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  那須キャンプツアー    
2003年5月2日 
 
  2003年5月2日(金曜日)

ゴールデンウイークはどうせ人が多くてどこも満員だし、道路も渋滞でお出かけするには適当ではないと思っておりました。ところがテレビ、新聞報道によれば、飛び石連休でそれほど混んでないこと、SARSの影響か?人ごみに出かけようとする人が少なくなったのか、もろもろの理由で、例年ほどどこも混んでないようとのこと。 

たしかに連休前半の様子では当家のそばにある関越道も普段とは違って朝から混んでなかったし、ちょっと付近に出かけた限りでは渋滞とはほど遠い状況でした。

それならばということで、連休をちょっとはずして5月2日に休暇をとり、一足早く現地入りすることとしました。目的地は那須です。なぜ那須かというと、那須ならば那須の茶臼岳に登るつもりがなければ、平地が多く、自転車で移動可能と考えたため。実は、せっかくキャンプ場に出かけても、たとえば付近の温泉めぐりをしようとするとセッテイングを終えた車を再度セットしなおして動かさなくてはならないのです。それから何せ車が大きいので、目的地で駐車できないことが多くて困っておりました。これを解消すべく、現地での脚として折りたたみ式の自転車(一応6段ギア付)を購入しました。自転車を乗せるためには車内ではスペースがありませんので、購入とあわせて車の後部に自転車を乗せるキャリアーを取り付けました。これで車の長さは一挙に5m50cmくらいになったと思います。(正確に測ってないので、なんとも言えず。フェリーに乗るときは5mを超えると料金がかなり高くなりますので、さてどうするかという新たな問題が出てきました。) 

今日は自転車を乗せて出かける第一日目となりました。我が家まで車を回送して、自宅で自転車2台を取り付け、いざ出発。しばらくしたらなにやら後ろでごろごろバリバリ音がします。何だろうと思いましたが、とりあえず駐車場まで走って車をとめてびっくり。何と自転車の1台がキャリアーから落ちて道路を引きずって走ってきたんです。おかげで新車のハンドルが道路との接触で先端が削られて無くなってました。(もっともこれで材料がスチールでなくアルミであることが判明しましたが)それでも本体部分にはダメージが無くてなによりでした。そんかこんなで出発が遅れ、家を出たのが午前10時。外環、東北道を乗り継ぎ、那須のホリデーオートキャンプ場到着が午後1時。もっとも途中上「河内SA」で名物宇都宮餃子をおかずに昼食をとったりトイレタイムでのんびり走りましたが。

那須にはオートキャンプ場が無数?にありますが、なぜここにしたかというと、理由が二つあります。ひとつは場内に貸切露天風呂があること、第二にトイレがウオッシュレットだったことです。料金は平均的(全国平均では高めですが、那須では並です)で電源サイト(100Vの交流が使えます)で1台7000円也。電源があると車のサブバッテリーの充電と車内で電子レンジ、テレビ、パソコン等が使えますので、これは助かります。ただし、一晩1000円というのはちょっと高いのではと思いますが。

ここは露天風呂とはいっても鉱泉でした。温泉ではなかったので ただちに貸切風呂の予約を取り消し、車のセッテイングもそこそこに付近の本物の温泉を目指しました。幸い自転車で10分程度のところに「りんどう湖ロイヤルホテル」というすばらしい名前のホテルがあって、ここで日帰り温泉をやっておりました。ちょうど温泉の営業を開始したところで、何と巨大な風呂に客は私だけ。本当の貸切でした。内風呂、岩石風呂(露天です)を3回づつエンジョイし、見本で置いてあった炭のシャンプーにもチャレンジ。
風呂につかりすぎてボーとしながら自転車に乗って帰途につきました。途中の「手作りアイスももい」にてアイスクリームを試食。どうも有名なお店のようで、客がひっきりなしに車で乗り付けてました。自転車で乗り付けたのは私達だけでした。味は普通のアイス。ただし、味付けはいろいろありまして、私はバナナとストロベリー、家内はあずきとキウイ味でしたが、それほど違いはありませんでした。
途中ではまだ桜が満開でした。 


さて、キャンプサイトに戻ったら一休みして、食事の支度と思いましたら、材料が足りないことに気が付き、家内からの叱咤激励もあって、再度自転車で買出し。ところが付近にはお店がありません。さっき出かけたホテルのもっと先に酒屋があるとのこと。ひょっとすると村の雑貨屋さんみたいなものではないか?と見当をつけ、行ってみました。やっぱりそうでした。ここで野菜炒めの材料とカルビを購入。家内はしっかりに缶ビール(自分用)を買ってました。いつもキャンプでは家内が食事担当で、わたしは支度はさせてもらってないので、今日は自分でやると宣言。勇躍準備にとりかかりました。車内にはガスコンロがありますが、焼肉を車内でやってしまうと臭いが残りますので、外のテーブルに卓上コンロを出して、これで調理しました。残念ながらイワサキのガスコンロでは熱量が足りません。焼肉のつもりがカルビ入りの野菜炒めに化けてしまいました。

それでも電子レンジでチンしたサトウのご飯と持参したキンピラごぼうとインスタント味噌汁に「さんまの缶詰」という豪華?版のデイナーが出来上がりました。
夕食が終わったのが午後6時。それから風呂疲れもあって、しばらくお昼寝。8時過ぎに起きて、ヴィデオ鑑賞。(実はTVが写らないので、仕方なく?)家内が楽しみにしていた「千と千尋の神隠し」をえんえん見るはめになりました。もっとも家内は途中で何度か居眠りしてましたから、果たしてわかったのかわからなかったのか?まあ筋を追わなくてはいけない類の映画ではないので、これでよかったのかな?

てなことをやっているうちに10時過ぎました。そろそろ眠くなってきたので、これで終わりです。周りの様子等は次の機会に。 

5月3日

さて、2日目ですが、朝はゆっくり起きて、早速朝食の支度。昨日の残りの野菜とベーコンとフランクフルトソーセージを炒め、これにロールパンと牛乳という簡単なメニューでした。今朝もわたしが料理当番です。そうこうしているうちに開門を待ちかねたように、続々と車が入ってきました。昨日から今朝は通常よりもチェックアウトを早めにしてほしいとの注文がありましたので、9時には装備を撤収。 

今回の狙いである自転車の活用を図るため、とりあえず車を置ける場所を確保することとし、道の駅「友愛の森」を目指します。キャンプ場から10分程度で到着。ここは以前にも野営したことのある道の駅で、便利な場所にある上、スペースが広く、売店、食堂、土産工芸品とうの展示場もありますので愛用してます。お仲間のキャンパーが2台いました。ここから自転車で付近の散策を開始。とりあえず、大まかにハーブ園「ハニーハーブガーデン」(ここは無料だったので)、それから私達があると必ず訪れることにしているオルゴール館「那須オルゴール美術館」。最後に温泉というスケジュールを立てました。

車で走っているときはそれほど気にならなかったのですが、那須は茶臼岳の裾野にあります。当然横の移動は良いのですが、縦の移動は上りか下りになってしまいます。選んだハーブ園は出発点の道の駅から上りで2.5km。車の感覚ではたいしたこと無いなと思いましたが、これがきついこと。幸い、自転車には6段ギアがありますので、これを多用しましたが、基本的に上り主体の上、ローギアでないと上れないところがありますので、汗だくで到着。日頃の運動不足がたたって、足がパンパンです。
ハーブ園では無料のミントテイーをご馳走になりましたが、只で帰るわけにもいかず、ここでハーブテイをいくつか購入。
途中で茶臼岳が綺麗に見えました。
添付写真参照。

 

帰りは下りでしたので、これは爽快でした。ただ、車道だけですから、かなり気をつけて走る必要があります。途中で、かねてから目をつけていたインドカレーのお店「楽多」でランチをすることとしました。
家内は野菜のカレーランチ、わたしは以前雑誌で見つけた焼きカレー(チキン)です。焼きカレーとは要するにビビンパのイメージで、石焼の容器にサフランライスが入っており、ライスの中央のくぼみに半熟の卵が載っています。テーブルに運んできてからカレーを注ぎ込むとジュツといって完成。おこげがパリパリしていて、カレーも香ばしく、熱々料理が好きな私としては大満足。
どうもキャンプに来ると食べすぎの傾向がありますが、今日もまた昼からちょっとカロリー取りすぎとなりました。もっとも自転車で相当体力を使いましたので、ひょっとするとバランスしているかもしれません。



つぎにいよいよ待望のオルゴール館です。
ここは横の移動ですので、ハーブ園よりは楽でしたが、適当に上り下りがありますので、適度の運動量でした。オルゴール館はどこへ行っても、見るだけでなく必ずお茶付きの演奏会がありますが、ここは30分間隔で、演奏を聞かせてくれるのでこれは良かったと思います。かなりいろんな種類のマシンを見てきましたが、ここで初めて3連装の円盤オルゴールを見ました。3連装というのはいっぺんに円盤を3枚回して、いわば3重奏になるわけです。このタイミングをどう測っているのか興味がありましたが、やはり時計に技術の延長なのでしょう。もうひとつフランス製の木のドラムを使用した大型のオルゴールの音量にはたまげました。とても電気の力を借りずにやっているとは思えないほどの音量でした。さらに、ゴールデウイークということなのでしょうか、ホールではミニコンサート、声楽とフルートとピアノです。椅子が無かったのは残念でしたが、なかなか文化的な雰囲気にひたれた有意義なひとときでした。

さて予定ではこれから温泉なんですが、自転車で予想外に体力を消耗したようで、ふたりともオルゴール館のビデオ上映中に熟睡!する始末でしたので、ひとまず車に戻って小休止。
最終的に自転車ででかけることのできる温泉が付近には無いことが判明。また野営する予定だった道の駅のトイレが汚いので、ここでお泊りは中止。あらためて、車をとめる場所を確保するのを兼ねて、車で30分程の距離にある塩原温泉を目指します。

立ち寄り湯のある塩原グリーンビレジに向かう途中で「愛宕山温泉露天風呂」と書いてある大きな派手は看板を見つけましたので、急遽こちらに決定。ちょっと見、風情のある店構えでしたので期待しましたが、入ってびっくり。およそ2畳ほどの脱衣所と岩風呂(5、6名様用?)があるだけ。もちろん休憩施設はありません。 温泉は山の中腹の高台にありますので見晴らしはまずまず。露天風呂もなかなか良かったのですが、いかんせん風呂に入ったらそれで終わり。ゆっくり休むこともできないので、早々に退散。車に戻って休憩をとりました。やっぱり入場料500円也ではこんなものでしょうか?

車内で一休みして、途中で見つけた道の駅「湯の香しおばら」で野営と思いましたが、街道沿いで夜間うるさいだろうと意見が一致し、お泊りは取りやめ東京まで直行することとしました。

いずれにせよ、夕食はとらないといけないのですが、昼はボリュームのあるカレーでしたので、夜は軽食にすることとし、おそばに決定。西那須野ICに向かう途中で10割そば、「信吉」という看板に魅かれ、そば屋に入りました。10割というにはあまりぶつぶつ
切れるようなものではありませんでしたが、なかなかいける味でした。舞茸のてんぷらも美味しくいただきましたが、量が多すぎて当初の意図とは反し、またしても食べすぎました。

お腹が一杯になって眠くなると困るなとは思いましたが、思い切って出発。途中佐野のSAで小休止しただけで、無事に午後9時30分我が家に到着。いやはや疲れた一日でしたが、充実した一日でもありました。

最後にやっぱり自転車を買って良かった!というのが二人の感想です。

さて次回はどこへ?