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   第二回四国ツアー  

上の写真は金毘羅さんから見た讃岐平野です。
 
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日程 旅程
第1日 自宅(谷原)から名神の「大津SA」へ
第2日 「大津SA」から徳島県の「坂東三郎キャンプ場」へ
第3日 「キャンプ場」から今治へ
第4日 今治から香川県の道の駅「ことなみ」へ
第5日 「ことなみ」から丸亀へ
第6日 丸亀から淡路島の「高田屋嘉兵衛キャンプ場へ」
第7日 高田屋嘉兵衛キャンプ場に連泊
第8日 同キャンプ場から神戸へ
第9日 神戸から浜松経由東名の「足柄SA」経由谷原

1日目
今回のツアーの目玉は、まず四国に渡り、今治と丸亀の友人達との再会を果たすこと、ついでに本四公団の「しまなみ街道」(今治・尾道ルー> トを走ることです。

初日、12月23日(火曜)は午前9時過ぎに谷原を出発し、一路四国を目指します。走行距離数は約900kmにもなりますので、当然ながら一気に走るのは無理。よって、休みやすみ走ることにしました。

初日は、お昼に東名の「浜名湖SA」に到着。 13時20分に到着しましたので、約4時間かかったことになります。浜名湖ならばウナギを!と思っておりましたが、家内いわく ランチは簡単にしたいとの仰せです。老いては妻に従わないと「濡れ落ち葉」などど言われかねないので、やむなくフォローすることに。

レストラン?「大龍門」にて、家内は半ラーメン、半チャーハンとミニ餃子のセットを選択。わたしも同じメニューと瞬間思いましたが、食券を購入する段になって急に気が変わり 私だけ隣のコーナーの名古屋名物「味噌煮込みうどん」に変更。家内からは裏切り行為であると強く非難されました。実は二人でダイエット競争してます。

このSAはかなり大きな施設で、浜名湖を見下ろす高台の上にあり、ほとんど公園の趣があります。こどもたちも(我々の子ではありません!)芝生の上で転げ回っていました。しばらくここで休憩し、さらに先を目指します。



浜名湖SA付属の公園から浜名湖を見る
日が暮れるまえに、P泊(サービスエリアでの宿泊をこう呼びます)の場所を決める必要がありますので、頑張っていけるところまで走り、名神高速の「大津SA」で泊まることになりました。ここは琵琶湖の大津で湖が見えるはずなんですが、回りにはビルが乱立しており、とても優雅な眺めをエンジョイできる環境ではありませんでした。 

大津SA付近の夕焼け
幸い、道路が一段下がったところにありますので、夜間も交通量の割には静かだったのが取り柄でしょうか。なお、このSA付属の某電鉄経営のレストランは、建物、従業員のサービスは良かったのですが、味はあまり誉められたものではありませんでした。家内のカツどんは関西風と言えなくもないのですが、私たち関東人には味が薄くてだめ、わたしの選んだ海老かつカレーは、カレーがメリケン粉の味が強すぎてカレー評論家の私としてはとても合格点はあげられない。結局二人とも半分残して退散。

大げさですあ、一生にうちあと何回食べられるか分からないデイナーですので、二人とも一回一回を大事にしたいと思っています。これからは綺麗で大きくても人が入っていないレストランには入らないようにしようと二人で固く心に誓いあいました。

ここには残念ながらお風呂(温泉)がありません。夕食後は私はメールをチェックしただけ、家内は放送大学のお勉強を少々。(ほんの30分くらいですが) 

本日の走行距離:491km 1日としては、これ記録です! 

2日目
昨日は早めに就寝したのですが、さすがに疲れていたと見え、ゆっくり起床。朝のお散歩もそこそこに10時に出発。今日はできるだけ今治に近いところまで走ることにしました。それと温泉に入ること。 名神、阪神、淡路鳴門、高松高速を乗りついで、一路、今治方面を目指します。 前回もお世話になった「国営満濃キャンプ場」を第一候補にしましたが、途中鳴門でキャンプ場へ予約の電話を入れたところ、なんと自動応答でした。 そうです。国営だからキャンプ場と言えども、週に1回はお休みがあるんです。  

ということで急遽目的地変更。幸い、近いところに「四国三郎の郷」というキャンプ場というのがあり、さっそくこちらへ予約の電話。さすがにこの時期、あまりキャンプする人は居ないようで、勿論OK。到着したらなんと他にはもう1台のキャンピングカーだけで、付属の大きなお風呂ともども殆ど占有状態。

上は四国三郎キャンプ場です。
キャンプ場は吉野川(例の河口堰問題で有名ですね。あの上流です。)に面した高台にあります。サイトはかなり広くまた平地で高規格です。すべて電源付きで、残念ながら風呂は有料(300円)ですが、立ち寄り湯並みの充実した設備、もちろん、シャンプー、洗剤、ドライヤー完備です。露天風呂が無いのが残念ですが、温泉ではないのですからこれは欲が深いというもの。
ちなみにキャンプ場の料金はオフシーズンとのことで2名で4000円でした。

キャンプ場のコテージです。良く見ると家内が前を歩いてます。
愛車のナビが古いので、本キャンプ場のデータが無く、探すのに苦労しました。5時までに入場しないとサイトの選択が難しくなりますので、とにかく目的地へ急行。現地到着して私が入場手続きして、車に戻ると大事件勃発。 なんとポータブルトイレがトイレルームの中で傾いて漏れていると家内が大騒ぎしてます。あわてて、トイレルームの大掃除となりましたが、1時間ほどで何とか現状復帰できました。 

今日はクリスマスイブでしたので、どこかへ出かけてで旨いものを!と思ってましたが、さすがに気力が無くなりました。途中、クリスマス用のケーキでもと思って立ち寄ったスーパーで「念のため」買っておいた持ち帰り寿司が役に立ちました。おつゆ代わりのカップワンタンとにぎり寿司、それから何となんとキャンプ場 差し入れのスパークリングワイン(でもアルコール抜き!?)、それからデザートとしてスーパーマルナカ特製のケーキという「豪華版」でした。

夕食後はメールチェックを兼ねてレポート作成の時間ですが、家内は向かいでお勉強というのがいつものパターンですが、敵はちょっと前に勉強を終えて、ビデオを見るといってましたが、今気がついたらもうすやすや寝てます。本人はアレルギーの薬がとても効くので、意に反して眠くなると強弁してますが、なに、いつものことですから、私はあまり気にしてませんが。   


3日目

いよいよ旅も3日目に突入です。

昨夜はかなり冷え込み、夜半に起きてヒーターをつける必要があるほどでした。朝起きてみたら周りのサイトに全面霜がおりており、車から外にでるとキーンと体が一変に緊張するくらい冷え込んでました。外気温用の寒暖計は0度を指してました。

今晩は今治の今治国際ホテル泊まりですので、途中にある讃岐の金毘羅さん詣でを考えました。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、讃岐の金毘羅さんは海上安全の神様なのです。したがって海上保険に携わる人間は誰でも知っており、もちろん参詣もかかせません。私も毎年、正月には後楽園にある分社(いわば東京支店)のほうにお参りに行ってますが、せっかく本社の近くにいるのだからと思い、急遽お参りすることにしたものです。

と計画を練っている時に、ふと積載しているLPGボンベの容量がどれだけ残っているか気になって計ってみました。すると何と!もう3分の1しか残ってません。これではあとの旅程が苦しくなりますので、あわててガスの充填所を探すことに。 結局いったん鳴門方面に戻って「脇町」へ向かうこととなりました。脇町は屋根に「うだつ」があることで有名です。昨日の晩から家内が行ってみたいと言ってましたから、ちょうど良いタイミングではありました。

これが「うだつ」です。
脇町は馬籠とか奈良井宿とおなじように昔の町並みが400mにわたって保存されています。屋根にはおなじみの「うだつ」がありますが、本来は防火用の塀としての役目はあったと思いますが、通りに面した表だけあるということから、どうやら見栄を張り合って各家が競って立てたようにも見えました。よく「うだつ」があがるとか、あがらないとか言われますが、あの「うだつ」です。実物は上の写真をご覧ください。 

さて、脇町では1時間ほど散策し、最後に大藍染め商家の吉田家の蔵を改装した喫茶店でお茶して脇町を辞することに。この喫茶店は内外装の素晴らしいのに加え、料金が馬鹿安でした。カフェラッテが230円。こんなところでドトールの持ち帰りより安いとは! 家内が注文したキャラメルカフェも240円。皆さん、脇町へ来ることがあったらぜひ吉田家の蔵へどうぞ。


「金毘羅さん」のある琴平に到着したのが昼過ぎでしたので、まずは腹ごしらえ。駐車場のおじさんに聞いたら近くにある「うどんや」が旨いとのこと。さっそく指示されたとおりお店に向かいました。人が10人も入れば一杯になってしまうような小さなお店でした。どうやら親娘でやっているようでした。ちゃんと手打ちで、汁の味が絶妙でした。かけうどんを注文したのですが、汁を全部飲むことができたのは初めてです。それにお値段がまた超リーズナブル、何と300円でした。讃岐ではうどんはスナック感覚なんでしょうかね?前回ツアーで行った坂出のセルフうどん屋さんもかなり安かったという印象ですが。

ここで元気をつけて一気に金毘羅さんの758段の階段に挑戦。ふもとのお土産やさんから口々に無料の杖をどうぞ!と声をかけられましたが、一切耳を貸さず。 家内はちと息が上がってましたが、わたしは日ごろ弊社ビルの1階から事務所のある9階まで階段であがるトレーニングをしているためか、あれ?もう着いたの?という感じで無事に登頂成功。 

本宮では2004年の海上安全の祈願をし、さらに携帯に便利なように、海上安全の大漁旗を頂きました。お札は去年の分を持参してあらたに今年分をいただくのがルールだそうで、残念ながらお札はお正月になってから、東京支店でいただくことにしました。ところで本宮の境内から見える讃岐平野はなかなか素晴らしいものがありました。前回走破した本四の備讃瀬戸大橋が遠くに見えますし、讃岐富士もくっきりと頭を抜き出してます。今日は少しもやってましたが、天気がよければ鳴門大橋も見えると書いてありましたが、これはどうでしょう?


上の写真は金毘羅さんの本宮からの讃岐平野の展望です
お参りのあと、一路友人との会食のため、今治へ。
今治での夕食の目玉は何といっても「伊予水軍」というお店の鯛めしです。昔食べた味が忘れられず、またまた出かけてきました。今日は家内の希望もあって最初に海鮮類が沢山出てきてしまいました。しかもこれがいっぺんにテーブルの上に並びましたので、どれから手をつけてよいか迷っているうちに、メインデイッシュの鯛めしまで並んでしまう始末。箸が鯛めしに進む頃にはすっかり冷えてしまって、残念ながらちょっと期待していたほどではありませんでした。やっぱり釜飯とか鯛飯は熱いところをふうふう食べるのが最高なんでしょうね。チャンスがあったらまた挑戦してみたいところです。


4日目
今日は12月26日(金曜日)です。

3日に1日はホテルに泊まるという家内との約束により、昨夜は今回ツアーで初めてホテルに宿泊。
「今治国際ホテル」の大浴場は別料金ですが、露天風呂つきの温泉でした。昨晩結構良かったので、今朝も朝の6時から出撃して朝風呂をエンジョイしました。朝の8時30分までは昨日の料金で使えるとのことでしたので、これをフルに利用。
からだがぽかぽかしている間に出発しましたが、あいにくとお天気は曇り。今回の目玉である「しまなみ海道」を今治から尾道までサイクリングする計画を実行できるかどうか危ぶまれる状況でした。というのは今日は愛媛県は強風波浪注意報が出ているくらいで風がつよく、来島大橋ではかなり風にあおられるだろうと予想できたからです。とりあえず大島まで車で走ってみてどんな具合か見ることにしました。
 
しまなみ海道を見下ろす来島海峡館の展望台にて

案の定というか予想とおりかなりの風で車をまっすぐ走らせるのが難しいくらいで、この風の中、自転車で橋を越えるのはちょっとリスキーと判断し、今日は取りやめとしました。でもせっかく大島まで来ましたので、記念に「能島村上水軍資料館」に立ち寄りました。やはりマリンを担当しているとこの手のものは外せません。模型の軍船、村上一族の歴史等、知らないことが多く、なかなか面白かったと思います。この資料館は宮窪町営のため、本日が年内の最終営業日で明日から休みに入るとのこと。ラッキーでした。

さて、そうなると残るのは、昨日友人から薦められた今治の「タオル美術館」行きです。もっとも私は美術館そのものよりも、館内にある陳健一の中華レストランが気になったこと、家内はお土産のタオルを物色したいというのが目的でした。建物は某タオルメーカーが経営しているものですが、山の斜面を利用した表
側が4階、裏側が1階という凝ったつくりになってます。中華レストラン、「王府井」はその裏側のヨーロッパ風の庭園に面したところにあり、メニューも一応それなりのものでした。わたくしは海鮮リゾット、家内はおこげ定食にしましたが、いずれもかなりの水準だと思います。お値段はこの程度だったら許せるかな
というレベルでまあリーズナブルと言えるでしょう。

ランチ終了してから館内見学でしたが、美術館あるいは展示場といえるのは4階だけであとはタオルをはじめとするお土産のコーナーが3階分を占めてます。さすがにタオルの品揃えはたいしたもので、ふたりともここで大量にお買い上げでした。

明日は丸亀の友人との面談がありますので、今夜のうちにできるだけ丸亀に近いところへ行っておく必要があります。買い物もそこそこに今夜の宿探し。結局例によって道の駅で温泉つきを探しました。さいしょに「さいた」に向かいましたが、トイレがあまりぱっとしなかったこと。それから何の臭いか不明ですが、養豚場か養鶏場の臭いがきついので、早めの夕食(うどん)を食べただけで早々に退散。

結局、今おります道の駅「ことなみ」にしました。ここには「エピアみかど」という立ち寄り湯が併設されており、また国道に近いため、ある程度車も駐車しておりまずまずだろうなと思いました。お風呂は金曜日は特別割引とのことでお一人様500円也でした。露天風呂こそありませんが、その他の設備はかなりのもの。休憩室もゆったり、きれい。平賀源内推薦の「美霞洞温泉」の湯を引いたお風呂はややミルク色ですが、とても温まります。朝も8時から開館ですので、明日も一風呂あびてさっぱりしてから出発したいなと思っています。 


5日目
今日は12月27日(金曜日)、旅も5日目に
昨晩は霙まじりの雨でしたが、今朝起きてみてびっくり。何とあたり一面の雪景色になっているではないですか。どうりで昨日の夜半から車の往来が少なくなり静かになったわけです。そういえば午前3時頃、黄色いライトを点滅した作業者が駐車場に止まっていたのですが、これが除雪の作業車だったとは気がつきませんでした。
 
とにかく積雪10cmくらいはありました。この道の駅は高知と坂出を結ぶ路線の中腹にありますので、丸亀市街地へ向かうにはかなりの下り勾配を走らなくてなりません。まだまだ雪がやむ気配がありませんでしたので、朝風呂を楽しむ予定を繰り上げ、これ以上雪が積もらないうちに退散することに決定。でもこの積雪の中、はたして愛車はちゃんと動いてくれるかどうか?

実は出発前に念のためと思ってタイヤをスタッドレスに変えておいたのが正解でした。おそるおそる動かしてみたら何といつもと同じように動くではないですか?駐車場にはほかに車がありませんでしたので、試運転し、無事を確認して出発しました。途中まではかなりの積雪でしたが、時速20km、ギアをセカンドにおとしてゆっくり走行。1時間ほどで丸亀に到着。下に下りたら何と晴れ上がって、さっきまでの雪景色が嘘のようでした。 

今日はここで学生時代の友人宅へお邪魔して旧交を温めました。昼は、美味しいうどんが食べたいとのリクエストに応えて、丸亀で一番美味しいうどんやさんに連れていってもらいました。丸亀から車で20分くらいの畑の中のお店でしたが、さすがに味はたいしたものでした。うどんそのものは勿論、やはり「だし」ですね。おとといの金毘羅さんの「うどんや」もそうでしたが、つゆを最後まで飲み干すことができました。しかも今回はもう一杯お代わりまでしてしまいました。お値段はびっくりの一杯150円、追加は驚きのたった100円! 2杯で250円とはもう感心するばかりでした。

ここでひとつ薀蓄をご披露します。
讃岐うどんの出し汁は「いりこだし」だけだそうです。かつおぶし、昆布は一切使わないのが本物だそうです。さて、いま東京で流行っている讃岐うどんのだしは何でしょう?

今日は友人のご推薦もあり、ここ丸亀のオークラホテルに投宿です。だいぶ汚れ物も溜まりましたので、さっき付属のコインランドリーで全部洗ってきました。これであと1週間は旅を続けることができます。(ただし、体力はもう残り少なくなってきましたので、あと何日持つことか?)

ここが問題のうどんのお店です。


6日目
 今日は12月28日(日曜日)です。
昨日は夕方、オークラホテル丸亀にチェックイン。
実はご当地の友人宅から自宅へ泊まれとのありがたいお言葉でありましたが、折角の週末、本人はともかく奥方にご迷惑をかけるの如何なものかと思い、これを謝辞した経緯で、やむなくホテル泊となった次第。キャンピングカーで来てるのにホテルで泊まりというのは何度やっても釈然としないのですが。もっとも家内は大歓迎してます。ここだけの話ですが、どうも二人の相性はホントは良くないのではないかと疑いを持つようになりました。

それはともかく、昨日の夕食は友人の奥方と息子さんそれに母上とはご一緒したのですが、友人は別途宴会あり参加せず。ということで埋め合わせということで一緒に朝食をホテルでいただくことになりました。これで昨日の昼から今朝の朝食まで3食お世話になったかっこうです。いささか申し訳なく思ってます。

オークラと名前がついてますが、ホテルオークラとは全く関係ありません。ホテルは丸亀の海岸に建ってますので、客室から見える瀬戸内海は最高の眺めでした。部屋の窓からは瀬戸大橋が一望のもとに見えましたし、夕方から夜になってライトアップされていましたので、これは感激でした。残念ながら写真に撮ったらそれほどでもないのは腕のせいか、カメラのせいか?
このホテルの売り物の展望風呂ですが、夜はガラスが曇って何もみえず。ここは昼間がいいんでしょうね。念のため朝風呂にもトライしてみましたが、午前6時ではまだ真っ暗で、昨日と同じ。馬鹿ですね。

朝食後、まず平家の落人伝説で名高い祖谷へ。昔行ったことがありましたので、あらためて訪ねてみることに。いやー変わってましたね。祖谷のかずら橋に向かう途中には、別荘地なのか保養施設なのか不明ですが、何とマンションが林立してまして、秘境の面影は全く無し。途中には平家資料館、壁に忍者がへばりついているレストランまであっていささか幻滅を感じました。それでも雪道を頑張ってかづら橋まで行き、お一人様500円也を支払って、橋を渡ってきました。

思いでは壊れないようにそっと取っておくほうがいいですね。帰りの道路の凍結が心配なので、そうそうに引き上げました。引き上げる前に、ランチですが、滝美亭というそばやで、祖谷そばをいただきました。そばといっても私達の体形のように、太く短く、むしろそばがきを細くきった趣で、味もそばがきそっくり。これはこれで記念だと思い、美味しく頂いてまいりました。

これで今日の行事終了。今夜の野営地である、高田屋嘉平オートキャンプ場(淡路)に向けて出発。
ここはかなり大きな公園の中にあり、日帰り温泉も付いてます。もう年末のため風呂は大賑わいでした。残念ながらレストランは宿泊客で全席満杯。仕方なく、温泉付属のスナックで牛丼と天丼というきわめて貧しいというか今回ツアーで一番惨めな夕食となってしまいました。明日はこの埋め合わせを考えなくては!


7日目
 今日は、12月29日。旅も今日で7日目。そろそろ疲れが出てくるころです。キャンピング車は図体が大きいので、風の影響を受けやすく、ちょっとした風でもかなり運転が難しくなります。走行距離も1200kmを越えるとさすがに肩が凝ってきました。今日は予定を返上し、休養に充てることにしました。

幸い、いまステイしている高田屋嘉兵衛キャンプ場には温泉がついていることと環境が素晴らしいので、もう一晩逗留することになりました。
朝はゆっくり起きて、ゆったり、豪華な朝食いただき、それから場内を散策。敷地がかなり広いのでウオーキングコースまであります。ちょっと運動してから、これも場内にある高田屋嘉兵衛記念館を見学。NHKのドラマで司馬遼太郎の「菜の花の沖」というのがありましたが、あのモデルです。話には聞いておりましたが、そのスケールの大きさに圧倒されました。ついでに原作の本、全6冊まで購入してしまいました。マリン担当としては、特に彼が建造した1500石船の中身、配下の船腹数が数100隻と知ってびっくりしました。しかも造船所まで持っていたそうです。北方航路開設の基地として建設したのが、函館、根室だそうですので、まさに国家事業並みのスケールです。ただ、彼の没後8年で、全財産が幕府に没収されたそうで、肝っ玉の大きい人間の存在を許さない政府のやり方は、今でも変わってないなということでしょうか。

さて本論に戻ります。
今日は休養日とは言いながら、丸一日キャンプ場でヒマをつぶすのはどうかと思い、前回行った鳴門の人形浄瑠璃館を訪ねることにしました。その前にランチですが、途中にある淡路牧場でバーベキューをいただきました。これが一人前3150円と立派なお値段にもかかわらず、まるでキャンプ場で出すバーベキュー並。 お皿、コップは使い捨て容器、その他の食器類は使ったあとセルフサービスで元の場所に戻す等、かなりのものでした。シーズン中ならまだしも、オフシーズンで客のほとんど入っていないにもかかわらずです。

それで肉が良ければ許せますが、これがぜんぜん駄目。それでもお腹がすいていたので、殆ど食べてしまった自分が情けない!念のため頼んだ焼きそばは、まあまあでしたが、お祭りの屋台で食べるほうが良かったかなという程度。本場ものの牛乳とソフトクリームを楽しみにしてましたが、これは全部パス。そのまま鳴門へ直行。

そこから約30分かけて鳴門へ到着。ところが山の頂上にある人形浄瑠璃館までたどりついたら、なんと入り口に27日から休業とのこと。思い出しました、ここは町営ですので、役所なんですね。がっくりしながらそのまま帰途につきました。途中でスーパーに立ち寄り、肉とはまぐりを購入。狙いは今日のランチの復讐戦です。焼肉用の国産牛がありませんでしたので、オーストラリア牛のカルビを選択。アメリカ牛は売り場にありませんでした。例の狂牛病の影響はさすがに大きいようです。

まだ4時前でしたけど、今回ツアーで初めて外にテーブルと椅子を出して、本格的バーベキューをすることになりました。火をおこすのは面倒なので、かねて用意のインスタントバーベキューコンロを使用。これはアルミ容器の中に炭と着火材が入っており、ふたの変わりに金網が載せてあります。このまま火をつけるとコンロに早変わり。使ったあとはそのまま捨てることができます。勿論アルミと網をはずして分別ゴミへ、炭は燃えるゴミ扱いです。

やはり自分で焼く、肉もはまぐりも久しぶりに美味しくいただきました。ところでハマグリを焼くときに失敗しました。貝は身がついている方が下になっていると蓋がパっと開きますが、逆の場合は開きません。たまたま自分が焼いていた貝は全部逆になっていたため、もたもたしているうちに折角の貝の汁が流れ出してしまいました。それでもまあまあ美味しくいただけましたが。
ところで、本当は貝の裏表はどうやって見分けるのでしょうか?どちらも同じように見えるのですが??

食事の後は例によって、温泉三昧。今日は昨日に比べて若干人が少なかったように見えましたが、総体的にはやっぱり多い。とりあえず、いろんなお風呂がありましたので、一通り全部浸かってみました。肩こり対策には打たせ湯が良かったような気がします。結果は明日分かるでしょう。
 

8日目
今日は12月30日(火曜日)です。

昨日も淡路のキャンプ場で過ごし、今朝、9時30分頃に出発。
出発間際に荷物の積み込み中にうっかりシャワーの栓を開けてしまって、お土産が水濡れし、これを乾かすのに少々時間がかかってしまいました。どたばたしながらもなんとか荷物を収容し、神戸にむけて出発。
途中、淡路の津名ICから高速に入り、島内を縦断。高速道路はかなり高いところを走りますので、瀬戸内海を見ながら走る眺めは最高でした。昨日の夕方の五色浜(キャンプ場近く)の海はミルク色で初めて見る色でした。今日は薄いブルー、前回は濃いブルーと、海の色が時間と場所によってかなり異なります。これは印象的でした。

明石大橋は少々風がありましたが、無事に通過。もっとも家内はまたしても大橋名を入れた写真をとりそこないましたが。

今日は、神戸の親戚を訪ねることになってましたが、ナビのおかげで無事に到着しました。お昼を一緒にしてから、次の目的地である浜松へ。ところがナビの性能のせいか、なかなか大阪方面に向かってくれません。どうやら浜松方面を目的地に設定すると、海岸に近い通りを選ぶようで、垂水から阪神高速を走ってそのまま、山陽道、名神、東名と進むルートにならず、どうやっても途中で高速から下ろそうとします。途中ずいぶん遠回りをさせられましたがついにナビに頼るのをやめて自分を信じることにしました。 

あとは一路浜松へ向けて走るだけですが、流石に今日は朝から走りぱなしで、疲れましたので、今晩中に浜松へ到着するのはあきらめ、東名の上郷SAで一泊し、明日の午前中にキャンプ仲間と合流することとしました。

さきほど、SAのウナギ屋さんで名物ひつまぶし(ウナギを短冊にしたうな丼で、うな丼で一杯、その後お茶漬けで一杯というのが標準です)を食べてきました。わさびをいれたお茶漬けはなかなかいけます。
今日も運動不足でカロリー過多ですので、帰宅してから体重を量るのが怖い!
  

9日目
  ついに大晦日を迎えました。
23日に出発し、もう8日経ちました。
途中いろいろな方たちとの出会いがあり、印象深い旅となりました。

今日の目的は最後の予定、浜名湖でキャンプ中の仲間に会うことです。朝、東名の上郷SAを出発、浜名湖まで約100キロのみちのりです。天気は昨日とはうってかわって曇り。そのうちに雨が降り出してきました。気温もだいぶ低いようです。

天気予報とおり、雨が本降りになるころ現地到着しました。今回はオープン参加のため、ジェイコ、ドリバートン等の大型キャンピングカーが2台、キングが2台集まってました。ということはわたしの車が一番小さいことになります。
現地に着いてから、念のためLPGガスの残量を調べたら、もう600gしか残ってませんでした。四国では雪に見舞われ、その他地区でも寒かったので、かなり暖房用にガスを使いましたから、当然ではりますが。これではとても一夜を明かすには足りませんので、あわててガスの充填所探し。そこから片道1時間ほどかけてボンベの充填に行ってきました。ついでに仲間のボンベも1本あづかることになってしまいましたが。

たまたま昼休み時間に走りましたので、ランチを食べそこない、キャンプ場に戻ってから遅めの昼食をノンびりいただきました。ところが電話での呼び出しあり、急遽東京へ戻る羽目に。途中で沼津の駿河の湯で一風呂あびてから一路自宅へ。

今回は。途中でホテル泊まりがあったとはいえ、さすがに1週間を越えるツアーは体力(気力)を消耗します。もうすこし時間をかけてゆっくり走ることが必要であるなと反省いたしました。毎度のことなんですが、どうもハンドルを握るとついつい走ってしまいます。
次回からはできるだけ高速を使わないで下道を優先するよう考えてみたいと思いました。これで今回の旅は終了です。