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   道南・道央ドライブ  
2002年8月4〜5日
 
 

函館

今回は、ピッコラアルカデイアからアスリートへの乗り換えのため、足がありませんので、空路北海道まで行って、現地で普通のレンタカーでドライブをすることとしました。 
 
8月4日

函館空港でのレンタカーの貸し出しは無事に終了し、その足で市内へ。ところがナビの性能がもうひとつで、こいつをマスターするのが大変でした。最後までもうひとつ信頼できませんでしたが。今まで自分が使っていたのが良くできてたので、余計に桑思うのかもしれません。とにかく一度道を間違えるともう次から指示してくれません。結局ナビを使っていながら現在地が不明という始末で、これは何とかしてもらわないと!

というようなナビを「だましだまし」使って、とりあえず「トラピスチヌス修道院」へ。予想はしておりましたが、ここは観光地ではありませんので、外から建物を眺めるだけ。こんなところを観光地に仕立てるのがどだい無理な話で、修道院側としてもいい迷惑だろうなと実感しました。
ただ、正門前のショップで食べた牛乳ソフトクリームは美味かった!



この場は早々に立ち去り、次に「五稜郭」へ。ここは幕末に榎本武楊が立てこもったというところで、もうすこし大きいのかと思ったら意外に小さいのが印象的でした。五角形をぶっちがいにした形は航空写真でも無いと確認できません。中の土塁(五角形の辺にあたります)に上ってみましたが、どこが五角形の角なのかも良く分かりませんでした。中庭で素人のライブコンサートをやってましたが、これはもうカラオケ大会ではないかと思うくらいのグレードで、いささか興ざめでした。

さすがに早朝から動きっぱなしでかなり疲れましたので、函館近郊?見物はこれにて終了。今夜の宿「湯の川温泉」に向かいました。「湯の川グランドホテル」という名前は凄いホテルですが、いわゆる温泉旅館とお考えください。

ここの売り物はなんといっても露天風呂。それも8階の屋上にある天上風呂です。眼下に海を見下ろし、遠くには函館山が見え、これはかなりの絶景でした。残念ながら混浴ではありませんでしたが?あんまり良かったので、夜2回、朝1回と都合3度も入ってしまいました。

函館といえば、当然夜景がきれいなことで有名ですが、私達もミーハー振りを発揮。早速ホテルにナイトツアーを申し込みました。ところがなんと言うことでしょう。函館山の中腹までは良かったのですが、頂上に近くなるにつれ、だんだんと霧が深くなってきて、頂上ではすっかりミルク色の濃霧の中。観光バスが次々にあがってくるので、頂上は人と車で満員。でも見えるのは人の波だけで、あとは何も見えず。まるで谷村新司のすばるの心境。目を閉じて何も見えず!

観光バスの会社も下から雲が低いのが分かっているのだから、見えないかもしれないが、それでも良いかとのアドバイスくらいはするべきだと思いましたが、商売となれば致し方ないのかも?ということでバスツアー代、金1000円也を投資しましたが、見返りは以下の教訓でした。つまりこういうこともあるんで、十分事前のチェックが必要である。すべからく自己責任の世界とはこういうものだということ。

とにもかくにもこれで函館は終わり。翌朝札幌を目指すことになりました。

8月5日

函館と札幌間は約270キロありますので、直行するだけでもかなりの時間がかかります。といって一日中車の運転では芸が無いので、途中の大沼公園でカヌーをやることにしました。なかなかカヌーを教えてくれる教室の場所がわからずにうろうろしているうちに時間が過ぎてしまい、当日の午前のコースの受付は終了。全員もう出発した後でした。

なんとかオーナーに無理を聞いてもらって、ガイド付きの船を特別に出してもらうことができました。約2時間でしたが、なんとか予定のスケジュールをこなし、二人とも大満足でした。

大沼ならぬ小沼のほうでしがが、水が湧き出しているところやら、睡蓮の花が咲いているところやら、無人島に上陸してコーヒーを沸かして呑むやら、結構ハイキング気分の楽しいひとときでした。

ところで楽しいのもここまで。カヌー教室を出たとたん、雨が降り出しました。もっともカヌーを漕いでいる間も、ずーと曇りで期待していた「駒ケ岳」もついに一度も拝むことはできませんでしたのですが。結局大沼を出発してから札幌到着までずっと雨と霧。おかげで涼しい北海道を満喫?してます。

明日は小樽です。雨が降ってもある程度楽しめるところということでガラス工芸とオルゴール作りにチャンンジの予定です。ところで今夜の夕食はサッポロファクトリーのライオンで豪華デイナーとなりました。籤を引いたらソーセージの盛り合わせと1900円の割引券が当たりましたので、明日もここに来なくては!

8月6日

今日もはやっぱり雨?
朝、例によって5時過ぎに起床し、窓を明けたら予想に反して晴れ間が見えるではありませんか。遠くの藻岩山のてっぺんには雲がかかっているものの、晴れ間も見えてこれはしめた!と思ったのですが。昨日の予報では午後から夕方は雨とのことでしたので、あわてて朝食を済ませ、ただちに小樽へ向けて出発。最終目的地は神威岬(カムイミサキ)でしたので、途中小樽は横目に見て通過。ここまでは快晴といったほうが良いくらい日差しがきつい感じでした。

ところが、余市を通過した頃からだんだん空模様が怪しくなり、ついに雨降りに変わってしまいました。目的地のカムイ岬までは小樽から約2時間でしたが、その間についに本格的な雨降りになりました。カムイ岬ではもう横なぐりの雨(霧雨ですが、風が強いのでこんな表現のほうが妥当と思います。) 本当は岬の突端まで遊歩道があるのですが、とても傘をさして歩けるような状況ではありませんでしたので、突端までのウオーキングは断念。途中の展望台で引き返しました。それでも写真を撮ろうと頑張ってはみたのですが、レンズに雨がくっついてしまい、ちゃんと取れたかどうか?

現地滞留約30分で、ほうほうの体で逃げ出しました。ほかの皆様も途中で引き返してましたから、私達だけ軟弱という訳ではありません。


さて、神威岬では昼食をすることなく、楽しみにしておりました「うに丼」を目指して一路小樽へとってかえしました。小樽にはめでたく12時丁度に到着。さっそく三井住友の木村氏から聞いていた「一心多助」を探し当て、ようやく待望のうに丼とかに丼をゲット。席につくなり手書きのメニューを渡されましたが、これには値段の表示がありません。ちょっと心配でしたが、かなりリーズナブルと聞いておりましたので、ままよ!と値段の確認もせず注文。(あとで落ち着いて確認したら壁にメニューと値段の札がかかってました。)

これが聞いていた通りというかそれ以上にコストパフォーマンスが良かった。なにせ飯の上のうにが多くてご飯がまったく見えないくらい。製作過程を見ていたらうにを桶一杯丸ごと使ってました。このうにが東京では食べられないような絶品のうにでもう感激です。「かに丼」も負けず劣らず丼一面に敷き詰められており、これもなかなかの味でした。二人でそれぞれ一つを注文し、半分づつ交換しましたので、二人とも両方をエンジョイできました。これで料金は合計で2740円です。うに丼が1700円で、カニ丼が900円という信じられないほどのお値段に再び感動の一瞬でした。


  

うに丼の感激にひたりつつ、家内の要望により「北一ガラス」のガラス製品を見てあるくことに。ところが「北一硝子」の店はひとつだけ無く沢山あり、とてもいちいちつきあっていられないので、途中で分かれて私はかの地では有名な喫茶店「ルテオ」へで休憩し、彼女のお買い物終了を待つことに。約1時間程でしたが、その間にアフタヌーンテイーを注文。うに丼の後だけにちょっと多かったかな?とは思ったのですが、アフタヌーンテイーを出す店は限られているし、スコーンのできもちょっと気になりましたので、無理して注文してしまった次第。出てきたのをみたらやっぱり多かった!結局半分だけ食べて残りは家内へ。

その後オルゴール、万華鏡等々のウインドウショッピングをして夕方現地を立ち、無事に6時過ぎにサッポロへ。

今日はかなり食事の量が多かったので、夜は簡単にホテル向かいのラーメン屋さんへ。味噌ラーメンと醤油ラーメンを頼んだのですが、多少味噌の味が濃いかな?というくらいで両方とも同じ味でした。お値段もどちらも700円だから納得という感じです。

さて、これで小樽サッポロは終わり。あすは定山渓泊まりになります。 

8月7日

例によって早朝起床。ただちにカーテンをそっと開けて空模様を確認。前日は雲の間に晴れ間が見えていたような気がしましたが、やっぱり立派な曇りでした。それでも気を取りなおして、昨晩検討済みのニセコでカヌー下りをすることに決定。午前8時前に札幌京王プラザホテルを出発。

札幌から定山渓経由でニセコに向かったのですが、途中で晴れ間が出たと思ったら強い日差しも出てきて、もう立派な夏模様となりました。途中「中山峠」で羊蹄山を見ることもでき、久しぶりのお天気で快適な山岳ドライブをエンジョイできました。



ところが例によって出来の悪いナビと地図の見方が悪かったようで、だいぶ遠回りしてニセコに到着。予定を大幅に遅れてカナデイアンカヌーを世話してくれる「ニセコアウトドアセンター」に到着したのが10時30分頃。予定していた午前の部のカヌーツーリングはもう出発した後で、午前の部はもう無し。といってあきらめるのも惜しいので、急遽午後の部にエントリー。予報では午後から雨模様というか降雨確率70%でしたので、ちょっと不安がよぎりましたが、ほかに代替案もなかったので強行することに決定。

開始時間の午後1時30分まではちょっと時間がありましたので、「ミルク工房」なるアイスクリームの製造販売所に立ち寄ることとしました。アイスクリーム、ソフトクリームはなんということなく普通の味でしたが、問題は食べ終わったとたん、雨がぽつぽつ落ちてきたことです。「ぽつぽつ」から「しとしと」まであっという間でした。ランチを食べ終わって、現地に到着した時にはもう「じゃんじゃん」降りとなってました。

ニセコ(その2)

一応、カヌー予約はしてあったのですが、雨でぬれると代わりの衣類が無いという理由で、ドタキャンを試みましたが、敵もさるもの。係りの人曰く、濡れても良いように代わりのパンツとシューズを貸してくれるとのこと。上も濡れると困ると言ったのですが、雨カッパもちゃんと用意するとのことで、もう断る理由が無くなりました。

一応家内と協議すると言って時間稼ぎはしましたが、もう勝負あり。今度は私が家内を説得するはめになりました。そんなこんなで、どたばたしましたが、結局他のメンバー9名と一緒に決行決定。

でもいったん川に出てしまったら、もう雨は関係なし。というのも、川に出て直後、右旋回と左旋回の練習をしたのですが、家内との息が合わず、岸に突っ込んであわや転覆、家内が転落必至という局面があったのです。もう私は7割方家内は落ちるだろうと思って、自分はやっぱり一緒に川に入らねばいけないかどうか瞬間的に考えましたが、考えがまとまらないうちになんとか復元成功。でも船が90度近く傾いたので、水が入ってしまい膝から下が水面下という状況になってしまいました。当然パンツは濡れ、靴もびしょびしょ。気温が低いのでかなり寒い。といった状況で約1時間ほどツーリング。危なかったのはこのときだけで、後は立派に完走しました。

余裕が出てくると回りの景色を楽しむことも出来、雨降りも忘れてすっかり堪能したひとときでした。家内ともども無理してやって良かったというのが感想です。それにしても還暦とほぼ還暦の二人はメンバーの中でも突出してましたので、周りのガイドもかなり同情的というか良く面倒みてくれましたが、感謝すべきかどうかまだ悩んでます?

今日はカヌーの前にニセコの展望台ものぞいてきたし、そこそこ運動しましたので、疲れました。ニセコから定山渓までは例によって豪雨の中の運転でしかも時速80キロから90キロですから、これも気をつかうし、やっぱり疲れました。     

8月8日

最終日 小樽

いよいよ最終日です。おかげさまで、これまでのところ無事に日程を消化してます。

さすがに昨日はカヌー疲れでバタンキューでした。それでも朝はやっぱり早くに目が覚めました。私一人だけ早起きではテレビをつけるわけにもいかず、とりあえず薄暗い中でメールのチェックを済ませ、さっそく朝風呂としゃれました。

ここ「定山渓グランドホテル」(名前はすごいけど要するに典型的な温泉宿です)には大浴場(名前がベルサイユ大理石風呂となってました!)が2つありますが、午後10時で男女入れ替え制になってます。昨日は午後6時頃でしたので、今朝は昨日の女性用が男性用になっているわけです。お風呂はちゃんと露天がついておりまして、大きさも前日の3倍はあろうかという広さ。しかも本当の露天で雨がふると髪がぬれるというおまけつき。昨日は一応屋根がついてましたから、あまり開放感は無かったのですが、雨降りでも安心して入れるというメリットはありました。

さて大きな露天は良かったのですが、風呂の周りにある照明のせいか浴槽の中には無数の「蛾」が浮かんでいるのです。最初は花びらが浮いているのかと思って風情があるな!と感心してましたが、よくよく見ればなんということでしょう。あわてて周りを口でふうふう吹いて息で「蛾」を吹き飛ばす作業から始まりました。あいにく今朝もしょぼふる雨の中での孤独な作業でした。とても長時間は浸かっていられず早々に退散。

風呂からでたら、幸い家内も起床しており、やっと安心してカーテンを開けて風呂上りをのんびりすごすことができました。ところで朝食はやっぱりバイキングでしたが、とにかく台湾の観光客が多いのにはびっくりしました。昨晩の夕食もやはりバイキングでした。かなり中華風の料理がならんでいましたので、不思議に思っていたのですが、やっと謎がとけました。一見日本人のようですが、なんとなく雰囲気が違うんですね。これが。家内に言わせれば女性の衣装がちょっと派出めだそうですが。

小樽(オルゴール館)

さて今日の予定をどうするか天気次第と思っておりましたのですが、今日の夕方のフライトで帰ることと、雨中のアウトドアはちょっと?ということから、前回、時間の関係でよく見られなかった小樽を再度訪問することとしました。ここは資料館、博物館等々雨でも楽しめる場所が多いことがポイントです。宿の係りが曰く、小樽までは1時間30分かかるとのことでした。新千歳空港へは午後4時までに到着すれば間に合いますので、8時過ぎに出発。走り出したら車の通行は殆ど無く、平均90キロで飛ばして約50分で小樽へ到着!まだ9時前ですので、レストラン他お店は開いてませんでした。とりあえず観光協会へ行って場所を確認。地図を入手。

ここでは楽しみにしていたアンチークオルゴールのコンサートを聴くのが私の目的でした。運河あたりを散策しているうちに10時。丁度コンサート開始時間。紅茶のサービス付きで古いオルゴールを堪能しました。ちなみにオルゴールの音はアルファ波を刺激するので、リラックス効果があるそうです。

コンサートの途中でお店の方がさりがなく披露してくれたロールペーパーをはさむ手動式オルゴールに家内が注目。なんとこのタイプはこの店で販売もしているとか余計なことまで説明がありました。ここで家内が俄然意欲満々になってしまいました。他のアクセサリーは要らないからこれが欲しいという始末。愛妻家?で通っている私としてはもう従うしか手がありません。よって店をでるときは家内はしっかり包装されたオルゴールを抱えておりました。
ここで精力を使い果たした私としてはもうあとはお土産を少々購入するにとどめ、一路札幌経由千歳空港へ。レンターカーの店を探すのにいささか苦労しましたが、予定よりも大分早めに到着。空港での待ち時間をどう過ごすかで大変苦労しました。でもつつがなくすべての旅程を終了。無事に帰国の途につくことができました。