直線上に配置  
   雲見キャンプ  
2002年11月1〜3日
 
  2002年11月1日

準備に時間がかかりましたので午後2時出発。
明るいうちに目的地までたどりつけるかどうか心配でしたが、とにもかくにも行けるところまで行くということで雨中のドライブを強行。

東名は工事と霧でほとんど沼津のインターまで渋滞。沼津には午後6時に到着。車がそうスピードを楽しむ種類のものではありませんので、登りは重量トラックと一緒にちゃんと登坂車線を走りました。これはこれでのんびりして良いものです。(若干負け惜しみ気味ではありますが)

さて沼津ICで降りて、ここからは国道136号をひたすら南下することになります。
途中で食事が取れるかどうか不安があったのと所持金が足りそうもなかったので、食料調達とお金をおろすためセブンイレブンに立ち寄りました。ここで緊急時の食料を調達し、ついでにこの付近で魚が美味しいところを聞きました。幸い「やぶ」というそこから100mくらいの料理屋を教えてもらい、ちょっと早めに夕食をいただきました。

メニューは富士定食と富嶽定食、基本メニューは一緒ですが、メインが「てんぷら」か「うなぎ」の差です。参考のため中身をお知らせしますと、
1 刺身:マグロ、はまち、甘エビ、それに鯵のたたきの生き作り----この鯵は水槽で泳いだいたやつをさばいたもので新鮮そのもの。あんまり生ものを食さない私としてもかなり美味しかったことをお伝えします。
2 酢の物:いかとたこと?:特にコメントなし。
3 「うど」の煮付け:田舎風で美味かった。
4 ミニ海鮮鍋:中身の鮭、つみれは一般的ですが、汁は絶品でした。
5 茶碗蒸:ごく普通のもの
6 うなぎ:これもごく普通のうなぎの蒲焼
(6 てんぷら:エビ他ーーーー家内は美味しかったと言ってますが。普通のてんぷらのように見えました。)

お店の中にはあちこち水槽があって、ここからピックアップしてきますので、新鮮な
ことは間違いなし。ただしマグロは別!

さて、おなかもふくれましたので、先を急ぎます。
雨の中、また海岸沿いの細い道をえんええん100キロほど走り、ようやく松崎附近の道の駅、「花の三聖苑」(写真参照)に到着。ほぼ9時ちょっと前でした。実はこの道の駅には日帰り温泉が付属しておりますので、これを当てにしておりましたが、残念ながら9時消灯で当日は不可。もっとも家内が風呂はまだ無理とのことでしたので、まあケンカにならずに良かった良かったのですが。

この車では初めての野宿でしたので、あれこれ準備が大変でした。まずLPGがちゃんと流れているかどうかを確認してから、ガスレンジ、ヒーターをテスト。最後に冷蔵庫がちゃんとガスで使えるかどうかをテスト。これが面倒でしたが何とかOK。最後に夜間にトイレを使用するため、トイレの準備。

就寝したときはそうでもなかったのですが、夜中に大分冷えてきて暖房のスイッチを入れる必要がありました。さすがに伊豆といえでも山間部は寒くなるということですね。

一夜明けて、今日は快晴でした。いつもなら朝から早起きで、すぐに出発の準備にかかるのですが、今回はのんびりキャンプをモットーに時間を気にすることなく、ゆっくりゆっくりやることにしました。おかげで家内からは一言も文句なく、とりあえず第一日目(昨晩から今朝にかけて)は無事に終了。

2日目、道の駅を9時30分に出発し、わさび駅(という手作りわさび体験のできるところ)を目指しました。細い道を10キロほど走って到着しましたが、近頃はわさびが取れなくて前もって予約がないと駄目とのこと。残念ながら手作りわさびは駄目でしたが、収穫がありました。このお店の前に地下1000mからくみ上げた深層深山幻水をくみ上げることができるようになっており、たくさんの人達が思い思いの容器(ポリタンクやらポリバケツやらドリンクの空き瓶やら)に競って詰めているんです。われわれもせっかくきたのだからということで、2L入りのポリ容器を購入。さらに飲料水用として買ったおいた六甲の水を空けてこれに詰めてきました。味は?家内はまろやかと言ってますが、わたしはさほど?という感じでした。

とにかく駅と名前がついていても何と駐車場がありません。これでは長居もできず早々に退散し、今日お世話になる予定の雲見リゾートキャンプ場を目指します。目的地直前に長八美術館(こて絵)を発見した家内が寄りたいというので、ちょっと寄り道。これがなかなかの内容でした。

皆様ご承知かもしれませんが、日本画を漆喰をつかって鏝とへらで立体的に作る技法です。大きなものから小さなものまでいろいろありましたが、とにかく芸が細かいことと迫力があるのにびっくりしました。とても漆喰で出来たものとは思えません。もっともわたくしは家内と違って芸術を解する能力気力に欠けるんで、美術館内にあるレストラン、みやげ物やさんで売っていたさくらアイス(桜の葉をアイスに練りこんだもの)を賞味して最後を飾りました。これは塩漬けの桜の葉を細かく切って練りこんでありますので、なかなか風味豊かな味でした。ハーゲンダッツのような濃厚な味ではなく、どちらかといえばシャーベット風のさっぱり味でしたが。

寄り道はここまで。あとは美術館まで一直線。陽のあるうちに到着しましたが、とにかくロケーションが素晴らしい。眼下に海を見下ろす高台の端にありまして、遠くに富士山、目の前が駿河湾。絶景でした。(添付写真参照)残念ながら富士山は大部分が雲に隠れてましたが、てっぺんと裾野は綺麗に見えてました。ただ崖っぷちにありますので、風は強い。もっとも東京も風速19mとか言ってましたので、今日は特別なのかもしれません。

さらにこのキャンプ場にはその景色を風呂場からエンジョイできる展望風呂があるんです。連休とは言え、さすがにこの季節はキャンパーの数も少なく、風呂は貸しきりでした。ジェットバスになっていましたので、腰の痛みも少し取れたような気がします。他に客がいなかったので入浴シーンを撮ってきました。御楽しみに!?

 
11月2日
本日も快晴。ただし風強し。

駿河湾を見下ろす高台にあるキャンプ場なので、海からの風と山から吹き降ろす風の二重奏で、かなりの強風が吹き荒れます。
あんまり風が強いので、今、ひな壇状の上の高台から市一段下に下りてきましたがそれでも船に乗ったように揺れてます。只今午後5時。ちょっと前に絶景展望風呂に入って、車でのんびりしています。

今日は朝からエクササイズに励みました。簡単な朝食をしたためてから、早速キャンプ場のあるじに聞いて山登りの予定を組みました。波勝岬の猿園までの往復2時間の山登りか高通山の展望コース(こちらも約2時間と聞きました)のどちらにするか、分岐点まで歩いて決めようととりあえず出発。

分岐点にある別のキャンプ場まで登って、そこで案内版をチェックしたら、どちらもかなりの時間がかかることが判明。病み上がりの家内の足ではちょっと不安が残りますので、とりやめ。たまたま案内にあった別のコース、海側ですが、烏帽子岩の登山と千貫岩の散策コース。これはちょっと見でしたが、簡単そうなので、こちらを選択。

烏帽子岩とは当キャンプ場から富士山を見るとちょうどその間に見える小さい岩山です。千貫岩は岩の間波の作用でトンネルができています。こちらのちょうどキャンプ場の真下に見えます。写真をご参照ください。左が千貫岩で、右の大きな岬状の岩山が烏帽子岩です。

ところが、ちょっとした散策?のつもりが大変なハードワークでした。まず烏帽子岩、浅間神社のお参りついでと思っていたのですが、これが大違い。お社までは大手町の弊社のビルの5階まであがる感じの階段でしたが、その先が凄かった。とにかく斜度40度くらいの階段を直登するのですが、このステップが平らでない。石段がずれて登る側に斜めになっている。よってすべりそうで危ない。しかもステップの幅がくつの大きさよりもちょっと小さめ。途中で休憩する踊り場が無い。これをえんえん20分ほど登ります。そこで奥の院に到達。さらにそこから同じような急斜面を登ります。木の根をつかみながらの登りを15分ほど。途中で止めたくなりましたが、休みなしで下るのもちょっとリスキーと思い、頂上を目指しました。

讃岐の金毘羅様の階段もきついと思いましたが、それ以上でした。わが夫婦の感想です。まあ頂上からの景色は素晴らしいはず。このアルバイトに報いてくれるはずと思い、ようやく頂上の社に到着。やれやれと思ったのもつかの間。そこから岩肌に貼りつくように展望台へ。

展望台からの眺めはそれは素晴らしいの一語に尽きます。眼下に駿河湾。青緑色の海、遠くに南アルプスと富士山が一望できました。ただし、畳1帖位の展望台で、強風が吹き荒れてましたので、立っているのもやっと。写真撮影も冗談抜きの命がけ。手すりはありましたが、ちょっと便りないてすりでしたので。とにかく写真はとりましたが、頭髪がざんばら髪になってしまってあまりにひどいということでこれはカット。お見せできません。代わりにそこからの眺めをお伝えします。写真をご参照ください。

登りの途中で家内がサングラスを落としてしまいましたが、途中でであった親切な若者カップルが拾って待っていてくれました。お礼にツーショットを撮ってあげました。小さな親切(お互いに)です。

さて、下山も結構厳しいものがありましたが、大たい距離の検討もついてましたので登りほど難儀もせず、無事に下山完了。途中でお賽銭も100円奮発しましたので、ご利益があったのかも。

11時30分になりましたので、昼食をとるべく探しましたが小さな温泉町ゆえパッとしたお店がありません。街中といっても薬屋さんと魚屋さんと肉屋さんと雑貨屋さんを兼務しているくらいのお店がある町ですから、おおよその見当がつきますよね。

この中でラーメンとカレーライスとカツどんと看板に書いてあるお店がありました。外から覗いてみたらお客が一組(4名様)が入っているようでしたので、ここに決定。いつものようにまず他人が食しているものを見て、何が美味そうかチェックしました。彼ら全員ゲタの上に刺身が載っているものを召し上がっていましたので、家内は迷わずこれにフォロー。私は久々でしたので、天丼とサザエの壷焼きを注文。さて結果は? これが二人とも大正解。刺身定食は、いさき、ビン長マグロ、イカ、ぼたんエビ、それに鯵の生き作り。これは金曜日沼津で注文したものよりも更にうまかったそうです。壷焼きもアツアツを二人で一個づつ分けましたが、これもしこしこして美味かった!!
天丼は可もなく不可もなし。でしたが、ダイエット対策でしばらくこの種の食事を控えていたわたしにとっては、大変美味でした。

さて、おなかも一杯になりましたので、本日のスケジュールはこれにて終了と思いきや、途中で千貫岩コースを忘れていたのにきずき、再度挑戦。
こちらは烏帽子岩ほどではありませんでしたが、やっぱり階段。まあこちらは海岸から眺めるというスタンスですので、途中からは当然海に向かって下りになります。ということは帰りはのぼりになるわけですね。当然ですが。まあ本日2度目の階段ということで慣れがあるのかもしれませんが、それほどしんどくはありませんでした。こちらも風が強いし、波しぶきがかかるし、長時間現場に居られません。早々に退散。

あとは2時からの展望風呂を楽しみ帰路につきました。
さすがに連休とのことで、キャンプ場はかなりのゲストが来てます。キャンピングカーも数台。でも大部分はテント派です。おかげでお風呂も2時間待ちで、3時40分にようやくわれわれの順番となりました。それほど熱くないので、のんびり入浴できますが、湯船から出るとあっというまに冷えます。もっとも風呂から上がって車内に居ると結構体がぽかぽかしてますので、やはり温泉だなと思います。本当は一寝入りしたいのですが、それだと夕食が中途半端になるので、我慢してこのメールを書いてます。

さあ、そろそろ支度ができましたので、これにて本日は終了。次回を御楽しみに!

11月3日

昨夜は一晩中強風が吹き荒れ、車は船に乗ったように大揺れでした。また気温もかなり下がったようで夜半にヒーターを入れなおしたり、また途中で暑くなりすぎて、また下げたり忙しい一夜でした。折角風邪が治りかけた家内もまた引きなおしたみたいだし、わたしも少し風邪気味です。

さて一夜明けて今日も快晴。ただし相変わらず風は強い。
何せキャンプ場が海に面した崖の上にひな壇状に作られており、前夜は見晴らしの良い一番上のひな壇だったのですが、昨夜は風を避ける意味で一段下げたのが、かえってよくなかったようです。こちらはがけ下から吹き上げる風と山から吹き降ろす風で車があおられっぱなしでした。いろんな局面でいろいろ経験できてこれはこれで良かったと負け惜しみかもしれませんが一応の評価をしておきましょう。


例によって朝食はゆっくりとってから、キャンプ撤収のお仕事です。
まず清水タンクが空になりましたので、この補給。ついで汚水タンクが満タンになりましたので、この排水。いずれもタンク容量が大きいので入れるのも出すのも大変です。これも初めての経験で随分勉強になりました。キャンプはみかけとは違って準備と後始末に結構時間がかかります。好きでなくてはやってられないでしょうね。

9時過ぎにキャンプ場を出発。本日の予定は土肥の金山で砂金取りをしようと思っておりましたが、この寒空で水遊びもいかがと思いましたし、だいたい家内が反対の意向を表明しておりますので、これは断念。代わりに暖かい山でのみかん狩に計画変更。沼津に向かう途中のドライブインで、みかん狩り農家のチラシを発見。ちょっと出発地点に戻るようになりましたが、こちらへ直行。食べ放題+一袋持ち帰りでお一人様900円也。二袋も持ち帰りしてもそうは食べられないので、私は食べ放題のみ。よってこちらは400円。合計で1300円でした。みかん山は初めての体験でしたが、かなりの急斜面に作られているので、またまた階段攻めで参りました。やはり商品になりそうな大粒のみかんは立ち入り禁止区域に成っており、食べ放題はややこぶりであまり日当たりの良くない場所だったように思います。


食べ放題といってもそうそうみかんばかり食べられません。結局二人で6個か7個で打ち止め。袋に一杯詰めてもせいぜい10個くらい。よって総合採算的にはやっぱり買ったほうが経済的でかつ美味しいのではというのが感想です。これはやはりレジャーと考えるべきなのでしょう。現地滞留約45分くらいで、退去しました。

さてこれからは一路東京を目指します。東名の沼津インターに入ったのが午後1時30分頃。
インターの料金所でのエピソードをご披露します。ご承知のとおり、高速のインターでは入り口でチケットをもらい、出口で清算する方法を取ってます。沼津でも同じ。ところがトラックのように背が高い車は運転席から取易いよう、チケットの出る位置が上にあります。わたしの愛車は背は高いのですが、運転席は並みの乗用車より少し高いだけ。ところが料金所の機械が間違ったのか、いくら待ってもチケットが出てきません。でも例のアナウンス、「チケットをお取ください」を連呼するんです。しばらく気がつかなかったのですが、上を見たら、なんと一番上のチケット発行口からチケットが出てました。とても車内から取ることができませんでしたので、いったん外にでてかつ背伸びしてようやくチケットをゲット。これまた良い経験でしたが、次回からはマジックハンドみたいなものを持参する必要がありそうです。

続いてまたまた事件です。インターから御殿場方面に向かっている最中にちょっと眠気を催しましたので、駒門SAにて30分ほど休憩しました。元気を取り戻して出発したところ、なんと大渋滞です。どうやらわれわれが休憩している間に秦野中井付近で乗用車10数台の連続玉突き事故が発生した模様で、結局用賀のインターまで約4時間もかかってしまいました。普通1時間強で行ける距離ですが。いつもはかなりいらいらするのですが、この車だと最初から飛ばす車ではないというあきらめの気持ちがありますので、ひたすら忍の一字で我慢です。

それでもあの休憩がなかったら、この玉突き事故に巻き込まれていたかもしれないと思うと、この幸運を感謝せねばという穏やかな、仙人のような気持ちになりました。

とにもかくにもその後も環八に入ってからも渋滞はありましたが、何とか午後7時には自宅に到着。
今回は初めてにしては大きなトラブルもなく無事に終了しました。次回は今回の経験を生かしてもうすこしうまくマネージできるものと思っています。

皆様にはながらくお付き合いいただきありがとうございました。どうぞ次回をご期待
ください。