直線上に配置  
  第三次北海道ツアー   
2003年8月 

 
  スケジュールは次のとおりです。
日程欄をクリックするとそれぞれのページにジャンプします。

日程 旅程
第一日目(金曜日) 自宅(谷原)から北陸道「黒崎SA」へ
第二日目(土曜日) 新日本海フェリーにて新潟港から小樽へ
第三日目(日曜日) 小樽市内、「道の駅余市」へ
第四日目(月曜日) 余市から「岩内オートキャンプ場」へ
第五日目(火曜日) 岩内からニセコ、「コンフォートインニセコ」へ
第六日目(水曜日) ニセコにてアウトドア三昧
第七日目(木曜日) ニセコから洞爺湖「財田オートキャンプ場」へ
第八日目(金曜日) 洞爺湖から小樽へ
第九日目(土曜日) 小樽港から新潟経由東京へ

こうして見ると、北海道へのアプローチに時間を取られ、道内での実際の稼動はあんまり多くないことが良く分かります。次回はもうすこし時間を余裕を見るか、予約を早めにして大洗からのコースを取ることにします。

やってみてわかりましたが、新潟から東京まで約310kmありますので、往復これを走破するのは大変でした。


第一日目
午前中出社。帰宅して午後2時30分谷原を出発。一路新潟を目指しました。
なぜ新潟か?というと小樽行きのフェリーは新潟港から出るからです。

谷原から新潟まで約300km。当家のキャンパーは、平地で90km、上り坂になると60kmもあぶないので、途中休み時間を考えて、早めに出発することにしました。

途中、高坂、赤城高原、石打湯沢、越後川口で小休止し、新潟へ一番近い北陸道の「黒崎SA」にて一泊し、翌日の乗船のため待機

アルバム

第2日目
前夜は黒崎のSAにて一夜を明かし、早朝新潟へ向け出発。 

それにしても黒崎のSAはすぐ脇が高速道路のため、夜中中騒音で寝られませんでした。やっぱりSAもちゃんと場所を選ぶ必要がありますね。

朝7時に出発したため8時過ぎには新日本海フェリーの新潟フェリー乗り場に到着。早速乗船手続きをしましたが、車の待機場所が乗用車でなくてトラックの待機場所を指示されました。エアコンをかけるためエンジンを回したトラックの隣はうるさいこと。 

ちょうど午前9時に乗船開始。ちょっとわくわくします。
甲板にはあんまりトラックが無くて、わたしのキャンパーは先頭さん。これが動かないとトラックが出せないので、明日の下船の時には早めに出てくるよう指示がありました。



出航時間まで船内をあちこち探検しました..ところが出航後1時間ほどしたら、なんとなく気分がすぐれず。あれ?と思ったら見事に船酔いです。どうやら昨晩良く寝られなかったのがよくなかったようです。それからは七転八倒。途中で酔い止めの薬を売店で購入して飲んだのですが、利きが悪いのでまた1錠追加して飲んだら今度は利き過ぎ。結局小樽まで19時間のうちほとんどをベッド寝て過ごす始末。

それでも夕食時には家内のお供でレストランへ。ここでは「肉豆腐、おから、トン汁」といった妙な取り合わせでしたが、とりあえず腹に収めました。収めたらまた眠くなってそのままバタンキュー。結局そのまま小樽まで。小樽到着が午前4時ですので、3時には起床する必要がありますが、目覚ましの鳴るより前に家内が起こしてくれました。(滅多にないことですが。笑)

写真上は船首側のロビー。




アルバムはこちら

第3日目
日曜日の午前4時30分小樽到着。

まだ薬が効いているせいか、ぼーとしてましたので、休憩を兼ねてフェリーターミナルの「シーガル」にて朝洋定食をいただきました。
コーヒー付きで850円。 まあまあリーズナブルでした。
下の写真は小樽港の朝焼けです。




休憩後、日銀の旧小樽支店をはじめ歴史的建造物を見て歩き、 オープン記念でテイッシュが5箱もらえるとノボリに書いてあったスタンドで給油。 ついでにくじを引いたら4等賞があたり、初日からついてます。 
小樽は昨年も訪れてますので、ほどほどにして今晩の仮泊地の余市を目指しました。途中でフィシャーマンズワーフ「海鱗丸」にて昼食。家内が注文した海鮮丼はともかく、私が注文したブイヤベースはもうひとつでしたね。 

昨年来たときに家内が見逃したといって残念がっていた鰊御殿を見学。 御殿というからにはもっと豪壮な建物を想像していましたが、たしかに使っている梁の太さはかなりのもので巨大で頑丈そうではありましたが、それほど豪華とは思えませんでした。

これで今日の行事は終わり。いよいよ今晩の宿である道の駅、スペースアップル余市へ。

ここはむしろ道の駅が宇宙博物館に付属しているといった感じです。
せっかく来たので、いろいろ体験パスがついている入場券を購入。家内は月の引力を体験できるブランコに挑戦。

スペーシップ体験はちと問題がありました。デイズニーランドにあるような体感型の乗り物と組み合わさったもので、開始前に乗り物酔いに弱い方、妊婦の方はご遠慮くださいとのアナウンスあり。こちらもまだ薬が効いてはいるものの(多分?)酔いがやっと収まったかというところで一瞬悩みましたが、ケチの観点から参加を決定。これがまた座席ががくがく動く、画面は派手に変わるし、よせばよかったと反省したけれどすでに遅し。 

定番の温泉めぐりは、余市川温泉を体験。温泉といっても銭湯に近いようなもの。地元の方々がほとんどでした。 ハーブ風呂にじっくり浸かって酔い止めの薬気を抜いてようやく正気に戻りました。
 

アルバム

第4日目

道の駅、「スペースアップル余市」を6時に出発。なぜそんなに早いのかというと昨夜、夜半になってだいぶ冷え込んで寒くてガスヒーターをつけたりしてたら、すっかり目が覚めてしまい、そのまま起きていたということです。それにしても早朝5時に二人揃って朝食を食べたのは初めてです。 
朝食後、積短半島へ。

昨年は雨と強風で神威岬の突端までは行けませんでしたが、今回はおかげさまで曇り空ではありましたが、無事に岬の突端までたどりつくことができました。 
ここで思いがけないプレゼントがありました。ちょうど岬の突端に向かう直前で、茂みの中にキタキツネの子供(多分?)が居たのです
下の写真をご覧ください。


キタキツネとの予想外のご対面のあと、岩内の「マリンビュー」というオートキャンプ場に向けて出発。

このキャンプ場、なかなかの高規格で設備は5星にランクされるでしょう。ただし、お値段も北海道レベルではかなりの高値。よって本日は平日とは言え、キャンピングカーはわたしの1台だけ。テント派も3張りしかありませんでした。サイトの設計は水平が取りにくいという難点はありましたが、眺望は最高。とくにテント派のサイトからは日本海が一望でき、暗くなってから見たら、函館にも負けず劣らずの絶景でした。
 


上の写真はキャンプ場の全景です。
昼食は道の駅「いわない」の案内嬢に教えてもらった「タラ丸市場」に出かけました。 ところがノボリやら看板はあっても駐車場とだだっぴろい広場だけで、市場らしきものがありません。よくよく近寄ってみると、8軒長屋みたいな間口1間程度のお店がいくつかあって、その前にテントがあります。そこで皆さんお食事中。そうなんです。この8軒長屋のお店で注文をして、アウトドアで召し上がるスタイルでした。

どれもこれもお値段はかなりというか極めてリーズナブル。ホタテ刺身定食と牛丼定食をいただきました。これが大当たりではないものの、中当たりでした。



さてお目当ての温泉です。こちらはキャンプ場から歩いてでもいける「いわない高原ホテル」へ。
通常は午後3時からとなってましたが、到着したのが1時30分過ぎ。それでも準備が出来次第入れるということで20分ほど待って入浴できました。当然私達だけの貸切状態。

露天風呂もあり、しかも通常の温度と低温と2種類あり、この低温の露天風呂が最高。おもわず中で居眠りしてました。ここは他の日帰り温泉に比べやや割高ですが、その価値は十分あると思います。まず、受け付けが親切、ロビーが居心地良く、さらにロビーの外のベランダからの眺めが最高。お風呂だけでなく総合的にもグーでした。


アルバム

第5日目
朝、岩内のキャンプ場を発って、ニセコにやってまいりました。 
今日と明日の2日間はホテル住まいになります。(家内との協約で7日以上にわたるキャンプの場合は2日間はホテルとなっております。) 

このペンション、「コンフォートインニセコ」はたまたまインターネットでホテルを検索中に見つけました。いわゆるB&B(泊まりと朝食のみ)ですが、それにしても一泊わずか3000円也、これでバストイレ付きです。ちょっと信じられない設定なので、おっかなびっくりで予約を入れました。

本日現場に到着して、オーナーご夫妻に御対面、それから部屋を見て納得です。ここは絶対にお勧め。オートキャンプ場と比べてもかなりリーズナブルでした。 何よりそれで簡単ですが朝食までついてきます! 

特筆すべきは無線LANが使えること!ASDLで実測1M程度とのことですが、この4日間携帯電話で送信していた身としてはもう泣きたいくらいうれしかった!しかもLANカードを無料で貸してくれました。もう感激の一言。

家内はベッドがセミダブルタイプがツイン、部屋が広いのがうれしかったとのことです。下の写真がペンション、コンフォートインニセコです。



今日は岩内から、国道経由でニセコの道の駅、ニセコビュープラザへ到着。ここでしばし休憩。それから地元の特産品コーナーでメロンとトマトを購入。これは明日のランチ用。本日のランチとしては、この売店で「肉じゃがまん」、「からし菜まん」とコロッケおよび、「飲むヨーグルト」という比較的ローカロリーなメニューでした。3時のホテルのチェックインまでの間を利用してニセコ山中の「神仙沼」の散策。そうそう、神仙沼へ向かう途中で、またまたキタキツネと御対面しました。

それから「ニセコアンヌプリ温泉」ですが、前述の道の駅で入手した割引券を使ったら700円のところが300円でOKとのこと。この温泉は正真正銘の湧き出ているもので、循環ではありません。ちょっと熱めでしたが、巨大な露天風呂はまことに結構。先客が2人しか居なかったので、のんびり過ごせました。

このホテルは夕食が出ませんので、好きなところへ行って食べられるという楽しみがあります。オーナーご推薦の中華、広州屋台というお店に行ってきました。 これがオーナーが太鼓判を押すだけに内容はすべてOK。中華にはちとうるさい私ですが、料理はどれも大変美味しくいただけました。特にマーボー豆腐は山椒が効いていて、絶品でした。 

アルバム

第6日目

今日は今回ツアーのハイライト、カナデイアンカヌー体験です。

コースは尻別川を使用しました。ご存知ない方も多いと思いますが、この川は四国の四万十川と並んで日本で一番の清流です。幸い、今日は水曜日なんで他のお客さんは無し。コーチ一人で私達夫婦の1隻のみ。徹底的に面倒見てもらいました。コーチはニセコアウトドアスクールの石崎さんと奥様。

前回はお客さんが多くてとてもわれわれ夫婦だけが特別扱いされるわけには行かなかったので、結構危ない場面もありましたが、今回は、つきっきりですので、大変楽しくすごすことができました。また丁度よいスポットで写真も撮ってくれましたので、ホームページが一段と華やかになりました。石崎さんありがとうございました。
下の写真は我らが勇姿です。



午後にはレストラン”シェーンベルグ”でソーセージ作りの体験をしました。
ここでも我々夫婦のみの講習会となり、懇切丁寧な御指導を受けました。
試食をしてコーヒーを頂いて、お土産として自作のソーセージ付きで料金は5千円(二人分)。安い?高い?満足度に寄りますね。誠子が今後作れれば”やすい!”ことになるでしょう。
下の写真は家内が奮闘しているところと試食のシーン。






今夜の夕食は宿で聞いた「ラムズ」という洋食屋さん。家内はかりかり若鶏、わたしはオムレツをメインデイッシュとして注文。それにスープセット(サラダ、ポテトパン、ポテトの冷製スープ)をつけました。評価は二人とも○でした。もっともわたくしとしては昨日の中華のほうが自分の好みには合ってましたが。

アルバム

第7日目

朝、ニセコを発って洞爺湖へ向かいます。

ニセコから洞爺湖方面に向かう途中で、たまたま看板を見かけて立ち寄った場所が、とてもよい場所だったのでご紹介します。場所は230号線沿いの「レークヒル牧場」直営のレストラン兼アイスクリームショップです。

アイスクリームは60種類もあるうちから好きなもの2種を選んでコーンの上に重ねてもらいます。でもここのお勧めは何といってもロケーションの良さにあります。お店の前がお花畑で、裏にはお花畑と牧場。庭にはうさぎ小屋まであって、とにかくさわやか。しかもその花畑の庭にテーブルセットがいくつかあって、ここでアイスクリームとか軽食が食べられます。背景は羊蹄山がどーんと鎮座してます。下の写真をご覧ください。 




その後はキャンプ場をいくつか見学し、この「財田キャンプ場」に決定。


恒例の温泉は紹介してもらった付近の「いこいの湯」へ行きました。ここは洞爺湖を見下ろす高台にあり、露天風呂こそないものの、なかなかの絶景を楽しむことができました。なにより銭湯並の料金が嬉しい。

ところで今日の昼は湖畔の道の駅「そうべつサムズ」にて昨日製作したソーセージをメインに豪華ランチとなりました。車の中で油を使うと臭いが取れないので、茹でることに。ところが茹でる温度の設定を間違え、半分くらいはパンクしてしまいました。でも味には問題なく、あっという間に全部平らげました。さすがに添加物が入っていないソーセージはしつこくなくあっさり味結局全部食べてしまいました。
明日はいよいよ小樽へ戻ります。

アルバム

第8日目

いよいよ北海道ツアーも大詰め。
明日の乗船のため、小樽のフェリー埠頭にて待機。

丁度1週間前の先週の金曜日に谷原を出発したのですが、あっという間の1週間でした。昨日は洞爺湖で例の噴火の痕を見ましたが、自然の力の巨大さに圧倒されました。やっぱり道路が7mも隆起して、道路の下にあった歩行者用のトンネルが道路の上にある光景は以前の風景が想像できない圧倒的な迫力でした。それでもその痕もそのまま保存し、観光名所として売り込んでいる地元の人たちのたくましさにも圧倒されました。下の写真は以前の国道230号線です。




洞爺湖から小樽までは初めて高速を使い、約200kmの道のりでした。洞爺湖を8時に出発し、小樽には午前11時30分に到着。車はいつもの運河近くの市営パーキングにとめて、あとは自転車で街めぐりとしゃれました。とりあえず昼食ですが前回もチャレンジした「一心太助」にてウニ丼、かに丼を注文し、半分づつ交換。やっぱり旨かったし安かった。またしても感激です。

その後家内は北一ガラスにてお買い物。わたしはこのところ睡眠不足のため車に戻ってお昼寝。
一寝入りしてから、恒例の温泉へ。「小樽湯の花温泉」ですが、風呂の種類が多くて楽しめました。風呂に入っている間についに心配していた雨が降ってきました。これでもう自転車での観光は中止。

B級グルメとしては夕食についてひとことコメント。
雨の中、傘をさして探索すること数分で、倉庫街の中で「小樽倉庫No1」を発見。ここでラムのミルク鍋(しゃぶしゃぶですが、ミルクのスープを使用します。)を注文。これが期待に反してうまいこと。牛肉のようにしつこくなく、また豚シャブのように硬くなく、むしろ牛のしゃぶより美味しいくらい。ミルクが臭いを消すのでさっぱり味に仕上げるのかもしれません。

たれは3種類ありましたが、この中の「ニラしょうゆだれ」が絶品でした。特に鍋の最後に中華麺を入れるのですが、これがよく合うんです。麺を食べてから、残ったたれにミルクスープを入れて飲んでみましたが、これは最高でした。 下の写真はこの小樽倉庫の脇にある運河です。




アルバム

第9日目

いよいよ最終日です。

土曜日の午前10時30分に新日本海フェリーの「らいらっく」にて小樽港を出航、一路新潟へ。
 
帰りの便は8月最後の土曜日とあってこちらも満員。結局部屋は何とスイートを取る羽目になりました。といっても行きの特等に比べてみればさほどの出費にはなりませんでしたが。

皆さんご承知でしょうか?
船はランクによって物凄く待遇に差があることを!これは列車とか飛行機の差ではありません。今回はこれを身をもって体験しました。特等でもバストイレ付きでビジネスホテル並の設備はありましたので、これでも十分感激しましたが、スイートはこの数倍の設備!まず部屋の広さは倍以上。ベッドルームとリビングが別。しかも個室ベランダ(もちろんマリンビュー)で、バスルームはトイレとは別で、シャワールーム付きでしかも入浴したまま外が見える展望風呂だったのです。まさに露天風呂感覚。
あんまり感激して4回も入浴してしまいました。このへんが貧乏性ですね。




それから特別サービスとしてブリッジ見学がついてました。定刻になると綺麗な係りのお姉さんが部屋までお迎えに来てくれ、ブリッジまでご案内。何とここで船長さん他の当直クルーからご挨拶あり。しかも船長の制服を着て船長さんと記念写真を撮ってくれるという大サービス。ミーハー族としては勇んで撮影に臨みました。勇姿はどうぞ下の写真でご覧ください。



今回は事前に酔い止めの薬を飲んで置きましたので、気分は悪くなりませんでしたが、とにかく眠くなってしまうので、ブリッジ見学の後、新潟へ到着するまで終日うつらうつらの一日でした。

新潟到着は31日(日曜日)の午前5時過ぎ。
ところで、小樽では買い物をしすぎで所持金を使い果たし、コンビニでATMを探すもどこにもありません。ガススタンドで聞いたら、、北海道のコンビニではまだATMは一般的ではないとのこと。皆さん、ご注意ください。

結局残金数千円で東京まで直行で帰ってきました。高速を前払いのETCにしておいて正解でした。やれやれ。

これで今回の旅も無事終了です。長らくご愛読ありがとうございました。



アルバム