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   紀州ツアー  
2001年12月24日~29日
 
 


2001年12月24日

待ち焦がれていた冬休み。

本当は22日の土曜日の出発予定でしたが、家内の体調が良くなく延期してました。 今日はようやく家内の調子もまずまずに戻りましたので、いさんでお昼前に出発。

その後環八の「神戸屋キッチン」で軽くランチのあと「牧の原」(静岡のお茶ところ)へ目標を定めました。4時頃には到着しましたが、もう新茶の季節はとうにすぎてましたし、時間も時間でしたので、体験茶摘なぞできるわけもなく、サービスのお茶を一杯ご馳走になって、高価なお茶を50グラム購入。

その後、 道の駅「川根温泉」をめざし、ここで一泊。


 
12月25日

さて今日は道の駅「川根温泉」を早朝出発。早朝といっても朝の8時ですが。そのまま東名へ出て豊川ICで降りて、一般道を伊良湖まで直行。途中浜名湖のサービスエリアで購入したうなぎ弁当を「田原めっくんはうす」という妙な名前の道の駅でいただきました。これ一個1000円也でしたが、結構いけました。車の中でお湯を沸かしてインスタント味噌汁(アサリとほうれん草)を作り、デザートもりんごというなかなか豪華?な昼飯となりました。

ランチの後、伊良湖からフェリーにて鳥羽へ。約1時間の船旅でした。途中で名古屋港へ向かうトヨタの自動車船も見られたし、それに向かうパイロットボートも見ることができました。


フェリーの中でキャンプ場を予約。「旧KOAオートキャンプ場」(現伊勢志摩エバーグレイズ
実はホテルを当たったのですが、クリスマスで満員のため断念。(リーズナブルな価格の宿だけしか当たってませんが。) 幸いキャンプ場は取れました。なんと4時までに到着すると、的矢の牡蠣を焼いてれるとのこと(しかも食べ放題!)。鳥羽に到着するやどこにも寄らずキャンプ場へ直行。3時半には無事に到着。


車を指定場所に止めるやいなや、箸と皿をもって管理事務所へ急行。他は中年というか熟々したおばはん2名のみ。とにかく次から次へと焼いてくれるので、思わず食べてしまいました。家内が腹の調子が良くないとか言ってましたので、我々はお一人様10ケ宛くらいかな? さすがに目の前の海でとれたばかりの牡蠣は新鮮で塩味が利いていてかなりの美味でした。


小生あんまり牡蠣は得意ではないのですが、これはいけました。また明日もやるそうなので、もう1泊しようと思ってます。家内はむしろ「志摩スペイン村」の日帰り温泉「ひまわりの湯」のマッサージがお気に召したようですけど。

 
12月26日

昨夜は一晩中、台風と思うばかりの強風で車があおられ、まんじりともせず睡眠不足気味です。キャンプ場が内湾に面していて、さえぎるものが無く、そのため風がまともに車にあたり、ふわふわ動くような気がして一晩中、熟睡できませんでした。 


朝食は電気が使えるので、トースター、電気湯沸かし器を活用。 のんびり朝食を取ってから、ゆっくり出発。今日はお昼を豪華にすること、「御木本真珠島」は絶対に見ること。それから「鳥羽水族館」もできたら見るという欲張りな計画で した。

のんびり出ましたので、直ぐに昼食のメニューの検討です。ちょうど「丸似のドーム水産センター」が あるとのことで、そこへ直行。到着はしてみたものの、とにかく客が少ない!考えてみれば暮れの平日にそう観光客が居るわけもなく、まあとにかく見物だけということでおそるおそる入館。もちろん入場料なんかありません。

さてお目当てのレストランですが、広大な円形ドームレストランに人がまったく居ない!これでは仕方がないので、とりあえずみやげ物の物産の売り場を見ようと中に入ったら、数組のお客がお土産を探してました。そのコーナーには沢山水槽があり、海鮮が入ってます。その場で食べさせるとの札を発見。家内のお目当てはイセエビですので、まずこれをゲット、それから大アサリとサザエを選択。あとは海鮮味噌汁という豪華版です。さすがにお値段がお値段だけにこれは結構でした。(というのは家内だけ。私は500円也のイセエビ入りの味噌汁が一番美味しかった!)



腹が一杯になったところで、いよいよ御木本真珠島ですが、ここでは海女の実演がありました。気温8度、水温11度の中で潜るわけですから、さぞかし寒いだろうと同情しました。よって実演時間は10分だけ。見てるほうだって風が強いし、寒さこらえてみてるわけですからね。(津軽海峡冬景色のセリフです。)
さてショッピングですが、さすが御木本ブランドともなると軽く10万以上。家内には遠慮なく選んで良いよ!と言ったのですが、本人かなり遠慮して結局何も買わず。目の保養だけになりました。とはいいつつ、帰りにもまた寄れるかしら?と思っているようなので、まだまだ油断はできませんが。


写真は真珠の選別をしているところ


そうこうしているうちに3時を回ってしまったので5時までの鳥羽水族館へ駆け足。入場料ですが、何とここではシニア(60歳以上)は2400円のところが、2000円になるとのこと。見栄をはって2400円払うという気持ちはありましたが、ここは素直に好意を受けることにしました。特に身分証とかは要求されませんでしたので、悪乗りした家内も聞いてみようとしましたが、これはさすがに止めました。
 
本日、最後の仕上げですが、昨日と同様スペイン村にて立ち寄り湯をトライ。家内はまたまたマッサージをやって大変ご機嫌です。疲れが取れたそうで、いまちょっと前に就寝しました。 

12月27日

昨日も志摩のキャンプ場で一泊。今回は牡蠣はもう食傷気味なのでパス。さて、今朝ものんびりと起床。昨日とはうって変わって上天気でした。

今日はどんなスケジュールにするか種々検討の結果、高野山はかなり道が良くないとのこと。特に今の季節で雪なぞ降ると致命的な状況になるとのコメント。(キャンプ場の支配人)よって、家内が高野山のゴマ豆腐を買いたいといっていたのをあきらめさせ、代わりに熊野総本社(本宮)に目的地を変更。

ところがこれがまた大変な道路でした。一応国道(3桁)なんですが、途中で道が単線(すれ違い困難どころか、一台でも路肩に気をつけないと崖から落ちかねないような道路になり、これをえんえん20kmも走る羽目になりました。途中で数台の車とすれ違っただけだったので、やれやれでしたが、これがすれ違いできなような場所だったらと思うと冷や汗三斗です。とにもかくにも本宮まで無事に到着。

きょうはキャンプ(車中泊)を止めて、「川湯温泉」の手ごろな民宿を世話してもらいました。(熊野の観光協会は親切でした。)
ここは熊野川の支流「大塔川」をせき止めて温泉にしているのです。名付けて仙人風呂、なぜ仙人というかといえば、とにかく湯船が広大で1000人一緒に入れるという趣向です。

早速、着替えもそこそこに出動。確かに川原の中をせき止めて大きな温泉プールがありました。ところがどこにも着替えするところがありません。さすがに道路からは見えにくくはなってますが、ほぼ丸見え状態。入っている人をみたら皆水着を着用。宿のおねえちゃんが素っ裸で入っている人も居るからと言われて、私はタオルだけ持参してません。家内はゆあみ着を着用してましたが。しょうがないので、その場で丸裸になって入りました。女性はさすがに着替え場所があり、家内は一応女性なので、権利あり。

お風呂はとにかく温度は低めでしたが、月を見ながら本当にのんびりとつかることができました。もちろん混浴ではありましたが、もう6時過ぎなので、あたりは暗くなっており、男か女かもわからないくらい。でスリルは無し。でもこの温泉は最高でした。予備知識なしでこういう目にあうのもぶっつけ本番のキャンプだからこそだと思います。

明日は、いよいよ家内が待ち望んでいた熊野古道を3時間ほど歩く予定。杖(スキーのストックみたいなもの)を持参しましたので、何とか歩けると思います。昨日、一昨日を連続してマッサージをしてますので、元気一杯だそうです。まあ何とか頑張って歩いてもらいましょう。

12月28日

今朝は久々の畳の上で目を覚ましました。さすがに車の中と違って寝返りもできますので、まあまあ良く寝られたほうだと思います。例によって6時30分には目が覚めましたので、8時の朝食までの余裕を利用して、またまた例の川原の仙人湯へ朝風呂としゃれました。7時前でしたので、他には夫婦連れが1組と子供連れが1組だけ。大きなお風呂を堪能してきました。かなり贅沢な気分を味わえました。これがあるからキャンプは止められない!

さて、いよいよ今日は今回のキャンプの目玉である「熊野古道」を歩くこと。宿のマダムに聞いたところ、適当なところまで車で送ってくれるとのこと。そこから愛車をパーキングしたところまで、徒歩で戻ればよいとのアドバイス。民宿というのはこういうところが良いですね。

さらに「めはり寿司」のお弁当まで用意してくれるとのこと。これも有難くお受けすることと致しました。さて、駐車場までちょっとドライブのあと、いよいよ熊野古道の一部を走破することとなりました。
起点の「発心門王子」まで車で連れていってもらい、そこから「熊野本宮」までやく3時間の行程です。


歩き始めたところは舗装道路でしたから、あれ?古道とはちょっと違うんじゃない?とおもいましたが、しばらくすると道が山道に入り、だんだん趣がでてきました。家内は最初は期待と違うということで痛くご機嫌斜めでしたが、山道に入るや大喜びしてました。この日のために用意した山歩き用のステッキも使い初めです。

まあ登ったり下ったりの3時間でしたが、「水呑王子」、「伏拝王子」、「祓戸王子」などのポイント(熊野古道ではそれを王子と称します)でちょっと休憩したり、写真をとったりで、それほど疲れもなくお昼過ぎには愛車を置いた駐車場まで無事に帰還。そこでマダム手作りのめはり寿司(要するに高菜の浅漬けの葉で包んだおにぎりをイメージしてください)をいただきました。

もちろん熊野本宮の参詣も欠かしませんでしたが、家内はお参りの前のお清めのすすぎはしないし、帽子もかぶったままでのお参りでしたから、あんまりご利益はないかも?私は少なくとも帽子は脱ぎました。でもお清めは後からでしたから、これも落第かな?

そうこうしているうちに、次の目的地へ出発する時間となり、とりあえず白浜を目標に設定し、そこで1ケ所だけ営業している「オートキャンプ場グランパス」を予約。熊野からは国道311号線を約2時間のドライブでした。途中昨日のような危ない道はなく、全線2車線の快適なドライブ。

3時過ぎにはキャンプ場に到着。ところがこれが海に面した高台にあり見晴らしは抜群に良いのですが、何せ風が強い!吹きさらしなので、車のとめ方が問題。

ドアをなるべく風が来ない方向へセットするのに大分時間がかかりました。というのは電源があるサイトなので、コードを引っ張る必要がありのですが、この長さが問題!風の方向をよけようとすると、長さが足りない!長さを基準にすると風がまともに当たる!結局コロンブスの玉子の発想で、指定された位置にきちんと停める必要はないことに気付き、2ケ所分のサイトを広広と使うことで問題を解消!

これで明日の朝食はトースターを使って久々に美味しいパンが食べられそうです。ところで今日の晩飯は、朝から強行軍でしたので、手抜き。キャンプ場の向かいにあるレストラン(ドライブインよりちと増し?)にて天ぷら定食(家内)、天ぷらうどんとおにぎり(靖人)というメニューでした。お味? まあまあでしたよ。

さて飯の後は?そうです恒例の温泉です。キャンプガイドにはこのキャンプ場には露天風呂がついているとのことでしたが、これは夏のシーズンだけとのこと。代わりに敷地内に日帰り温泉施設「千畳の湯グランパス」があり、ここを利用しました。
さすがに暮れの28日ともなると一般の観光客は少なく、入っていたのは同じキャンプにきていた子供連れのご夫婦だけ。それも入れ違いに出てしまったので、われわれだけの貸切状態。この温泉の受付が何とキャンプ場の受け付けとおんなじおじさん!一人で両方を兼務しているそうです。昼間はキャンプ、夜は温泉。これ結構効率的だと思いました。

定番の露天風呂はそうですね、だいたい4,5人用の大きさ。問題は風が強いせいか、温度が低いこと、体温から1度くらい高めかな?首から下をちゃんと湯の中に入れておかないと寒いこと寒いこと。でも眼下に海を見ながら、遠くに白浜のホテル群を見ながら入れるし、とにかく見晴らしが良いので、我慢して20分ほどは入ってました。風邪を引くとまずいので、ここは早々に引き上げ内風呂で十分温まってから、退散。

これで毎日温泉三昧。今日は川湯温泉での朝風呂までありましたので、まさに小原庄助さんの心境です。もう仕事は忘れました!と言いたいところですが、すでに仕事メールが5通入ってます。PCなんぞ持参していることを知らせるとこういうことになるという良い見本です。でもこれで長期休暇取れるのですから、何も言えません。さあ、皆さんも今日で仕事納めですね。いよいよ明日から長期休暇?。楽しんでください。われわれも大晦日までには帰国?したいと思ってます。

12月29日 

今回の旅は、途中で川湯温泉にて民宿1泊はありましたが、いささか疲れましたので、途中でホテルに泊まる予定です。

さて、今日は白浜のオートキャンプ場で一夜を明かし、車中にて簡単に朝食をしたため、のんびりしてから、9時半頃出発。一応名所と言われている三段壁などを見てから一路東京を目指しました。



出発早々に円月島(一応白浜の名所です)のグラスボートの看板を目にして、急遽予定変更して、乗ってみることにしました。グラスボートとは底がガラス張りの船、保険的にはあんまり引き受けたくない物件、何せ桟橋が無くて座礁!しながら船をつけるのです!


どうせたいしたことないだろうと思いつつ、乗船しました。途中で海女の竜宮ショーがあったのはお笑いでしたが、沖にでるとそこここに熱帯魚を含む魚がたくさん泳いでいるのが見られました。家内に言わせると珊瑚は別として、沖縄で見たのよりは良かったとのこと。とはいえ、これでお一人様1500円はちと高い!とぶつぶつ言いながら白浜を後にして、一路東京方面を目指しました。

途中これといってお話もなく、名古屋の一宮SAで今夜のホテルをどうするか協議。結局5時過ぎではありましたが、もう少し走って浜松にて泊まろうということになりました。行きに浜名湖のSAで見た景色が気に入ったので、館山寺温泉をターゲットにして、観光協会へ電話、「ホテル喜楽」を紹介してもらい、そこへ直行。一宮から約2時間弱の行程でした。無理すれば我が家まで帰れない距離ではなかったのですが。

そういえば途中で京都南の付近で火事があり、名神高速が渋滞のため、一般道へ降りる羽目になりました。おかげではからずも駆け足でしたが、京都見物ができました。東寺、南禅寺、平安神宮、大文字山、祇園等々、いろいろ車中からでしたが、見物できました。

ということで今回の旅はこれにて終了。大晦日の一日前に帰国できそうです。長らくお付き合いいただきありがとうございました。それでは皆さん、良いお年を!