直線上に配置  
  東北(栗駒高原)ツアー   
2003年5月31日〜6月5日 
 
 

 

いよいよ今日から東北ツアー開始。

昨日の天気予報では5月31日(土曜日)は終日雨、日曜日も朝方まで雨が残るとのことでした。さて、実際は?例によって早起きしましたので、早速外を見たら雨は降っておりません。

今日は、昨日やりのこした準備、冷蔵庫用の氷の購入、朝食用のサンドイッチ等々を購入すべく石神井公園のコンビにまで出動。無事に買い物終了して車に収納。最後に自転車を積み込む段階で突然大雨になってしまい、結局もたもたしているうちにずぶ濡れ。乾くまで待ってもいられないし、まあほっておけば乾くだろうと楽観的な見通しの下、勇躍出発。時刻は午前9時でした。

今回の目的地は流動的ではあるものの、とりあえず東北は岩手県、栗駒高原、平泉をたずねることとしました。雨の中、大泉ICから外環、東北道を経由して那須方面へ。前回行ったばかりですから、大体時間の見当がつきます。羽生SAにて昼食。あいかわらず雨はやむ気配がありません。それでもSAには行楽客とおぼしき人々が大勢いらっしゃいました。 

B級グルメツアーと名乗ってますので、一応頂戴したものをご披露しておきます。家内は和風ドリア、わたしは本日のランチ、ただし先着15名様限定の「餃子の卵とじ丼」という珍奇なものでした。字からはなかなかイメージが湧きにくいのですが、宇都宮は餃子の名所。羽生はこの伝統?を受け継いでいるはずと勝手に思い込みしてまだ残っているかどうか不安を抱きつつこれを注文。

味?要するに親子丼の鶏肉のかわりに普通サイズ餃子が3個乗ってるだけ。まあ別々に食べたほうがおいしいのではないかと思いますが、話の種にはなるかも?東北方面にいかれるかた是非おためしあれ!

さて昼飯のあとは栗駒高原をカーナビに登録して出発。ところがただでも眠かったのに、食事のあとだけにもっと眠くなり、ついに居眠り運転する始末。かくてはならじと急遽、那須SAにて仮眠をとることにしました。運転席からキャンパーの後部座席に移動したとたん、あっというまに寝込んでしまったようです。30分ほどして目が覚めたとき、一瞬どこにいるのかわからないくらい良く寝ました。寝たら元気回復。ところがどうがんばっても当日中に現地着は無理なことがわかりましたので、またまた行く先変更。夕食と温泉と泊まる(駐車)ところがひとつで片付くところということで、道の駅、「喜多の郷(さと)」を目指します。

「喜多の郷は」お気づきかと思いますが、ラーメンの町、喜多方にあります。ちょっと早めでしたが、5時には喜多方に到着。ラーメンマップなぞ手にいれて探し回りましたが、大きな車が入れられるお店が無くて、結局、新規開店の「花」というお店へ。 

さてお味は? 可もなく不可もなく普通のラーメンでした。餃子はちょっと美味しかった。あれだけラーメン屋があると目移りして選ぶのが難しいことが良くわかりました。

ラーメンを食してから最終目的地の道の駅へ。さっそく駅付属のお風呂へ出撃です。駐車場にはキャンピングカーが大挙して駐車してました。どうやら皆さんもここでお泊りのようです。料金は300円。かなり安いです。お風呂はちょっと熱め。ただし露天風呂はちょうどよい温度でした。露天風呂からの展望は良くありませんが、いちおう庭の緑は楽しめました。


6月1日

昨夜は道の駅、「喜多の郷」で一夜を明かしました。まだ雨は降ってます。

そのまま栗駒へ直行しても良かったのですが、安田時代にお世話になった知人が会津に居るのを思い出して連絡したところ、日曜日の午後ならOKとのこと。

それまで時間がありましたので、喜多方の町を探索。といっても小さな町ですので、「蔵の里(蔵つくりの旧家」、「桐の博物館」を見学しただけでしたけど。喜田方はラーメンだけでなく、蔵の町としても有名なのです。ちょうど「蔵の里」では「さつき」の展示会をやっていた関係で、入場料が無料で、しかも綺麗な「さつき」を沢山見ることができました。「さつき」が盆栽のように手入れされているのは初めて見ました。浅学非才ぶりを発揮してしまいました。反省!

「桐の博物館」ではかねてから見たいと思っていた「からくり人形」の実演を見ることができ感激しました。鉄腕アトムファンの私としては先人の苦心作に頭が下がる思いでした。

さて、友人との再会ですが、10数年ぶりのご対面でした。彼はもう仕事はやめて磐梯山のふもとのリゾートマンションに移り住んでもうだいぶになります。趣味の山歩き、オーデイオ三昧等々、独身生活を精一杯エンジョイしている様子を見てうらやましく思いました。ただわたしの場合は別名マグロといわれてますので、定住生活はちょっと刺激が少な過ぎて飽きてしまうかもしれません。 

友人宅でのほっとしたひと時を過ごしてから、いよいよ今夜の寝場所探しです。思わず長居をしてしまって、今日も栗駒までは難しくなってしまいました。おっと、その前に、温泉です。今回は磐梯熱海温泉街にある「郡山ユラックス熱海」でした。公営の施設らしくプールもありましたが、料金はきわめて良心的な400円です(ただし時間制限あり)。露天風呂もありましたが、日曜日とあって人が多すぎ。洗い場も順番待ち、露天風呂は満員状態でした。人がもうすこし少なければだいぶ高い評価が得られると思います。

ここで温まってから、寝場所探しということだったのですが、どうやら東北道のSAで夕食のタイミングになりそうなので、地元のスーパー「ヨーカベニマル」にて、「握り寿司と巻き寿司」と「ふきの煮物」、「温泉たまご」を購入。これに前日購入した「しじみ汁の素」を加えて豪華デイナーのつもりです。高速のSAの食事はランチはともかくあんまり好みではないので。食料を確保してから郡山から磐越道を経て、東北道へ。

東北道の「国見SA」にて夕食。ここで泊まるつもりでしたが、どうも車が傾いているようで長時間居ると気分が悪くなりましたので、夜の9時なってから他のSAに移動することに。結局、1時間かけて仙台に近い、「菅生SA」まで移動しました。ここであちこち場所を探して比較的平らな場所にて車をとめて就寝。 


写真は桐の博物館にて天狗の一本歯の下駄を試着したところです。

6月2日

今朝(月曜日)は快晴。東京を出てから3日目でようやく晴れました。昨日の残りもので、朝食を済ませ、ようやく目的地である栗駒高原を目指します。栗駒の前に、まず「中尊寺」へ。ここで約2時間ほど費やし、「厳美渓」経由でキャンプ場へ。家内と違って神社仏閣の類にはあんまり興味が無い私としては特にコメントありません。

「厳美渓」では、一関名物の「餅」、串団子をいただきました。ほんとは昼食と思ったのですが、あまり適当なお店がなく、たまたま目についたのが、団子屋さんだったのです。このあと、道の駅「厳美渓」にてキャンプ用の食材を入手。ついでに昼飯の追加としてそば(冷)セットを注文。さてセットとは何でしょうか?

実はこれざるそばにお餅がついているんです。小さ目の器(直径3cmくらい)に餡の団子、葱としょうゆの団子と大根の膾(なますといっても大根おろしのようなスタイル)がセットになってました。さっき団子を食べたばかりなので、この付録はちょっと多過ぎましたけど。 

これですべて準備整いキャンプ場を目指します。だいぶ登りがきつく(勾配10%〜15%)車はヒーヒー良いながら登ってゆきます。約30キロほど走ってようやくキャンプ場に到着。なんとお客はわれわれだけでした。私達のためだけに炊事棟、トイレ棟、温泉棟を開いてくれました。その上、今年最後との前置き付で「タラの芽」のてんぷらまで車へご持参いただき感謝感激。

キャンプ場は栗駒山の中腹(標高800m)にあり、景色は最高。ただ、風が強くてこれには参りました。もちろん車の張り出しテントは開けず、テーブル、椅子も外に出せません。持参した自転車は二台とも突風で倒れてしまうほどですから。

まあ、そんな状況ではありましたが、車のセッテイングを終了するやいなや、ここの売り物である温泉を体験。前記のとおり、温泉も貸切です。とはいえさすがに混浴は駄目でした。(聞いてみなかったけど、多分駄目だろうな?)露天風呂からの展望は眼下に一関、平泉の市街を見下ろし、遠くには仙台方面を眺めることができ、雄大な景色が楽しめました。

温泉の後、家内の手作りジャージャー麺で夕食を済ませました。温泉は10時迄なので、これからもう一風呂浴びてから寝ることとします。

明日は栗駒登山の予定です。




6月3日

キャンプツアーも4日目を迎え、そろそろ疲れが出てきました。

今日は栗駒登山の予定でしたが、昨晩遅くから家内の体調が思わしくなく、登山はちょっと無理とのこと。留守番してるからわたしだけ登ってきたらとのことですが、登山口までは車が無いと無理なので、ご好意だけいただくことにして、今日は登山は中止と決定。

朝飯後もまだ不調とのことでしたが、一日中キャンプ場で過ごすのもどうかということで、付近を探索することにしました。最初に「世界谷地湿原(せかいやち)」に行くことに。キャンプ場からは車で30分ほどの距離です。駐車場に車をとめて歩くこと15分。ようやく「第一湿原」に到着。ところが期待していた「水ばしょう」はすでに終わり、「ニッコウキスゲ」はちょいと時期が早すぎてこちらも駄目。「ワタスゲ」という白
い丸い花は沢山ありましたが、他に花らしい花はほとんどありませんでした。ちょっとがっかりしながらもさらに上にある」「第二湿原」にチャレンジ。第一湿原から徒歩15分の距離です。残念ながらここでも「ニッコウキスゲ」は6月20日頃が盛りだそうですので、また来なくては!

ここで地元のおじいさん(自分だってと言われそうですが?)に秋の栗駒の写真を見せていただきました。写真でもかなりの迫力ですから、実物の紅葉は見事だろうなと想像されます。10月3〜5日頃が見ごろだそうです。ということで次回を期待しつつ下山。

途中で家内が見つけた岩魚の養殖場で昼食をとることにしました。
恒例によりメニューの紹介です。
家内は「岩魚定食」。わたしは「山菜てんぷら定食」。岩魚定食も塩、味噌田楽、てんぷらと3種類ありましたが、ここでは定番の塩焼きを。山菜てんぷらは山菜が8種類もあってこれはかなりのボリュームでした。どれがどれかわからなかったのは残念ですが塩でたべるてんぷらはどれも美味しかった!

ランチを終えてまだ2時前。ここで今夜の宿を考えなくてはいけないのですが、まだ時間的に早いので、前から目をつけていた細倉のマインパーク(鉱山跡をテーマパークにしてあります。)に行くことに。ここでは砂金取りの体験ができるとのことで一攫千金を目指したのですが、到着したらなんと定休日。やむなくキャンプ場に戻ることに。

家内も湿原を歩いているうちにだいぶ体調が戻ってきたようで明日は栗駒登山に再チャレンジすることに決定。キャンプ場に戻るまえに明日の登山口の鏡平駐車場まで行ってみました。キャンプ場に比べだいぶ標高が高いようで、ここからの景色はすばらしいの一語に尽きます。はるか彼方の仙台、松島湾から太平洋まで望めます。これには感動しました。明日の栗駒の頂上からの展望が期待されます。

6月4日

いよいよ旅も佳境に入って参りました。

今日はいよいよ栗駒山登山の決行です。幸い、キャンプ場が登山口から至近距離にありますので、朝も余裕がありました。ここではAC電源が使えますので、いつも家で食しておりますスペシャルジュースを制作。氷もありましたので、これを加えてさっぱりひんやり系で仕上げてみました。これは便秘対策にはもう完璧です。(だそうです?)皆様もどうぞお試しあれ。

ちなみに昨夜の夕食も私が制作。ほんとうは自分で調理をしたいのですが、いつも家内がやってしまうので、なかなか出番が回ってきません。主婦は家事をやるといつも家でやっているように完璧にやろうとしますので、キャンピングカーの狭いキッチンで少ない食器、少ない材料、少ない調味料でやるとかなりストレスがたまるようです。これが何日か続くとついに不満が爆発するわけですね。だからキャンプは男の仕事だからと言っているのですが、粗食はいやだと主張され、いつもこれが喧嘩の種になってます。

なにはともあれ昨日は家内も不調だったようで、私に任せてくれ、本人は温泉を堪能しておりました。まあ食事の支度といってもたいしたことはできず、豚肉の味噌漬けステーキ、ワンタンスープ、キャベツのサラダ、フレッシュ茗荷の肉味噌仕立てです。書いてみるとまあまあのようですが、たいしたことはありません。工夫といったらサラダのドレッシングにマヨネーズと醤油をあわせて生のレモンを絞って入れたくらいかな?総体的にはまあまあ好評でした。

さて本題の登山ですが、午前8時キャンプ場を撤収、汚水を処理して、水タンクを満タンにしていよいよ登山口の鏡平を目指しました。ここで登山靴に履き替え、衣類、食料、ペットボトルの飲料を準備。午前9時40分登山開始。コース取りは3種類ありましたが、なかでも初心者向きの中央コースを選択。栗駒頂上(1612m)まで約1時間半の行程。登山道はかなり整備されており、頂上付近が階段になっていたため、最後が結構厳しかったのですが、家内の体調に合わせ休み休み登ったわりには予定よりもちょっと早めに頂上到着。

頂上からの展望は仙台側は基本的に鏡平からの景色とあまり変わりはありませんが、反対側の日本海側の眺望は最高でした。岩手の北方向には焼石岳、西の方角には遠くに鳥海山の雄姿が見えました。今日は天気は良かったのですが、雲がすこしかかっており、遠くは見難かったのですが、富士山に似た鳥海山はよく見えました。登山口の標高が1100mありますので、正味500mの登山ですから、これで山登りとは言いにくいのですが、私達にとってはよい記念になりました。

  写真撮影などで、小休止してからいよいよ下山です。来た道をそのまま引き返しても良かったのですが、同じ道はつまらないと家内が聞いたふうなことを言います。本人の体力に自信があるのならそれもよかろうとの判断で、東栗駒山を経由する尾根ルートにしました。これだと約2時間のコースとなります。

午前11時に下山開始。

頂上から雪渓をわたるまではまあまあ良かったのですが、途中から道とは名ばかりの大きな岩だらけのルートになり、手足を総動員しないと下りられない個所がかなりありました。途中雪におおわれて道が見えなくなっている個所やら、河の上に雪が積もっていて歩くのが危険な個所もあり、これには苦労しました。
わたしよりも家内が大丈夫か気になって、ついにわたしのほうが木の根に脚をとられ転倒する始末。脚と手に若干(無数)擦り傷ができましたが、捻挫でなくてやれやれです。

どたばたしながらもガイドブックとおり2時間弱で登山口のレストハウスに到着しました。登りよりも下りのほうが数倍しんどい登山は初めてです。車にたどりつき傷の手当てなどしましたが、体が言うことを聞きません。二人ともしばらく車内で昼寝することに。うとうとしてたらだいぶ時間が経ってしまい、今夜の寝場所を決めるなければいけない時間になってしました。

栗駒のキャンプ場は今日は水道管の工事のため休業とのことで、他をあたる必要があります。いろいろ考えましたが、持参した自転車の活躍場所がありませんので、自転車が使えるとことということで、裏磐梯を考えました。栗駒から裏磐梯までは約240キロありますが、厳美渓を通過したのが、4時頃でしたので、もう明るいうちには到着不可となり、急遽目的地を変更。鳴子温泉の鬼首にしました。

すでにキャンピングカーでの宿泊も4日間となり、家内との約束である3日泊まったら一日ホテルというスケジュールからすると今夜はどうしてもホテルか旅館とする必要があります。結局、観光協会に電話して、ペンションのリトルウッドに決定。 残念ながら到着時間の関係で夕食は無し。B&B(ベッドとブレクファスト)になりました。

午後7時過ぎにペンション到着。食事は途中のコンビニでお弁当を購入。車中にてささやかなデイナーとなりました。何と、あの有名な鳴子温泉街に6時過ぎにやっている食堂が無い!これにはびっくりしました。こんなに寂れているとは思っていませんでしたので。
 
6月5日

今日は鳴子の「鬼首(おにこうべと読みます)」のペンションを出発し、東北道の古川に出る予定でしたが、家内から日本海で魚を食べたいという希望が出され、急遽目的地を変更、酒田に向かうことになりました。

その前に、鬼首名物の間歇泉を見ることに。
鬼首は地熱発電で有名なところですから、当然に温泉地帯なわけで、ペンションのオーナーに薦められるまま、吹き上げ、地獄谷を訪れました。あちこちで湯気と湯が吹き上げておりました。その様子は写真でどうぞ。
酒田へのみちすがら国道47号線沿いにある道の駅、「とざわ」に立ち寄りランチをいただくことにしました。ここはどういうわけか駅全体が韓国一色です。建物はもちろん、中で流れている音楽も韓国ポップス、料理はもちろん韓国料理。お土産まで韓国とは驚きました。

まだ11時でしたが、昨日の晩飯のようにレストランにあぶれて、コンビニ弁当になるのは困るので早めのランチとしました。恒例のメニュー紹介。
家内は焼肉ランチ、わたしはカルビクッパです。焼肉は美味しかったそうですが、クッパはカルビでなくロースだったような気がします。本当は酒田で海鮮ランチの予定でしたが、思わぬところで韓国ランチになってしまいました。

ここから東京までは1日に帰れる距離(約500キロ弱)ではありませんので、先を急ぐべく、いま居る道の駅庄内へ直行するつもりでしたが、せっかくここまで来たのだから、酒田の市内見物をしてからと思い、またまた目的地を変更。江戸時代から続く、酒田の米の倉庫、「山居倉庫」の駐車場に車をとめ、まずここから市内観光をスタートすることに。

酒田は以前息子が取材で訪づれており、そのときの記事を家内が覚えていたようです。「山居倉庫」から、次に「本間家の旧邸」、「鐙屋」の旧邸、最後に海鮮センターを見て回りました。市内は狭い地域ですので、やっと持参した自転車が威力を発揮してくれました。それにしてもどこの町に行っても、このような旧家が記念館として展示されておりますが、これだけの豪商の末裔は今、どうしているのか?のほうが興味があってもうひとつ見学していても身が入りません。
昨日の登山の疲れがまだ取れていないようで、これだけ見て回ると少々疲れが出てきましたので、車にもどり小休止。5時になってから、本間家の受付嬢?に教えてもらった魚の美味い店を訪れることに。

さて家内いわく今回のツアーで初めてまともな料理を食べられるとの言でしたが、愛用の自転車に乗って、「魚一」という魚専門の料理屋に出かけました。

メニューは?と聞くと「カウンターにお品書きがあるので、ここからどうぞ」とのこと。ところがお品書きの札にはお値段が書いてない! 東京でこの手の店だと後でべらぼうな料金を請求されることがありますので、一瞬ヒエ?と思いましたが、さっき荘内銀行で軍資金を下ろしたばかりだったので、心の動揺を押さえ、好きなものを注文するよう家内に指示。

わたしの心配をよそに家内はおすすめの岩がき(この時期に牡蠣が食べられるのです。)と貴重品の「のどぐろの煮付け」、を注文。わたしは「カニとウニの丼」。ウニは先般、函館、小樽で食べたものよりも美味しかったように思います。「のどぐろ」(口の中が真っ黒な魚)は一昨年能登に出かけたときに、チャレンジしたのですが、入荷が無くて空振りだったので、今回ようやく目的を果たしたわけで家内は大満悦でした。ちなみにわたしは「もづくの味噌汁」が一番美味しかったと思ってます。どうも海鮮料理は得意でないのですみません。

問題のお勘定ですが、おそるおそる尋ねたところ、これだけいただいた割には大変良心的なお値段で、全部で5460円也。ほっとしてあらためて味を反芻いたしました。

酒田を終えてようやく今夜の寝場所である道の駅、「庄内いろりの里」へ。ちょっと前にこの道の駅に付属している日帰り温泉、「田田(でんでん)」で一風呂浴びてさっぱりしてきました。ちょっと熱めの塩分100%の天然!温泉でした。建物は堂々としたつくりでちょっと足を踏み入れるのをはばかるような雰囲気でしたが、一歩足を踏み入れると中はきわめて大衆的。お値段も破格のお一人様300円也。(時間制限はありません。)

今晩はここで一泊し、明日帰途につくことにします。ここから新潟へ出て、そこから関越で越後湯沢経由で東京へ戻る予定です。はたして何時間で到着できるでしょうか? 体力と気力との相談で無理をせずに帰りたいと思います。

翌朝は、8時に出発し、新潟までは一般道、新潟から北陸道、関越道を経由して午後6時前に自宅へ到着しました。さすがに500キロを一気に走るとしんどいですね。これで楽しかった旅も終わりです。
さて次はどこへ?
長らくお付き合いいただきありがとうございました。

終り