ってました。彼女はたしかここに来る途中の道の駅{当麻」で休憩した時に、ゆでたて「とうもろこし」も食べていたはずです。ちょっと食べ過ぎではと思いましたが、家庭内平和の観点から何も言えませんでした。味はこってり味でひさしぶりに食べたラーメンだからかもしれませんが、美味しかったです。

当初の計画では食事の後、ロープウエイとリフトを乗りついで「黒岳」にのぼり、付近をウオーキングする予定でしたが、雷雨が収まる気配もなく、視界が期待できないとのアドバイスがありましたので、今回は層雲峡見物はスキップ。当然、黒岳温泉も行けません。そのまま帯広へ直行しました。

帯広へ向かう273号線は一般道ですが、とても快適でまったく渋滞なく走れました。帯広では道の駅「おとふけ」で泊まる予定でしたが、行ってみたら、国道のすぐ脇で、結構うるさいこと、車を置くスペースもさほど広くありませんでした。急遽ここからあと100キロ先にある道の駅「樹海ロード日高」に目的地を変更。もう100キロほど余分に走る必要がありますが、ナビで予想したら午後5時45分に到着とありましたので、ちょっと無理して走ることにしました。ところが結果的にこれが大誤算。

帯広から札幌に抜けるためにはまだ高速が全線開通しておりませんので、途中十勝清水から274号線で日勝峠を越えることになります。九十九折れの道路も最初は快調でしたが、だんだん霧が濃くなってきて、こりゃ具合が芳しくないなと思ったら、ついにトンネルの中で大渋滞にはまりました。

反対側の車線の車はどんどんやってくるのに、こちらはまったく動かず。後で分ったのですが、事故で車線規制があったようです。トンネルも長い割には高速と違って換気ができてませんので、空気は悪くなるし、状況がわからないだけに、いらいらするし、ほとほと参りました。


結局この渋滞のおかげで1時間ほど余分に費やし、目的地の日高には6時40分に到着。かなり大きな道の駅でキャンカー仲間も数台泊まってました。まだ明るいうちに到着できたのは良かったのですが、ここも大型車の出入りがひっきりなしで、その上、エンジンをかけっぱなしのトラックがうるさいし、振動も凄かった。残念ながらこれ以上走るの無理だったので、我慢しましたが、いやはや大変でした。

到着時間が遅くなり疲れましたので、食事は外食にすることとし、付近にあった天ぷらやさんで天丼をいただきました。味は濃い目の出汁で私の好み。何と言うこともない普通のてんぷらでしたが、揚げ立てでしたので、これだけでも美味しくいただけました。味はどちらかというと関東風でした。

今日はほぼ一般道だけで、濃霧と山道を300キロ以上運転しましたので、肩が凝りました。疲れてましたが、いつもように食事の後、付近の沙流川温泉の「日高高原荘」に出かけて、日帰り入浴してきました。お湯はちょっと熱めでした。基本的に北海道の湯温は高めに設定してあるようです。


そういえば濃霧の山道を苦労して走行中に息子から電話あり、「指の骨を折ってしまったので、明日手術になるかもしれない。」てな電話が入り、私に代わって電話にでた家内はすくなからずパニックしてました。 
さすが梅雨の無い北海道と思ってましたが、今回ばかりは雨にたたられ予定していた観光ができなくなりましたので、やむなく一日早く帰宅することにしました。 

昨日は、道の駅「樹海ロード日高」で泊まりましたが、やっぱり札幌、帯広を結ぶ幹線道路沿にある関係で、夜通しトラックの出入りが多く、あまり良く寝られませんでした。朝の4時過ぎに早々と目が覚め、早速スケジュールを調整した結果、最初に苫小牧への途中にあるニ風谷(ニフタニと読みます)で「アイヌ文化博物館」見学、次にサラブレッドの故郷、日高の「日高ケンタッキーファーム」にて乗馬体験という予定を
立てました。あいにく朝から雨模様ですので、後者はお天気次第ということになりますが。

「アイヌ文化博物館」は予想していた以上に立派な博物館でした。9時開館でしたが、早めに到着してしまい、あたりをぶらぶらしておりましたら、見兼ねて定刻前に開けてくださいました。展示品は膨大で、歴史年表でアイヌの歴史的なポジションを良く確認できました。使っていた道具も説明書きを読まないと良く分らないものが沢山ありました。すべてアイヌ語表記、といってもカタカナでの表音表記ですが、頭がくらくらしてきました。韓国でハングル文字の洪水で味わったのと同じ気持ちです。
圧巻だったのは大木を刳りぬいた丸木船の大きさです。やはり船に関することには特別に目が行きますね。乗船体験できるようになってましたので、写真を撮ってきました。幅は1m50cm、長さはおそらく10m以上あるでしょう。これをろくな道具が無かった時代にどのくらいの時間をかけて造ったのか、おそらく気が遠くなるような時間を要したでしょう。

アトラクションで「アイヌの模様を書いてみよう」コーナーがありましたので、二人でチャンレジしてみました。さすがに家内は絵をやる関係で、全体の構図をつかむのが早く、ちゃんと書けてたように見えました?

博物館を見学後、近所のアイヌ工芸を売っているつとむ民芸店に寄りました。お盆を物色したのですが、これが美術工芸品的なお値段でしたので、買わずに見るだけにしました。ところが私がよそ見をしている間に家内はちゃっかり自分用のペンダントを購入してました。もっとも私もこれは良いな!と思ったやつでしたので、納得ですが。余談ですが、今回の経費はすべて私持ちの約束でしたが、土産物はこれに入ってません。でも総経費が予算内に納まりましたので、太っ腹なところを見せてこれも特別に認めました。

さて、博物館見学後、しばらく走って、「日高ケンタッキーファーム」へ向かいました。ここは公園のような牧場で、乗馬体験を含め、各種アトラクション、レストラン等々がそろっています。幸い、雨も止みましたので、家内が望んでいた乗馬体験を決行。家内は昔、ちょっとだけ馬に乗ったことがあるそうです。場内の馬場でトレーニングを15分、その後公園内を自分で15分というチャンレジコース5000円也でした。私はカメラ専門ということで観客に回りました。予算の関係もありましたけど?

家内の乗った「ポピーちゃん」は牝馬で年齢17歳。人間で言えばもう超熟年?でしょうか?ま、熟年同士で相性は良かったようです。コーチはそばを歩きながら馬がよそ見しないように注意するだけで、お馬の操縦?は自分でやります。以外に上手く乗っていたように見えました。ただ、15分の散策はちょっと短かったようで、来年はもうすこし長く乗っていたいという強い要望がありました。今度は私も一緒に乗ってみようと思います。

乗馬体験が終わって丁度12時。お昼の時間になりました。平日とあってレストランはジンギスカンのラムハウスだけ開店。ここで普通のジンギスカン鍋を注文しました。やはり本場のせいでしょうか。肉が柔らかくてジューシーでした。ちょっと量が多いかなと思いましたが、あっというまに平らげてしまいました。広いレストランには最初は私達二人だけ。あとで4名入ってきましたが、あんまり人が少ないというのも、気分が出ませんね。アルコールは飲めませんので、本場のミルクで乾杯。二人分しめて3130円とリーズナブルなランチでした。

これで予定していた行事は全部終了しました。 予定ではもう一日滞在して19日のフェリーで帰る予定でしたが、天気予報では北海道も今週は全部雨だそうでしたので、今回は予定を切り上げて帰宅することにしました。今回は目玉の「トロッコ列車」と「SL乗車」ができましたので、よしとしましょう。

ではまた来年!

ながらくご愛読ありがとうございました。